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サクラ色の傷痕【ネタバレ1巻】虐待されて捨てられた少女!

あまりにも残酷で、あまりにも救いがなくて・・・

こんな理不尽がまかり通っていいものだろうか!

戦慄の虐待ヒューマンがここに…

著者:かわちゆかり 

『サクラ色の傷痕』

1巻の解説と感想です♪

少女の目に映る絶望が読者の心を容赦なくかき乱してきます!

この作品は残酷な虐待を受ける幼い姉妹の悲惨な人生を描いた作品で、

ページをめくるごとに目をそむけたくなる辛いシーンが繰り返されるのですが、

まったく子供を愛せない母親と、もともと子供に愛情など持っていない継父の言動には吐き気を催します(汗)

簡単に言うと、虐待されて捨てられた少女の涙なくしては読めない悲惨なストーリーです!

まだ完結していないので主人公の少女が成長してどのよう結末となるのかは不明ですが、

とにかくその衝撃的な内容に驚くばかりのサイト主のまるしーです(汗)

 

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サクラ色の傷痕【ネタバレ1巻】虐待されて捨てられた少女!

桜の季節…

一枚の写真がそこにあった。

それは…母が自分を抱いて微笑んでいる幸せそうな母と二人の写真だ。

撮影したのはきっと父親なんだろう。

でも・・・

主人公の果乃(かの)は、その父親の事をまったく知りません。

幼い頃から母子家庭で育ったきた果乃は、ずっと母親からひどい”虐待”を受けて育ってきました。

どうしてこんなことになってしまったのか?

自らも自分の母親から愛情を与えられてこなかった果乃の母親は、

まだ小さい自分の娘への愛し方がわからずに、

”しつけ”と言う理由で愛する我が子に虐待を働いていたのです。

日々、母親の暴力に怯える果乃の生活はまさに地獄であった。

その小さくてか弱い体はいつもだらけで、

その為、世間体を気にした母親からは、外に出ることも禁止されていたのです(汗)

なので…

ずっと家の中で母と二人っきりの生活が続きます。

そして、毎日のように果乃は母親からなんらかの”虐待”を受け続けるのです。

そんな地獄のような日々を送る果乃の生活に、ある日、大きな変化が訪れます。

「果乃…こっちへおいで♪」

あの母が珍しく微笑んで彼女に呼びかけたのです。

笑顔で話す母親の顔などほとんど見たことがなかった果乃。

そんな母の傍らには知らない男性の姿が、

「新しいお父さんよ♪」

母に新しい恋人ができたのだ。

だが・・・

この日からさらに果乃の辛く悲惨な生活が始まってしまうのです。

そう・・・

母親から虐待を受け続けてきた少女に、今度は血も涙もない継父が牙を剥いた!

そして・・・

絶対に逆らうことができない大人の二人から、悲惨な暴力を受ける果乃の運命は…?

なんだこいつ

母親が継父と一緒に暮らすようになってからというもの、

音のない暗かった部屋には明かりが灯り、テレビの音と楽しい会話が飛び交う家庭になりました♪

しかし…

その会話や笑い声は全て、母親と継父のものであり、

果乃の抑圧された生活は、逆に益々ひどくなってゆく一方だったのです(汗)

ある時、

継父に食事を運ぶよう母親に頼まれた果乃は、誤って床に食べ物をこぼしてしまいます。

すると・・・

彼女はすぐさまその床に落ちた食べ物を這いつくばって食べ始めた。

彼女はなぜそんな行動にでたのか…?

それは、今まで彼女が食事中に食べ物をこぼした際に、

床に落ちた食べ物を母親から頭を押さえつけられて最後まで食べさせられていたからです。

なので、それは今回も母親の虐待を恐れての行動だったわけだ。

しかし…

床に落ちた食べ物を夢中で口の中に押し込んでいる果乃の姿を見て、

いかにも気味が悪るそうな表情で見つめる継父の姿があり、

{なんだこいつ?}

という不快感の中で果乃の行動を見ていたのだ。

新しい家族

その後なんだかんだと月日は流れ、果乃は5歳に成長し、6度目の春を迎えようとしていた頃でした。

母と継父の間に妹の莉乃(りの)という次女が生まれました。

新しい家族の誕生だ♪

この時は桜満開の暖かい季節で、果乃は初めての家族写真を撮ったのです。

この日は幸せなひと時でした。

だけど…

キレイで満開の桜が散り始めると同時に、果乃の幸せも散り始めたのです。

5歳になってもまだ果乃にオムツをさせている母親。

それは果乃にトイレの躾(しつけ)をしたくないからです。

しかし…

そんな母親を見ても継父は何も言わず、ただ自分の娘・莉乃だけを可愛がっていました。

休日は、いつも果乃だけが留守番で、三人は楽しそうに外へ出かけてゆきます。

そんな中、果乃の愛されない寂しさはドンドンと募ってゆき、

ある日の夜、その寂しさに耐えきれず、母親の寝る布団へ向かい、

「お母さん一緒に寝たい!」

と…声をかけた。

すると…

ちょうど妹の莉乃を寝かしつけている最中だった母親は激昂して、

果乃に殴る蹴るの激しい暴行を加えたのです!

実の母親に突き飛ばされ、タンスの角で頭を打ち付けた果乃はオデコから大量の血を流します(汗)

その騒ぎを聞きつけて別室で寝ていた継父もやって来る。

しかもなんと…

継父は騒ぎの発端が果乃だとわかると、血まみれの果乃に対してさらなるひどい暴力を加えたのです。

もう見ていられない地獄の光景が繰り広げられる。

この頃から、母親は育児の疲れも加わり、果乃への虐待がさらにいっそうエスカレートしてゆきます(汗)

さらに…

母親は継父との関係がギクシャクし始めて、二人はしょっちゅう喧嘩するようになっていったのです。

瀕死の状態

ある日、継父は仕事をクビになった。

当然のように家族4人の生活は苦しくなってゆきました。

この頃になると、果乃に与えられる食事は一日一回となっており、

それも毎回もやし炒めのみです。

しかも・・・

無職の継父がずっと家にいることで、果乃が過ごす生活スペースは今やたった2畳の物置となっていました(汗)

その狭い物置の壁には大きな穴が空いており、

そこからいつも怯えながら母と継父の喧嘩する姿を見ていた果乃でした。

継父の収入が途絶え、生活がますます困窮してゆく中で、ろくな食事を与えてもらえなかった果乃は、

ある日、空腹に耐えきれず、母と継父が外出中の隙に、

二人が食べる予定だったコンビニのおにぎりを食べてしまうのです。

その後、帰宅した継父がその事に気づくと、狂ったように激高して果乃に暴力を振るいました!

さらに…

継父は真夏の時期にもかかわらず、ベランダに置てあるロッカーの中へ果乃を閉じ込めてしまったのです(汗)

それから一夜経ち…

酷い脱水症状と熱中症に侵された状態の果乃がいました。

それはすぐにでも病院へ運ばないといけない瀕死の状態でしたが、

なんと…

虐待の発覚を恐れた継父は、みんなを置いて家を出ていってしまうのです!

そのあと、

瀕死の果乃を見てしょうがなく救急車を呼んだ母親。

なんとか緊急処置のお陰で一命を取りとめた果乃だったが、

病院では母親の虐待が明るみに出て、警察沙汰になる寸前の状態となります。

だが・・・

そのとき、母親が号泣しながら医師に許しを請い、

「二度と娘には手をあげません!」

と…医師と約束をすることでなんとか警察への通報を免れたのです。

結果…

この時の病院側の対処が、このあと果乃を不幸のどん底へ突き落すことになるのですが…

果乃と莉乃は捨てられた

果乃が退院の日、

母親は優しい笑顔で病院に果乃を迎えに来ました。

しっかりと果乃の手を握りながらナース達に挨拶する優しい母の姿。

でもそれは偽りの姿でした。

病院から離れて見えなくなると、その手は乱暴に払いのけられます(汗)

そして…家に帰ると母親は以前にもまして果乃に暴力を振るい始めたのです!

「アンタの…せいよ!」

継父が家を出たのは果乃のせいだと言って怒り狂う母親。

「アンタさえいなければ…」

「アンタさえ…」

母親は泣きじゃくりながら果乃を殴り続け、その怒りはなかなか収まりません(汗)

果乃は声を殺してその暴力に耐え続けるのです!

弱すぎる母親のために…

その後、

母親はボーッとした日を何日も過ごしたあと、果乃と莉乃にもやし炒めを作りました。

「はい…もやし炒め♪」

「二人で食べてね」

と…ニッコリ二人に微笑みかけたあと、

そのまま母親は子供たちに何も言わず家を出ていったのです!

そう・・・

果乃と莉乃は捨てらせたのだ!

まだ小さい二人の少女の運命は一体…?

 

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サクラ色の傷痕 感想

大人になりきれない人間が親になってしまったらこんな悲惨な毛tぅかになるのですね(汗)

「果乃の母親は完全に女ですし、母ではありません。」

母と一緒に暮らした継父も、明らかに父親ではないですし大人ですらありませんでした!

無残にも母親から捨てられてしまったまだ幼い果乃と莉乃。

この後、母親は自分の荷物とかを取りに一旦家へ戻ってくるんですが、

でも…

「すぐに出ていってしまうんです。」

そして育児・養育の放棄発覚を恐れたこのバカな母親は、とんでもないことをしでかす。

このへんの(くだり)はぜひ本編で読んで下さいね♪

そして…

食べものも与えられず放置された果乃たちは、

もう少しで命を落としてしまうところまで追い詰められるんです!

時々、現実の世界では、テレビのニュースで似たような事件を目にしますが、

「これは実際によく起こる事件なんだと思います。」

日々、親から虐待を受け続けた子供の精神は完全に壊れてしまってるはず!

「こんなに酷い仕打ちを受けた子供の心は、この先、完治するものなのでしょうか?」

よく虐待を受けて育った人間は、同じような虐待を繰り返すと言われていますが、

「本当ならばものすごく不幸な連鎖です!」

なので・・・

本作に登場した母親と継父の罪は限りなく重い!

今は、ただ、ただ果乃ちゃんと莉乃ちゃんの健やかなる成長を祈りたい気分でいっぱい!

この1巻は果乃ちゃんが虐待され続けて、かなり辛いシーンの連続でしたが、

「作品はまだまだ始まったばかりなので、今後の展開から目が離せません!」

果乃ちゃんと莉乃ちゃんの事が心配ながらも、すごく次の展開が気になるバイオレンスなヒューマンストーリーです!

 

>>>『サクラ色の傷痕』2巻-4話の解説と感想はコチラ♪

 

ある夫婦の会話

けいぞう
1巻はとにかく辛いシーンが続いたよね~
まるしー
読むのが辛くてたまらなかったのは確かね~!でも結構、今ではよく聞く話になってる。
けいぞう
なんで、ちゃんと育てる気もないのにこういう人たちは簡単に子供を作るのか?
まるしー
うん、こんな親はバカを通り越して犯罪者ですよ!
けいぞう
果乃ちゃんが運ばれた病院の判断も良くなかったよね
まるしー
医師法で義務付けられてるんだからとにかく通報しなくちゃダメなのよ!
けいぞう
なんの為の法律なのかってことになるよね!
まるしー
結局みんな他人事なのよ!通報して恨まれるより見て見ぬふり・・・
けいぞう
・・・果乃ちゃんがホント可哀想・・・

 

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