耐えて！耐えて！耐えて！めいいっぱい耐え抜いたら次は私の番。
蜜と凛がまるで出会う運命だったかのように強く惹きつけ合う！
「元気がなきゃ復讐はできないわよ！」
蜜が傷つき今にも壊れそうな凛にそっと声をかける。
『復讐の未亡人』
3巻の解説と感想です♪
今回の蜜は頼りになる”復讐プロデューサー”になってるんです～♪
2巻では、亡き夫の後輩だった斎藤 真言の子をお腹に宿し、
平穏な日々を過ごすべく高価なタワーマンションで彼との新生活を始めた蜜。
しかし…密は今でも幼少期の辛かった出来事が時折フラッシュバックしてきて、
その度にいつもその胸がかき乱されてしまうのです。
そんな中、
幼少期の自分と同じような境遇にある凛（りん）という少女を助けたことで、
急速に二人の絆が深まってゆくのです・・・
母親のネグレスト、継父の暴力と性的虐待に疲れ果て、心も体もボロボロになった凛は、
自らの命を絶とうと身を投げたタワーマンションで、奇跡的に蜜夫婦によって助けられます。
「私を殺して下さい！」
と、懇願する少女に蜜は何も言わず、ただ、ゆっくり体を休めるよう凛に囁きかけた…
しばらくして、凛は、蜜の妖艶で不思議な雰囲気に魅了されてしまい、
蜜から問いかけられる質問に対して、今まで他人に話したことがない生い立ちと現状を、
何でもペラペラ話してしまう自分にビックリしてしまうのです！
その時…凛は思った。
「この人は魔女かもしれない…」
そして・・・
真言との結婚で、未亡人ではなくなった蜜が次にとった行動は、
この傷ついた少女への復讐の手ほどきだった・・・
う～～～ん
「この話の展開は個人的に嫌いじゃないな♪」
ただ・・・
とにかく凛の境遇や、蜜の生い立ちが悲惨すぎて泣けてきそうになってしまうんです（汗）
1巻と違って、内容がかなりカオスなので、
1巻みたいな軽めで分かりやすい痛快な復讐劇を期待して読んだ人にはちょっと重すぎるかもしれないけど、
ガっツリの『サイコ系サスペンス劇場』が見たい人には充分楽しめる内容だと思いますよ～♪
2巻の解説と感想はこちら♪
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復讐の未亡人【ネタバレ3巻】復讐の美少女、美月と凛！
最近、ワケありの隣人・坂本 和代（さかもとかずよ）の迷惑行動に悩まされていた蜜。
今回も、わざとなのか本当なのか、またまた自室の火災警報装置を誤作動させて蜜に助けを求めてきたのです。
すると・・・
すっかり蜜に心を開いた凛は本来の快活な元気を取り戻し、
妊娠中の蜜に変わって和代への対応を引き受けたのです。
この時の、凛と和代の会話がサスペンス感たっぷりで、
「凄く面白いんです♪」
理論破綻しながらも小学生の凛に無神経な言葉を連発する和代に対して、
その言葉全てに対して、反撃して冷静に反論してゆく凛。
結果、二人の勝負は凛の圧勝で幕を閉じる！
一仕事終えた凛は、やりきった満足そうな表情で蜜のもとに帰ってきました。
どうやら蜜は凛を自宅に匿って面倒見てるようなのです。
坂本和代とのバトルで疲れた体を休めるよう蜜に促され、凛は言われるがまま布団に入りそのまま深い眠りにつきました。
そこから凛の見た夢がこの次の第15話となる『悪夢』の物語へと繋がっていくわけです・・・
悪夢・凛の過去
父親の病死から始まった凛の壮絶な生活。
この章では、凛の母親・日美子（ひみこ）が、
後に義父となる勝浦 恭人（かつうら やすひと）との出会いからほどなくして結婚しました。
優しかった母親が、ネグレストな親になってゆくまでの経過が描かれています。
そんな中で、凛だけに異常な執着を見せる義父の態度は、女性から見ると身の毛もよだつような光景でした。
実際の性的描写は描かれていませんが、確実にこの義父は凛に”性的虐待”を働いています。
寂しさと不安の中で母親から女になってしまい、
自分の娘を溺愛する夫への不満にだんだんと心を壊してゆく日美子でした。
そしてその不満はやがて、娘への憎しみとなって現れる。
その頃から安らぐはずの家は、凛にとって地獄のような生活環境でしかなくなった…
幸せの全てを無くしたところで、凛は大きな叫び声とともに深い眠りから目を覚ました。
「近寄るな！」
と…それは夢の中で、義父へ投げかけた凛の叫び声だった・・・
復讐の美少女、美月
悪夢にうなされて目を覚ました凛に優しく分かりやすい言葉で復讐することの正しさを説いてゆく蜜がいた。
そして・・・
ゆっくりと、凛に対して自分の生い立ちを語りはじめるのです。
そう・・・
彼女が、復讐の少女・美月（みつき）となった日の事を・・・
ここからついに、蜜の生い立ち、そして優吾との意外な関係や、歪（いびつ）な彼女の家族構成など、
今の蜜という人格が形成されるベースとなるおぞましい家族の実態が、
少しずつ蜜のその”回想シーン”で明らかになってゆくんです。
読み進めて行くうち、蜜の回りの複雑に入り組んだ人間関係や、
異常なる性行動・性衝動に気分を悪くする読者さんがいるかもしれませんが、
正直サイト主のまるし―は、1巻で描かれた蜜の”復讐劇”より、もっとこのカオス状態のストーリーに魅せられっぱなしです♪
いまはもう少女・美月が決行した復讐の一部始終を早く見たい気持ちでいっぱいです。
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3巻の感想
いよいよこの3巻から蜜の過去が本格的に明らかとなっていきますね。
今回は復讐までのほんの導入部分だったように思いますが、
蜜の過去がいきなりのカオス状態で、正直、まるし―にとっては大好物な”ドロドロ展開”でした！
あの、痛快アクション劇のような『復讐の未亡人』が
ここまで、ドロドロのヒューマンサスペンスのようなめちゃめちゃ脂っこ～いストーリーに変貌するとは・・・
「まったく予想外の喜びとなりました♪」
新しく登場してきた、凛ちゃんがとても魅力的な美少女で、
これからしっかりと蜜の”復讐レクチャー”を受けて、
あの、変態クズ義父に対して地獄に堕ちるよりより恐ろしい復讐を果たして欲しいものです。
まぁ・・・
精神崩壊してる隣人・和代とのバトルをみる限り、
ちょっとしたサポートさえあれば、今の凛ちゃんでも十分、義父への復讐を果たせそうです♪
「彼女が無事に復讐を果たして心から笑ってるシーンが待ち遠しい♪」
あと・・・
気になるのは問題は蜜が改名するまでの美月（みつき）時代の話です。
「美月と優吾の関係性がホント意外でした！」
それと、あの醜い母親との絶望的に荒(すさ)んだ母子関係！
よくあの母親からここまでパーフェクトな美少女が生まれたもんです（汗）
もしかすると美月の出生にも何か私たちが知らない秘密が隠されているのかもしれません。
まだ美月の実の父親がどんな人間だっのか登場してないので今は分かりませんが、
なんとなく美月の出生には複雑な事情が隠れてるような気がします。
まぁ・・・
とにかく本作は新たなステージに突入して、個人的にはものすごく面白くなったと思ってます♪
復讐の美少女、美月と凛のストーリー！
どちらもこれからドンドンと盛り上がってきそうです♪
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今、紹介した
『復讐の未亡人』は、
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