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くにはちぶ【ネタバレ3巻】感動と悲劇を呼ぶ涙の卒業式!

親友・あざみや吹奏楽部の先輩・都(みやこ)に支えられ

少しずつ自分の居場所を見つけ始めた主人公のたんぽぽ

そして・・・

いよいよ自分を救ってくれた都 先輩の卒業する日が近づいてきた!

卒業生や保護者たちからたんぽぽの卒業式出席に反対の声が上がる中、

異様な雰囲気の卒業式が始まった…

『くにはちぶ』

3巻の解説と感想です♪

今回もまた一人、無情にも『悪法』の犠牲者が出る!

 

たんぽぽは泣いた。

他の生徒たちも泣いた。

 

そして・・・

その逮捕者の母親が壊れた・・・

 

くにはちぶ3巻の見どころ?

待ちに待った3巻が発売です~♪

前回では、クラスメイトたちから登校禁止の学級判決を宣告されそうになったたんぽぽでしたが、

 

親友のあざみが孤軍奮闘して、たんぽぽの学校に登校してくる権利を守り抜いてくれた。

 

この学級裁判のシーンでは、たった一人で大勢と闘うあざみの姿にホント感動させられました!

 

そこで・・・

今回、3巻見どころですが…

やっぱり、卒業式のシーンが一番の見せ場だと思います。

 

逮捕される危険を犯してまで、吹奏楽部での練習に参加させてくれた(みやこ)先輩のために、

どんなに他のクラブ員から白い目で見られようとも練習に参加したたんぽぽ

 

そして・・・

ついにその先輩を送り出す卒業式の日がやってくる!

 

たんぽぽは、自分を救ってくれた都先輩のために、何度も練習をかさねたトロンボーンを吹く・・・

 

と…まぁ~こんな感じの流れで物語が展開されてゆきます♪

さらに・・・

今回のお話では、『無視法』監督官として、たんぽぽをずっと監視している踏 七五三男(ふみしめお)の人物背景もちょっと描かれています。

 

バカな政府が発案したとんでもない悪法に振り回される国民たちの姿は、

 

人が国を治めるルール作りというものがどれほど大事なことなのかを教えられます。

 

この漫画を読むと、ちゃんと選挙に行かなきゃな~っていう気分になります。

 

国民の政府に対する監視の目って、実はごく大切なことなんですよね。


2巻の解説と感想はコチラ♪
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くにはちぶ【ネタバレ3巻】感動と悲劇を呼ぶ涙の卒業式!

8話:不和と覚悟

(みやこ)先輩が受け入れてくれて吹奏楽部に復帰したたんぽぽだったが、

卒業式に演奏する楽曲の練習では、なかなか他の部員についてゆくことができなかった。

 

たんぽぽが音をはずすので指揮者の先生も彼女に指導することができず、なかなか全体の演奏が前に進まないのだ。

 

すると・・・

次第に部全体の雰囲気が悪くなってくる。

 

{自分たちは間違ってないのに・・・}

 

そんなみんなの心の声が、たんぽぽを精神的に追い詰め始めた。

 

その後、

自分のせいで練習が進まないことにいたたまれなくなったたんぽぽは自主練習と称し、校舎の屋上で一人 練習を始めた。

ただ・・・

何度やってもやっぱり一人ではなかなかうまくいかなかった。

そんな時…

またまた先輩がたんぽぽに助け舟を出してくれた。

逮捕されてしまう危険があるのに、都先輩は屋上まで来て、たんぽぽと一緒に楽器を演奏してくれたのだ。

 

しばらくすると、たんぽぽと同じトロンボーンを担当する同級生・しらきくが屋上へとやってきた。

 

都先輩に向かってたんぽぽのために危険を冒(おか)さないでくれと言いに来たのだが、

 

逆にしらきくが都先輩から説得されて、結局3人で練習することになるのです。

 

そんな時、親友のあざみは、自分がたんぽぽを学校に来させてることで彼女を苦しめているんじゃないかと悩んでいた。

でも・・・

吹奏楽部の部員たちと共に卒業式に演奏する楽曲を必死になって練習しているたんぽぽの姿を見て・・・

9話:卒業式

ついに先輩を見送る卒業式の当日がやってきた。

ただ・・・

その卒業式に、在校生としてたんぽぽが参加することを知った生徒たちに動揺が走る。

 

{なにかの拍子に自分が逮捕されてしまったら・・・}

 

吹奏楽部の生徒以外の人間は、たんぽぽの存在に恐怖を感じてなかなか式が行われる講堂に入ってこない・・・

 

そんな中、卒業式に参列する保護者の中にも、たんぽぽを式から排除しようとする動きが出てくる。

 

その保護者とは、たんぽぽをずっと守ってくれていた都先輩の母親だった。

 

「逮捕されるような不安を抱えたまま式を行うなんて信じられません。」

 

そう強い口調で先生に訴えかける都先輩の母親。

 

しかし・・・

今回もまた、たんぽぽは、親友のあざみと都先輩に助けられ、りっぱに卒業生を送る演奏をやりとげたのだ。

そして・・・

無事、波乱の卒業式は終わった。

ただ・・・

在校生みんなが都先輩たち卒業生にお別れの言葉や感謝の言葉を伝える中、

 

たんぽぽは一人、木の陰からその光景を眺めていた。

 

誰にも褒められず、お祝いの言葉も伝えられぬまま・・・

 

たが・・・

どうしても恩人の都先輩には感謝の言葉を伝えたかったたんぽぽは、遠くから都先輩に向かって声を掛けた。

 

「先輩 今まで本当にありがとうございました!」

 

すると・・・

 

たんぽぽの言葉に同調して、吹奏楽部の後輩たちもみんな、

「ありがとうございました」

と、声をそろえて都先輩に感謝の言葉を伝えたのだ。

 

あざみや、後輩たちから声を掛けれて思わず涙を流した都先輩は、振り返ることなくそのまま学校を後にした。

 

これで卒業式は無事に終わったかに思えた。

 

しかし・・・

この後、都先輩の男前すぎる行動で、とんでもないことが起きてしまうのです・・・

10話:覚悟の代償

この章では、たんぽぽを常に監視してる監督官・踏 七五三男(ふみしめお)という人物についてスポットが当てられています。

学校のパソコンで『無視法』について調べていたあざみは、

過去に(ふみ)が監視していた無視刑対象者を銃で射殺していたことを知る。

 

当時、彼は時の総理大臣を殺害しようとしてテロを実行した無視刑対象者の(かかえ)という男性を射殺していたのだ。

 

しかも、その事件をきっかけに、無視刑の対象者から危険な行動をおこさない人間が選ばれているような傾向が見られたのだ。

 

その不可解な選出結果のことを、あざみはみんなの前で踏に追求したのだ。

 

すると・・・

あざみの意外な追及に、踏は驚きつつも決して無視刑対象者を無作為に選出すというルールは捻じ曲げられていないと釈明するが・・・

 

この章で、『無視刑』という悪法に人生を翻弄されているのは国民だけではなかったことがわかる。

11話:怒りの矛先

波乱を呼んだ卒業式のあと、どうしてもまだその結果に納得できていない人間がいる。

 

そう・・・

あの感動的な卒業式の後に起こった不幸な出来事のせいだ。

 

「誰かが彼女を褒めてあげなければいけない」

 

そう言って、吹奏楽部に所属する卒業生・都 よめなは、たんぽぽに

「よくできました♪」

と、声をかけて、おもいっきりたんぽぽを抱きしめたのだ。

 

結果、都先輩は逮捕された。

 

しかし・・・

そんな娘の行動と逮捕に納得できなくて怒り狂う都の母親がいた。

 

しかも・・・

その怒りの矛先は娘のよめなではなく、無視刑対象者のたんぽぽに向いているのだ。

 

娘が逮捕された以降 精神を病んでしまった都の母親は、

娘を監獄に送った憎き相手に復讐しようと、たんぽぽの実家を訪ねるのだが、

 

そこでは、たんぽぽの両親と、都の母親による壮絶なやり取りが繰り広げられることに・・・

 

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3巻の感想

3巻でまた物語は別のステージへと場所を変えていきました。

 

最初は、現実離れしたストーリー設定に、ちゃんと物語を楽しめるか半信半疑でしたが、

 

物語が進むにつれて、この作品の世界観にどっぷりと引き込まれてゆく自分がいました。

 

そして・・・

今ではどの作品よりも感動気づきがもらえる深いヒューマンドラマとして楽しんでいるまるしー・・・

 

なんだろう・・・

感動の種類としては、『ワンピース』に似た部分がありますね。

 

正義・仲間・不条理

 

そんなキーワードが胸に飛び込んでくる強烈なメッセージ性を含んだコミックだと思います♪

 

不幸にも、時の『悪法』にさらされてしまった善意の国見たち。

 

不条理で残酷な法律に支配されながらも、人としての正義友情道徳心を貫こうとする国民たち、

 

この作品を読んでると、

「人って捨てたもんじゃないな~」

て、感動に浸る場面が・・・。

 

完全なフィクションで、ありえない話なんだけど…

 

ページをめくるたび、心に刺さるシーンや、考えさせられるセリフが出てくるんです。

 

たんぽぽの気持ちも分かるし、たんぽぽの両親の苦悩も、クラスメイト達の辛い立場も分かる。

 

そして・・・

都 先輩の母親の気持ちも……。

 

誰が悪いわけではない!

 

許せないのは、ここまで人間の尊厳をないがしろにする法律を生み出した時の政府だ!

 

なぜ、国の舵取りを任された優秀な人間が集まる政府機関にこの法律の施行を止める勇気ある人間がいなかったのか・・・?

 

一度間違った方向に舵を切りだした国家ほど恐ろしいものはない。

 

こういうムチャクチャな国家運営の末に『戦争』という不幸な殺人プロジェクトが実行されるんだろうな~

なんか・・・

怖い

 

>>>『くにはちぶ』4巻の解説と感想はコチラ♪

 

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