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復讐の未亡人【ネタバレ8巻】美花の出生と生い立ち!

「あの子から私たちを探し出す…きっとね…」

あの日、我が子を奪われたばかりの美月(蜜)が冷静な表情で言ったセリフだ。

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『復讐の未亡人』

8巻の解説と感想です♪

「今回はとんでもない事実が判明しました!」

蜜の小型版だと思われたあのモンスター少女・美花は、やっぱり蜜の娘だったのです(汗)

蜜が美月だった頃に産み落とした優吾との子供です!

しかも・・・

なんといってもその能力の高さがハンパないのだ。

血の引力に惹きつけ合いながらも馴れあわないその距離感。

これは確実に蜜 親子ならではの感覚だ。

そして、陽史(ようじ)と美花の不思議な関係性に嫉妬する凜(りん)の乙女心?

今回は複雑な女だらけの1冊でございました~♪

8巻の見どころ

7巻では、今まで描かれなかった学生時代の優吾(ゆうご)と美月の辛辣(しんらつ)な関係性が浮かび上がってきました。

まるで何かに憑りつかれたがごとく何度も美月の体へ子種を植え付けようとする優吾の姿は、

蜜が1巻で命を懸けて復讐劇を果たさなければいけないような、りっぱな夫の姿ではなかった!

自分を苦しめようとする相手をどうしようもなく好きになってしまう美月の体と心。

そんな新たな美月と優吾の関係性が見えた前回の内容でしたが、

今回8巻の見どころは、

ズバリ7巻でやりまくった美月と優吾の間にできた子供・美花に関する出生秘話が描かれているところです。

美花はやはり蜜の娘で間違いはなく、

しかも・・・

生まれてすぐにこの母娘は運命のいたずらによって離れ離れにされてしまうのです。

「一体なぜ・・・?」

その辺のところが詳しくこの8巻で描かれております。

あと・・・

意外にも陽史と美花の関係性でグッとくるシーンがあるんです。

常にクールで、ほとんど感情を表に現わさない陽史が、あの美花の前では信じられないセンチな行動を取ってしまいます。

そして、そんな陽史の姿を見て、彼を慕う凜(りん)がちょっとモヤっとしたり・・・

なかなか胸の奥がくすぐられるようなモヤモヤが立ち込める8巻の内容でした~♪

 


7巻の解説と感想はコチラ♪
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復讐の未亡人【ネタバレ8巻】美花の出生と生い立ち!

34話:遠い遺伝子

33話のような感じで、事あるごとに優吾から体を求められた美月は、とうとう優吾の子供を妊娠してしまいます。

始めのうちはなんとか妊娠したことを隠して生活していたものの、次第に美月のお腹は大きくなって完全な妊婦の体に・・・

この時点で優吾が母親・優衣(ゆい)に報告。

家族でひと悶着あるものの話し合いの末、結論として美月と優吾は学生結婚をすることとなり、

シングルマザーとして生まれることなく、二人の正式な赤ちゃんとしてお腹の子供はこの世に生を受けました。

そして・・・

生まれてきた子供は、美月と優吾の子供らしく、とても可愛い顔をした女の子でした。

付けられた名前は美花

こうして、美月・優吾・陽史・結衣の4人が中心となって子育てをする賑やかな環境で美花の人生が始まったのです・・・

ちなみにこのお話のタイトル『遠い遺伝子』については、物語の中でちゃんと語られています・・・

35話:美花

夜遅く体調を崩した美花を美月・優吾・陽史の3人が病院へ連れて行った時のお話で、

この辺からますます優吾は無能な父親の姿をさらけ出すことになります。

日ごろの行動から頼りになるのはいつも陽史の方で、現在の二人の関係でもそうだが、

陽史はいつも少し離れたところから美月を見守っている。

そしてこの日、みんなにとって忘れられない事件が病院で起こります。

なんと・・・

偶然、美月に恨みを持っているナースが病院にいて美花を殺そうとするんです(汗)

しかもそれはとんだ逆恨みが原因でした。

悪いのは全て、美月の母親である薫(かおる)だったのです(汗)

ハサミを美花の喉元に突き立てて威嚇する年老いたナースの女。

この後、衝撃の事件が起きます・・・

36話:リセット

病院で何者かにさらわれた美花が戻ってこない。

あの緊迫したトラブルのさなか一体誰がこんな計画を・・・?

この回のお話は、美花の誘拐から数年後がたった舞台で、

この頃の優吾は実家を離れ、親戚の家に下宿しながら大学に通い、

陽史は実家で暮らし、大学へは行かずすでに働いていた。

美月は…家にいた。

正確には学生なのか社会人なのか分からない(汗)

そんな中、美花が誘拐されたことを自分の責任だと苦しむ優衣(優吾の母親)が病魔に倒れて入院しました。

優衣は、辛い記憶を消し去ろうとしているのか、色んなことを急激な早さで忘れてゆくのです。

そんな時、優衣の看護に追われる美月に義父はやさしく声をかけます。

「リセットしなさい美月」

「優吾のところへ行きなさい」

このシーンから現代のお話へと舞台が移ります。

現代のシーンとは、

7巻の32話で陽史が美花に声をかけたシーンからの続きです。

ほんの数ページの美花と陽史の再開シーンですが、

これがかなりグッとくる感動ポイントなんです♪

37話:探偵ごっこ

下校中の凜(りん)と萌愛(もえ)が、美花を抱きしめる陽史の姿を目撃します。

この時、陽史の腕の中にいる美花を嫉妬する凜がいた。

しかし・・・

実際の美花と陽史はそんな甘い時間を過ごしていたわけではなく、

いかにも彼ららしいドライな会話を交わしていたのだ。

陽史が自分の叔父だと知った美花

すごく冷静に受け止める。

そして・・・

自分の本能が避けようとしているイヤな”香り”を放っている陽史に対して率直に伝えるのだ。

「私に関わっちゃダメ」

「死ぬわよ」

そう言って美花はゆっくりと両手で陽史の体を引き離した。

もちろん冗談なんかじゃない。

そして…この一連の会話の中で、美花は凜から伝わる嫉妬の感情もちゃんとキャッチしていた

ここから、小学生・凛の『探偵ごっこ』が始まるのである・・・

番外編:同窓会のふたり

この番外編の解説と感想はコチラ♪

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>>>『番外編:同窓会の二人』


 

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8巻の感想

なんか赤ちゃん時代の美花と陽史の関係にグッとくるもんがありました♪

その流れがあっての美花と陽史の再会シーンだったからそりゃあ~ウルウルしてしまうわけです。

それに、あんなに感傷的になっている陽史を見たのは初めてかもしれない。

それをまた鋭く感じ取ったのが、恐らく陽史のことを父親のように慕っている凜ちゃんだ。

「父親を取られているような嫉妬心なのかな?」

それとも精神的にオトナな凜ちゃんだからすでに女として陽史のことが好きなのかな?

「女心に年齢は関係ない!」

さて・・・

なんだかここへきて優吾のクズキャラ具合いがドンドンとエスカレートしてきましたね(汗)

まさか美花ちゃんができた原因が、優吾の美月に対する嫌がらせのようなものだとは・・・

「なんなんだあのヘタレ具合は?」

7巻の後半からちょっとヤバイ奴だとは思っていましたけど、

この8巻を読んで、大体3人の生い立ちが分かったし、

優吾が家族の中でどんな立ち位置だったのかもわかった気がします。

家族みんなの『扶養家族』って感じが優吾の正体だ。

弱くてワガママで、コンプレックスが強く、それでいてプライドだけは一人前。

男としては最低ランクなんだけど、

美月の義母・優衣いわく、

「女は自分と一番遠い遺伝子を持つ男を本能で選ぶ。」

という言葉通り、美月は優吾を子作りの相手として選んだ。

ただ・・・

自分とは正反対に何の能力もないことが本能で分かっているから、

子育てにおいては妥協なく子供から優吾を遠ざける美月。

「実に残酷だ!」

しかも・・・

子供を守ってもらうのは、自分に近い優秀な遺伝子を持つ陽史を使うのだ。

「女って…すごいな。」

これを全部本能でやってのけるのか?

そういえばよく見かけますもんね、性格や資質が正反対なご夫婦の姿。

それって・・・

一番遠い遺伝子ってことか♪

 

>>>『復讐の未亡人』9巻の解説と感想はコチラ♪

 

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