辺境の地に暮らす美しく逞しい姫様が、
31番目のお妃候補として王城に召し上げられたんだけど・・・
最下位からのサクセスストーリー♪

著者:七輝翼 / 桃巴 / 山下ナナオ
『31番目のお妃様』
国王のお妃選びのという重大イベントにおいて、
31人のお妃候補がしのぎを削り合う痛快な玉の輿シンデレラストーリーです♪
王様のハートを射止めたのは、平民服を着て美味しい芋煮と薬草茶を作る辺境のお姫様だった・・・
目次
『31番目のお妃様』の見どころ
サイト主のまるしーが最近ずっとハマって読みまくっている『令嬢シリーズ』でも、
今回紹介する『31番目のお妃様』は、中でもとびぬけて面白い作品なんです♪
本作との出会いは、投稿型小説サイト『小説家になろう』で、
原作者の桃巴さんが連載されていたWEB小説を読んだことがきっかけで、
その後、電子書籍サイトでライトノベル化された後に、
めでたくまるしーのワークフィールドであるコミック版がリリースされた作品なんです♪
しかも・・・
原作ファンから心配されたコミカライズによるイメージの低下は一切なく、
小説版も漫画版もどちらを読んでもミラクルな面白さを発揮しております♪
まさに・・・
最強の『令嬢シリーズ』と言えるでしょう♪
そこで・・・
これから紹介する『31番目のお妃様』の見どころなのですが、
何といっても国の慣習により、国王が1年間に渡って公に嫁選びを実施していく、
「エンターテイメント性あふれるストーリーですね♪」
物語の背景とその設定が非常にワクワクするフォーマットになっております。
ここまでユニークで面白い枠組みを作っておけば、あとは何をしても面白い作品に仕上がるでしょう♪
しかも・・・
世の女性たちのほとんど皆が大好きな「シンデレラ・サクセスストーリー」です!
笑いと感動…そしてキュンと切ないラブロマンも兼ね備えた最強の女子漫画だと思いますよ~♪
マジで面白いです!
『31番目のお妃様』の立ち読み♪
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31番目のお妃様 (漫画)ネタバレ|
1話:最下位からのサクセスストーリー♪
主人公のフェリアは、ダナン王国の外れにある険しい絶壁の上に位置するカロディア領のお姫様である。
そこの土地は”薬草畑”を主とするこじんまりした小さな領地だ。
フェリアの両親は三年前に事故で亡くなっており、
現在は領地を長男のリカッロが親のあとを継いで治め、次男のガロンがその補佐として兄を助けていました。
薬草畑を主とする辺境の領地なので貧乏国であり、領主家族と言えど生活はかなり質素である。
フェリアはなんとお姫様なのに侍女も使うことなく、炊事に洗濯、屋敷の掃除までまでなんでも一人でこなし、
二人の兄の日常的な世話もしているもはや平民以上に良く働く姫様なのです。
年齢はすでに22歳となっており、正直言ってもう行き遅れている状況であった(汗)
そんなある日、長男のリカッロが、
「喜べ…フェリア!王様のお妃様に選ばれたぞ♪」
と…大声を張り上げて家に帰ってきたのです。
「酔ってるの兄さん?」
フェリアは酔っ払いをあしらうように答えた(汗)
ダナン国での妃選びは1番目から31番目のお妃候補が選出され、
国王は1日から31日の1カ月間で毎日一人づつ妃候補に席巻し、
それを1年間に渡って繰り返し、最後に妃一人と側室一人を選ぶという国のルールがあるのです。
主人公のフェリアはその 31番目のお妃候補 として選ばれたのだとリカッロが言っているのだ。
要するに誰もなりたがらない最下位順位のお妃候補というワケです(汗)
「バカらしい!」
フェリアはそんなバカげたお妃選びのイベントに参加する気は毛頭ありませんでした。
ですが・・・
ちゃんとお手当てが出ると言うことと、このお勤めならめったに国王と席巻することがないという理由で、
強引に兄たちからこのお妃レースへと参加させられることになったのです(汗)
しぶしぶ了承したフェリア。
さてここから…
辺境の地からやってきた逞しいお姫様による最下位からのサクセスストーリーが幕を開けます♪
女官長
31番目のお妃候補として最低グレードのお屋敷に入居したフェリアは、
その日のうちに女官長とやりあって、お城からの様々な支給を受けられなくなってしまい、
すべて自分自身で身の回りのことをしなければならなくなりました(汗)
ただ・・・
普段から家の家事はすべてこのフェリア自身がやってきたことなのでなんの支障もありませんでした。
それに…
案内人を務めてくれた騎士隊長のビンズが、
女官長に怖気ることなく発言するフェリアを気に入ってなにかと世話を焼いてくれるようになったのです♪
さっそく翌日からフェリアは畑を耕し、美味しい料理を自分で作って、
フェリアの警護を担当する騎士たちに自慢の”芋煮”を振舞いました。
すると・・・
まさかお妃候補の女性からそんな振る舞いを受けるとは思っていかった騎士たちは、
たちまちフェリアの大ファンになり、この姫様のためなら何でもしようと思うのです。
結果・・・
フェリアはこのお城にやって来てわずかな時間で騎士たちの心をつかんでしまったのです。
ただ・・・
あの日から女官長はなにかとフェリアに嫌がらせを働くようになっていきます。
しかし・・・
そんな状況にもフェリアは真っ向から女官長に対峙してゆきます。
そんなフェリアの姿を見て、
騎士隊長のビンズは、我らが王様にも早くフェリアと会って彼女の魅力に気づいて欲しいと思うのです・・・
2話:マクロンの憂鬱
ダナン国の国王であるマクロンの憂鬱はここ数カ月のあいだずっと続いている。
その理由はもちろん1年間に渡って繰り広げられる”お妃選び”のバカげたイベントのせいだ(汗)
ダナン国のお妃選びは1番から31番まで順位付けされたお妃候補から3段階の通過儀礼を経てやっと決まる。
もちろんどの女性を伴侶にするかはマクロン王の意思しだいだが、
ひとたびこのお妃選びが開始されれば、一年後には必ず一人のお妃と、一人の側室を選ばなければなりません(汗)
だが・・・
男性として知力、体力にすぐれ、国王としてもかなり優秀な29歳の国王は、
王妃の身分だけが欲しい貴族の娘たちの性格の悪さや教養のなさにウンザリしていたのです。
王妃ともなれば国の顔でもあり、国王の陰ひなたとなり自身が一歩下がったところで国王をフォローできる存在でなければならない。
幼い頃より甘やかされ放題で育ってきた貴族娘たちにそんな行動がとれるとは思えないし、
国家危機の際には、国王の代わりを務められるほどの器量を備えた女性などなれば、なおさら誰もいない(汗)
{困った…}
ここ最近マクロンの口から出てくるのはタメ息ばかりで、
毎日のように顔を合わす素養のない貴族の令嬢たちにウンザリしていたのです。
そして・・・
今のところマクロンのハートを奪うお妃候補は一人も現れていませんでした。
そんな状況の中、
順位最下位の31位であるフェリアとマクロンとの接見の日も近づいてゆくのですが、
今や国内のフェリアに関わった騎士たちは誰もが彼女の大ファンで、
一日も早くマクロンとフェリアが顔を合わすことを待ち望んでいる雰囲気でした♪
彼らはその日を指折り数えて待っていたのです。
ただその反面、
当のフェリアは、まるで自分がお妃候補であることを忘れているかの如く、
毎日畑の仕事に精を出し、薬草の栽培や騎士たちの世話にたくさんの時間と労力を費やしていたのです。
そのせいでフェリアの屋敷にはいまやあらゆる騎士たちが憩う癒しの空間となっていたのです(汗)
誰もがフェリアの作る美味しい料理に舌鼓を打ち、安らげる休息の時間を過ごしていたのです。
{一体ここはどんなオアシスだ?}
と…思わず騎士隊長のビンズが呆れてしまうほどの癒し空間ができあがっていたのです(汗)
フェリアもフェリアである。
彼女には自分がお妃候補であるという自覚がいまだに全くないのである。
そんな中、
ついにマクロン国王が31番目のお妃候補であるフェリアの屋敷へやって来る日がきたのです・・・
3話:侍女がフェリア
マクロン王とフェリアが初対面を迎える朝、
フェリアと対立中の女官長がわざわざ嫌みを言いにやって来ました。
すると・・・
フェリアも売り言葉に買い言葉で、女官長に言い返します(汗)
その内容とは・・・
これまで女官長にされてきた嫌がらせの数々を漏れなくマクロン王に伝えるという強烈なカウンター攻撃でした!
すると・・・
形勢不利と感じた女官長は、なんと驚くことにマクロンがフェリアと交流できないよう足止め作戦を仕掛けるのです(汗)
そんな激しい女同士のバトルが勃発する中、
フェリアを慕うビンズや他の騎士たちは、なんとかフェリアがマクロンから気に入られるよう、
美しく着飾って屋敷の中で待っているよう促すのですが、
当のフェリアは、
「このままでいいわ、これが私だもの♪」
と笑って、いつもの平民服から着替えようとしませんでした。
かといって騎士たちが無理やりフェリアに着替えをさせるわけにもいかず、
この時、ビンズは初めて侍女の必要性を痛感することになりました(汗)
この日、
女官長はまんまとマクロンを罠にハメてフェリアの屋敷へゆく予定を大幅に遅らせてることに成功し、
結果…本日の交流会はお流れになるかと思われたその時、
数人のお供を連れマクロンが憂鬱な表情でフェリアの屋敷を訪れたのです。
すると・・・
落ち着く香りが漂う庭先に一人の侍女と思われる女性が出迎えて屋敷の中へと案内してくれました。
その後、
マクロンはその侍女に案内されるまま素朴で美味しい料理を振舞われ、
なんとも心地の良いまったりとした時間を過ごすのです。
だが・・・
まだ目的の32番目のお妃候補と会えていないマクロンは、
それが気になって先ほどから色々と自分を接待してくれている侍女に妃候補の所在を聞いてみるも、
「気にせずおくつろぎください」
という返答が返ってくる。
そりゃそうだ、なんたってマクロンの目の前にいる侍女がフェリアなんだから…(笑)
マクロンはまさか平民服を着てテキパキと動き回っている目の前の侍女がフェリアだと思っておらず、
なんと・・・
そのままくつろぎすぎていつしか深い眠りに落ちでしまうのです・・・
4話:伝説の侍女・ケイト
フェリアがマクロン王にとった心尽くしの対応は、一発で彼のハートを鷲掴みすることとなり、
マクロンはすぐさま付き人のビンズに命じて、フェリアに優秀な侍女をつけることと、
フェリアの生活環境をちゃんと整えるよう支持を与えたのです。
分かってたこととはいえビンズはこの時ほど嬉しい瞬間はないと興奮していました♪
なんせ…自分たちが大好きなフェリア嬢がちゃんとマクロンに見初められて、
今や妃候補の最有力の一人に躍り出たわけですから♪
ただ・・・
フェリアに付ける侍女の案件は非常に重要なミッションだった。
騎士たち以外にはこの国でまったく信用できる味方がいないフェリアのためにも、
絶対的に信頼の置ける侍女をビンズは探し出さなければいけなかったのです。
今の宮中で働く侍女たちは全てフェリアを毛嫌いしている女官長の息がかかっており、恐らく信用は出来ないだろう(汗)
{一体どうすれば…}
そこで、ビンズはフェリア付きの騎士の一人であるゾッドの姉であるケイトが昔は有能な侍女だったことを思い出し、
今はすでに引退しているそのケイトをフェリアの侍女に据えることにしたのです。
もちろんゾットも姉の起用には大賛成で、すぐに動きました。
妃としての行儀見習いなんかにまったく興味がないフェリアは、侍女を自分に付けることにはかなり抵抗しましたが、
なんとかビンズたちはフェリアを説得してケイトを侍女に付けることに成功したのです。
さらに・・・
ケイトはおおらかで底抜けに明るく人のいい女性だったので、
フェリアはすぐにケイトと心を通わせ、侍女としても優秀なケイトは、
堅苦しレディーの行儀見習いが苦手なフェリアに様々な知識を教え込んでいったのです。
その間にも当然のように女官長からの横やりは入りましたが、
二人は協力して女官長を撃退してドンドンと絆を深めることになります。
こうして・・・
伝説の侍女・ケイトを味方につけたことで、ますます妃候補レースに盤石な体制で挑めることになったフェリアは、
また一歩、マクロン王の妃の座に近づくことになりました。
しかも・・・
マクロン王との初接見を終えたフェリアの気持ちにも少し変化が起こっていたのです♪
これまで妃の座にはまったく興味を示さなかったフェリアが、
マクロン王のことを考えると少し胸がキュンとなる衝動に襲われるまでになっていたのです(汗)
もしかしてこれはフェリアに訪れた初恋なのか・・・?
5話:雷雨の日
31番邸にいるフェリアのもとを訪れた日から彼女への想いが日に日に募ってゆくマクロンだった。
彼はなんとかその愛しい気持ちを形にしてフェリア伝えたくてしょうがない(汗)
そんなマクロンの意向を受けて側近のビンズは、他のお妃候補との公平性を保つために、
王から妃候補への単純なプレゼントとならないよう
洋裁が得意なフェリアに生地を贈って洋服を作ってもらえばいいと助言したのです。
すると…
「でかしたビンズ♪」
と…言うやいなや早速マクロンは自分の服を作って欲しいという手紙を添えて洋服の生地をビンズに託したのです。
翌日、ビンズから門の前にありましたと木箱を受け取ったフェリア。
また誰かのイタズラかと怪しみながら箱を開けてみると…
なんと…木箱の中には綺麗な色の生地と手紙が入っていました。
さらに…
その手紙の文面を読んですぐに送り主がマクロンだと気づいたフェリアは顔を赤らめながらすぐに返事を書いてビンズに託しました。
ビンズの作戦は大成功です♪
この時にはフェリアももうマクロンへの想いに気づき始めています。
そんなある日、
フェリアは雷雨が激しい夜に体調を崩してしまいました(汗)
その理由は、
昔 両親が亡くなった知らせを”雷雨の日”に受けたことがきっかけでトラウマとなっていたからです(汗)
その日以降、フェリアは雷雨の日になると体が震えだして体調が悪くなってしまうのです(汗)
そんな中、ビンズからフェリアが体調を崩したという報告を聞いたマクロンは、
いてもたってもいられずにフェリア邸へと駆けつけようとしたのです。
しかし・・・
ビンズが妃選びの期間中に規則違反が明るみになるとフェリアが失格とされていしまうことをマクロンに伝え、
なんとかマクロンにその場を踏みとどまらせました。
ただそのあと・・・
ビンズが一計を講じてマクロンがフェリア嬢のもとへ見舞いに行けるよう粋な計らいをします。
その結果・・・
マクロンは誰にも知られることなくフェリアのお見舞いを決行し、
ベットの上でうなされて眠るフェリアに一晩中寄り添っていたのです。
翌朝、フェリアの体調はすっかり回復していました♪
フェリアが目を覚ました時、ベットの傍らにはレースのリボンで棚練られたガーベラの花が花瓶に差されてありました。
だけど・・・
フェリアには一体誰が持ってきてくれたのかわ誰も教えてくれませんでした。
大好きなガーベラの花を見ながらフェリアはマクロンへの思いを募らせる・・・
6話:薬草茶
その日、王様が主催するお茶会に参加したフェリアは、
届けられた招待状に書かれた「のんびりとお茶を楽しめる軽装で…」という文面通りに、
当日は、着飾った衣装を着用せずにホントの軽装で侍女のケイトとともに茶会場へ訪れました。
すると・・・
なんとそこには絢爛豪華にドレスアップされた30人の妃候補たちが戦々恐々としていたのです(汗)
そしてなんと…
バカ正直にマクロンからの意向を汲み取ってシンプルなワンピースでやってきたのはフェリアが一人だけ!
扇子で口元を隠しながらフェリアを嘲笑する妃候補たちの冷ややな視線が突き刺さる。
そんな中、過去に嫌がらせでフェリアの屋敷にミミズを持ち込んだ15番目のお妃候補であるミミリー嬢が、
直接フェリアに対して侮辱するセリフを投げかけてきました。
しかし…
フェリアはそんな口撃にまったく動じる様子もなく、逆にミミリーを「ミミズー令嬢」と呼んで、女性として格の違い見せつけたのです。
その時でした。
そんなフェリアとミミリーのやり取りを楽しそうに影から見物していたマクロンは突然二人の前に現れたかと思うと、
「フェリア嬢…素敵なワンピースだな」
と…軽やかに声をかけると、マクロンに歩み寄るミミリーをす無視して一目散にフェリアのもとへやってきた。
その様子はまるでフェリアだけをお茶会に招待したような態度でした。
フェリア以外のお妃候補たちはその瞬間、自分たちの間違いに気づいた!
さらに・・・
なんとも言えない表情で妃候補たちがマクロンを見守っている中で彼は、
「どうやら我と合う服装はフェリア嬢だけのようだな」
と…言うとマクロンはフェリアに左腕を差し出してエスコートしようと動き出しました。
すると・・・
今まで黙っていたミミリーの父親とミミリーが、よせばいいのに余計な茶々を入れてきたのです。
その瞬間、打って変わって表情が険しくなったマクロンは、ミミリー親子を一喝しました。
その後、
マクロンが企画した妃候補たちにおススメのお茶を持参させて、
彼が気に入ったお茶を持参した妃候補とテーブルを同じくする催し物が始まり、
誰もがこれぞという高級なお茶を審査のテーブルに置いてゆく中、
フェリアは以前、マクロンに飲ませたことがある例の薬草茶をテーブルに置いた。
数分後、
見事マクロンに選ばれたのはフェリアが出した薬草茶だった。
だがこの判定に納得しない人物が一人。
まだ自分のお茶を試飲さえしてもらえていなかったミミリーは、
不満の感情を抑えられず、父親の静止を振り払ってマクロンにクレームを付けたのです。
その時だった、
マクロンはこれまで見えたこともない怒りの表情をあらわにしてミミリーの無礼な振る舞いを断罪し始めました・・・
7話:サブリナ公爵令嬢
ほぼフェリアの一人勝ち状態で幕を閉じたかたちの”お茶会”から数日後、
以前は嫌がらせにミミズを侍女に持たせたあのミミリー嬢が、
お茶会の席で自分を庇ってくれたフェリアに高級なハンカチを届けてきたのです。
そっれが今のミミリーにできる精一杯な感謝の印なのだろう。
素直に喜ぶフェリア♪
まさにあの日は色んな意味で大活躍であったフェリアですが、
先日のお茶会をきっかけに31番目のお妃候補であるフェリアの存在が候補者たちの知るところとなったのです。
しかし…
そう喜んでばかりもいられません。
一躍、時の人となったフェリアを潰そうと、今度は11番目のお妃候補であるサブリナ公爵令嬢が動き出したのです。
まず、このサブリナ公爵令嬢は、フェリア邸にお茶会の誘いという名目で侍女を使わせ、
その際にフェリアの屋敷でたくさんの騎士たちが集まっていることを問題視しようとたくらんだのです。
いわゆる”不貞行為”という罪を着せるために(汗)
しかも・・・
フェリアをずっと毛嫌いしているあの女官長を味方に引き入れて(汗)
しかし・・・
そんなサブリナと女官長の目論見は、国王であるマクロンによって簡単に一蹴されてしまうのです。
直接マクロンから計画を潰された女官長はその場で大恥をかきます(汗)
だが・・・
一度の失敗で引き下がるサブリナと女官長ではなかった。
女官長はサブリナの威を借りる形でフェリアにとんでもない攻撃を仕掛けたのです(汗)
フェリアを襲うために賊を雇い入れ、人がいなくなった深夜にフェリア邸を襲わせたのです。
幸いにもその異変にいち早く気付いたゾットのおかげで最悪の状況を免れたフェリアは、
自ら屋敷に火を放って応援を呼ぶための狼煙としました。
そして応援の部隊が到着するまでの間、ゾットと協力して賊の3人を敷地内に閉じ込めようと計画しました。
その後、
必死で追ってくる賊から逃げるフェリアでしたが、やがて二人の賊に追い詰められてしまうのです(汗)
だが、その時でした!
賊2人の背後からフェリアを助けにきた誰かの声が・・・
8話:首謀者は誰だ?
賊の2人がフェリアを取り押さえようとゆっくり近づいてゆくと、
「私に触れられるのはマクロン様だけよ!」
と…フェリアは毅然とした態度で賊に向かって言い放った。
すると・・・
そのフェリアの言葉に呼応するかのごとく、
「その通りだフェリア嬢」
というセリフが聞こえてきてカッコよくマクロンが登場してきました。
その後も次々に城の騎士たちがフェリア邸に到着して、
あっけなく賊の3人と見張りの侍女1人が確保されました。
全ての危機が去ったことを見届けたフェリアは、極度の緊張から解放されてそのままマクロンの腕の中で意識を失います。
数時間後、マクロンが用意した王室内の寝室ベットで目覚めたフェリアは、
事前にフェリアの”盾”となるべくマクロンに申し出ていたお妃候補2番目の令嬢・キュリーが、
今後、フェリアの教育係として協力してゆくことを伝えに来ました。
最初のうちはそんな成り行きに驚いて恐縮していたフェリアでしたが、
キュリーの温かい人柄を知ったことで心強い味方を得たのだと認識しました。
その頃・・・
フェリアを襲った賊3人とサブリナの侍女は、マクロンから厳しい尋問に晒されていました。
尋問の内容は、
”首謀者は誰だ?”
という一点に尽きる。
さらにその尋問の場にはかねてから怪しい動きを繰り返していた女官長も呼び出され、
これまでに行ってきたフェリアへの嫌がらせについて厳しく追及されました。
女官長はなんとか捕まったサブリナの侍女に罪をなすりつけて自分の責任を回避しようとしますが、
ココで賊や侍女たちが全ての経緯を暴露してしまうのです(汗)
彼らにはサブリナへの忠誠心などはまったくありません。
賊や侍女たちの話を聞いたことで、
黒幕がサブリナ嬢だと確信したマクロンは、女官長に一計を託してサブリナの元へ送り返すのです。
これで女官長とサブリナの協力体制は一気に崩壊しました。
9話:王様との面談
王様のお妃選びがスタートして3ヵ月が経ったこの日、
妃候補の全員から今後の意向を王様に伝える夜会が開かれました。
そこで各妃候補たちはこのお妃レースから辞退するのか、
まだ継続して参加を続けるかを王様との面談において意思確認するのです。
その日、お城にやってきた3カ月前とは大きく気持ちが変化したフェリアが美しいドレスを身にまとって鏡の前にいました。
{恋しちゃった…}
そう・・・
いまのフェリアはマクロンのことで頭がいっぱいで、完全に一人の恋する女性である。
なので…
3カ月前ならばこの時点でお妃レースから辞退しているはずだったはずのこの面談の日に、
彼女はハッキリと自分の気持ちをマクロンに伝える意思を固めていたのです。
いわゆる告白だ。
ただ・・・
夜会には当然のことながら他のお妃候補の令嬢たちが一挙に同じ場所で集うこととなるので、
またまた妃候補たちの間でいざこざや中傷合戦が繰り広げられわけです(汗)
もちろんその一番のターゲットはお妃候補31番目でありながら、
マクロン王から特別な寵愛を受けているフェリアである。
なんだかんだと誹謗中傷の的にされることになるのですが、
この頃になると順位が下位のお妃候補たちの中にはフェリアを応援する令嬢も出てきます。
不思議な妃候補たちの勢力図が出来上がっているのです。
しかも・・・
いまのフェリアには隠密に彼女のバックアップを担うお妃候補の順位2番目のキュリーがいます。
最初の頃のような孤軍奮闘状態ではないのです。
だが・・・
もちろん何とかしてフェリアを妃候補から排除したいサブリナ嬢はこの機会を逃すはずもなく、
フェリアに対して姑息な攻撃を仕掛けてくるのですが、この攻撃をフェリアはなんなく受け流してしまうのです。
しかも・・・
サブリナはマクロンとの面談でまったく彼から目も合わせてもらえない冷遇を受けてしまい、
そんな状況を察したサブリナの父親が妃候補からの辞退をうながしたが、
プライドを傷つけられたサブリナは聞く耳を持ちませんでした。
10話:フェリアの決意
波乱に満ちた王様との面談会は、ついに残すところ31番目のお妃候補であるフェリアだけとなりました。
実はこれまでの数時間、先日の襲撃騒ぎで痛めたフェリアの足はもう限界を越えていたのです(汗)
実はマクロンもその事を一番心配していました。
そして…そんなマクロンのフェリアを心配する気持ちが彼をとんでもない行動にかきたてたのです。
どういうことか…?
なんと…マクロン自らが順番を待つフェリアのもとへゆき、
こともあろうかフェリアをひょいと抱き上げ、お姫様抱っこをして面談室に入っていったのです!
もちろんのこと会場は騒然とした空気に包まれ、抱かれているフェリアは顔が真っ赤になっています(汗)
なんとも露骨なフェリアびいきの現場です!
さすがに見かねた従者のビンズもマクロンにお小言を申し上げるが、
その頃にはもうマクロンとフェリアの間でアイコンタクトのようなやり取りが始まっており、
その流れで妃候補が王に希望を伝える瞬間がやってきた。
フェリアは改めてマクロンの傍に寄り添いたいという気持ちを口に出して表明します。
すると・・・
マクロンは喜びで今にも飛び上がりたい衝動を抑えながら、
妃候補として残るならば、居並ぶ他の妃候補に実力で認めさせる力をつけて欲しいとフェリアに注文を出すのです。
そう言われたフェリアもマクロンの本心は十分に理解しているため、
全力で妃たる人物になれるよう努力しますと宣言するのです。
そんな彼女の言葉を聞いて、もう愛おしくてしょうがないとい表情でフェリアを見つめるマクロンがいた。
さらに…
このあとの数分間、二人の甘い時間が流れます。
ビンズはそんな二人の微笑ましい様子を見て、そっと席を外しました。
さて・・・
ここからフェリアにとって本当のお妃レースでの勝負が始まるわけです。
王様との面談を終えた翌日。
侍女のケイトやフェリアのことを慕う騎士たちの前で、
フェリアは今後、王様のお妃となるためにしなければならない努力は全てやり切ると宣言し、
最下位である31番目の妃候補としての並々ならぬ思いを堂々と伝えるのです。
そんなフェリアの決意を聞いたケイトや騎士たちは、
「一生お仕え致します!」
と…一斉に腰を折り、フェリアに平伏していたのです。
この時すでにフェリアは一国のお妃様としての人間力を持ち合わせてたのかもしれない・・・
11話:ペレ・フォレット
妃選び審査もいよいよ第二段階へと突入し、
この日、ビンズは妃選びを統括する3人の長老を伴ってフェリアの屋敷にやってきました。
驚いたことに初老の長老たちは三つ子のように顔かたちがまったく同じで、
しかも・・・
全員の名前がペレ・フォレットであったのです(汗)
もちろんそれにはちゃんとした理由があり、妃選びの審査においては、
あくまでもペレ・フォレットは対外的に一人でないと都合が悪い状況にあったのです。
簡単に言うとフェリアを他の妃候補から守るための手段というわけだ。
さらに・・・
フェリアだけがその事実を知らなかったのだが、このペレ・フォレットという人物は、
先代の王様時代にとても有能な文官として名を轟かした人物で、
周りの者たちがペレ・フォレットに恐縮してる中、
フェリアだけはペレのことを”ペレ爺”と呼んで一気に距離を縮めて行ったのです。
いつもの人たらしなやり方♪
このフェリア特有な自然体の接し方は、すぐにペレにも受け入れられ、
数分後にはペレもすっかりこの田舎者公爵令嬢の大ファンとなっていたのです。
これから先、フェリアは目の前の有能な長老から本格的な妃教育を受けることとなりました。
さて・・・
ここで余談ですが、長老から教わる妃教育のメニューには、
”ダンスの習得”も含まれており、例え指導が目的だとしても、
長老とフェリアの肌が触れ合うことを嫌ったマクロンは、
ペレにたくさんの手袋を持たせていたんです…(笑)
12話:キュリーとサブリナ
サブリナはこの日、屋敷で3名の妃候補を自分の味方にするためのお茶会を開いていました。
一方その頃、
これまでサブリナについていた女官長が、キュリーに寝返って忠誠を誓っていたのです。
不幸なことに女官長は今やキュリーがフェリアの教育係であることを知らない…(汗)
だからキュリーはわざと女官長を自分の懐に置き、サブリナを倒すコマとして使うことにしたのです。
そして早速、女官長に命じてサブリナをお茶会に招待する手配を言い渡しました。
後日、
ついにキュリーとサブリナが直接対峙する日がやって来ました!
キュリーは招待したサブリナとその取り巻きの妃候補たちとのお茶会の席で、
サブリナのプライドを刺激するようなセリフを連発して、
サブリナの憎しみがフェリアから自分へ向かうように仕向けたのです。
すると・・・
まんまとキュリーの作戦に引っかかったサブリナは、この日以降キュリーへの怒りで頭がいっぱいになります。
13話:特別授業
キュリーがお茶会でサブリナにケンカを吹っかけていたちょうどその時、
フェリアの屋敷では秘密裏にペレにより特別授業が行われていました。
その気になる内容とは、他の妃候補令嬢のカリキュラムにはない”王妃教育”である。
それはマクロン王子の傍らに王妃としての心得のようなもので、
実質上フェリアは王妃に内定している身なので、他の妃候補には内密にこの特別授業が行われるのである。
そして、その日の授業内容はというと、王子と一緒にいる際に暴漢が襲ってきた時の対応術でした。
いざというタイミングに王妃であるフェリアに求められるのは、周辺の敵を見極める正確な洞察力だ。
そこからさらに重要となるのが王様の背後を守るという役目である。
そのためには敵からの攻撃に対抗できるだけの武芸を身に着けておかなければいけない。
ただ・・・
母国では”魔獣相手”に闘ってきたフェリアにとってはそこまで難しいミッションではありませんでした。
ペレは稀に見る格闘センスを持ったフェリアに目を見張ります。
さらに・・・
マクロンが剣を持って闘うなら、自分も共に剣を持って相手を討つ!
「そんな妃がいてもいい」
これまで聞いたことのない妃候補の主張に感動したペレは自然に膝を折ってフェリアに最大の敬意を示しました。
その後、この日の特別授業のことを詳しくマクロンに報告したペレ。
実に愉快そうにペレの報告を聞いていたマクロンは笑顔で、
「そりゃそうだろう♪」
と…さも当然だと言わんばかりに満面の笑みを浮かべた。
14話:妃の器
この日、フェリアの2番目の兄・ガロンがフェリアの屋敷にやってきました。
その用向きはマクロン王の妃になることが内定した妹にせめてもの婚礼品を持たせることと、
以前フェリアへ送り届けた穀物の種が順調に育っているかのチェックだった。
久しぶりの仲良し兄妹が再会したことを周りの従者たちは温かい眼差しで見守りました♪
さて・・・
ペレによる特別授業は順調にそのカリキュラムが進んでおり、
この日は、マクロンから届けられた戦闘用の鞭を自在に操る訓練でしたが、
フェリアは隠し武器として十分それを効果的に使いこなせるレベルだとペレから早くもお墨付きをもえました♪
そもそも故郷の森で恐ろしい魔獣たちと闘ってきたフェリアにすれば朝飯前のことである(笑)
さらにこの日、フェリアのサポートを担当するキュリーが内密に屋敷へやって来て、
フェリアにサブリナが毒を入手したという情報を伝えました。
恐らくその毒でキュリーとフェリアのどちらかを抹殺するつもりなのだろう。
えらく物騒な内容に最初は驚きを隠せないフェリアでしたが、
キュリーからそれほどお妃候補たちの妃争いは命がけのものだと説明され、
その中でも妃候補の間では、得体の知れないフェリアの存在は魔獣みたいなものだと言いました。
「私が魔獣?」
キュリーのその表現に「ふふっ」といたずらっぽい笑みを浮かべたフェリアは、
「面白いじゃない」
「ならば魔獣らしく接してあげましょう♪」
と…サブリナにひと泡吹かせてやろうと二人は盛り上がるのです。
{なんて逞しいご令嬢だ!}
二人が会話してる光景を近くで見守っていた侍女のケイトは、
これが”妃の器”なのだと改めてフェリアの凄さを思い知らされることとなった・・・
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『31番目のお妃様』の感想
原作小説の『31番目のお妃様』を読んでから、フェリア嬢とマクロン王子の大ファンになったまるしーですが、
「コミカライズ版の二人…非常に良いです♪」
フェリアは可愛くて活発なお姫様の特徴がよく描かれていて、
マクロン王子も想像した以上にイケメンに仕上げてくれておりました♪
原作ファンとしては作画を担当された七輝翼先生には感謝の言葉しかない!
とにかく原作が面白い作品なので、キャラのイメージだけ失敗しなければコミックでも大ヒットするだろうと思っていました。
その結果・・・
完璧なコミカライズがなされたことによってコミック版でも話題沸騰の人気作品となりましたね♪
そもそもこの作品は、物語として面白くなる要素がたくさん詰まったストーリーなのです♪
その一つは、日本の『大奥』的な嫁さん選びのイベントであり、
しかもそこに妃候補の順位付けをして競わせるという見事な設定と、
そんな中に女同士の激しいせめぎ合い、陥れ合いを取り入れ、
主人公の最底辺順位にいる妃候補が、お妃レースに勝ちあがってゆくというサクセススートーリーの要素がメインテーマである。
なので・・・
恋愛ロマンスあり、サクセスあり、女同士のバトルありな最高のエンターテイメント作品なのです♪
「面白くないはずがない!」
最初はまったくお妃候補として相手にされていない主人公のフェリアが、
持って生まれたその美しい心と、地頭の良さに加え肝っ玉の据わった勝ち気な性格で、
ドンドンと自分の回りの人間たちを魅了してゆく様子が、物語を読んでいく上でたまらなく気持ちいいのです♪
作品のファンとしては、『漫画版』も『小説版』も双方に良い面があると思っているんですが、
断然コミック派のまるしーとしては、七輝翼先生によって完璧にコミカライズされた漫画版をお勧めします♪
なぜなら、小説版から漫画版を読んだときのキャラ的違和感がまったくないですし、
小説版ではよく判らなかったシーンが、二次元化されたおかげでちゃんとその状況を理解できたからです♪
異国の王室の風習や言葉の表現などは、特に文章だけでは解らないことが多くありますが、
コミックで読むとその心配がありません。
小説版を全部読んだ上でまるしーは、コミックの方が読みやすくて面白いと思いました♪
特にまるしーは物語に登場してくる脇役の騎士たちの姿が二次元で見れたことが幸せでした。
やっぱりコミックはいいな~♪
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