著者：生還/栢野すばる
『悪女（と誤解される私）が腹黒王太子様の愛され妃になりそうです!? 』
1話の解説と感想です♪
主人公の侯爵令嬢・アンジェリカは、イケメン王太子の”寵愛”を全身で受け止めていた。
しかも…
これが彼女にとって初めてのS〇Xとは思えないほど快感に打ち震えている。
「お前は子種がほしい、俺はお前がほしい、利害が一致したな♪」
アンジェリカの耳元でいたすらな笑みを浮かべた王太子が声をかけてきた。
確かに…ブロンナー家の血筋を絶やさないために子種は必要だったことは本当だけど、
まさか長年お仕えしてきた王太子様の子種を授かることになるなんて…（汗）
一体どういう流れでこんな事態になってしまったんだろう…？
ハッキリ言って王太子様の子種なんて私には荷が重すぎますわ（汗）
「この前代未聞な光景に至った原因は、3か月前のある出来事が発端となっているのです。」
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【ネタバレ1話】悪女（と誤解される私）が腹黒王太子様の愛され妃になりそうです!?｜氷の悪女は涙する！
主人公の侯爵令嬢・アンジェリカ・ブロンナーは、武門貴族ブロンナー家の一人娘として生まれ、
王立軍の鬼将軍と恐れられている父親・リッカルト・ブロンナーから男手一つで育てられた。
それから数年を経て年頃になったアンジェリカは、父の影響をまともに受けて武士のように寡黙で、
笑顔さえ封印したクールビューティーな女性に成長していました。
そして彼女に付けられた異名が『氷の悪女』である（汗）
不愛想で無表情なだけで悪女と決めつけられるのは至って迷惑な話ですが、
そんな貴族たちのバカなノリに一切付き合わないアンジェリカだからこそ、
余計に回りからやっかみや嘲笑の対象にされてしまうのかもしれない。
しかも…
この日はアンジェリカの婚約者 リスランの実家・ジルタニス公爵家で行われたガーデンパーティーの席で、
アンジェリカは人生最悪な一日を過ごすことになるのです（汗）
彼女の運命を大きく変えたその最悪な出来事とは・・・
氷の悪女は涙する
「申し訳ないが今日をもって君との婚約を解消されてもらう」
アンジェリカの前に現れた婚約者のリスランは、神妙な顔つきでそう告げました（汗）
｛婚約…解消…？｝
えっ…!?
なにが？どういうこと？
いきなりの衝撃発言にアンジェリカはすぐにリスランに言われたことの意味が理解できなかった。
そうこうするうちに彼の隣にいる身重なご令嬢の姿が目に入った（汗）
理由は彼女か…！
その女性は由緒正しき公爵家のご令嬢・アリスでした。
アンジェリカも知っている人物だ。
アンジェリカは彼女に婚約者を寝取られた上に種付けまで済まされていたわけだ（汗）
怒りと悲しみで体中から血が湧き上がってくる衝動を必死で抑えるアンジェリカは、
なんとかいつもの平静を装ってクールビューティよろしくで、リスランの婚約破棄を承諾した。
これでもかというくらい冷酷に見える表情と態度で！
でも…実際のところ心の中は口惜しさと悲しさでいっぱいになっていたのです。
当たり前だ！
信頼していた婚約者からこんなに酷い裏切りを受けて悲しくないはずがない（汗）
みんなの前では必死で表情を崩さないように振舞っていたが、
人のいない場所まで来て氷の悪女は涙する。
そして…自分はこれからどうすればいいのだろうと途方に暮れるのです。
なんたって彼女は武門貴族ブロンナー家の一人娘であり、世継ぎを生む責任があるのです。
厳格な父はいま仕事で遠方の地を訪れていて話ができない状況だ。
どうしよう・・・
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1話の感想
今回の感想では、本作の登場する場所や名称などの紹介をしたいと思います。
まず主人公アンジェリカが住む国の名前が『アルディバラ王国』という名前で、そこは海に面していない陸続きの場所にあり、
四方を違う国に囲まれた裕福な国家で、何度かの戦争を経て今の平和な時代が続いています。
アンジェリカの家は代々王立軍の要職を務めた名門の武門貴族であり、位は侯爵家となります。
この異世界の貴族階級には大きく分けて領主貴族と武門貴族があり、
貴族同士では武門貴族が格下に見られる傾向がありました。
でも実際には両貴族の間に優劣の差はないのですが、
平和な世の中ではどうしても武門貴族は蔑まれる立場にあったのです。
この貴族同士の確執は物語を読み解くうえで重要なポイントとなるので、
今の段階でしかっりと理解しておいたほうがいいと思います。
ちなみにアンジェリカの婚約者を横取りしたアリスという公爵家の令嬢は有力な領主貴族の娘です。
一般的には侯爵家のアンジェリカより格上の家柄にあたりますね。
普段から領主貴族の令嬢は親から武門貴族の令嬢とは付き合うなと教育されているくらい、
武門貴族は領主貴族の者たちから格下に扱われているのです。
そんな貴族間の無意味な確執を国王並びに王太子は苦々しく思っています。
まずはこんな感じでしょうか。
さて…
次回のお話ではこの物語のもう一人の主役である王太子のエルヴァンが登場してきます。
このイケメンで癖のある王太子が、今後アンジェリカの運命を大きく変えてゆくことになるのですが、
主君と家臣の関係にあるこの二人の掛け合いがすこぶる面白い見どころなので、
「ぜひともお見逃しなく（笑）」
原作ファンのまるしーも今から非常に楽しみです♪
しかし…
アンジェリカが婚約を解消される一連のやりとりはとても見ていて辛いシーンでした（汗）
氷の悪女が流した屈辱の涙は、この先きっと幸運を引き寄せる呼び水となる。
「今は我慢の時だアンジェリカ！」
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