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恋と地獄【ネタバレ5話】サレ妻が導き出した浮気夫との向き合い方!

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著者:今井大輔

『恋と地獄 』

5話の解説と感想です♪

盗み見た夫のスマホ画面には明らかに浮気を証拠づけるメールのやり取りが映し出されていた。

湧き上がる怒りと悲しみを必死で抑え込んだシホは、自分を裏切った夫の前で平静を装いました。

その理由は今自分の中に渦巻く負の感情とどう向き合うのかまだ整理がついていなかったからだ。

最近では夫婦の会話がほぼ無くなっていた夫の裏切り。

この後、シホは会社で自分にモーションをかけてきていた三井の前で涙を流します。

彼女がこれからすることは夫に対する当てつけ不倫か?

それとも、あくまでも冷静なサレ妻としての理性的な行動か?

「シホが直で目撃した夫の生々しい浮気現場が彼女をジョーカーへと変貌させた…?」


4話の解説と感想はコチラ♪
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恋と地獄【ネタバレ5話】サレ妻が導き出した浮気夫との向き合い方!

吐きそう…

明らかに夫が浮気していることが分かる生々しいメールのやり取りを見てしまったシホ。

その瞬間、なぜこれまで自分と会話すらしなかった夫が映画でも観ようと言ってきたのか理由がわかった。

単純にその日は愛人と会えない日だったからだ。

なんという屈辱だろう。

シホは全身の血液が逆流してくる凄まじい怒りと悲しみを堪え、

夫の前では必死で平静を装った笑顔を作りました。

{吐きそう…}

怒りの矛先はどこへ向けるべきなのだろうか?

夫に対する絶望と怒りに対してどう自分の気持ちを表に出せばいいのか分からず悶々とするシホがいた。

そんな中、会社で彼女に軽薄な声をかけてきたのは、

先日もシホに対して下心を示してきたあのウザ男・三井でした。

てっきりシホは三井の事を無視するかと思いきや、

なぜか彼の前で朝から堪えていた感情が爆発し、思わず涙を流してしまうのです。

えっ…!?

さすがの三井も明らかに様子がおかしいシホに軽口は叩けず、

そのまま彼はシホと連れ立って健全にランチへと向かいました。

ちゃんと家族をやりたい!

シホから突然流した涙の理由を聞いた三井は茶化すことなく真面目な態度でシホの相談に乗りました。

「坂下さんはどうしたいの?」

あくまでも冷静な第三者として、三井はこれからシホがどうしたいのかを考えさせた。

三井のシホに寄り添った言葉は彼女のグチャクチャになっていた感情をシンプルに整理させてくれました。

やがて…しばらく考えていたシホが導き出した一つの答えは、

「ちゃんと家族をやりたい!」という実に大人で建設的な夫との向き合い方だった。

そんなシホの健気な考えに少し動揺しながらも、三井は優しく彼女に助言しました。

その内容はシホがちゃんと自分がされた夫の裏切りに対して”怒ること”でした。

今までのように言いたいことを我慢しないで素直にちゃんと怒りを相手にぶつけること。

三井からもらったアドバイスはシホの胸にズシンと響いた。

そして彼の刺さる助言を胸にシホがとった行動は、

まず夫のメールから見つけ出した浮気女の住所に訪ねてゆくことだった。

先に女性側と話を付けようと思ったのです。

今…シホがやろうとしていることは家族を取り戻すことだ。

{でも…すごく怖い!}

浮気女の自宅だと思われるマンションドアの前で体を震わせながら立ちすくむシホ。

部屋の灯はついているので女が部屋にいることは間違いないだろう。

それから数秒後…

シホは全身の勇気をふり絞って目の前のインターホンを鳴らした・・・


 

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5話の感想

今回のエピソードはとにかくもう胸が痛かった!

サイト主のまるしーも一人の人妻だから、シホの感情が痛いほどよく分る。

そして…

裏切り夫への当てつけ不倫に走らなかったシホに最大の敬意を表したい気持ちでいっぱいだ。

「素直に偉いと思う。」

安易な復讐劇に身を投じなかったシホは本当に立派だ。

三井に話を聞いてもらえた事がシホにとってはいいクッションになったのかな。

シホが出した答えは勇気がないとかいう問題ではなくて、

クズ夫と同じことをして怒りのままに自分も不倫をしてしまっては、シホ自身の価値を貶めるだけの事だから。

何も愚かな相手の土俵に自分が落ちてゆく必要がないのです。

だから…

「シホは実に賢明な判断をしたと思います。」

こういう問題に対して正解のマニュアルなんて存在しない。

だからこそ対応に悩むし苦しむし吐きそうになる(汗)

そして…

ヒロインのシホにああいった答えを導き出させる今井先生のシナリオセンスがやっぱりスゴイ!

あくまでもリアルで生々しい男女の地獄を描いた大人のヒューマンストーリーだ。

その証拠にまるしーはしばらく瞬きも忘れるくらい集中してページをめくっていたのです(汗)

こんなに切なくて興奮してドキドキする作品にはなかなか出会うことができない。

シホがまず夫のマサトより先に浮気女と話を付けに行く流れも斬新で妙にリアルだし、

そんな自分自身の行動にブルブル震えているシホの心情もすごく理解できる。

大胆だけどある意味ですごく的を得た作戦を選択したシホである。

なぜならば彼女の目的が家族を取り戻すことが優先だから。

まずは他人から奪われたモノを取り返す。

「実にシンプルで分かりやすい。」

ただ…

実際の現場では、浮気相手の女の家の前でシホは挫けそうになるのです(汗)

そんな感情も痛いほどよく分る。

ここでシホの葛藤が始まる。

思い返せばマサトと夫婦になってから重要な家族の決断はいつもシホが一人やってきた。

夫婦のこと、育児のこと、家族のこと・・・

彼女はずっとこれまで一人で色んな家族の問題事に悩み苦しみながら答えを導き出してきたのです。

そんなシホ対して、なんで夫に相談しないんだという指摘はまったくの愚問だ。

それはいつも妻に対して重要な決断をさせてきた世のクズ夫たち定番の言い訳である。

自分から相談させない空気と態度をとってきたやつが何を偉そうに言ってんだよ。

「ホント虫唾が走る!」

あと…

今回の5話で一番まるしーが胸を痛めたのは、25ページの衝撃ーンだ!

もちろん何が描かれていたのかは詳しく解説できませんが、あれはキツイ。

そして…

あのシーンこそがこれまで理性的に自分をコントロールしてきたシホが”ジョーカー”に覚醒した瞬間です。

そこからラストページに描かれたシホの表情がすごく印象的だった。

まさに今から獲物を襲う野生のメスライオンの如き獰猛さが秀逸に表現されていました。

恐らく次の6話が【シホ編】の最終話となるのでしょうが、

今からもう待ちきれない興奮した気持ちでこのラストページのシホを何度も読み返しているまるしー(汗)

読んでいてこれほど辛くてムカつくストーリーは他に類を見ないんだけど、

これだけ何度も読み返して続きが早く読みたい作品もない。

間違いなくこの『恋と地獄』はまるしーが今一番ハマっている作品だ!

できれば色んな人とこの作品について語り合いたいし意見をぶつけ合いたい。

そんな気持ちにさせてくれる面白い漫画だ♪

今後1話でも多くこのシリーズが続くことを祈りながら読んでるまるしーであります。

 

>>>『恋と地獄』6話の解説と感想はコチラ♪

 

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