カルト宗教やめました。【ネタバレ全話】信仰を捨てたらこうなりました!

大反響だった『カルト宗教信じてました。』の著者が、

エホバの証人から脱退した後のリアルな生活を綴ったフィクションエッセイ♪

著者:たもさん 

『カルト宗教やめました。』

『エホバの証人2世』の著者がその信仰を捨てた後に一体どんな日常が待っていたのか?

著者を待ち受けていた一般人と生活してゆく慣れないルールとは?

あのたもさんが帰ってきました♪

 

『カルト宗教やめました。』の見どころ

『カルト宗教信じてました。』というデビュー作で、

独特な宗教活動をおこなう『エホバの証人』という教団の二世信者として育ち、

その苦悩と脱会までの苦しい日々を綴った話題の実録エッセイを描い著者・たもさんが、

今回その第二弾となるこの『カルト宗教やめました。』をリリースされました~♪

 

前作で描かれた『エホバの証人』への入信脱会までのリアルなエピソードは、

信仰の名のもとに定められた一般とはかけ離れた会則や、

信者同士の交流や謎に包まれた布教活動の中身を分かりやすく解説されていて、

サイト主のまるしーたちのような全く『エホバの証人』について知識がない読者たちに教えてくれました♪

そして…

そのリアルで生々しいエピソードの数々に我々読者は大いに衝撃を受けたのです(汗)

そして・・・

今作では、大変な思いをして教団を脱会した元信者のたもさん一家がその後どういう生活をしているのか?

という非常に興味深い内容が描かれているのです。

昨今では、様々な宗教団体から脱退された方のエッセイが沢山リリースされるようになってきましたが、

脱退した後の人生について描かれている作品はほとんど見当たりませんでした。

そんな中、今回たもさんが自ら信仰を捨てたその後の生活を描いてくれたのです♪

これは…

『カルト宗教信じてました。』を興味深く読ませていただいたまるしーとしては願ってもない喜びです♪

「たもさんとその家族のその後が見れるなんて♪」

サイト主のまるしーは、コミックサイトであのたもさんが描かれている表紙を見た瞬間に課金しました♪

さて…

そこで今回紹介するこの『カルト宗教やめました。』の見どころは、

信仰を捨てたことによって母との確執が生まれ、

今まで関わってこなかった一般の人との距離感に悩み、

慣れない一般の人々たちのルールになかなか対応できないもどかしさ…

などなど、『信仰を捨てたらこうなりました!』という様々な家族のエピソードが綴られています。

 

信仰を捨てたたもさん一家に襲い掛かる”普通の生活”という大変さ(汗)

彼女たちはどうやってそれを乗り越えて ”一般の人” という普通を手に入れたのか?

その全貌が描かれています。

ただ・・・

今作では前作に描かれていたようなドラマチックで驚くようなエピソードはありません(汗)

しかし・・・

閉鎖的なコミュニティから脱出した人のリアルな悩みや気づき、驚きなどが面白おかしく描かれていて、

これはまたこれですごく興味深い一冊となっていました♪

普段ならまったく関わることのない人々の特殊なエピソードは、

結果…

読んでみて知らない情報ばかりをインプットさせてもらった貴重な130ページとなりました♪


前シリーズの解説と感想はコチラ♪
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カルト宗教やめました。【ネタバレ全話】信仰を捨てたらこうなりました!

はじめに

はじまりは、主人公のたもさんが『エホバの証人』布教活動をしていた頃の生々しい夢の中の映像からスタートします(汗)

夜中に飛び起きて物思いにふける主人公のたもさん。

普通の生活への闘いはまだ始まったばかりだ・・・

 

第1話:カルト宗教をやめてからの出来事

主人公のたもさんと夫のカンちゃん、そして可愛い一人息子のちはるくんという幸せな3人家族は、

『エホバの証人』をというカルト宗教から脱会して数か月が経とうとしていた。

その間にあったことと言えば、

ふいに教団員だったころの友人から分厚い手紙が届いたことである。

封筒の中には手紙が4枚と不動産広告のチラシが数枚(汗)

手紙の主は一般の暮らしに苦しんでいるだろうたもさんに宛てて自分の家の近くに売り出されている家の広告と、

手紙にはもう一度教団に復帰させようと説得する文章がぎっしりと綴られていました。

さらに、友人からの手紙を読んでいると家の電話の呼び出しコールが・・・

電話の主は巡回訪問中の教団員の人からだった・・・

頻繁というわけではないが、忘れた頃にこうして『エホバの証人』の教団員から連絡が入る。

これは、カルト宗教をやめてからの出来事としてあるあるのエピソードだ(汗)

 

第2話:諦めていた夢との再会

たもさんの夫が参加した異業種交流会で出版社の営業と知り合ったことがきっかけで、

今ではとっくに諦めた夢との再会を果たすこととなったたもさん。

そう・・・

その後、たもさんは旦那の紹介でこの時の営業さんがいる出版社で、

後のデビュー作となる『カルト宗教信じてました。』をリリースすることになるのです♪

出版後の反響は良ことも悪いこともたくさんありましたが、

たもさんにとっては子供の頃から抱いていた夢の実現となった・・・

 

第3話:お金がない!?

たもさんが漫画家として大ヒットを飛ばす少し前のお話で、

たもさん家は経済的に困窮していました。

ハッキリ言って

{お金がない!?}

特に贅沢な暮らしをしているわけでもないのに貯金がないのです(汗)

その理由は、エホバ信者の時代に染み付いたお金の使い方に問題があったのです・・・

 

第4話:友達がいない!?

これもたもさんが漫画家デビューする前のエピソードだ。

あまりにも家に貯金がなくて将来が不安になったたもさんはカフェでアルバイトを始めます。

たもさんにとっては布教活動以外にする初めての労働です。

しかし・・・

今まで一般の人たちとの交流が一切なかったたもさんは、

職場の同僚たちとの会話に四苦八苦するのです(汗)

どういう距離感で付き合ってゆけばいいのか?

考えてみればまだ一般人の友達がいないたもさんだった・・・

 

第5話:オシャレが分からない!?

今度の悩みはファッションについての悩みだった。

いままでずっと教団から支持された花柄の清潔感のある洋服しか着てこなかったたもさには、

オシャレが分からない!?

{普通の人ってどんな洋服を着るの?}

彼女は、恐る恐る街のイケてる洋服屋さんに足を踏み入れてみるのだが・・・

 

第6話:楽園はどこにある?

職場の同僚との会話にも慣れ、自分で選んだお気に入りの服も着て、

少しずつ一般人の生活に慣れてきたたもさん。

今回はまた一つ大きな挑戦に挑みます。

それは…

オシャレなカフェで流行りのドリンクを飲むことだ(汗)

ハルマゲドンで世界が滅亡した後にすばらしい楽園が待っているという教えを受けてずっとつつましやかな生活をしてきたたもさん。

そんな楽園はどこにある?

自分で作れるんだと気付く♪

 

第7話:他の宗教に触れてみた話

今回は夫のカンちゃんが最近ハマっている開運グッズパワースポット巡りを、

たもさんも一緒に体験するという『エホバ以外の他の宗教に触れてみた話』です♪

その中で、信者時代はまったく行ったことのない神社へのお参り挑戦します(汗)

新鮮な気持ちで家族と神社で参拝するたもさんが一家がすごく楽しそうで・・・

 

第8話:記念式の招待ビラに思う

このお話は、自宅のポストに入っていたある記念式の招待ビラに思うことのお話です。

一体どんなビラだったのか?

もちろんエホバの証人関連のビラでございます。

普段の生活の中ではほとんど教団から再入信の勧誘は受けないたもさん一家ですが、

なぜかこういう記念式典案内だけはしら~と案内してくるんです(汗)

そんな教団に対してたもさん夫妻はいろいろと思うことがあるわけです…

あの震災のあと、会社をリストラされた父親が、

どこにも就職せず、独立して将棋道場を開くというエピソードです。

しかし・・・

その後、父親にはに大きな転機が待っていました。

 

第9話:夏が来れば思い出す、大会の様子

これも過去の教団イベントを懐かしむたもさん夫婦のエピソードです。

幼い息子を連れて夏祭りにやってきたたもさん夫婦は、

『夏が来れば思い出す、大会の様子』を感慨深げに語りあうんです。

お互いに初めて参加したエホバの証人の大会規模の大きさにビックリした時の思い出話に花を咲かせます♪

なんだかんだ言ってこの夫婦の思い出話はまだまだエホバ関連です(汗)

 

第10話:おばあちゃんと私

エホバの信者ではない父方の祖母と過ごしたたもさんの回顧録です。

当時、小学5年生だったたもさんが一人で新幹線に乗っておばあちゃんの家に遊びに行った日の思い出が描かれています。

この頃ちょうどたもさんの母親が例の教団に入信したての頃でした。

たもさんとの会話から母がなにかの宗教にハマっていることを察した祖母は、

このあとたもさんの母親とモメます(汗)

『おばあちゃんと私』は、ほんのり切ない大好きだった祖母とのエピソードです♪

 

第11話:はじめてのお葬式、母との確執

たもさんの大好きだったおばあちゃんがガンで亡くなって、

はじめてのお葬式を体験するたもさんのエピソード。

エホバルールのもとで生きてきたたもさんには一般のお葬式での作法がまったく分からない(汗)

兄妹たちに教わりながらなんとかお葬式での役割を終えたあとにたもさんを待っていたのは、

まだ確執のある母との再会でした・・・

 

第12話:良い親って何だろう?

現在もエホバ信者である夫・カンちゃんの母親との切ない確執を描いたエピソードです。

たもさん夫婦が脱会した後でも最初こそはちょっと揉めた時期もあったが、

その後は変わらず接していてくれたが、最近は人が変わったようにたもさんに辛く当たるようになってきた(汗)

この日、ちょっとした話のきっかけでかつてないほどキレた姑は・・・

自分も含めて『良い親ってなんだろう?』ということを考えさせられたたもさんでした。

 

第13話:元エホバのコミュニティにて

たもさんが自分のエホバ体験を漫画にしてブログで発信しだした頃のエピソードです。

彼女が体験記を描いている際に、

ネットの世界では元エホバの証人たちの大きなコミニティーがあることを知ります。

そこでたもさんも自分が思っていたことや聞きたかったことをいろいろとそのコミュニティで質問します。

その後、この元エホバのコミュニティにて、ちょっとしたトラブルが発生して・・・

 

第14話:自分の居場所は自分で選ぶ

本作最後のエピソードです。

息子のちはるを連れて定期検診にやってきたたもさんと主治医の会話です。

そもそもたもさんは、この愛する息子が命に係わる大病をしたことがきっかけで、

エホバの証人を脱会することを決意した経緯があります。

息子が教団の理不尽な会則によって殺されそうになって初めて脱会を決意したのです。

自分の居場所は自分で選ぶ!

これが全てだ・・・

 

おわりに

最後のあとがきは著者であるたもさんご自身の文章で締めくくられております。

いろいろと興味深い内容ですよ♪

 

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『カルト宗教やめました。』の感想

今までの人生のほとんどを『エホバの証人』という教団の信者として生きてきたたもさんが、

同じ信者だった夫のカンちゃんとともに脱会して普通の暮らしを始めた。

脱会する前は他の信者さんたちからさんざん不幸になると脅され続けたが、

いざ…

一般の人と同じ生活をしてみると、なんて幸せな毎日が・・・

そんな異様でした♪

 

当然のことながら資本主義の国で暮らしているのだからそれなりのリスクはあるが、

ちゃんと労働してお金を稼いでいればそれなりに幸せな生活が待っている。

教団が常々たもさんたちに信者に教えていた地球滅亡のハルマゲドンはいつになってもやってこない(汗)

確かに…

これが一般的にカルト宗教から抜け出した元信者の感想なんだろう。

そう…

落ち着いてゆっくり冷静に考えればちゃんと分かることなんだ。

だから・・・

もし、いまどこかのカルト宗教に洗脳されてしまっている信者の人も、

何らかのきっかけで自分の教団の活動や会則に疑問を持ち、

脱会する人もいる。

もっと突っ込んで言うと、意外に世の中には脱会信者がウヨウヨといるのでしょう(汗)

それがこの作品を読んでよく分かりました。

世の中には様々な理由でカルト宗教の信者になってしまった方がたくさんいます。

親が信者でそのまま入信させられたたもさんみたいな人や、

どうしようもなく辛い出来事があって宗教に救いを求めた人。

仕事のコネクションを築くために入信する人。

実意多種多様な理由で人は宗教にのめりこむ場合がある。

その結果…救われた人もいれば後悔する人もいるしそれも多種多様だ。

ただ・・・

そんな中でも一つだけ言えることは、”一元論者” になってはいけないという事だと思う。

「私にはこれしかない!」

という決めつけはよくない。

人にはそれぞれいろんな生き方があり考えがある。

そのことだけはちゃんと心に刻んでおこう。

そう思った今日この頃…

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