著者：生還/栢野すばる
『悪女（と誤解される私）が腹黒王太子様の愛され妃になりそうです!? 』
5話の解説と感想です♪
王宮で行われた激励会の夜、腹黒な王太子・エルヴァンの周到に準備された計画にまんまとハマり、
アンジェリカの初めてはエルヴァンによって奪われました。
「俺は生涯お前を離さない！」
初めての鈍い痛みと快感を味わいながら遠のく意識の中で聞いたエルヴァンの言葉。
まさか本気で彼は自分のことを王太子妃にするつもりなのか？
この時のアンジェリカはまさか自分が幼い事から頃からエルヴァンの想い人だったとは夢にも思わず、
ただただ起こってしまった出来事に動揺して不安になるばかりでした・・・
「恐るべきエルヴァンの腹黒っぷりにアンジェリカは翻弄されっぱなしだ♪」
4話の解説と感想はコチラです♪
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【ネタバレ5話】悪女（と誤解される私）が腹黒王太子様の愛され妃になりそうです!?｜エルヴァンの完全勝利！
俺は一生涯お前を離さない
その朝、高価な調度品に囲まれる広々とした寝室のベットで目を覚ましたアンジェリカ。
恐らくそこは王宮にある王太子・エルヴァンの寝室で間違いないだろう。
ぼんやりと高い天井を眺めながら昨夜自分に起こった出来事を思い出している。
そうです…
昨日アンジェリカはこの国の王太子殿下から、
「俺は一生涯お前を離さない」と耳元で囁かれながらバージンを奪われた。
今思い出すと顔から火が出そうなほど恥ずかしくて恐ろしい体験でしたが、
エルヴァンは一体に何を考えているのか？
｛私に子種を授けるために妾にもするつもりなのか？｝
もしそうではなく本気で自分のような評判の悪い令嬢を伴侶にと考えているなら、
アルディバラ王国にいる上流貴族たちから断固として反対されるだろう。
そうなるとこの国のために命を削って軍に尽くしてきた父にも大変な迷惑がかかることは間違いないのです（汗）
いろいろと想像しているうちに怖くなってきたアンジェリカは、
すぐに王宮から立ち去ろうと慌てて部屋を出て少し歩き出したところで、
背後から一人の侍女に声を掛けられました。
「アンジェリカ様、どちらへ参られるのですか？」
その女性は昨夜アンジェリカをエヴァンの寝室まで案内してくれた侍女でした。
｛やばっ…（汗）｝
エルヴァンの完全勝利
アンジェリカはまだ夢の中をさまよっているような感覚で、
リーゼイと名乗った侍女の口から次々と飛び出してくる信じられないセリフの数々を聞いていました。
それは…腹黒皇太子・エルヴァンによってあらゆる外堀が埋められていることを知らされる内容だ（汗）
なぜ…昨日の夜の二人のデリケートな出来事が王宮中の人たちに知れ渡っているのか？
リーゼイがアンジェリカのおそば付きの侍女として務めることが決定している違和感。
なぜか完全にエルヴァンとの婚姻が決定したとしか思えない状況になっている。
昨夜その既成事実も出来上がったし…（汗）
そこからのエルヴァンの動きは凄まじく早かったわけです。
アンジェリカが眠っている間に彼は王宮中に二人の関係を触れ回り、
さっさと国王陛下へ婚約者が見つかった報告に行ったというではないか！
｛完全にしてやられた！｝
やはりエルヴァンはことアンジェリカに対してはかなりの腹黒皇太子っぷりを発揮する！
確かにアンジェリカが恋愛において鈍感過ぎる面はあるが、
あまりにも強引する彼のアンジェリカ囲い込み作戦です。
しかも…あらゆる方向へ抜け目なく手を打っているエヴァンは、
ブロンナー家で長年務めるばあやまで王宮に招いていたのです（汗）
ばあやは事前にエヴァンからとても熱っぽくアンジェリカに対する想いを聞かされたのか、
二人が結婚前に男女関係になったことを大層喜んでいたのです。
これはもうエルヴァンの完全勝利だった。
アンジェリカはなすすべもなく今まで着たこともない豪華でカワイイドレスを言われるがままに着さされて、
回りから絶賛の声を浴びながら、したり顔のエヴァンを恨めしく睨んでいた。
｛やってくれましたねエルヴァンン様…｝
このあと…ばあやたちも退散してアンジェリカとエルヴァンが二人きりになったところで、
全ての計画を上手く運んでご満悦なエルヴァンが、まだ納得できてない様子のアンジェリカに言いました。
「大体ホントのことだろう？」
なんでやなん…!!
アンジェリカはこの瞬間、一気にいろんな怒りを諦めた・・・
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5話の感想
原作がTL小説だっただけに、初めてアンジェリカとエルヴァンが体を重ねるベットシーンは、
原作ではかなりページ数を使った性描写が綴られていたのですが、
このコミカライズ版ではたった1ページのベットシーンだったのでちょっと拍子抜けでした（汗）
確かにTLマンガではなく女性マンガカテゴリーでのコミカライズ版ですから、
原作通りにあの激しくて猥褻なベットシーンを再現してしまったら、まるまる1話分がそのシーンで終わっちゃいますもんね（汗）
一般女性マンガだし。
「さすがにダメだな。」
でも…初めて二人が肉体的に結ばれる一連のやり取りとまぐわいのシーンが、
ある意味で本作で一番の醍醐味と思っているサイト主のまるしーとしてはちょっと残念でした（汗）
エルヴァンが欲情してアンジェリカに襲いかかっていくのを猛烈に抵抗しながらも、
一枚また一枚と着ているものを剥がされていって、
そこからエルヴァンの卑猥な言葉攻めと共に体中を這いまわる彼の指と舌先の動きで絆されてゆくアンジェリカの何とも言えないMッ気体質。
これがすごく良かった♪
まさしく「おやめください」から「よいではないか」のオンパレードで、
興奮この上ないワクワクしちゃう性描写のオンパレードでした♪
この夜のエルヴァンはホントにただの好色スケベ皇太子だったな～（笑）
普段のクールで自信満々な態度からは全く想像もできないエロ男っぷりで笑えた。
バージンのアンジェリカを全力でエロの拷問にかける姿はとても昼間見せるエルヴァン皇太子の姿ではなかった。
とりあえずそういうすごく濃密でトロッとろな性描写が、あの激励会の夜に描かれていたということだけは、
このコミカライズ版しか知らない人にお伝えしておきます。
アンジェリカが初めてなのにエルヴァンからネチッこくかつ激しく肉体を堪能されて、
鈍い痛みとオーガズムの果てに失神するかたちで眠りに落ちた日の翌朝が、
5話の冒頭シーンへと繋がっているわけです。
そのことを知った上でこのコミカライズ版を読み返してみると、また違った印象で物語を楽しめるのではないでしょうか（笑）
本作は全体を通してかなり性描写が綿密で生々しく描かれたTL小説らしい作品なので、
コミカライズ化するのは同じTL部門でリリースした方が良かったのかもしれませんね。
現にまるしーはアンジェリカのパーフェクトボディーに激ハマりしてるエルヴァンの好色っぷりが、
読んでいてすごく興奮もしたし面白かったわけですから♪
「彼が自分の性的欲望を押さえ切れずに爆発する様子をできれば二次元でも楽しみたかった。」
本作で描かれた二人の絵が可愛くて綺麗なので、余計にガッツリとエッチなシーンを堪能したくなります。
なんたって原作ではこの次に二人が体を重ねるのは、
エルヴァンがある出来事でジェラシーの炎を燃やした挙句に、
アンジェリカが部屋を掃除しているタイミングで襲いかかって行くシチュエーションなのです。
その時の会話のやり取りも実に二人らしいすれ違いコントみたいな面白い掛け合いで、
あまりに鈍感で天然なアンジェリカに怒り欲情してしまったエルヴァンが、
我慢できずにその場で襲いかかっちゃうのです（笑）
この時のラブシーンもスゴく猥褻でまるしーはゾクゾクしっぱなしでした♪
「コミカライズ版でも描いてくれるかな～？」
せめて4ページくらいは使って見せて欲しいな～
とりあえずエルヴァンに身も心も愛されることでだんだんと表情が豊かになってくアンジェリカがすごく可愛いのです。
本来のアンジェリカは感情豊かで元気で活発な少女なのです。
そういう素の彼女の表情が垣間見れるようになるのも、
この物語読むうえで大きな見どころであり、押さえておいて欲しいポイントなのです。
腹黒王太子とは言ってますが、実際のところはアンジェリカにだけそういう人種になるというだけで、
王太子としてのエルヴァンは実に有能な人間であることは最後に付け加えておきます。
今まで書いてきた感想だけを読んだ方が、エルヴァンのことをただの”好色王太子”だと勘違いしないように…（笑）
本来のエルヴァンは国王に相応しい立派な人格の持ち主です。
ただ…溺愛するアンジェリカに対してだけは、ただのスケベ王太子になってしまうだけなのです。
「そこがまたカワイイのですよ♪」
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