著者:上田俊衣
『ニセ真面目女子はすみ~サイコパスは愛を知りたい~』
6話の解説と感想です♪
これまでベールに包まれていたハスミの闇深い生い立ちがついに描かれました。
ハスミがたった一人の家族と言っていた兄との関係性とは?
そして…
一体どんな環境下で育ってきて今のサイコパスなハスミが作り上げられたのか?
その全貌がほぼ明らかとなっていきます。
さらに…
ゴリ乃とその取り巻き社員たちが会社から一掃されたことで、
すっかり平和になったと思われた社内に残っていた害虫社員の存在。
今回でカスタマーセンター勤めを終えるハスミが最後に鉄槌を下したクズ人間は、
卑劣な手段でハスミを脅迫してきたキモい変態野郎でした(汗)
さて…
その人物に待っていたとんでもなく悲惨な末路とは…?
「やっぱりあの人物はその見た目通りにどうしようもない無能な変態野郎でした…(汗)」
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もくじ
ニセ真面目女子はすみ【ネタバレ6話】ハスミの闇深い生い立ち!
ハスミの闇深い生い立ち
ゴリ乃とそのイジメに加わっていた取り巻き社員たちが会社から一掃されたことで、
今や社内の雰囲気は平和なムード一色に包まれています。
すごく働きやすくなった職場で平穏な日々を過ごすハスミと真子がいる。
まさかこんな穏やかな日常がやってくるとは。
感慨深げに皆が笑顔で働いている社内の風景を見つめているハスミと真子。
この状況を作ったのは全てハスミ一人の功績だと知っている真子は、
一体はハスミはこれまでどんな人生を送って来たのだろうかと想像していました。
そこからシーンが切り替わって、ついにハスミの闇深い生い立ちが描かれていきます。
ハスミは児童養護施設で幼少時代を過ごした孤児の少女でした。
そして…
彼女がたった一人の家族と言っていた兄は、その施設で一緒に過ごしていた年上の男子だ。
だから本当の兄妹ではない。
幼い頃からすでにサイコパスな人格が芽生えていたハスミに、
普通の人間として生きることを教えてくれたのが、
同じサイコパスな人格をもったこの兄の存在だったのです。
二人は自分たちが”危険な人間”だということを誰にも気づかれないように、
普通の人間を装いながら、時々はその狂気を小出しにして施設時代を過ごしてきたのですが、
そんな二人の兄妹のごとき関係性は、ハスミが里親に引き取られたことをきっかけに終わりを迎えます。
そこからは普通の人間として生活していたハスミですが、
彼女が成長して大人になった頃に、まるで別人に変わった兄が突然ハスミの前に現れたのです(汗)
その時…
恐らくハスミは人生初めての殺人を犯したのだと推測されます。
以前から時折りハスミの回りで飛んでいる”アゲハ蝶”を、
彼女が兄だと思っているのはそういう経緯があったからだと思われます。
とんでもない悪党だった!
ハスミの生い立ちから話は現在に切り替わります。
その日、ハスミは自分のロッカーに盗撮された数枚の写真を見つけます。
ハスミの恥ずかしい写真がいっぱいある。
その中の一番上の写真には「秘密を知ってるぞ!」という脅迫めいた文字が書かれていました。
それは明らかに何者かがハスミを脅してきてる状況だ(汗)
もちろんハスミにとってその人物は取るに足らない相手であり、
誰なのかもすでに承知していました。
その人物とは…
これまで散々酷いイジメや暴行事件が社内ではびこっていたにも関わらず、
いっさいそのことを問題視することなく、ただただじっと成り行きを静観していたあの小柄な部長です。
彼は社内のあらゆる場所に隠しカメラを仕掛け、
そこで盗撮した動画を自分が運営する”動画サイト”にせっせと投稿している
とんでもない悪党だった!
これまではゴリ乃のおかげでイジメやエロ動画の投稿に苦労しなかった部長でしたが、
今ではすっかり社内が平和になったことで、まったく面白い動画が撮れなくなってしまい、
ゴリ乃と敵対関係にあったハスミにターゲットを絞って脅しをかけて来たわけです。
”飛んで火にいる夏の虫”とはこのことだ。
ハスミはここぞとばかりに、この変態部長を血祭りにあげるわけですが、
その最高にスカッとする一部始終はぜひ本編現物でお楽しみください♪
まぁ~見事なまでにボッコボコ状態です(笑)
そして…
今回のお話でハスミのカスタマーセンター勤めは終了して、
次回からまた新たな展開がスタートしますよ~♪
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6話の感想
今回の内容でやっとハスミに関するパーソナルな部分が明らかになってきました。
恐らく普通の家庭に育った女性ではないとは思っていましたが、
やっぱりその想像通りハスミは”孤児”だったんですね。
しかも…
たぶん血は繋がってないだろうな~と思っていた兄の存在ですが、
こっちも予想した通りまったくの他人でした。
結局…今回のお話では最後までハスミが兄と呼んでいる人物の名前は出てこなかったけど、
話の内容を見た限りではほぼ確実にハスミが殺しているはずだ(汗)
問題はハスミが小さい頃に色々と普通の人間として生きてゆく術を教えてくれた優しかった兄が、
数年後にどんな別人になってハスミの前に現れたのかですね。
兄にいったい何があったのか?
そして…
どうしてハスミはそこで初めての殺人を犯さなければいけなかったのか?
その部分がまだ詳しく描かれていませんでした。
今後その理由もちゃんと解き明かされるのでしょうか?
これはハスミのことをもっと知るために必要な情報ですし、
もしかすると兄はまだ生きているという可能性もありますしね。
あと…
ハスミが里親のもとで過ごしていた時のエピソードがまったく描かれていないことも少し気になります。
その間のハスミはどんな生活を過ごしていたのか?
ちゃんとごく普通に思春期の女子生徒をやれていたのか?
そばに兄がいない状態でハスミがどんな学生時代を送っていたのかがすごく気になります。
普通に考えてサイコパスな状況に直面する機会がなかったとは思えないのですが・・・
なのでそこら辺も詳しく知りたい。
今は上田先生が描いてくれるのを気長に待っていよう♪
さて…
ハスミがいま勤めているカスタマーサポートセンターでは最後となるお仕置きですが、
あの”変態部長”さん。
彼も最後まで名前が分からない一人でしたが、
ハスミのとったお仕置きの手段がかなり直接的な暴力行為であったことで、
ハスミが持っている激しい暴力的な一面も垣間見れました。
「ケンカも普通に強かったんだ!」
これもまた新たに知った貴重なハスミの情報です。
まだまだハスミには読者が知らない秘密がありそうなので、
今後の展開次第ではまた新たなハスミのサイコパスな一面が明らかになるかもしれません。
いや…
きっとなっていくだろう。
この6話のエピソードをもって、オペレーター・ハスミの章は終了となりますが、
次回からなんと”新妻ハスミ編”の始まりです♪
いつの間にあんな資産家のイケメンとイイ仲になっていたのだろうか…(汗)
ちょっとビックリな展開ではありますが、
どうやらハスミが嫁ぐ先はとんでもなくヤバそうな家族がいるようで、
きっとハスミを優しく迎えてくれるまともな家庭ではなさそうです。
もちろんいくらヤバそうな家族とはいえ、ハスミより危険なサイコパスはいないでしょうが、
これからどのようなハードボイルドな新婚生活が始まるのか?
「こうご期待といったところですね♪」
あともう一つ…
せっかくハスミが親友になれた楠本真子さんの存在ですが、
これで彼女との関係性は疎遠になって行くのでしょうか?
ちょっと気になります。
なんたってハスミにとっては初めてできた親友ですからね。
また登場して欲しいな♪
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