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『隣の席の、五十嵐くん。』ネタバレ全話&見どころ|すみっこ女子がゆっくり恋をする


著者:瞳ちご / ひなた

『隣の席の、五十嵐くん。』

君の言葉がどんどん私を強くしてくれる。

ちょっと怖い感じで不愛想な有名人の彼だけど、そんな隣の席の五十嵐くんなんだけど、気づいた時にはもう彼に夢中だった。

この物語は、すみっこ女子と有名人男子がゆっくりと恋をしてゆく温まる青春ラブストーリーでございます…

もくじ

『隣の席の、五十嵐くん。』の見どころ

今回は、地味系ヒロインと学校の有名人男子とのほんわかで微笑ましい青春ラブストーリーのご紹介です♪

最近この手の『青春初恋系漫画』をよく見かけるようになりました。

需要があるのかな?

それともクラスのカースト下位の生徒とカースト上位の生徒とのキュンラブ・ストーリーって物語が作りやすいのかな?

まぁそんな中でもこの『隣の席の、五十嵐くん。』はすごくかゆいところに手が届いている作品だと思います♪

本作のあらすじは、内気で目立たない地味系女子高生の主人公・今井椿(いまいつばき)と、

全校集会ではいつも表彰されている水泳部の有名人・五十嵐(いがらし)くんとのアオハルラブストリーなんですが、

この『隣の席の、五十嵐くん。』の見どころとしては、ゆっくりとした時間の中で徐々に縮まってゆく椿と五十嵐の距離感と、

小さなキュンとするエピソードを積み重ねていく二人の初々しい恋愛譚ですね。

1話ごとにほんの少しづつゆっくりと近づいてゆく椿と五十嵐くんとの心の距離。

内気で恋愛経験などほとんどない椿が五十嵐くんのことを意識し始める前に、五十嵐くんの方はすでに椿のことが気になっていたのです。

クールなイケメンで、おまけに水泳部の有名アスリートでもある五十嵐くんはチャラチャラ系の女子が苦手で、

内気でいつもクラスの隅っこにいるタイプの椿は、カースト上位にいる男子が苦手である。

まったく住む世界が違う二人が隣同士の席となり、おまけに二人は学級委員を務めることに…。

そのせいでなにかと会話することが多くなった二人に起きた恋の予感…?

この物語は、ちょっと内気な普通の女の子がゆっくりと、恋をするステキな青春ラブストーリーでございます…♪


『隣の席の、五十嵐くん。』の試し読み

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隣の席の、五十嵐くん。【ネタバレ全話】すみっこ女子がゆっくり恋をする♪

1話2話3話4話5話
6話7話8話9話10話
11話12話13話14話15話
16話17話18話19話20話
21話22話23話24話25話
26話27話28話29話30話
31話32話33話34話35話
36話37話38話39話40話
41話42話43話44話45話
46話47話48話49話50話
51話52話53話54話55話
56話57話58話59話60話

1話:クラス替えです。

主人公の女子高生・今井椿(いまいつばき)は、クラスの隅っこでいるような目立たない内気な女子です。

今日は彼女が高校2年生となって緊張と不安の中で始まる始業式の日。

つまり…

クラス替えです。

学校での環境が大きく変わることになるこの日は、椿のようなクラス・カーストの下の方に属する生徒たちにとって死活問題になりかねない重要な日なのです。

とにかく彼女は平穏にこの一年を過ごせることだけを願って、新しく決まったクラスの教室へと向かったわけです。

{誰か知ってる子がいないかな~}

恐る恐る教室の中を覗いてみる椿。

すると…

「椿ちゃん!」

と…声をかけてくる女子生徒が一人。

その声の主は圭織(かおり)というおとなしいタイプのメガネ女子で、1年の時は違うクラスだったけど顔見知りの生徒でした。

{よかった~知ってる人がいて}

ほっと胸をなでおろしていた椿でしたが、そこへさらにもう一人の女子生徒が、

「つーばき――っ!」

と、大きな声で名前を叫びながら突進してきた。

彼女は中学校から顔なじみの乃愛(のあ)という女子生徒で、明るく元気なイマドキJKの代表のような存在で、

椿はいつも彼女のポジティブオーラに圧倒されている顔見知りだ。

隣にいた圭織ちゃんもそんな乃愛にはちょっと引き気味。

さて、この後でやっと隣の席の五十嵐(いがらし)くんが登場してきます♪

日に焼けて真っ黒な肌が焼けたクールなイケメン男子。

それが五十嵐くんだ。

まぁ~不愛想このうえない口数の少ない男子で、彼も自分の隣の席に座る椿のことが少し気になっているようです。

そしてこの後、椿と五十嵐くんのちょっとした初ガラミがあるんだけど…

それはぜひ本編現物でお楽しみください~♪

2話:委員決めです。

学年が変わって、クラスが決まり、次にやることと言えば大体が委員決めです。

普通は1学期ごとに変わってゆくパーターンですよね♪

椿のクラスでもさっそく誰もができればやりたくない各委員を決める時間がやって来ました。

この学校では、1年間の間に必ず一回はなんらかの委員をしなければいけないというルールがあります。

同じクラスで仲良しになった圭織に古典の教科係りを一緒にやろうと誘われてOKしていた椿ですが、

委員決めのアルアルな光景で、だれもクラスを代表するようなポジションの学級委員はやりたがらず、

結果、当然のように委員決めのジャンケン大会が始まってしまう。

すると…

まさか自分がなることはないだろうとたかをくくっていた椿が、

結果…ジャンケンに負け続けて女子の学級委員になってしまったのです!

{どうしよう~!}

と…困惑する椿をよそに担任の先生から、

「女子の学級員は誰?」

という問いかけがあり、そおっと手をあげた椿。

次に、

「男子は?」

と聞いた先生に対して手をあげた男子生徒は、まさかの…

3話:委員会です。

はい、そうです。

男子の学級委員はお察しの通り五十嵐くんでした♪

「じゃ…ココからの進行は学級委員のふたりに…」

先生に促されて黒板の前に呼び出された椿と五十嵐くんは、他の委員を決めるために議事進行を受け持ちます。

{いきなり無理だよっ!}

と…心の中で弱音を吐く椿の気持ちを察してくれたのか、

五十嵐くんは自らが議長となり、椿には黒板への書記係を頼んできた。

目立つことが大嫌いな椿にとってはこれほどありがたい配慮はなかった。

その後も率先して委員の仕事をこなしてゆく五十嵐くんに対して見てるだけの椿。

最初のうちは有り難いと思っていた椿でしたが、

だんだんと委員の仕事を五十嵐くんに任せっきりな自分が申し訳なく思えてくるのです。

そんな中、椿にはもう一つ困った事態が発生する。

有名人でイケメンな五十嵐くんと学級委員を務めることとなった椿に対して、

どこかクラスの女子からの当たりが強いのです。

女の嫉妬…?

それでなくてもクラスで目立つことが嫌な椿です。

しかも…

明日は、初めて五十嵐くんと参加する委員会です。

新学期に入って早々、問題が山積みの椿でした・・・

4話:班長決めです。

委員の仕事をする生徒が集まっていたほんのささいなやり取りの中、

椿に失礼な態度をとったある女子生徒に対し、

遠慮なく「態度ワルッ!」と言って批判する五十嵐くん。

クラスカーストのトップに君臨する彼に面と向かって非難されたその女子生徒は、

慌てて取り繕うように椿へ謝罪した。

そして…

その場は不穏な空気に包まれる。

ただ…

椿にとっての大事件は、そのあとのことだったのです。

五十嵐くんが、偶然廊下で一緒になった椿に話しかけてきて、

なんでさっきは失礼なことを言われているのに言い返さないんだと言って来たのです。

すると…

そこから初めてお互いに少し思っていることを話し合えた椿と五十嵐くん。

その結果…

椿は五十嵐くんのことについて分かっていなかったことを色々と知ることができて、

自分も五十嵐くんに言いたいことをたくさん言えました。

もちろん良い意味で…♪

そうやって少しずつ椿と五十嵐くんの距離は近づいてゆく…

さてそこで…

次のミッションは、高校創立以来の伝統行事である『30キロハイク』の班長決めです。

ここでもまた班長決めでなにか一波乱の予感が…

5話:30キロハイクです。

同じ班の女子生徒・吾妻(あずま)と五十嵐くんが少し揉めて、

少しモヤモヤが残った状態のまま30キロハイクの日がやって来ました。

当日、椿は生理が近い自分の体調を不安に感じながら出発しました。

するとトラブルメーカーの吾妻は早々と班を離れて仲の良いメンバーのもとへ行ってしまい、

その勝手な行動に五十嵐は不機嫌になるは、班には吾妻を止めなかった椿が悪いような雰囲気になるわで、

スタートした早々に椿の班には不穏な空気が漂います(汗)

そんな中、最悪なことに椿の生理が始まってしまったのです!

さらに吾妻がいなくなったことで椿が行動を共にしているのは男子ばかり、

トイレに行きたくとも男子にはとてもそんなことを言いだせる雰囲気ではない(汗)

念のためにナプキンは装着済みであったがちゃんと確認したいのに・・・

しかも…時間が経つごとにドンドンお腹も重たくなってきた。

そんなタイミングでちょうど昼休憩の時間がやって来て椿は急いでトイレに向かいます。

そると…思ったとおり生理が始まっていました。

トイレから出てきた椿は、1年のときに仲良くしていた沙織(さおり)に声をかけてもらって、

沙織と一緒にいたマルちゃんと3人で一緒に昼食をとることになり、

沙織のおかげでなんとか孤独なランチタイムを過ごさずに済んだ椿は少し気分が楽になりました。

椿に待っているのは、生理という最悪の体調を抱えてこの30キロハイクをどう乗り切るかという重大な問題です。

6話:30キロハイクです。(2)

ランチを食べながら女子っぽいトークで盛り上がる椿と沙織とマルちゃんの3人。

いつしか話題はマルちゃんが所属する水泳部の大スター・五十嵐の話に…

マルちゃんから五十嵐のとんでもないモテっぷりを聞いた椿は、

今更ながら五十嵐と住んでる世界の違いを思い知ることに…

沙織とマルちゃんとお昼をともに過ごせたことで最悪の状況は回避できた椿でした。

その後、お昼休憩も終わり、椿は班の男子たちと決めていた集合場所へと戻っていったが、

五十嵐を含む3人の男子たちは一向に待ち合わせ場所へとやってこない(汗)

だが…再び体調が悪くなってゆく中で椿はひたすら男子たちを待ち続けました。

やがて遊びに夢中になって集合時間を忘れていた男子たちが悪びれもせずに現れ、

「えっ!?今井さん待っててくれたわけ?」

「先 行ってたら良かったのに!」

と椿に言うと、自分たちはさっさと30キロハイクのコースに慌てて戻っていったのです(汗)

そんな彼らの言葉に怒りを感じている余裕もない椿は、

お腹の痛みを堪えながらなんとか男子たちの後をついていきました。

すると椿の後方から、

「待たせてごめん」

と…ぶっきらぼうながら椿に優しく声をかけてくる五十嵐の姿が…

そしてこの後、あまりの腹痛に耐えられなくなった椿は自分が生理で体あることを五十嵐に伝えるのですが…

7話:30キロハイクです。(3)

椿から生理になって体調が悪くなったと告げられた五十嵐は、自分が今できる精一杯のフォローをしようと考えるのですが、

知識のない彼は自分がどうすればいいのかわかがらない…(汗)

悩んだ末に五十嵐が椿に掛けた言葉は、

「今井さんにとってどうすんのが一番楽になるか教えて?」

という男子としてこれ以上ない完璧なセリフだった。

この五十嵐の的確で気遣いの行き届いた問いかけで椿の心は救われ、

その後、五十嵐に自分のリュックサックを持ってもらった椿は、他の生徒たちからかなり遅れはしたものの、

「ゆっくりでいいから…」

と…椿に終始に渡って優しい言葉をかけながら彼女のペースで共に歩いてくれた五十嵐のおかげで、

最悪なコンディションの中、30キロハイクを無事に完走することができたのです。

さらに…

五十嵐はすでに誰もいなくなった教室で帰り支度をしていた椿のために温かいお茶を買ってきてくれたのです。

30キロハイクの時に椿がお腹を温めると痛みが少し楽になると言っていたからだ。

普段は口数が少なくぶっきらぼうな五十嵐の中に溢れる優しさが詰まっていることを知った椿。

彼女は渡されたそのお茶の缶を大切そうに両手で胸に抱えていた…

8話:違う世界の人です。

30キロハイクでかなり距離が近づいたかに思えた椿と五十嵐の関係だったが、

普通の日常が始まったら相変わらず椿から見て五十嵐はとっときにくい相手であり、気軽に話しかけられる存在ではなかった(汗)

椿の中ではあの30キロハイクの日に自分を気遣ってくれた五十嵐に対してもう”怖い人”というイメージは払拭されていました。

水泳で優秀な成績を上げて全校集会の場で表彰されている五十嵐の姿を見て、

やはり彼は自分とは”違う世界の人”なんだと、またひとつ距離を感じてしまうことになる(汗)

五十嵐は水泳の大会で3枚も表彰状を受け取っていたのだ。

ある意味で五十嵐は学校中のヒーローであり、誰もがその存在を知る有名人なのです。

彼と少しでも仲良くなりたいカースト上位の女子生徒たちは、何とかして五十嵐との距離を縮めようとさまざまなアプローチで近づいていきます。

そんな連中とは住んでる世界がちがうと思っている椿たちはそんな彼らの様子を遠くから見守っているだけでした。

そんな中、美術の授業で椿たちはベネチアンマスクを作ることになった。

それは…白い無地のマスクにそれぞれの感性でデザインをするという創作授業で、椿は自分の名前でもある”椿”の花をマスクに描いてクラスメイトの乃愛に絶賛されるのだが…

9話:堂々と、したいんです。

椿が同じクラスで仲良くしている圭織から、椿の花をモチーフにしたベネチアンマスクを

「ナルシストって思われるかも」

と…指摘されたことで自信をなくした椿は、せっかく上手に描いた椿の絵を消そうと考えたのです。

幸い授業で作ったそのマスクの保管場所は椿が所属する美術部の部室にもなっていたので、

今なら誰の目に触れることなくあのデザインを抹消することができる。

そして…

今その教室にいるのは椿一人だ。

そんなタイミングで、先ほどの授業でシャーペンを忘れた五十嵐が美術室に戻ってきたのです…(汗)

その時、偶然いま椿が描いている途中の絵を見て褒めてくれるのです。

「俺はいいと思ったよ」

と…

さらにその後、美術の授業で作っているベネチアンマスクのことが話題となり、

五十嵐からあの椿の花が描かれたマスクのデザインも素晴らしいと絶賛されるのです。

しかも…五十嵐は椿の下の名前をちゃんと知っててくれていた!

おまけに五十嵐からすごく上手にできているんだから「堂々とすればいい」とアドバイスを受けた椿は…

10話:キラキラしてます。

五十嵐の言葉をきっかけにベネチアンマスクのデザインを描き変えるのをやめた椿。

五十嵐と話すようになって椿は少しずつ自分に自信が持てるようになった。

しかし…そのあとてっきり椿の花をモチーフにしたデザインを描き直すだろうと思っていた圭織は、

乃愛たちからマスクを絶賛されている椿を見て微妙な表情をしていたのです(汗)

恐らく自分の助言どおりにしなかった椿を憎々しい思いで見ていたのだろう。

圭織はその日の放課後、美術部での活動時間中にわざわざ椿のもとに現れて、

「ナルシストっぽいからやめるんじゃなかったの?」

と…あのマスクの件を厭味ったらしく聞いてきたのです。

いつもの椿ならそんな圭織の言葉に何も言えずただ愛想笑いを浮かべるだけだったが、この時の椿は五十嵐の助言で描きかえることを辞めたとはっきり答えたのです。

今の椿は以前と比べてとてもキラキラしてます。

ただ…今度は五十嵐とのことを圭織に冷やかされることとなり、

たまらず椿は部室を飛び出してみんなのもとから脱出を図ったのです。

すると、ちょうどそこで水泳部に所属するマルちゃんが椿に声をかけてきて…

11話:忘れ物です

マルちゃんから強引な誘いに負けて水泳部を見学しに行った椿は、まさに今練習真っ最中だった五十嵐と対面することに…(汗)

目の前に現れた五十嵐はマルちゃんが言っていたように、まぶしいくらい引き締まった肉体美で椿は彼をまともに見ることができませんでした。

さらにそんな状況の中、マルちゃんが椿を「水泳部に入らない?」と誘うと、なんと…いつもは仏頂面の五十嵐がその会話に入ってきて、

「今井さんマネージャーやりな」

と…笑顔で話しかけてきたのです。

ただ…

すぐに彼は「今井さんは絵描かなきゃだし…頑張って♪」と言うと照れたように微笑んで練習に戻ってゆきました。

その瞬間、五十嵐がいまとった一連の行動に、マルちゃんを含め、五十嵐の追っかけ女子たちは衝撃を受けるのです。

「あんなに笑ってる五十嵐くんを見たことがない!」

口々にみんながそう言いました。

確かに…微笑みかけられた椿にとっても衝撃的な数秒間だったのです…(汗)

そして…

この時、ハッキリと椿は五十嵐に恋していることを自覚するのです。

{好きになっても叶うわけないのに…}

相手が相手なだけにやはり悲観的になってしまう椿でしたが、その翌朝、五十嵐と教室で再び二人っきりで話す機会があり、

ほんのわずかな彼との会話で、椿は自分の心が満たされることに気付き幸せを感じるのです。

しかし…

それから数時間後、生物室に忘れ物をして教室に引き返した椿は、クラスメイトの男子たちと椿のことで話している五十嵐のとんでもない言葉を耳にしてしまうのです。

12話:好き…だけどダメです。

「なんで俺が今井さん狙うんだよ…意味わかんね」

思春期の男子トークなじゃれ合いの中で五十嵐が言った言葉にショックを受ける椿。

大人になると五十嵐の言った言葉が本心ではないことは一目瞭然なのだが、

まったく恋愛経験もないピュアな椿にはそんな思春期の男子特有の気持ちなんてわかるはずもなく、

ただただ五十嵐の言った言葉をそのままストレートに受け取って深く傷ついてしまうのです…(汗)

自分が少しでも五十嵐から好かれていると思っていたことに後悔して落ち込む椿。

さらに…

その後…椿はまともに五十嵐の顔も見れなくなってしまうのです(汗)

彼女の中では勝手に一人で五十嵐からフラれたような気持になっていたのだ。

五十嵐のことは好きだけど…やはり彼と自分とでは住んでいる世界が違う!

{私の気持ちは静かに海の底へ沈めてしまおう}

椿は必死に五十嵐への想いを断ち切ろうとしました。

だがそんな時です。

授業中になぜかチラチラと椿のことを見ていた五十嵐は、その授業が終わったあと、トツゼン椿に声をかけてきたのです(汗)

「今井さん」

五十嵐が呼びかける声に思わず大きなリアクションで振り向く椿。

すると…彼は椿がとても字がキレイから自分にノートを貸してほしいと欲しいと言ってきたのです。

その瞬間…ついさっきまで五十嵐との決別を考えていた椿は、彼の言葉で再び胸がざわめいて…

13話:可愛いんです。

五十嵐は椿からノートを借りた翌日、授業が始まる前にちゃんと彼女にノートを返しました。

普段から無口で不愛想な五十嵐だけど、やはり椿には他の女子と違う親し気な接し方をしているように見える。

さらに…

その日、椿から五十嵐がノートを借りたことを知ったクラスメイトの乃愛は、普段は自分からまったく女子と絡まない五十嵐の意外な行動を知り、

椿と五十嵐の関係がイイ感じになっているのではと恋バナトークで椿をからかうが、いつものように五十嵐が自分なんかを好きになるはずがないと否定する椿。

すると…

椿のそんな卑屈な態度に対して乃愛は、誰が誰を好きになろうと個人の自由だと、卑屈になっている椿をたしなめ勇気づける乃愛でした。

そんなことがあった日の夜、椿は自宅で五十嵐に貸したノートを見て衝撃を受けます(汗)

なんと…

椿のノートに五十嵐が落書きをしていたのです!!!

それは…

椿が授業で重要な箇所を記すために描いてあるネコや花のマークだったのですが、

それをまねて五十嵐が描いた絵がなんともヘタクソで可愛いんです♪

それがとても嬉しかった椿は、翌朝その落書きのことを五十嵐に尋ねてみると…

14話:バレてたんです。

五十嵐は椿のノートに”椿の花”の落書きをしたと照れながら告白した。

そのとき、椿は五十嵐のお茶目な一面を見たようですごく嬉しい気分になった。

「いいよ…消して」

という五十嵐に思わず、

「五十嵐くんの絵カワイイから残しておいたらダメかな?」

と…椿が問いかけてみると、

「変な趣味」

と…五十嵐は眩しい笑顔を向けて椿に微笑みかけた。

それは…二人の中にほんの少しだけ淡い絆が生まれた瞬間でもありました。

だがこのあと、『椿のノート貸し事件』は思ってもみなかった方向へと進んでゆくのです(汗)

それは…

放課後になって掃除をしている時間のことでした。

あるクラスメイトの女子二人組が椿に話しかけてきて、五十嵐にノートを貸したことを話題に持ち出してきたのです。

{なんで…知ってるの?}

動揺して言葉が出ない椿。

しかもその二人組の目的はもちろん

”お前なんかが五十嵐くんと仲良くするのはおこがましいんだよ!”

という女子特有のプレッシャーをかける行為でした(汗)

もちろん、表面上は椿と五十嵐の仲を応援するような素振りを見せている二人。

さらに…

この二人のクラスメイトの女子に椿が五十嵐にノートを貸したことを話したのは乃愛だった。

ただ…

乃愛としてはなんの悪気もなく言ったつもりだったのだが、恐らくこの二人は五十嵐のことが好きな女子だったのだ。

そのうえ…

”椿が五十嵐に気があることもバレてたんです。”

思わぬところから嫉妬と妬みの対象となってしまった椿は、このあと女子特有なイジメの対象になってしまうのです…

15話:見ないでください。

「あいつ絶対に五十嵐くんのこと好きだよねぇ~」

その日、廊下で五十嵐のことが好きなクラスメイトの女子たちの自分に対する誹謗中傷を耳にした椿は、

{私が五十嵐くんを好きになったらみんなそう思うんだ…}

と…ショッキングなその現実に、なんでここまで言われなきゃいけないんだろうと、悲しくてやりきれなくて涙を堪えることができないでいた(汗)

とにかくそのクラスでカースト上位にいる女子たちは言いたい放題に椿の悪口を言っていました。

だが…

椿にとっての悪夢はこれで終わりではなくココからがスタートだったのです!

椿に悪意をもった女子たちは、なんとか椿を貶めようと、

ニヤニヤしながら椿に絡んできて、無理やり似合わないメイクをさせたり、変な髪形にして、

その上で嫌がる椿を無理やり引っ張っていって五十嵐のもとへ連れ出したのです。

{五十嵐くんこんな私を見ないでください!}

心の中で椿はそう叫んでいた。

もちろん、まったくそんな事情を知らない五十嵐は、変わり果てた椿を目の前にしてかなり驚いていた。

らしくないからだ。

そして一言。

「なに…これ?」

「くだらねー」

「ちゃんと掃除しろよ!」

この時、薄々はカースト上位の女子たちが悪ふざけをして自分と椿をからかっているのだろうと察していた五十嵐は、

椿にではなくその悪ふざけしている女子たちに対して”ふざけるな”と言いたかったのだろうが、

実際には椿を含めた目の前の女子全員に発言したように映ってしまったのだ(汗)

これで椿のメンタルはもうボロボロ状態となり、その後、教室から出たあとにイジメてきた女子たちに対して、

「ちゃんと自分の立場を自覚してるから…」

「お願い…もう許して…」

と…我慢できずに号泣して許しを乞うたのです。

すると…

泣き崩れる椿の様子を見て一気にイジメモードから冷めてしまったカースト上位たちは、

バツが悪そうに言い訳しながら去ってゆきました…

16話:悲しいんです。

朝起きたら体が重い(汗)

昨日、カースト上位の女子たちからイジられたことで学校へ行きにくくなっている椿。

もちろん親にそんなことを相談できるわけもなく、重い気持ちを抱えながら登校しました。

さっそく彼女に待っていたのはいつも仲良くしていた圭織からの酷い仕打ちでした(汗)

昨日、あからさまなイジメにあっていた椿を遠巻きに見ていた圭織は、自分に火の粉が降りかからないように椿を徹底的に無視したのです。

悲しいかな椿も圭織の胸の内が手に取るように解ってしまい、自分を無視する圭織を恨む気持にはなりませんでした。

ただ…

悲しいんです。

無性に!

それに…

そんな圭織の態度とは裏腹に昨日は椿をイジメてた女子たちが、今日は椿に対してなにも言ってこなかった。

少しホッとした椿でしたが、このあと彼女は驚くべき圭織の態度にショックを受けます!

なんと…

圭織はクラスメイトのいる場所では椿を無視していたくせに、放課後のクラブ活動の時間になったら、

何もなかったようにいつも通り話しかけてきたのです(汗)

{えっ!?どういうこと?}

だけど翌日、クラスの中ではやっぱり無視する。

これがクラスカースト下位にいる女子の処世術なのだろう。

この圭織の行動は一週間も続いている状態だ(汗)

仲良くしていた圭織からそんな態度を取られて深く傷つく椿でした…

17話:嬉しいんです。

合唱コンクールで披露する曲決めのホームルーム終わりで五十嵐から呼び止められた椿。

あの晒し者事件のあと…まったく五十嵐と会話する機会がなかった椿は一体どんな用件なんだろうと内心ヒヤヒヤしていた。

カースト上位女子たちの陰謀で完全に五十嵐から嫌われたと思っていたからだ(汗)

五十嵐が椿をわざわざ呼び止めてまで椿に伝えたかったことは彼女に対する謝罪の言葉だった。

あの日五十嵐は、実のところ椿に腹を立てて素っ気ない態度を取ったわけではなく、

椿にそんな意地悪をするなという意味でカースト女子たちに対する非難の態度だったのです。

そういった内容を五十嵐は不器用な言葉で椿に伝えると、

「俺がちゃんとアイツらを注意すればよかったのに…ごめん」

と…神妙な表情で椿に謝ってきたのです。

てっきり五十嵐から愛想を尽かされたと思っていた椿は驚きと喜びで胸がいっぱいになります。

その後、さらに五十嵐は普段から椿の生活態度がりっぱだなと思っていることを打ち明け、

誰もやりたがらないことを人知れず率先してやっている椿のことをいつも見ていて、

「いい子だな」っと思う。

などと、まるで椿に告白してるようなセリフを連発するのです。

そんな五十嵐からの信じられないような絶賛を浴びて顔を真っ赤にしながら謙遜する椿。

しかも、五十嵐の積極的なアプローチはまだまだ続き、彼は椿にLINEのアカウントを教えて欲しいと言ってきたのす(汗)

{あわわわわ}

{これは夢ですか…?}

{怖い怖い…}

いや、すごく嬉しいんです。

18話:驚いたんです。

よろしく
こちらこそ
よろしくお願いします

まさか五十嵐とLINEが繋げる日がやって来るとは…(汗)

また一つ五十嵐との距離が近づいた椿は、もっと彼の隣にいて恥ずかしくない自分でいたいと思うようになります。

その後、ホームルームで五十嵐が議長、椿が書記を務める合唱コンクールの話し合いが行われ、

その日は演奏する曲の指揮者と伴奏者を決めてゆく中、

なんと…

乃愛がトツゼン手を上げて、

「私…椿ちゃんがいいと思うんだけど!!」

と…椿がピアノを習っていることを知っている乃愛が推薦してきたのです(汗)

すると五十嵐は椿を振り返り、

「えっ!?今井さんピアノ弾けんの?」

と…驚いた様子で問いかけてきた。

クラスカースト上位の乃愛が椿を推薦したことでクラスの皆も五十嵐でさえ期待を込めた目で椿の反応を待っていました。

結果…そんな雰囲気に流された椿は、

「私でよければ…」

と…答えて自分には少し荷が重すぎる伴奏者の役を引き受けたのです。

だが…そうなると黙っていないのが圭織だった。

掃除の時間、圭織はわざと椿に聞こえるように自分の方がピアノ上手いアピールをしてくるわけで…(汗)

そんな椿にライバル心をむき出しにしてくる圭織にはまたメンタルを削られる思いをさせられたが、

それよりもなによりもこの後、椿が伴奏者を引き受けて大いに喜んでくれた乃愛が、

とんでもない事を椿に囁きかけてきたのです!!

そして…

椿はその言葉を聞いてとんでもなく驚いたんです!

19話:身構えて、しまうんです

「わたしね!あのきらぁーい」

いつも明るくてクラスの人気者である乃愛が椿の背中越しに耳打ちしたその相手とは、

前園圭織のことだった(汗)

{えっ!?}

いつも太陽のように天真爛漫な彼女から飛び出した衝撃の発言は、椿にとってショック以外の何モノでもなかった(汗)

いったい乃愛はどんな目的で椿にそんなことを言ったのか?

これまで知らなかった乃愛のダークな一面を見て、これから彼女とどう接したらいいのか分からなった椿は、

クラスにいる時はどうしても身構えて、しまうんです(汗)

そんな中、椿は部活終わりで仲の良い水泳部の沙織ちゃんとバッタリ遭遇し、

彼女から彼氏ができたことを打ち明けられる。

幸せそうな沙織ちゃんに心から祝福の言葉を贈る椿だったが、

逆に沙織ちゃんから椿に元気がないことを指摘され、意を決して椿は1人で抱えきれなかった悩みを相談したのです。

その内容とはもちろん圭織と乃愛のことです。

真剣に椿の話を聞いてくれた沙織ちゃんは、今のクラスは辛いと嘆く椿に対して、

「今のクラスだけが自分の世界じゃないでしょ?」

「わたしは椿ちゃんのこと友達だと思ってるから!」

と…これ以上ない嬉しい言葉をかけてくれたのです。

その沙織ちゃんの言葉で霧が晴れたように心が軽くなった椿は、

「乃愛ちゃんはいい子だけど口軽いから気を付けた方がいいよ」

と…耳打ちして助言してくれた沙織ちゃんの言葉に「ハッ!」とさせられ、

さらに…

このあと二人の前に沙織ちゃんの新しい彼氏が現れたことで椿の鼓動がより激しく鳴り響く…

20話:ネガティブなんです。

{まさか…五十嵐くんが沙織ちゃんの…}

椿と沙織に向かってまっすぐ歩いてくる五十嵐の姿を見てそう思った椿は、声に震えを必死で抑えて、顔を強張らせながら

「沙織ちゃんの彼氏って五十嵐くん…?」

と…勇気を出して尋ねた。

すると…一瞬キョトンとし顔になった沙織ちゃんは「椿ちゃんどこ見てるの?」と五十嵐の隣で会話している男子のことを指さして、

「(五十嵐の)隣にいる間宮(まみや)だよ♪」と言って笑ったのです。

そうです!

ついつい五十嵐にしか目が行ってなかった椿ですが、よく見ると五十嵐以外にも3人の男子たちが群れをなしていたのです(汗)

ただ、この時の椿の反応を見た沙織は何かを感じたらしく、

「椿ちゃん…明日またゆっくり話そ♪」

と言って間宮と一緒に帰ってゆきました。

そのあと…興奮冷めやらぬ椿は、ぎこちなく五十嵐と挨拶を交わしてその日は終わりました。

ドキドキ…(汗)

翌日…昨日の宣言通り休憩時間になると椿の教室へやって来た沙織は、

昨日の彼氏を勘違いした件について詳しく話を聞きに来ました。

「もしかして椿ちゃん…五十嵐のこと…好き?」

やっぱり沙織が椿の気持ちに感ずいていたのです(汗)

観念した椿は相手が信頼できる沙織だということもあり、彼女に洗いざらい今の気持ちを告白したのです。

「バカだよね~私なんかが五十嵐くんと付き合えるわけないのに~」

と…沙織にネガティブな言葉を並べ立てて自嘲気味に自分を卑下する。

だが、そんな椿に対して沙織は、他人からどう見られるかなんてどうでもよくて、

「五十嵐くんが椿ちゃんを”どう思うか”なんだから」

と…全面的に椿の恋を応援してくれる言葉をたくさん投げかけてくれたのです。

{釣り合わないと諦めるのではなくて、釣り合えるように努力すればいい!}

沙織から勇樹が出るアドバイスをもらった椿は、心の中でモヤモヤしていた霧が晴れたような気持ちになり、

この時、ハッキリと五十嵐から「いいな」と思われるように頑張りたいと思ったのです!

21話:練習開始です。

「じゃもう1回ね、声出してこー!!」

それぞれが担当するパートも決まり、いよいよ合唱コンクールで披露する曲の練習開始です。

椿も皆の足を引っ張らないように家で自主練習を重ねてきました。

そして…

いざ本格的に練習がスタートすると、どうしても男子たちのやる気のなさが目につきます(汗)

この年代の男子特有の照れが邪魔をするのか、ほとんどの男子があまり声を出していないわけで…

なかなか熱の入った練習とはいかない状態が続きます(汗)

そんな中…

椿は担任の先生から昼休みに学校のピアノを使って練習をしてもいいぞと声をかけられ、

まだ慣れていない課題曲をじっくり練習する機会をもらったのです。

さっそく一人、昼休みに音楽室で練習を開始を始めた椿は、

なんとか皆が歌いやすいように弾ける方法はないだろうか…?

と…いろいろと試行錯誤を重ねていると、「コンコン…」と…ふいに背後からノックする音が聞こえ、

椿が驚いてドアの方を振り返ると、なぜかそこには五十嵐が立っていたのです(汗)

トツゼンの五十嵐登場に顔は赤面して声も出ない椿。

「先生からの伝言…」

五十嵐はそう言うと、練習が終わったら音楽室の鍵を閉めておいてくれという教師から椿への伝言を伝えました。

伝言を伝えたらすぐに立ち去るだろうと思っていた五十嵐は、

そこからさらに椿のもとへ近づいて来ると、

「弾いていい?」

と…ピアノの前に立ち、椿が席を譲るとつたない指裁きで”猫ふんじゃった”を弾き始めたのです(汗)

いつもクールで仏頂面をしている五十嵐の見たこともないお茶目な行動に思わず椿は「ふふふ♪」と小さな笑い声をあげた。

五十嵐はおそらく好きな女の子に少しでもカラミたいという行動を見せたのである。

そんな五十嵐の気持ちに、恋愛経験値ゼロの椿はまったく気づかないわけで・・・(汗)

でも、この五十嵐のちょっとしたおふざけが会話のとっかかりとなり、

二人はこのあとイイ感じで話をすることになるのです♪

しかもその会話の流れから五十嵐は椿のピアノを聴いてみたいと言い出し、

そんな五十嵐から向けられる真っすぐな視線に思わず、「うんっ」と頷いた椿は…

22話:戻れないんです。

「BELIEVE以外で…」

五十嵐は合唱コンクールで披露する”BELIEVE”ではない曲を椿にリクエストしてきました。

{ええ~どうしよう(汗)}

あれこれ悩んだ末に、椿はいま練習中の『水の戯れ』という曲を弾くことにしました。

少しだけその曲の特徴を五十嵐に解説したあと、ゆっくりと演奏を開始した椿。

彼女はいつもプールで水泳の練習に打ち込んでいる五十嵐の姿を頭に描きながら思いを込めて鍵盤に指を走らせて行く…

{願わくは…このピアノの音色が五十嵐くんの心に響きますように…}

椿が家でいつも練習するのとは全く異なる心持ちと環境で演奏したこの日の『水の戯れ』は、

本来この曲が持っている性質とは異なる表現で演奏された。

「この曲好き」

「てか…今井さんの弾き方が好き」

椿の演奏を聞いた五十嵐はすぐさまそう言った。

そんな五十嵐の言葉に顔を真っ赤にして恥ずかしがる椿。

もう”嬉しい”を通り越して”苦しい”の感情が椿の体全身に駆け巡っているのです(汗)

これは事件だ!

五十嵐くんが…私を絶賛している…(汗)

真っ赤になった顔見られたくなくて俯きながらモジモジしてる椿の様子を見て、五十嵐が嬉しそうに椿をからかい始めたのだ。

その光景は、まさにキュンキュンするほんのり甘い青春の1ページである♪

23話:悪者なんです。

五十嵐に、「今井さんの弾き方(ピアノ)が好き」と言われ、俄然やる気が出てきた椿は、合唱コンクールで伴奏する曲の練習に熱が入る!

そんな中、クラスのみんなで行っていた全体練習の際に、椿がみんなから”悪者”にされてしまう事態が発生したのです(汗)

指揮者として孤軍奮闘していた加藤リナが、あまりにも練習に身が入っていない男子たちに怒り心頭した挙句に、

その悔しさからポロポロと泣きだしてしまった時でした(汗)

椿もその光景を気の毒に思いながら見守っていたのですが、

そのうちリナの怒りの矛先が椿へ向かってきたのです!

「なんでリナばっかりがみんなを注意ばっかりしてるの?」

「今井さんは伴奏者なのに何も言ってくれない!」

「酷い!」

それは明らかに間違った椿に対するリナの言いがかりだったのだが、

リナのその主張は、皆のフラストレーションを椿で解消しようという空気に包まれた(汗)

トツゼン向かってきた自分への冷たい視線にどうしていいか分からない椿は、

「ご…ごめんなさい」

「私…役に立てなくて…」と震える声で謝るのだが、一旦、椿に振り上げた拳を下すことができないリナは、なおも椿に怒りをエスカレートさせてゆく!

すると…

これまで事態をずっと事の成り行きを見守っていた五十嵐が、「今井さんに当たるのは違うだろ」と発言し、

椿がどれほど一生懸命になって伴奏の練習しているかをみんなに説明したあと、

さりげなくリナのこともフォーして、険悪な空気を一気に和やかなムードへと変えたのです。

結果…

椿は五十嵐のおかげでまたもやピンチを救われ、

あとからリナに、

「さっきはゴメンね~」

と…謝罪を受けるまでに最悪だったその状況から好転したのです。

勇気を出して良かった♪

24話:失敗しました。

この日の朝、

「おはよう♪」

いつもと変わらない笑顔で椿に声をかけてきた乃愛。

なのに…

まともに彼女の顔が見れなかった椿いました。

なぜなら椿は昨日、乃愛にやらかしてしまった事があるからです(汗)

他人の秘密ごとをいともたやすく椿に話してきた乃愛に対して、

「内緒の話はあんまり人に話さない方がイイと思うよ」

と…偉そうに忠告してしまったのです!

その際、乃愛は少し真顔になった後…

「そうだね!今度から気を付ける!」

と…素直に応じてくれたのですが、そのすぐあとに、

「椿ちゃんて変わってるよねー」

という一言を残して去って行ったのです。

椿は”失敗した!”と思った。

そこから今日のこの挨拶だ(汗)

{乃愛ちゃんはどう思ってるんだろう?}

とても不安な椿。

でも…

いつも通りの乃愛がいたのです。

よく分からない(汗)

その後、

乃愛から聞いた通り、リナはあからさまに五十嵐と仲良くしてる場面が目立つ。

そんな二人の姿を複雑な思いで見ていた椿の心はモヤモヤとしていました。

なんだこの感情は?

そうだ!

これは”嫉妬”だ。

生まれて初めて味わう嫉妬心に心が乱れる椿は、

自分はなにも五十嵐に対して行動していないのに、

リナへ嫉妬心を抱いている自らを責めました。

{もっと可愛くなりたい}

{努力しなくちゃ}

という思いに駆り立てられた椿は、これまでやったことがないイマドキのメイクに挑戦しようと考えるのです。

母親から、今はメイクで外見を着飾るよりも、ちゃんと内面を磨いた方が良いとアドバイスされ、

「見てる人はちゃんとそれを見てるから!」

という…母親の意見を素直に聞き入れました。

なぜなら…

見えない所で努力している椿のことを、ちゃんと五十嵐は見ていてくれたからだ。

それから迷いがなくなった椿は、五十嵐にもっと”良い子”だなと思ってもらえるように、

挨拶や感謝の言葉を忘れずに、思いやりのある人間でいようと改めて自分に言い聞かせたのです。

25話:笑ってたんです。

この日の朝、ほとんどまだ誰も登校してきてない教室で、

なにげない会話を交わす椿と五十嵐。

それまで椿のことをじっと見てきた五十嵐は、

「今日 古語のテストか」

と言ってきたから、

「うん、そうだよ」と返した椿が、

「勉強した?」と問いかけ、

「してねぇ」と応じる五十嵐。

完全なきゅんとするアオハル・コミニケーションである♪

椿は、そんな五十嵐との触れ合いに、心臓がドキドキしてなかなか勉強に集中できない(汗)

でも…すごく嬉しい♪

その後…徐々に他の生徒たちも登校してきて、

圭織がいつものように取り巻きの二人に”テスト勉強してないアピール”をしており、

さらに…

その様子を冷たい眼差しで見ていたのが乃愛でした!

だが数分後…

乃愛はいつもの明るい笑顔で椿に声をかけてきたわけだが、

やはり乃愛は相当圭織のことが気に入らないようだ(汗)

そんな中、今日も始まった合唱コンクールの練習で事件が起きます!

ある時、乃愛がいきなり、圭織が全然声を出して歌ってないと指摘したのです。

すぐに乃愛の取り巻きたちが乃愛に追従して圭織を責め始めた(汗)

いきなり非難の矢が自分に飛んできて、ガタガタと震えながら怯える圭織、

この時、明らかに乃愛は、笑ってたんです。

この流れを想定して乃愛は、わざと圭織に火種を投げ込んだのだ!

そしてまんまとそれが点火して燃え広がりを見せた!

いくら気の強い圭織といえど、クラスカーストのてっぺんにいる乃愛グループに口撃されるとひとたまりもない(汗)

おまけに、乃愛グループの女子たちからは、

「いつも教室でギャーギャーうるさいくせに!」

と…練習とは関係ないことでも責められて、余計に何も言えなくなる圭織。

さらに圭織の災難は続く、

この一件を機に、圭織の取り巻きであった二人の女子は、圭織の元から去ってゆき、

誰も仲間がいなくなった圭織が、救いのを求めるような表情で椿に声をかけてきたのです…(汗)

26話:もやっとしました。

結局…圭織が椿に話しかけてきたと同じタイミングで、クラスメイトの鈴木という女子に声をかけられ、

鈴木から敵意の視線を感じた圭織は、その場から逃げるように教室から出て行った。

鈴木はこの時、わざと椿に声をかけて圭織と椿が接触しないように仕向けたのです。

なぜならば、以前から圭織が椿をハブっていたことを知っていたからだ。

このあと…鈴木から、親切心で圭織のような都合の良い女なんかと関わらない方がいいと助言された椿は、

なぜか…心の中がもやっとしたんです。

さらにその後、

昨日までは圭織と共に椿をハブにしていた圭織の取り巻き女子の二人が椿に近づいて来て、

一気に立場が悪くなった圭織の悪口を言いだしたと思っていたら、

椿に対して一緒に圭織をハブにしようと持ちかけてきたのです(汗)

確かに…圭織はつい昨日まで自分に対して酷い態度をとってきていたが、

ここでも椿はまた心がモヤっとしたんです!

ただ…それで圭織と同じように彼女を攻撃してしまうと、自分もまったく圭織と同じ人間ではないだろうか?

理由もなく自分をハブにして苦しめた圭織を許せないという気持ちも同時に存在してる(汗)

一体なにが正しいのだろう?

椿は圭織の取り巻きの二人から、一緒にお昼を食べようと誘われるが、

「先約があるから」とやんわりとその誘いを断り、校舎裏のベンチで一人お弁当を食べた。

その後、バッタリと校舎の廊下で五十嵐と遭遇した椿は、

ひと時のあいだ、ドキドキする彼との会話を楽しんだのですが、

1人で食事を取っていたり、いきなり自分のことを褒めてきた椿の態度に、

どこかいつもとはちがう違和感を感じた五十嵐は、

「なんかあった?」

と…椿に問いかけてきたのです。

とっさに椿は、「なにもないよ」と答えて、彼の前から立ち去って行ったのだが、

大好きな五十嵐が自分のことを気にかけてくれた嬉しさに少し感動し、

さらに五十嵐への想いを強くしてゆく椿でした。

27話:怖かったんです。

自分も五十嵐くんみたいに、強くてしなやかな人になりたいなど考え、

今は彼に恋をしてる以上に、彼のことをリスペクトする気持ちの方が強い椿です。

なので…ちょっとした五十嵐との会話でも、緊張とドキドキの連続だ。

そんな中、またしても圭織がクラスのうるさ型女子から嫌がらせを受けています(汗)

{これって…イジメじゃないのかな…}

その光景を遠くで見ていた椿はそう思った。

しかし…

それと同時に、そんなイジメを黙ってみている自分も共犯者なんだと考える。

{どうするの…私}

でも体がすくんで動けない(汗)

だが…そんな椿に自分の弱い殻を破るタイミングが、

この後で行われた合唱コンクールの練習の際にやって来たのです。

練習中に再び圭織の声が出ていないと何人かの女子が言い出したのだ!

すると…

そこから流れは圭織がみんなの前で一人だけ歌わされる方向へと進んでゆく!

「今から一人で歌ってみてよ!」

そんな声にだんだんみんなが同調し始めた。

特に男子たちは、面白そうにそのつるし上げの光景をニヤニヤしながら見守っている。

椿にとっては試練の時だ!

とても怖かったんです。

ここでみんなと違う意見を発言することが…!

でも…椿にとっては、このまま流されてイジメる側になる方がもっと怖かった。

椿は、ブルブルと震える体を抑え、勇気をふり絞って発言しました。

「あの…!」

「一人で歌ってもらうのは…なんだかちょっと違うと…思う」

その時!

突然みんなの前で発言した椿を驚いた表情で見守る五十嵐くんがいた・・・

28話:憧れなんです。

椿はみんなの視線が自分に注目されている中、声を震わせながら、

合唱の練習は、みんなで声を合わせて歌うものだから、

一人だけに歌わせてもあまり意味がないと訴えかけました。

すると…意外な人物から出たその発言に、教室内には重苦しい沈黙がながれたのです。

そんな状況に、椿の心臓がうるさいくらいにドクンドクンと鳴り響いてる(汗)

やがて…その沈黙を破るような形で、指揮者の加藤が、

「確かにそうだけど…」と…椿の意見に同調する言葉を発したのです。

この加藤の発言をきっかけに、圭織をつるし上げようとする流れが一気に変わり、事態は収拾されました。

圭織は椿のおかげで絶体絶命のピンチから脱出したのです!

{怖かった…}

内心では恐怖でいつまでも胸のドキドキが収まらない椿でしたが、

自分が勇気を出して本当によかったと思えたのです。

ただ…

問題は乃愛でした。

普段から気に入らなかった圭織を懲らしめようとした彼女の計画を、椿がぶち壊してしまったのです。

このあと、乃愛は案の定 椿のもとにやってきて、

なぜ、自分がシカトされてる憎らしい相手を助けたのかと、不機嫌な様子で詰め寄ってきました。

椿は、そんな乃愛の問いかけに、覚悟を決めて、

「見ていられなかったから…」

と…正直に自分の気持ちを答えたのです。

すると…

間違いなくこんな自分に怒りをぶつけてくるだろうと思った乃愛が、

一転して笑顔になり、椿のそういう部分が素晴らしいと言って、

逆に乃愛が椿へ尊敬の念を抱いたのです!

心底ホッとする椿。

今回はすごく意外で予想外の結末でしたが、結局…椿がここまで勇気を出せたのも、

全ては五十嵐くんへの憧れなんです。

自分が憧れてる人に少しでも近づきたい。

そんな思いが、椿に勇気を与え、人として大きく成長させてくれたわけです。

ただこの日の放課後、椿は神妙な顔をした圭織から呼び止められて、

彼女から椿のことを僻んでいた胸の内を洗いざらい打ち明けられることに・・・

29話:初めてなんです。

これまで鬱積していた椿に対するコンプレックスな思いを、一気に吐き出したかのごとく、

沈痛な表情でまくし立ててゆく圭織でした。

結局…

彼女がこれまで椿をハブっていた理由は、いつも”孤高”の存在に思えた椿へのやっかみであり、

椿のブレない飄々とした生き方にコンプレックスを感じていたのです。

自らの黒い部分をすべて出し切った後、圭織は許して欲しいから打ち明けたわけじゃないと前置きしたうえで、

自分を窮地から救ってくれた椿に対し、

「ごめん」と…涙ながらに深く謝りました。

椿はそんな圭織の今できる精一杯の謝罪を受けて彼女のことを許しました。

椿としては複雑な思いを抱きながらも、プライドの高い圭織が、

ここまで情けない自分をさらけ出した勇気に、ある種の共感を覚えたのです。

この日は色んな大変な事件があったけど、

どこか清々しい気持ちになりながら自宅でくつろいでいた椿がいた。

そんな中…彼女のスマホに一件のメーセージが届く。

なんと…

送り主はあの五十嵐だ!

椿はトツゼンの五十嵐から送られてきたメールに分かりやすく狼狽えるが、

その後…何度かメールのやり取りをした末に、直接に五十嵐と通話することになったのです!

同世代の男子と電話で話すことなんて、これまで一度も経験したことがない椿にとっては大事件である(汗)

しかもその相手が自分がいま恋をしてる五十嵐くんなわけで、

彼女は通話の中で男子から電話がかかってくるなんて、

「初めてなんです。」と…五十嵐に打ち明け、

すごく自分が動揺していることを正直に告白しました。

すると…

五十嵐もまた、自分から女子に電話することは初めてだと打ち明けてきたのです。

{えっ!?}

そんな彼の告白を聞いて、椿の心臓がドクンドクンとうるさいくらいに鳴り響く。

{は…初めてって…}

二人の間には何とも言えない気恥ずかしい沈黙が流れた。

ドキ…ドキ…ドキ…

30話:ただの怖がりです。

二人の何とも言えない初々しいやり取りは続きます。

まずは沈黙を破るように椿がなんで自分に電話をしてきたのかを五十嵐に訪ねます。

「かけたらダメだった?」

と…五十嵐はこの時点では電話の趣旨を言わない。

意味深な言い回しだ。

そしてまた沈黙。

椿の頭の中は色んな想像が駆け巡ってパンク寸前(汗)

少ししてから五十嵐は合唱コンクールでの練習時間に怒ったトラブルについて話しだします。

例の椿が圭織を救ったあのイジメ救出事件だ。

要するに五十嵐は椿のようなモブキャラ女子が、クラスカースト上位の女子たちに、

堂々と正論をぶち込んで見事に圭織をイジメから救ったことに、いたく感動して電話をかけてきたのだ。

「怖かったんじゃねーかなって!」

五十嵐はらしくない行動をとった椿を心配してくれていたのです。

だが…

椿はすごく手放しで自分を褒めたたえてくる五十嵐に対して、

自分のは”ただの怖がりなんです”と応じて、

あの時の真意を五十嵐に説明します。

圭織を助けるためという大それた大義名分はまったくなく、

ただ…

自分にとって一番怖いことは、イジメの現場を目の当たりにして何もしないことだと思った。

そうあの時の正直な心境を告白した椿でした。

すると五十嵐は、

「やっぱ すげぇよ今井さん。」

さっきよりももっと感動した五十嵐が感嘆の声を上げる。

さらに…そんな勇気ある椿の行動を”優しい人”という解釈で彼なりに理解したのです。

人が困っている時に手を差し伸べたい、差し伸べられる人になりたいという気持ちは、

椿が本当に優しい人だからだといつもは無口な五十嵐が饒舌に語るのです。

「俺はそんな”怖がり”なら好きだ」

と…実に真っすぐな表現で椿をまた褒めちぎったのです。

なんと…

五十嵐からの思わぬ大絶賛コメントの応酬をうけて、

椿の体は今にも燃えてしまいそうなほど全身が熱くなってゆく・・・

31話:聞いちゃったんです。

普段は口数の極端に少ない五十嵐からの告白とも取れる言葉を聞いて、一瞬気を失いそうになる椿。

照れすぎて何もしゃべれない。

そもそも無口で照れ屋な五十嵐もそこから本当の告白ができるほど恋愛スキルは高くない。

またしばしの沈黙。

「じゃあ…もう遅いし、また明日な」

五十嵐がギブアップで終了のゴング。

椿はもう少しこの時間を共有していたい気持ちを抑えて”おやすみなさ”を告げる。

付き合う前の男女が一番恋する幸せとドキドキを感じている瞬間なんだ。

翌朝、いつも一番早く登校する椿に合わせたかのように五十嵐が登校してくる。

またドキドキの一瞬が来た。

照れてぎこちない”おはよう”を言い合う二人。

その後…教室に飾る花のことでほんのちょっとだ交わした会話。

それだけで今日一日を乗り切るパワーが全身にみなぎってゆく椿。

最高だ♪

さらに…椿には最近もう一ついいことができた。

先日、勇気を出してイジメに遭いそうになっていた圭織を救ったことで、

彼女との関係性が実にフラットになっていたのです。

しかもその距離感がすごく椿としては心地よかった。

恋も友人関係も絶好調な椿の学校生活は、希望に満ち溢れたものにものになってきました。

だが…

そんな時、椿は女子トイレでとんでもない五十嵐の噂話を聞いちゃったんです。

「五十嵐くんには好きな子がいるのよ!」

えっ…!?

32話:気になるんです。

{五十嵐くんの好きな人…}

今までそんなこと考えもしなかった椿の胸がその瞬間大きく騒めきます。

彼に好きな女子がいるなんてことはこれまで想像すらしていなかった。

でも…当たり前にある現実だ。

しかも…その女子は五十嵐と同じ水泳部の先輩な上に超美人だと女の子たちは噂している。

{五十嵐くん…あなたはその先輩のことが好きなんですか?}

椿は自分が分不相応な恋心を抱いていると承知の上で気になってしょうがないのです。

それは恐らく…椿自身がこれまでの五十嵐と交わした様々なやり取りを通じて、

彼の事を本気で好きになっているからに他ならない。

だからどうしても気になるんです。

これまで彼がかけてくれた椿への想いのこもった言葉と優しい気遣い。

そして…

自分にどこか特別な感情を持ってくれているかのような数々の好意的な態度。

でも…それらは彼なりのちょっと仲良くなったクラスメイトへの振る舞いだったのだろうか?

いくら考えても答えは出てこない。

いろいろと思い悩んだ末に、椿は五十嵐との関係について悩むことをやめ、

ただひたすらもっと五十嵐と仲良くなろうと決めました。

それが自分ができる唯一の方法だと考えたからです。

何というか…今や完全に”恋する女の子”となった椿はとても可愛い♪

33話:どういう意味ですか?

最近の椿は五十嵐との関係がすごくイイ感じで学校での充実感がハンパない!

二人はいま完全に”サム”な関係です♪

それにクラス内の人間関係においても、一時は完全に絶好状態だった圭織とは、

新たな良好な関係性が芽生えて嬉しい限りだった。

そんな人生絶好調な椿にさらなる幸せな展開が訪れます。

なんと…今までほんの少しづつ距離が近づいてきたあの五十嵐くんが、

この日トツゼン椿に思わせぶりな態度を取って来たと思ったら、

翌日の合唱コンクールが終わった放課後に、二人きりで話があると言ってきたのです。

{えっ!?どういう意味ですか?}

そんなの…もう告白しかないじゃないですか・・・(汗)

椿はそんな五十嵐の発言を受けて合唱コンクールどころではなくなってしまうのです・・・

{ああ~明日までどうしたらいいの~?}

むちゃくちゃ動揺する椿と、どこか覚悟を決めた五十嵐くんの毅然とした態度。

「実にカッコいい♪」

とうとう告白かするのか…?五十嵐くんよ!

34話:合唱コンクールです。

ついに今日は合唱コンクールです。

ただ…椿にとってこの日は二重の緊張感に襲われながら過ごす一日であったわけで…(汗)

合唱コンクールでピアノの伴奏役を務めるプレッシャーと、

その後に待っている五十嵐との不安いっぱいなツーショットタイム。

彼は一体自分にどんな話があると言うのか?

朝からずっと心ここにあらずな状態が続いている(汗)

普通に考えたら”告白”ぐらいしかないんだけど、まだ恋愛経験値がゼロに等しい椿には、

そんな五十嵐の心中を察することなどできるはずもなく、ただただ緊張の時を過ごすばかりだ。

そんな中、なんとか合唱コンクールでの大役を無事に終えた椿は、

昨夜から一番気になっていた五十嵐とのツーショットに挑みます。

五十嵐の用件はもちろん椿への告白だ!

彼は椿と二人きりになった放課後の教室で、実に彼らしい不器用で真っすぐな想いを椿にぶつけました。

その五十嵐くんの告白がなんと爽やかで潔いものだったか!

全ての男性に見習ってほしいくらいカッコよかった♪

さて…そんな告白を受けた椿の答えは…?

35話:不思議なんです。

気持ちいいくらい真正面から五十嵐に告白された椿は、すぐさま自分も好きだという気持ちを伝えました。

ついに二人は両想いの関係になったのです。

さすがの五十嵐も椿の返事を聞いて全身の力が抜けたようにホッとしていた(笑)

そして…今回、五十嵐からちゃんと告白を受けたことで椿が何よりも嬉しかったのは、

自分の気持ちをこれ以上隠さないでよくなったからです♪

晴れて二人は正式にカレシ・カノジョとなったのだ。

お互いに告白し合った後は妙にぎこちない二人。

ただ…付き合い始めても未だに敬語で会話する椿に苦笑する五十嵐。

なんとか頑張って敬語を使わないように話す椿がじつに可愛らしい♪

そんな彼女に五十嵐はもうメロメロだ。

そして椿は思う。

{不思議なんです。}

二人の関係は大きく変わったけれど、教室や回りの生徒たちの様子は少しも変わらない。

それがまるで二人だけの世界に生きているみたいなかんじで・・・♪

この時…今という幸せを全身で感じている椿と五十嵐がいた。

36話:気づきませんでした。

現実に五十嵐と付き合う事となって、その夢のような状況に胸をドキドキさせていた椿でした。

しかし…

そんな椿はまだ気づきませんでした。

五十嵐と付き合うというとんでもない過酷なミッションの意味を!

それを教えてくれたのは親友の沙織とマルちゃんでした。

五十嵐は女子に人気の男子だからきっと妬みや嫉妬がものすごいはず。

親友二人が椿と五十嵐の付き合いを祝福してくれる一方で、

椿の身を案じる二人の心配する様子を見て、椿は初めて五十嵐と付き合うことの大変さに気づかされたのです。

そういえば以前も五十嵐にちょっとノートを貸しただけで五十嵐ファンから嫌がらせを受けたことがあった…(汗)

これはヤバい!!

幸せの絶頂から一気に不安の境地に立ってしまった椿は・・・

37話:見られてしまいました。

五十嵐と付き合うことになってすごく嬉しい反面で、大それたことをしていると思っていた椿。

でも…そんな椿の不安は的中していたのです(汗)

その日の放課後に二人が付き合って初めて一緒に下校することとなり、

そこで早速…

五十嵐と仲の良いクラスメイトに見られてしまいました。

そこで五十嵐は堂々と椿と付き合っていることを話し、

案の定その翌日はクラスの皆が知っているという状況になった!

{どうしよう~(汗)}

ある程度は予想していたみんなの反応でしたが、

椿と五十嵐のカップル誕生を喜んでくれたのは椿にいつも好意的な乃愛ちゃんくらいで、

その他の生徒たちはすごく意外そうな目で二人を見ていたのです(汗)

38話:噂の的です。

学校イチのモテ男子と付き合った椿は”噂の的”です。

もともと目立つことが何よりも苦手な椿にとってはかなり苦しい立場だ(汗)

こうなることを予測して乃愛ちゃんはわざと大げさに椿と五十嵐のことを祝福してくれたんだけど、

悲しいことにその効果はほとんどなかった。

この後、椿のことを妬む多くの女子たちから嫌がらせや誹謗中傷を受けることになります(汗)

予め乃愛ちゃんには女子たちからイジメられたら遠慮せずに言ってくれとは言われていたが、

椿の性格上それもままならず、それよりも何よりも椿に攻撃を仕掛けてくる女子が多すぎて、

五十嵐と付き合っていることがバレた初日にして、すでに椿のメンタルはボロボロになってしまうのです…(汗)

39話:言えないんです。

学校イチのモテ男子をカレシにした椿への風当たりは想像を遥かに超えるほどキツかった(汗)

密かに五十嵐のことを狙っていた女子たちはおろか、関係のない女子たちまでもが、

地味で目立たないタイプの椿が、超のつくモテ男と付き合っていることが気にいらないわけで、

とにかく椿への嫉妬と嫌がらせが凄まじいのです(汗)

でも…そんな被害をいちいち五十嵐に訴えることはできないし、

彼のせいで辛い思いをしているなんて口が裂けても言えないんです。

五十嵐と付き合うこととなった当初はすごく幸せだった椿の心は、

いまや彼と一緒にいることすら苦痛なほどメンタルが傷ついていました(汗)

椿にとって初めての”恋”は、なんとも辛い恋愛となってしまったようです。

40話:迷ってるんです。

五十嵐と付き合っていることをよく思わない女子たちから、

酷い嫌がらせを受けていることをカレシである五十嵐に相談できない椿。

友人の沙織が親身になって五十嵐に打ち明けた方がいいと助言してくれたけど、

どうしてもその勇気が出ない。

迷ってるんです。

やがてそんな煮え切らない椿の態度が五十嵐をイラつかせてしまい、

二人の関係までもがギクシャクとしたものになってしまった。

すべては椿自身が招いてしまった結果なのですが、そこからなかなか抜け出せない(汗)

やがて事態はもっと悪い方向へと進んでいってしまうのです。

ほんの少し勇気を出していたら…

41話:譲れないんです。

今回のお話は椿が五十嵐と付き合い始めたことで嫉妬に駆られた女生徒3人から、

とんでもなく理不尽な攻撃を受けてしまうお話です。

そこには女生徒の他に男子生徒2人がいてニヤニヤと事態を眺めて楽しんでいました。

それはちょうど圭織と椿が美術部の教室に入った時に起こった出来事です。

この3人の女生徒たちがいきなり現れて、圭織が見ている前で問答無用な雰囲気で椿を呼び出したのです。

簡単に言えばお前なんか五十嵐くんと釣り合わないからすぐに別れろという言い分なのですが、

彼女らのたちが悪いのはその攻撃に男子生徒まで仲間に入れている事でした。

よって…かなりの大人数で椿は五十嵐と別れることを強要されるのです(汗)

しかし…

こればっかりは気の弱い椿としても譲れないんです。

すると…ついに業を煮やした彼らは椿に対してとんでもない事をしてきました。

42話:来てくれたんです。

椿がいっこうに戻ってこないことを心配した圭織が、

水泳部に駆け込んで練習中の五十嵐に声をかけました。

すると血相を変えた五十嵐が慌てて椿が襲われている旧生徒会室へ突撃していったのです。

その結果…

椿の身は被害を受ける寸前で助かりました。

すぐ後から水泳部の部員たち椿と五十嵐のもとにやって来て、

そこから椿をさらっていった生徒たちへの”断罪”が始まります。

椿を脅して五十嵐と別れさせようとしていた生徒たちは、

なにかと言い訳をして罪を認めようとしない態度に出ますが、

大切な椿を脅された五十嵐の怒りは半端なものではありません。

そして…

五十嵐は椿のために来てくれたんです。

顔色を変えて…

あの圭織ちゃんが椿のために動いてくれたんです。

勇気を出して…

自分が襲われた事実よりもまずその事が嬉しくてたまらない椿でしたが、

五十嵐と水泳部の仲間たちは椿を襲った生徒たちに対する怒りは凄まじいものがあり・・・

43話:あたたかいんです。

あまり反省の色を見せなかった椿を襲った生徒たちでしたが、

椿がこれ以上自分のことで騒ぎが大きくなることを嫌ってことを収めました。

一応みんなも椿の思いに寄り添う形でその場は解散となり、

後に残った椿と五十嵐は付き合い始めてから初めてお互いの胸の内を深く語り合いました。

五十嵐は椿の異変に気付いていながらも椿が何も言わないことに腹を立てたことを反省し、

逆に椿は五十嵐がせっかく心配してくれたのにその思いを無下にしたことを大いに反省しました。

この日を境にして二人の関係は”カレシ×カノジョ”の距離になったようだ。

二人の様子を見ているとすごく心があたたかいんです♪

いつまでもこんな二人のままでいて欲しいと思うような…

44話:負けないんです。

風邪で数日学校を休んでいた乃愛がやっと登校してきました。

さっそく彼女は椿に駆け寄って来て自分がいなかった時に起こった事件のことで激怒りしています。

それも…回りにいる女子たちにワザと聞こえるように大声でまくし立てるのです。

乃愛の行動の意図は、五十嵐を密かに狙っている女子たちへの警告でした。

{椿に嫌がらせする奴は許さない!}

そんな思いが乃愛の言動に現れていました。

しばらく言いたいことを言いまくった乃愛は、椿にウインクして離れていった。

仕込みは完了という意味だろう。

{乃愛ちゃん…ありがとう}

椿は心の中で乃愛に感謝の気持ちを伝えました。

私には自分のことを心から心配してくれる友人がいる。

{私…もう負けないんです。}

そして…椿は新しい自分にアップデートする気持ちで髪を短く切りました。

さて…

ショートカットになった椿を見た五十嵐の感想は…?

二人が正式に付き合い出してから初めての夏がやって来る!

45話:呼んでたんです。

下校時に仲良くコンビニでアイスを買って食べている椿と五十嵐。

お互いのアイスをかじり合ったりして、これぞ”キュンラブ”という光景が見ていて眩しい♪

そんな中、五十嵐から椿に夏祭りへ一緒に行かないかという嬉しいお誘いが…!

最近カップルらしくなってきた二人にはお誂え向きなイベントだ。

「行きたい…♪」

いつになくはしゃいだ声で応じる椿がいました。

その日…

家に帰った椿はさっそく夏祭りに着て行くための浴衣を母親におねだりしちゃいます。

日ごとに五十嵐と自分が付き合っている事実を実感していく椿に、

回りの友人たちもそんな初々しい二人を温かく見守ってくれる状況が出来上がりつつあった。

すごくイイ感じなのに…

そんなタイミングで五十嵐を下の名前で呼ぶ女生徒が出現する(汗)

しかもです。

五十嵐もまたその女生徒を下の名前で呼んでたんです(汗)

これは…

椿にとってこの夏最大の事件になりそうだ…!

46話:わかってるんです。

五十嵐のことを”マモル”と呼び、五十嵐は”ほまれ”と下の名前で呼ぶ人物は、

五十嵐とは幼馴染で水泳部の先輩にあたる里中 誉(さとなかほまれ)という超美人な上級生でした。

二人がまるで恋人同士のようにじゃれ合う様子を見て、何とも言えない不安に襲われる椿がいた(汗)

でも…

{わかってるんです。}

二人はただの幼なじみで、まったく異性として意識したことなどないという五十嵐の言葉。

彼の言葉に全く嘘はないとわかっているのに…。

でも…なんなんだろうこの胸のモヤモヤは…(汗)

そんな中、椿の家の隣に住む幼なじみの(れい)が1年ぶりに帰ってききました。

彼は25歳のメイクアップアーティストで、昔から椿が兄のように慕っている人物なのですが…

47話:放したんです。

会話の流れで椿は怜の部屋で本格メイクをしてもらう事になりました。

どうやら今回の帰省では椿にメイクをしようと、それなりの道具も持参した怜がいたのです。

彼が施術を始めていくと、椿の口から”カレシ”というワードが飛び出してくる。

「椿…彼氏できたの?」

妹のように可愛がっていた椿の成長を喜びつつも、

やっぱり少し寂しい気持ちになる怜がいました。

さらに…

お年頃になった椿が兄のように慕う怜と話したいことはもちろん恋バナである。

ちょうどいま椿は五十嵐と里中先輩の関係が気になってモヤモヤしていた最中で、そのことを怜に相談したのです。

すると…さすが怜である。

ちょうど今の自分と椿の幼馴染な関係性を例にだして、

きっと五十嵐と里中先輩との関係も、自分たちと同じでようなものだと助言してくれたのです。

確かに…怜の言う通りなのかもしれない。

48話:可愛くなりたい、です。

その日、怜にヘアアレンジしてもらった髪型で登校した椿。

さっそく乃愛から「カワイイ♪」と絶賛の声が上がるも、

あとから教室に入って来た五十嵐は椿の髪型には触れずにスルーする。

恐らく思春期の男子ありがちな照れクサさを発動させているのだろう。

椿としては少しガッカリな気持ちではあったが、

五十嵐の無口であまり感情を表に出さない性格をよく知っているので、

放課後の二人きりになったタイミングでの彼からの反応に期待していました。

そんな中、昼休みに椿は廊下で里中先輩から声を掛けられて、

校舎の屋上まで連れてこられました(汗)

もしかすると五十嵐のカノジョということで責められてしまうのだろうか…?

そんな不安が椿の心を駆け巡ってゆく。

すると…里中先輩は目に涙を貯めながら自分がどれほど五十嵐のことを好きだったかを語り始めました。

やはり…

里中先輩は五十嵐の事を異性として好きだったのだ!

その瞬間…椿の中で緊張が走ります。

だが…話を聞いてみると決して里中先輩は椿を責めるわけでもなく、

逆に椿と五十嵐の仲を認めて応援するような感じで・・・

49話:理屈じゃない、です。

里中先輩から椿と五十嵐の仲を”応援したい”というありがたい言葉をもらえたことで、

一気にこれまでのモヤモヤが解消された椿でしたが、

今度は五十嵐の方が椿と幼馴染の怜との関係にジェラシーを燃やす場面がやって来ました!

それは…

放課後に椿と五十嵐がいつものように下校しようとした際に、

校門のところで怜が二人が来るのを待っていたのです。

怜はきっと五十嵐に椿が経験した”嫉妬”する気持ちを味合わせたかったのでしょう。

人の想いや心というのは理屈じゃない、です。

実際に自分が体験して初めてわかる感情の変化や心の痛みがある。

その事を怜は大事に思っている妹みたいな存在の椿に”恋煩い”させている張本人、

つまり五十嵐にしっかりと経験させようとして、

わざと五十嵐の前で椿との仲の良さを見せつけたのです。

結果…見事に五十嵐は椿と怜の近しい関係に嫉妬し、

これまで見せたことのない椿への感情を引き出させたのです!

さすがモテ男&オトナ男子の怜さんでした♪

50話:誘われたんです

どうやら怜という存在が五十嵐の心に”大改革”をもたらせたようで、

そこから彼は椿のことを”今井さん”ではなく”椿”と呼びたいと言い始め、

自分のことも”衛(まもる)”と呼んで欲しいと言いました。

もちろん椿に異論はありませんでしたが、

椿が自分以外の男性と親しくしている様子がなんとも堪えたようです…(汗)

二人が付き合い始めて1か月。

これでまた二人の距離が少し近づきました♪

さらに…五十嵐の変革は続きます。

なんと…

椿は五十嵐から自宅に来ないかと誘われたんです!

その大きな理由は、五十嵐が母親から付き合っているカノジョを見てみたいとしつこく言われたことが原因のようですが、

誘いにOKはしたものの、生まれて初めて付き合っている男子の家にお邪魔する椿としては、

これまでに経験したことのない重大ミッションになるわけで、

色々と考えることがあってとにかく大変だ(汗)

その狼狽えまくっている椿の様子がなんとも微笑ましくて愛おしいのです♪

いかにも躾の行き届いた常識ある女子高生の反応という感じで、

その光景を見ていると心の中がすごく温かくなります。

「心配しなくてもアナタなら大丈夫だよ♪」

と…思わず椿ちゃんに声を掛けたくなる。

51話:お邪魔しました。

いよいよ椿が五十嵐の家にお邪魔する当日がやって来ました。

手土産に自分が好きなケーキショップのワッフルケーキを持参した椿は、

早くも不安と緊張で心臓が胸から飛び出しそうになっています…(汗)

そりゃそうだ…。

一方の五十嵐はというと、カノジョである椿の”人柄”に絶対的な自身を持っているのか、

どこか自慢のカノジョを母親に紹介してやるよ。くらいの軽いテンションで、

二人の温度差にはかなりの”ギャップ”が感じられました。

やがて…五十嵐家に到着した二人を迎えたのは、五十嵐の母親と、中学一年生の妹・茉優まゆでした。

椿は正義正しく自己紹介したあと家族から大歓迎で部屋に招かれると、

リビングで五十嵐の母親が手作りしたフルーツのゼリーをご馳走になることに…。

ここから『カレシの家にお邪魔しました。』のよくある光景が繰り広げられていくわけですが、

でも大丈夫…椿は立派にカレシの自宅初訪問の前半ミッションを無事にクリアしております♪

52話:ふたりきりです。

五十嵐にうながされて彼の部屋に入ることとなった椿に緊張が走ります…(汗)

なんといっても男子の部屋に入るのは初めてだし、

しかもあの五十嵐とふたりきりです。

だが…そんな状況に焦っているのは椿だけでなく五十嵐も同じでした。

座るところがなくて五十嵐のベットに並んで座っている二人。

お互いになかなか話題が続かなくて会話が途切れがちになる。

誰もが経験したことがある青春時代のうれしはずかし”恋模様”な光景がそこに広がります♪

やがて…とうとう話題が尽きた二人はしばし見つめ合い、

五十嵐の「抱きしめたい」というストレートなセリフに椿が頷いて二人はゆっくりと抱き合います。

もちろんそこからベットになだれ込んでという展開にはならず、

抱き合ったあとでお互いが顔を真っ赤にして照れてまたソワソワ…(笑)

なんと清純でプラトニックな可愛らしい”ラブシーン”だこと…♪

さらにこあと二人はもう一歩踏み込んだ流れに入って行くのですが、

その何とも言えない微笑ましい二人の”キュンラブ”なシーンは是非とも本編現物でお楽しみください♪

53話:同じ気持ちです。

椿と五十嵐の”ファーストキスシーン”から始まる53話のエピソード♪

二人は軽く唇と唇を重ねるキスをぎこちなく照れながら二回しました。

その時の時刻が17:08分。

まだ一緒にいたいけどそろそろ椿を家に送ろうとする五十嵐くん。

でも…やっぱりまだ一緒に居たくて椿をぎゅっと抱き締めちゃう。

すると椿が「私も帰りたくない」と五十嵐をぎゅっと抱き締め返します。

もう~初々しくてしょうがない一部始終です♪

しばらくしてようやく二人は手を繋いで椿の家に向かいますが、

そこから少し寄り道してアイスを買って食べます。

その時に二人が交わす会話のやり取りがこれまた素敵でカワイイのです♪

今回のタイトル『同じ気持ちです。』は、椿と五十嵐が想い合う気持ち指していもので、

もはや素晴らしくラブラブな二人だ…♪

54話:繋がっています。

夏休み前の終業式が終わったあとに二人で仲良く下校する椿と五十嵐。

ちゃんと付き合いだしてから二日以上も会えない日が続くのはこの夏休みが初めてのことで、

この日はもっと一緒にいたい気持ちが重なっていつもより遠回りの寄り道をして帰る二人でした。

だが…それでも楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、気づけばもうすぐそこに椿の家が…。

{名残惜しい…}

椿の心の声はもっと五十嵐との時間を過ごしたいと願っている…。

でも…今日のところはこれでお別れです。

別れ際に帰っていく五十嵐の背中に向って椿が声をかけます…。

そのセリフがなんとも可愛くて可愛くて…。

大丈夫…椿と五十嵐は会えなくてもちゃんと心は繋がっています…。

55話:電話しました。

お盆の時期に祖父母の家にいる椿と、お墓参り先から五十嵐が電話をして他愛のないおしゃべりで幸せになる二人の様子が描かれています。

確かに毎年恒例になっている祖父母の家でのお泊りは楽しいけれど、今の椿は頭の中が五十嵐くん一色になっている状態で…

夜になると祖父母の家の外へ出て星空のもとで好きな人との会話を楽しむ…。

まだ付き合って日も浅い椿と五十嵐だから、なんて事のない話題で何時間でも話せるラブラブな時期なのです…。

そんな二人だから、この第55話の内容の半分くらいは椿と五十嵐が電話をしている幸せそうな光景です…。

ホントに他愛のない会話しかしてないんだけど、見てるだけで癒される可愛くて素敵な二人でした…。


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感想まとめ

クラスの中で目立たない内気な女子高生・椿が、少しづつゆっくりと恋を経験してゆくストーリーという内容紹介を見て読み始めた作品だったんですが、

「まさにそのまんまの内容です♪」

めちゃめちゃ普通の高校生活の日常風景ということと、特に素行の悪い生徒が出てくるわけではなく、

現在のリアルな高校生活の光景が派手な演出を入れることなく丁寧に描かれているんです♪

なので単純に読みやすいし落ち着いてストーリーを楽しむことが出来る。

なので…

最初に『隣の席の、五十嵐くん。』読んだ印象は、今なにかと話題のNHKで放送されている学校ドラマのようでした。

きっちりときめ細かくシナリオが作られているなって感じです♪

内気なヒロイン・椿のキャラも、色黒有名人の五十嵐くんも、主人公のキャラとしてちょうどいいタイプの子たちで、

「全体的なバランスがすごくイイです♪」

1話ごとに巻き起こる小さな彼らの触れ合いにホッコリさせられて、

正直…癒されます♪

高校時代…気になる男子から話しかけられて、その日一日がずっと幸せだったあの感覚。

今となったすごく単純で簡単な幸福を味わっていたんだな~♪

「ああ~もう一度あの日に帰りたい…」

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