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『善悪の屑』は、
凶悪事件の被害者や被害者遺族に変わって、
犯人に対しその復讐を代行するというストーリーです!
この漫画で扱われる事件は実際に起こった凶悪な事件を元ネタにしているようなので、
恐らくこの事件がモデルになっているのだろうと思われる事件の一覧をまとめてみました。
「善悪に屑」では事件の表現が抑えられていたり、
設定が変わっていたりするので、
改めて実際の事件を調べてみるとその残虐性に気分が悪くなるものもあります。
「善悪の屑」と実際の事件を見比べながら読んでみると、
漫画では描ききれない部分がわかって、より被害者や被害者遺族の無念な気持ちが理解できるかもしれません。
もくじ
【善悪の屑】の元ネタ事件 一覧を作ってみた!
「善悪の屑」の中でたぶんこの事件がモデルになったんだろうとされる凶悪事件をまとめました!
「光市母子殺害事件」
「善悪の屑」第1巻の1話目の【シングルマザー強姦致傷・子供殺害事件】の元ネタ事件です。
1999年(平成11年)4月14日に山口県光市で発生した少年犯罪事件。当時18歳1か月の少年により主婦(当時23歳)が殺害後屍姦され、
その娘である乳児(生後11カ月)も殺害された上、財布が盗まれた。少年は強姦致死罪容疑・殺人罪容疑・窃盗罪容疑の罪状で裁判となり、
死刑判決を言い渡されて確定した。現在再審請求中である。
裁判中はその残虐な事件内容と、元少年を死刑にすべきでないと主張する弁護団の突飛とも言える弁護内容がマスコミで大きく取り上げられ、
日本国内で大変な論議を呼びました。また被害者の夫が「犯罪被害者の権利確立」を訴えたことにより、この問題が大きく取りあげられるきっかけの一つとなった。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ 光市母子殺害事件
被害者遺族の夫であり父親の男性が記者会見している姿をよくテレビで見ましたが、
本当に強い男性だなと感服したのを覚えています。
この事件がきっかけで様々な法律改正や、ルール変更が行われる事になりました。
この事件で思い出すのは、元大阪府知事・大阪市長の橋下 徹さんがタレント弁護士時代、光市母子殺害事件の弁護団に対し、
出演番組の収録中において、
「あの弁護団に対してもし許せないと思うんだったら、一斉に弁護士会に対して懲戒請求をかけてもらいたいんですよ」
と視聴者に懲戒請求を呼びかけて
後にその弁護団達に訴えられるという大問題に発展したことです。
サイト主のけいぞうは当時リアルタイムでこの番組を見ていたんですが、
橋下さんの言葉を聞いて、思わずテレビに向かって拍手をしていたのをなんとなく覚えています。
事件の外でもトラブルが起きるほど、社会現象となった大きな凶悪事件でした。
大津市中2いじめ自殺事件
「善悪の屑」第1巻2話目の【中学生のイジメ自殺事件】の元ネタ事件です。
2011年10月11日に滋賀県大津市内の中学校の当時2年生の男子生徒がいじめを苦に自宅で自殺するに至った事件である。
「大津いじめ自殺事件・「大津いじめ事件」・「大津市○○中学校いじめ自殺事件」などとも呼ばれる。
事件前後の学校と教育委員会の隠蔽体質が発覚、かなり問題視され、当時大きく報道されました。
翌年には本事件が誘因となっていじめ防止対策推進法が国会で可決された社会的影響力が大きい事件でした。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ 大津市中2いじめ自殺事件
この事件は、いじめ自殺事件として、当時連日テレビのワイドショーなどで取り上げられていました。
自殺した生徒が通っていた学校。
事件を捜査した大津警察署。
そして大津市などの事件に関連した組織全ての対応が大きな問題となった何とも腹立たしい事件で、
遺族のご両親が気の毒でしょうがなかった事を覚えています。
学校や事件関連機関には猛反省して頂きたい事件の一つです。
女子高生コンクリート詰め殺人事件
「善悪の屑」第1巻3話目の【女子高生殺人死体遺棄事件】の元ネタ事件です。
1988年11月から1989年1月の間に、東京都足立区綾瀬で起きた猥褻誘拐・略取、監禁、強姦、暴行、殺人、死体遺棄事件。
この事件は、加害者が全て少年(未成年者)であったこと、犯罪内容が重大・悪質であったこと、犯行期間も長期に及び、
少女が監禁されていることに気づいていた周囲の人間も被害者を救わなかったことなどの点で社会に大きな衝撃を与えました。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ 女子高生コンクリート詰め殺人事件
あまりにも有名な事件です。連日テレビで報道されていましたし、
後に小説やドラマ・映画など様々なメディア作品となった歴史的大事件の一つです。
◆書籍・映画化された作品一覧がこれ
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- 2003年、事件を元にしたノンフィクション・ノベル『十七歳、悪の履歴書』(作品社)が出版された。
- 翌2004年、映画『コンクリート』が『十七歳、悪の履歴書』を原作にこの事件を“モチーフとして”映画化された。この映画の公開をめぐっては、事件の残虐性、そもそも映画にする必要があるのか?などの意見がインターネットを中心に多数湧き上がり、劇場にも上映反対意見が多数届いた。その影響で5月29日から予定されていた公開は中止されたが、その後、別の劇場で7月3日から9日の一週間だけ公開された。製作者側によれば、大手レンタルチェーン店にもこの映画のビデオ・DVDを取り扱わないよう意見が多数寄せられた。なお、この映画のビデオ・DVDはレンタル用としてはR-15に指定されている。
- 2004年にオークラ出版から発売された氏賀Y太の単行本『真・現代猟奇伝』に、この事件を漫画化したものが収録されている。
- 事件を題材とした漫画作品として、樹村みのりによる「彼らの犯罪」(『ROSA』(少年画報社)1992年12月号掲載、単行本『彼らの犯罪』(朝日新聞出版、2009年)所収)がある。
- この事件を題材とした漫画に円山みやこの作品「蟲笛」がある。
- 天樹征丸、さとうふみやの漫画「金田一少年の事件簿」の作品内に、この事件とよく似た事件がきっかけとなって起こる事件を描いた「剣持警部の殺人」という話がある。
- 今野敏の「隠蔽捜査」では、被害者のうち2人が「1980年代末に足立区で発生した誘拐・監禁・強姦・殺人・死体遺棄事件」の犯行グループである設定。
- 女子高生コンクリート詰め殺人事件 -壊れたセブンティーンたち
- 17歳。
個人的にも、小説を読んだり映画を見たりしましたが、
特に小説の方は、とにかく被害者の女子高生が受けた拷問の数々が酷すぎて吐き気を覚えながら読んでいたのを思い出します。
非常に衝撃的な事件でした。
尼崎事件
「善悪の屑」第2巻1話目の【家族乗っ取り事件】の元ネタ事件です。
2012年10月に兵庫県尼崎市で発覚した連続殺人死体遺棄事件。
1987年頃に発生した女性失踪事件を発端に、主に暴行や監禁などの虐待により死亡したとされる複数名の被害者が確認されている。
報道では尼崎連続変死事件などとも呼ばれることが多い。
この事件の主犯格とされる女は、少なくとも25年以上もの間、兵庫県尼崎市南東部で、血縁関係にない人物を多く集め、
疑似家族を築きながら共同生活を営んでいたという常識では考えられない環境の中で起きた生産な事件です。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ 尼崎事件
とにかく事件関係者が多くて未だにわけがわからない事件。
一人の女の洗脳によって親族同士で殺し合うなど、
改めて「洗脳」の恐ろしさを知った事件でもあります。
世田谷一家殺害事件
「善悪の屑」第2巻2話目の【練馬区一家惨殺事件】の元ネタ事件です。
2000年に東京都世田谷区の一家4人が殺害された事件。警視庁による正式名称は「上祖師谷三丁目一家4人強盗殺人事件」。
2016年 9月現在も、犯人の特定・逮捕には至っておらず、未解決事件となっている。
また、この事件は、捜査特別報奨金制度対象の事件に指定されている。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ 世田谷一家殺害事件
現場に犯人の私物と思われる遺留品がたくさん残されていたにも関わらず、未だ犯人逮捕に至っていない特異な事件です。
「善悪の屑」の中でも未解決事件として描かれています。
池袋危険ドラッグ吸引RV暴走死亡事故
「善悪の屑」第2巻3話目の【渋谷暴走死亡事故事件】の元ネタ事件です。
2014年(平成26年)6月24日午後7時55分頃、池袋駅西口付近の路上で、暴走したRVが歩行者に突っ込み次々にはねた。
これにより中国人の飲食店店員の女性が死亡、6人が重軽傷を負った。RVを暴走させた男は脱法ハーブを吸った直後に運転し、
意識が朦朧とした状態で事故を起こした。男は自動車運転処罰法違反容疑で現行犯逮捕され、逮捕時に犯人がはよだれを垂らしている映像が何度もニュース番組で流された。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ 池袋危険ドラッグ吸引RV暴走死亡事故
「脱法ドラッグ」という言葉が一気に有名となった事件です。
この事件をきっかけに豊島区では7月4日の区議会定例会で
「違法ドラッグ・脱法ドラッグ撲滅都市宣言」が全会一致で可決されることになりました。
東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件
「善悪の屑」第3巻2話目の【幼女連続殺人事件】の元ネタ事件です。
1988年から1989年にかけて東京都北西部および埼玉県南西部で発生した、幼女を対象とした一連の殺人事件である。
この事件は、4歳から7歳という低い年齢の女児が被害者となり、
犯行声明を新聞社に送り付ける・野焼きされた被害者の遺骨を遺族に送りつけるなどの、極めて異常な行動を犯人が取ったことから、
欧米を中心に多発する児童への性的暴行を目的とした誘拐・殺害事件などとの比較も行われ、戦後日本犯罪史上にて初めてプロファイリングの導入が検討された大事件の一つです。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件
連日テレビで報道されていたあの「宮崎勤事件」です。
逮捕後当時、テレビで宮崎勤の部屋に、少女アニメやドラマをダビングしたVHSビデオテープが大量にある映像が流れびっくりしたのを覚えています。
その数なんと・・・5763本です。
この時「オタク」という言葉がクローズアップされました。
スーパーフリー事件
「善悪の屑」第3巻4話目の【ナンパセミナー集団レイプ事件】の元ネタ事件です。
2003年に発覚した組織的な輪姦事件。早稲田大学の元公認のサークル「スーパーフリー」のメンバーである大学生らは、
「ギャルは撃つための公共物だぜ」を合言葉に1999年秋から常習的に女子大生への輪姦をおこなっていたが、
そのうち2001年12月19日の事件と2003年4月27日の事件と同年5月18日の事件のみが起訴され、
早稲田大学以外にも東京大学、慶應義塾大学、明治大学、法政大学、学習院大学、日本大学といった名門大学の学生ら合わせて14人が準強姦罪で実刑判決を受けた。
この事件は重大な社会的波紋を呼び、2004年の集団強姦罪・集団強姦致死傷罪の創設につながった。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ スーパーフリー事件
高学歴の有名大学生たちが犯した犯罪として、かなり大きな社会問題となり、
連日に渡ってテレビでも報道された事件です。
犯罪を犯した大学生たちの世間を舐めきった言動が当時、あらゆるメディアで批判されていました。
この事件には多数の未逮捕者がいると言われています。
八王子カリスマホスト失踪事件
「善悪の屑」第4巻1話目の【ホストクラブオーナー殺人事件】の元ネタ事件です。
2010年11月25日妻に「店の関係者に会いに行く」と言い残して自宅を出たのを最後に八王子の元カリスマホストが失踪。
そして、そのまま殺害されたホストはカセイソーダなどの薬品で遺体を溶かされ、排水溝に流されるという衝撃的な事件。
事件から約2年10か月で、事件に関与したとみられる容疑者が続々と逮捕された謎の多い事件。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ホストクラブオーナー殺人事件
殺した人間の体を薬液で溶かし、
排水口に流すという常軌を逸した死体隠滅方法は全国の日本人を震撼させました。
名古屋アベック殺人事件
「善悪の屑」第4巻2話目の【カップル強姦殺人事件】の元ネタ事件です。
1988年2月23日から25日にかけ愛知県名古屋市緑区において理容師と理容師見習いの男女2名が犠牲となった強盗殺人・集団強姦事件。
被害者2名が襲撃された場所の名前から「大高緑地公園アベック殺人事件」とも呼ばれる。
非人道的で残忍な手口と身勝手な犯行動機で、日本中を恐怖に陥れた。犯人グループ計6名の大半が未成年であったことから、少年法改正に多大な影響を与えた事件です。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ 名古屋アベック殺人事件
この事件を起こした未成年者の犯人グループが出所した後の言動が話題になっていました。
附属池田小事件
「善悪の屑」第4巻3話目・第5巻1話目の【足利市男児4人殺人事件】の元ネタ事件です。
2001年(平成13年)6月8日に大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校で発生した小学生無差別殺傷事件。
大阪教育大学附属池田小学校に凶器を持った犯人が侵入し、次々と同校の児童を襲撃した。
結果、児童8名(1年生1名、2年生7名)が殺害され、児童13名・教諭2名が傷害を負った犯人は、
校長や別の教諭にその場で取り押さえられ、現行犯逮捕された。犯人は最後の一人を刺し終えた瞬間、凶器である出刃包丁を自ら落として、
「あーしんど!」と呟いたという狂気な事件。
詳しい事件の内容はこちらで⇒ 附属池田小事件
逮捕当初、犯人の男は精神障害者を装った言動を取っていましたが、責任能力を減免するような精神障害はないと診断され、
2003年8月28日、大阪地方裁判所は犯人に対し死刑判決を言い渡しました。その後、控訴はせず、刑は確定し、
2004年9月14日、大阪拘置所で死刑が執行されました。
この事件をきっかけに、学校の安全対策が見直されるようになりました。
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