パワハラ・過重労働・不当賃金・・・
世の中にはびこるブラック企業に苦しめられている労働者を救え!
”辞める”は逃げじゃない!
著者:外本ケンセイ
『さよならブラック企業 働く人の最後の砦「退職代行」』
弱い立場の労働者たちを不当にこき使って利益をむさぼるブラック企業が存在する。
「辞めたいけど、辞められない!」
そんな時、”退職代行”は、苦しむ労働者にとって最後の砦なのだ!
もくじ
『さよならブラック企業』の見どころ
『さよならブラック企業』というセンセーショナルなタイトルに惹かれて思わず課金しちゃったコミックなのですが、
最初に想像した通りなかなか社会派でヒューマニックな内容でした(汗)
本作に登場してくるブラック企業は、いまだ昭和の悪しき企業スタイルを引き継いでるようなひどい会社で、
「まだこんな仕事のやりかたしてんの?」
と…目を疑いたくなるような職場風景でした(汗)
確かに・・・
サイト主のまるしーが社会人になりたての頃は、今でいうところのパワハラ・セクハラが横行していた時代でしたが、
令和になったいまでもパワハラ・モラハラ・過重労働・不当賃金・極悪ノルマ等々の違法行為がここまで平然と行われていようとは(汗)
「驚きである!」
まるしー が実際の現場を知らないだけでブラック企業と言われている会社はたくさん存在するんだろうか?
実際、弁護士事務所の取り扱い分野に「退職代行」というセクションが存在していることが、
世の中にブラック企業から逃れたいという労働者が多いという証明ですよね。
自分の意思で会社を辞めたいと思っても辞められない!
「なぜ…?」
簡単に言えば”弱者”だから。
この物語は、自らもブラック企業に苦しめられた経験を持つヒロインの水城リコが、
『退職代行』というサービスを専門に扱う法律事務所の事務員として活躍するヒューマンストーリーです。
そこでこの『さよならブラック企業』の見どころとしては、
キレたときには博多弁が出てしまう熱血漢なキャラ設定のリコが、
法律事務所で働く弁護士たちのもとで一歩づつ成長してゆく姿でしょうね。
社会人としてはまだまだ新人とされる25歳のリコが、それこそがむしゃらになって失敗を重ねてゆくストーリー展開なんですが、
内容が苦しめられている労働者を救ってゆくお話なので、
「ちょっと今メンタルが弱ってる人にはお勧めできないかな~(汗)」
人がキレてる表情とか苦しんでいる表情は、辛い経験のフラッシュバックにも繋がるから・・・
この作品の絵が上手だから特に臨場感がハンパないのです(汗)
なので・・・
もし読むなら精神がフラットな時か、すごく心が健康な時がよいでしょう。
なるべく色んな人に読んで欲しい。
だって…スゴク大切なことがたくさん描かれたコミックですから♪
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さよならブラック企業【ネタバレ】”辞める”は逃げじゃない!
運命の出会い
主人公は大手不動産会社の電話営業代理店会社の契約社員として働いている水城(みずき)リコ(25歳)歳です。
彼女が所属する『コールドリーマー(株)』という会社は完全なブラック企業でした。
社員への恫喝や脅迫、時には暴力を振るわれる社員も日常茶飯事であり、
普通の感覚であったならばそんな会社に勤めているなんてナンセンスなのだが、
ヒロインのリコは、昔から”逃げぐせ”がある自分の性格を変えたくて無理に辛い気持ちを押し殺してこれまで頑張ってきたのです。
しかし・・・
ある日、リコが一番信頼していた上司が突然失踪する形で会社を去ったことで、
リコの張りつめていた心の糸がプツリと切れてしまうのです(汗)
そんな時でした。
朝の通勤電車の中でリコは『退職代行』を専門に取り扱う弁護士・不知火基子(しらぬいもとこ)から声をかけられて運命の出会いを果たします。
その後、不知火との出会いがきっかけで『コールドリーマー(株)』をやめたリコは、
不知火が所属する『さくさぎ法律事務所』で事務員として働くことになります・・・
”辞める”は逃げじゃない!
『さくさぎ法律事務所』で働き出したリコは不知火のもとで、
彼女が請け負う「退職代行」サービスの仕事を意欲的に学んでゆきます。
もちろんアシスタントとして。
だが・・・
その溢れんばかりの情熱とは裏腹に、法律知識のなさや経験不足が原因でクライアントに迷惑をかけたり、
せっかく来た退職代行の依頼をキャンセルされてしまったりで、散々なデビューを飾ってしまいます(汗)
この辺はいわゆる新人時代の失敗を重ねるための段階である。
そう・・・
本来ならばいつもここでギブアップする過去の自分であったが、
今回のリコには強い信念があり、
尊敬する不知火のもとで働けている誇りと意義を感じていました。
なので辞めたり逃げたりすることは絶対に考えません。
なぜならばリコが所属する『さくさぎ法律事務所』は、ブラック企業ではないからだ(汗)
でも・・・
『さくさぎ法律事務所』に会社を辞めたいと依頼してくるお客さんには、
「”辞める”は逃げじゃない!」
と…声を上げて応援するのです。
それは、依頼者が勤めている会社が完全なブラック企業だから・・・
そんな感じで物語は進んでゆきます。
依頼者が来る → リコが失敗する → 弁護士がフォローしてなんとか収まる。
そんな感じのルーティーンが2~3回繰り返されたところでこの1巻は幕引きとなります。
「それでは実際にどんな依頼が舞い込んできたのか?」
その詳しい内容はぜひ本編現物でお楽しみください~♪
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『さよならブラック企業』の感想
簡単にこの作品を解説すると、
世の中でブラック企業とカテゴライズされる会社の実情をわかりやすく描いて、
そんな会社に苦しめられている弱者の労働者を救う弁護士たちの活躍を描いた作品ですね。
自身もブラック企業で苦しめられてきた経験があるリコを主人公にして、
「日本社会にはびこるブラック企業にメスを入れてゆく社会派ヒューマンコミックというシブい内容だ♪」
全体的には善悪がハッキリしていてわかりやすいストーリーになっていますし、
リコが仕事でやらかす失敗もよくありがちな新人の失敗なので、
今後は彼女の成長と共に作品のストーリーもより複雑な問題にぶち当たってゆくのでしょう。
一概に”ブラック企業”と呼ばれている会社が世の中の役に立ってないという意味ではなく、
あくまでも社内の規則や習慣などが違法行為に当てはまる会社だという事ですよね。
残業時間が労働基準法に照らして多すぎるとか、社員にとって理不尽な社内規則があるとか、
一見すると重大犯罪でもないことが原因で『ブラック企業』と世間から認定される会社は少し可哀想だとなと感じています。
少し前に自宅の車を車検に出した自動車屋さんの大将が言ってましたが、
「本当の意味でブラック企業じゃない日本の会社なんてほんの一握りの大手企業だけだ」
と…嘆いていました。
日本の異常に高い法人税やその他もろもろの法律的縛りの中で運営する中小企業は、
実際に政府が決定した労働基準法のガイドラインなんて守れるはずがないと・・・
なので・・・
現実問題として法律に違反してもその企業は摘発されることもないし、処罰されることもない。
なぜか?
結局、国は何かあった時のために厳しい法律を設けておいて、
いつでもその法律で裁ける準備をしているだけで、あとは監視監督しないで野放し状態なのだと・・・
その時の まるしー はなんとなくの世間話として大将の話を聞いていましたけど、
この漫画を読んだとき、あの時の大将が見せた悔しそうな表情を思い出したのです(汗)
人は簡単に『ブラック企業』と言うけれど、そのブラックの中にも、恐らく色んな色が混じっているんだろう(汗)
世の中の『ブラック企業』と言われている会社で、純粋にブラックな会社って一体どれくらいあるんだろう・・・?
「決してそう多くはないと思うんだけど」
なんか・・・
そんな普段あまり真剣に考えることのない社会問題をしみじみ考えるきっかけをくれた漫画だったな。
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『さよならブラック企業』は、
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