言いたいことはわかるけど、こんな時だからこそ二人の心を一つにしたい!
どうしても正隆を受け入れることができない雪映の心が壊れだす。
重大な決断を下した夫婦に襲いかかる気持ちのすれ違いが夫婦の危機を加速させる・・・
あなたが不倫をしなければ!
『ただ離婚してないだけ』
(分冊版)9話のネタバレです~♪
あの日以降、正隆を拒み続ける雪映。
ただ…今さら正隆にはどうすることもできない。
確かにオレは不倫した!
だけど・・・
こうなったのは、本当に全てオレだけの責任なのか?
ココへきて、また夫婦の亀裂が広がってしまう。
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もくじ
ただ離婚してないだけ 9話の見どころ
一時は、雪映のお腹の中に宿った新しい命のために思いを一つにした正隆と雪映。
しかし・・・
今回9話では、その戻りつつ合った夫婦の絆が少しづつ解(ほど)けてゆくことに・・・
見どころは、いくら頑張っても、雪映の信頼と、愛情を取り戻せない正隆が逆ギレして、
バシバシ自分の心の中で雪映への不満をぶちまけるシーンですね。
ここで、正隆の雪映に抱いている本音がよくわかりました。
女性で専業主婦のまるしーからすると、
正隆の考えを聞いていると、スゴく幼くて自分勝手な意見に思えましたね。
彼は、雪映という存在をなんだと思っているのか?
結局、正隆は今の辛い現状の半分を妻のせいにして、少しでも自分自身の心を救おうとしている。
まるで、今回の殺人事件を雪映との共同犯罪だと言わんばかりに・・・
そんな態度を取り続けるような夫に、優しくなんてできないし、ましてや愛情なんか持てるはずもない。
なので・・・
今回もまた、正隆のダメっぷりが際立った内容のお話でした~♪
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ただ離婚してないだけ ネタバレ 9話
あなたが不倫をしなければ…
あの夜から3日がたった…
自宅の裏庭に萌を殺して、死体を裏庭に埋めた夫婦に普通の平穏な暮らしが待っているはずもなく、
正隆はずっとテンパリっぱなしで、妻の雪映もさすがに様子はおかしい、
妊娠してる影響も大きいのだろうが、料理も作らず眠ることが多くなった。
正隆はそんな雪映を気遣おうとするが、あの日(萌・殺害)から時間がたつにつれて、雪映が正隆を見る目が、家庭内別居をしていた時期と同じようになってきた。
こんな時だからこそ、正隆としては夫婦で協力してなんとか自宅での逃亡生活を成功させたいのだが、
雪映はどうも正隆への拒絶反応を起こし始めたみたいだ。
そして・・・
その日の夕食を食べ終わった夜、雪映はひとつの決意を言葉にした。
食事を終えた雪映は、
「この片付け(食器の)が終わったら、しばらく実家にいるから」
と、正隆の方を見ることもなく無表情で言い放った。
この言葉に、昨日からずっと雪映に気うを使い、何かとフォローしてきたつもりの正隆がビックリした。
「ちょっと…そういうの普通は相談するやろ?」
不安な気持ちは理解できるが、萌を殺したのは正当防衛であって、二人の子供のためには仕方がなかった。
必死で雪映に訴える正隆だったが、
「あなたが不倫をしなければ殺す必要はなかった」
「そうでしょ?」
畳み掛ける雪映。
当然のことながら正隆に反論の余地はなく、決定的な言葉を残した妻はその数十分後に実家へと帰っていった・・・
雪映への不満
雪映が実家へ帰って、一人になった正隆はその夜ビールを飲んでいた。
雪映の「あなたが不倫しなければ・・・」というセリフにはかなり腹が立った。
{今さらそんなことを言われても!}
正隆としては、萌を殺した直後、全ての罪を自分がかぶって、自首しようとしたわけで、
それを止めたのは雪映じゃないか!
そんな気持ちが頭を駆け巡ると、もう止まらなくなった。
正隆は、今までずっと抑えてきた感情を一気に心の中で爆発させたのです。
不倫するにはそれなりの理由があった。
積もり積もっていた雪映への不満。
それら一つ一つの問題は小さいことかもしれないけれど、
つもり重なってきたら身動きできないほどの大きなストレスとなって彼を苦しめた。
ただ・・・
最終的に、正隆は雪映のことを愛している。
この先守ってゆきたいとも思っているのだ。
やがて、正隆は萌のスマホを手にして、ある行動に出た・・・
守りたい
萌に関する捜索願いは今のところ提出されていない。
とすれば、今、正隆にとって一番危険な相手は、自称・萌の彼氏と言っている・佐野という男だ。
正隆は萌えのスマホをじっと見つめながら考える。
このスマホの中には、きっと佐野に関するなんらかの情報が眠っているはずだ。
しかし、一方で、スマホの電源を入れるリスクもかなりある。
GPSの問題や、LINEメールの既読の問題。
起こりうるリスクと得られる情報の重要さを図(はか)りにかけた正隆は、
最後に、雪映とお腹の子供を守るために、スマホの電源をオンにした・・・
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9話の感想
確かに、雪映という女性は、潔癖症で可愛げがなく、正隆にとって息苦しい存在だったのかもしれない。
正隆が、ビールを飲みながら一人で雪映への不満を心の中で言いつのっていた内容は彼らしい意見だった。
雪映に優しさがないとか思いやりがないとか…
自分のことをバカにしている。
仕事から帰ってきても機嫌が悪い。
そして最後にセックスへの不満。
ただ・・・
その内容をよく読んでみたらすべてが正隆自身に帰ってくる問題のような気がした。
もし・・・
雪映に正隆への不満を聞いたらそっくりそのままの言葉が返ってくるだろうし、
もっと多くの不満を抱えているはずだろう。
結局、正隆の不甲斐なさがすべての根源になっているわけだし、
彼が言ってる雪映への不満な部分は、本来、結婚前に正隆が好きになった部分なはずなのです。
正隆は、潔癖で、頭が良く、しっかりした雪映を好きになって結婚した。
「君を幸せにする」
と、誓ったんだよ。
ただ・・・
それはもしかしたらお互い様なのかもしれない。
雪映も、正隆のいい加減で、ヘタレな部分に惚れたのかもしれない。
夫婦の関係では、どちらが正解で、どちらが間違っているという問題ではないと思う。
そう・・・
正解がないからこそ、何十年も他人同士が一緒に暮らしてゆけるのだ。
相手のことを思いやる。
この気持ちさえ持っていれば、夫婦の絆がそう簡単に断ち切られるものではないとまるしー自信は思っています。
夫のためを思ってしたことは、その時には気づいてもらわなくても、いつか相手に伝わるはず。
そして・・・
伝わったあとは、さらに深い絆で夫婦の信頼関係は厚くなってゆくのです・・・
今、正隆は、雪映とお腹の子供のために、ずっと避けてきたリスクを背負う覚悟をした。
ヘタレの正隆がどこまで家族を守りきれるのか?
じっくりと拝見させていただきましょう~♪
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