家族の残飯を食べさせられ続けた少女。
虐待され続ける隣人の少年。
父親から「早く死ね」と言われる少女。
虐待施設で育った少女のトラウマ。
虐待された母への仕返し。
繰り返されるムゴイ虐待の真実がココにある!
壮絶な虐待がテーマの5作品オムニバス!
著者:空路
『残飯少女~虐待された私~』
壮絶な虐待がテーマの5作品オムニバスがリリース!
様々な立場の主人公たちが理不尽に受け続ける”虐待”。
ある者はその後、人生を切り開き、
ある者はトラウマにいまだ苦しみ続けている・・・
もくじ
残飯少女の見どころ?
本作は、読者から投稿された実際のエピソードを、
ヒューマン作品の巨匠・空路さんが見事にコミカライズしたオムニバス作品集です~♪
キレイな絵に定評のある空路作品は、サイト主の まるしーもよく好きで読んでるんですが、
ただ・・・
胸が引き裂かれるような実録モノが多いので、心に余裕がデキた時なんかに読むことが多いです。
今回の作品『残飯少女』も主に
”虐待”をテーマに描かれた作品集なので、正直いって内容は非常に重いです。
見どころとしては、読者投稿によるノンフィクションな内容なので、
「本当にこんな事が行われたのだろうか?」
と、驚くような壮絶な虐待ストーリーの数々です。
本作には5作品の短編虐待ストーリーが収録されていますが、
そのどれもが目を疑いたくなるような悲惨で残酷な物語ばかりです。
「人は家族に対してココまで非情になれるものなのか?」
虐待とは無縁の環境で育った人にはぜひとも読んでいただきたい一作ですね。
正直、読み終わった後は、世界観が変わっていると思います。
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残飯少女のネタバレ
残飯少女の内容
この作品は、ヒューマンドラマの巨匠・空路さん描き下ろしの実録オムニバスで、全編に渡って『虐待』の恐ろしい現実が描かれております。
本編には次の5作品が収録されてます。
1.残飯少女~虐待された私~
2.隣人
3.虚飾の法衣
4.お兄ちゃんの手
5.仕返し
子供への虐待から、大人への虐待まで、様々な環境と立場のちがう人間たちが、虐待を働き、
そして、その虐待に耐える主人公たちが登場してきます。
見るに堪えないエピソードもありますが、実録投稿モノというリアルなその内容はきっとあなたの心を深く突き刺してくることでしょう!
ただ・・・
現在、豊かになって、いっぱしの先進国を気取る私たち日本人の中にも、
まだこうして理不尽な暴力に耐えている少年、少女たちがたくさんいることを忘れてはいけない
無慈悲で残酷なこの現実に目を背けることなく、
しっかりと自分の頭と心に本作に描かれた悲惨な現状を落とし込んでゆくことが重要なんだと感じます。
それでは、本作に収録された5作品のダイジェストと見どころを順を追って紹介してまいります~
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
>>>残飯少女~虐待された私~
本作の表題タイトルにもなっている作品です。
このお話は、家族の中で、自分だけがみんなの残した残飯を食べさせられ、おまけに酷い虐待まで受けている少女の物語です。
父・母・弟・姉 というある4人家族の姉が主人公のお話なのですが、
この家族、なぜかスゴク変なんです。
両親が子供に与える愛情の格差が激しすぎてビックリします。
姉弟の年齢差はあまりなく、二人とも小学校低学年くらいの子供なんですが、
両親はなぜか弟だけを溺愛してるんです。
そして、逆に姉の雅子だけを虐待している。
毎日、家族の残飯を食事として食べさせたり、父親も母親も雅子に容赦なく暴力を振るいます。
それがなぜだかわからない。
そんな彼女の現状を知った担任の先生が、自らのリスクを顧(かえり)みず、勇気をもって雅子を虐待のない生活へ導いてゆく感動的なストーリーです。
見どころ
なんだろう『赤毛のアン』に出てきたスペンサー先生を思い出しました。
東京からやってきたハイカラな美人先生は、勇気と正義のりっぱな教師だった・・・
先生という存在がどれほど生徒たちにとって大切なものなのかが分かるお話でした♪
>>>隣人
新しく引っ越してきたマンションの隣人が、幼い息子を虐待しているお話です。
30代前半の夫婦が、夫の転勤で、とあるマンションに引っ越してきました。
この夫婦が主人公となります。
ふたりが引っ越してきて間もなく、隣の部屋に住む、まだ幼い少年が、母親から虐待されている光景を目撃してしまうのです。
その家庭は、気の強い母親がいる母子家庭でした。
しかも・・・
時々、チンピラ風の男が出入りしている、いかにも家庭環境が悪い家だった。
ただ・・・
毎日のように虐待を受けている少年を見過ごすわけにはいけないと思った主人公
ある日、部屋から放り出されて泣き続ける少年を主人公の妻が自宅に招いて食事をさせました。
そこから、主人公夫婦と虐待ママとの壮絶な闘争劇が始まってゆく・・・
見どころ
最後のオチが本当にあのままの実録エピソードなんだったら、
怖くて気安くご近所づきあいなんかできないと思った!
話が通じないという人として、もっとも恐ろしい現実に直面した夫婦の恐怖が最大の見どころですね。
恐らくあの母親が更生することはあり得ないと思う。
>>>虚飾の法衣
父親に「早く死んでくれ」という衝撃的な言葉を投げつけられたワケアリな出生をもつ少女の物語。
厳格なお寺の家で生まれた少女が主人公です。
小学生の少女・麻子は、厳しい家庭ながらも、家族で遊びに出かけたときはすごく優しかった両親の変化を最近感じている。
それは、彼女が幼少期から少し成長して小学校に入学してから徐々に感じるようになってきた違和感だった。
特に幼いころの接し方と違ってきたのは父親の方だ
「なぜだろう・・・?」
そんなある日、酒に酔った父親が、麻子を前にして、母親に厳しい表情で話しかけていた。
「この顔、私にもおまえにも似ていない!」
「この顔は誰だ? 誰なんだ?」
両手で麻子の顔をはさみながら母親を問い詰めるように質問していた父。
そう・・・
ヒロイン・麻子の出生には隠された真実があった。
麻子の体の中に流れる父親とちがう血は、その後、麻子と父を何年も苦しめ続けることになる・・・
見どころ
母親の犯した罪は大きい!
我が子として育ててきた娘の顔が、成長するとともに自分以外の身内の顔とそっくりになってくる。
夫側はさぞかし地獄だろう…
どうしても愛し合えない父娘の関係は悲しすぎる。
後半、すべてを受け入れて娘を愛そうとする父の切なさが見どころです。
悲しく後味の悪いお話でした。
>>>お兄ちゃんの手
施設育ちで最愛の兄を亡くした女性が、夫の力を借りて心の再生を果たしてゆくまでの感動ストーリー♪
主人公の咲(さき)は、子供の頃からのトラウマに悩まされている。
自分の背中に人の気配を感じると、体が反応してガクガク震えてしまうのだ。
その原因は幼少時代に彼女が育った施設に原因がある。
彼女には今は亡き優しくて強い兄がいた。
だから幼いころに父親から捨てられても寂しくなかった。
ただ・・・
兄と一緒に生活していた児童養護施設は地獄だったのです。
毎日のように園長から虐待を受け、結局やさしかった兄は、妹・咲(さき)をかばう形で、園長に虐待死させられてしまった。
そんな残酷な過去を持つ咲は、結婚して優しい夫に恵まれたあとでも、
体の中に染み付いた恐怖のキズは癒されることがなかった。
ただ・・・
そんな彼女を今の夫は、優しく包み込むような心で咲を守ってくれようとするが・・・
見どころ
幼い頃に受けた大人からの理不尽な虐待のキズは、
体が治ろうとも、深くえぐられてしまった心の傷は、そのあと何年たったとしても治ることはない。
その傷を本人自身が克服することでしか乗り越えることはできない。
そして・・・
その乗り越える力をくれるのが、自分を愛してくれる人たちの存在だ。
今回の主人公には、すばらしい旦那さんがいた・・・
幼いながらも、自分より小さな妹を守り続けるりっぱなお兄ちゃんの生きざまが見どころです。
とてつもなく悲しい内容だけど、最後はハッピーエンドな結末です。
>>>仕返し
子供の頃、虐待されて育った主婦の女性が、半身不随となった母親に、介護で仕返しをするヒューマンドラマなお話。
現在46歳で夫と二人の子供がいる専業主婦・久美(くみ)が主人公です。
彼女には母親から虐待されて育ってきた過去がある。
ある日、ずっと疎遠だったその母親が病気で半身不随になったという連絡が入ります。
しかも母親の状態は、認知症も患っているとのこと。
子供の頃に酷い虐待を受けて育った久美は、当然のことながら母親を引き取ることを拒否しますが、
両親がいない夫は、頑固に母親の受け入れを拒否する久美を説得して、自宅で介護することになります。
憎んでも憎み切れない母親が、今は半身不随の状態で自分の目の前で寝ている。
始めは我慢して母親の介護を続けていた久美だったが、
日を追うごとに母親から虐待されてた日々がフラッシュバックしてきて、
いつしか、子供の頃に久美が母親からされていた虐待と同じやり方で、母親に虐待をしてしまう・・・
見どころ
ラストはキレイにまとまったエンディングでしたし、
主人公の旦那さんは、結果的に久美を助けたことになるんだろうけど、
様々な家族の人間トラブルを見たり聞いたりしてきた まるしーとしては、
なんかしっくりこなかった。
ノンフィクションだから仕方ないのだけれど、過去の母親との関係を打ち明けた妻に対する夫の仕打ちがたまらない。
まるしーだったら、夫があんな勝手なことを言い出したりしても絶対に母親を引き取ってはいない。
このお話はたまたま良い方向に転がっただけで、完全な夫のミスリードだと思っています。
なので、このお話を読んで全く感動することはなかった。
ただ・・・
作品としては面白いですよ♪
特に、独りよがりな平和ボケした夫の言動なんかがスゴク見どころだ。
以上、『虐待』をテーマにしたノンフィクション作品集の紹介でした~♪
どうでしょう?
ダイジェストと見どころを読んで、なにか刺さる作品はあったでしょうか?
1作でも興味をもったお話があったらぜひ、気軽にパラパラっと立ち読みしてみてくださいね♪
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残飯少女の感想
とにかく悲しみと切なさで胸を打つ物語ばかりでした。
ただ・・・
読者からの投稿内容がベースになってコミカライズされた作品だからだろうか?
主人公の背景によくわからない部分がいくつかありました。
例えば第1話めの『残飯少女』では、なぜ、ヒロインの雅子だけがあれほど両親から虐待されることになったのか?
ただ、このことは投稿者本人にもわからなかった事みたいで、
そこがまたリアルなノンフィクション作品の良さでもあるのかな~♪
あと・・・
めちゃくちゃ気になったのが、『虚飾の法衣』に登場する”正(まさ)おじさん”の存在だ。
ヒロインが、”おじさん” というひらがなを使っているので、
誰のどんな親族なのかがわからないし、
そもそも親族なのかも不明だ。
恐らく父親側の身内なんだろうと思うけど、詳しい親族構成が記されてなかったのでヤキモキしながら読んでいました。
まぁ~母親の姉弟じゃないことは確かなんですが・・・
でも、正おじさんは、父親ともまったく似てるところがないし
誰なんだ一体!
とまぁ~作者が創作した物語じゃないので、投稿者が書き忘れた人物データや、関係性などが、そのまま欠落した形で物語が進んでしまうので、
たま~に戸惑ってしまうこともありますが、
弱い者への『虐待』に関する内容の重さは、まったく変わるこがありません
とにかく残酷で、救いがなくて、容赦ない虐待シーンの連続な1冊でした。
どこにでも転がっている『虐待』の根源は、ねじ曲がって壊れてしまった ”人の心” です。
とにかく人の心が荒んでる。
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今、紹介した
『残飯少女~虐待された私~』は
『まんが王国』で絶賛配信中のコミックです~♪
このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、
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他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、
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