原作:橋本以蔵・漫画:たなか亜希夫
『軍鶏』
電子コミックサイトのランキングで、
上位に位置する格闘技漫画です。
ただ、格闘技漫画といっても、スポーツ熱血ものでは無くて、
暴力とビジネスとしての格闘技を描いた異色の作品で、
どちらかと言うと格闘技における負の部分を追求した漫画になっており、
今まで読んだことがなかった切り口なのでとても読んでいて面白かったです。
今回、電子コミックサイトで無料試し読みから入りましたが、
最後まで一気読みするくらい夢中になって読破した作品でした!
なので・・・
今回は、ちょっとアンダーな格闘技漫画『軍鶏』の解説や感想を書きたいと思います。
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軍鶏 あらすじ
主人公は成嶋 亮 16歳。
有名私立高校に通う優秀なエリート高校生の彼が、ある日の白昼、
自分の両親をナイフでめった刺しにして惨殺するシーンから始まります。
悪名高い少年院に送られた亮は、犯した罪の中で最も嫌われる「親殺し」をした者として、
他の少年院生はじめ施設の職員にまで忌み嫌われる存在となり、
壮絶ないじめを受けるが、生き残るため、少年院で授業の一環として教えらていた空手を身に付け、
なんとか生きて少年院を出所する。
その後、亮は少年院で身に付けた空手を武器に、金と暴力にまみれた格闘技のショービジネスの世界でのし上がって行くのだが・・・
軍鶏 主な登場人物
長い物語なので、『軍鶏』の中で特に人気のある創世記に登場した人物を紹介しています。
成嶋 亮 / リョウ ▼
本編の主人公。かつては東大合格確実と言われる程の優等生であったが、
エリート銀行員の父と美しい母の「まとわりつくような生暖かい愛情」に自分の全てが吸いつくされるという妄執に駆られ、両親を刺殺。鯵ヶ崎高等少年院に送還される。
少年院に送られてきた当初は非常に気弱な性格で、肉体も華奢であり、院生たちからの陰湿なイジメにより殺される寸前まで追い詰められるが、
体育の特別講師を務める黒川から空手を習い、力をつけていくことで、別人のような凶暴な男へと変貌していく。
少年院出所後は暴力団の準構成員となり、日夜ストリートファイトに明け暮れるなど、飽くなき暴力への本能に従い、獣の道を突き進んでいく。
一方で格闘技団体リーサル・ファイトのスターとして表の世界で富と名声を欲しいままにする菅原直人に激しい敵意を抱き、表の格闘技界へと殴り込みをかけていく。
黒川 健児 ▼
少年院で空手の指導者を務める空手家。
自身もかつて思想テロに走って逮捕された囚人であり、元番竜会トップクラスの空手家であった。達人という枠を越えた独特の凄みを持つ人物で、
その存在に今なお望月が畏怖するほど。リョウも憎まれ口を叩きながらも彼を誰より畏れ、内心で深く尊敬している。少年院で亮と運命的な出会いを果たし、肉体的にも精神的にも殺される寸前であった亮に空手を仕込む。
成嶋 夏美 ▼
亮の実妹。亮の犯罪によって人生を狂わされ、15歳から体を売って稼ぐようになる。
のちに薬物中毒によって廃人同様となり、とある海辺の家でトーキチの世話を受けながら療養を続ける。
夏美の人生を狂わせたことに対し亮は深い自責の念を感じており、中盤以降の亮は夏美の医療費を稼ぐことを最大のモチベーションに戦いを続けることになる。
獣の道を突き進む亮をかろうじて人間たらしめているのは、この夏美の存在であるといえる。
金山 勲(金明勲)▼
亮と同日に鯵ヶ崎少年院へ送還された少年。屈強な体格と優れた格闘技術を持ち、院生たちを陰で仕切っている。
鯵ヶ崎少年院に入ったのは初めてではなく、院内に畑を作ることを許可されるなど、当局からも特権を与えられている。
少年院に送られてきた当初から亮を観察しており、空手との出逢いにより力を付けた亮を、出所後の自分のパートナーにしようと勧誘するも断わられ、争いになる。
菅原 直人 ▼
番竜会の重量級の空手家。同会主催の立ち技格闘技最強を決める格闘技大会「リーサルファイト」に出場している日本人最強の選手。
清貧を地でいった父親とは対照的に、都内のマンションに在住し、スポーツカーも所持する程、裕福な生活を送っている。
しかしながら、内面は根からの武道家であり、非常に硬派な人物である。拳を粉砕されても、痛みを耐え切り正拳を出し切るなど並々ならぬ精神の持ち主でもあり、アスリートとしても、武道家としても非常に優れた才能の持ち主。
望月 謙介 ▼
番竜会総帥。過去、空手を生産性のあるものにしたいと語っており、それはつまり空手のショーアップであった。
商売人とも評され、物腰の軽い人物ではあるが一流派の総帥だけあって、亮を翻弄する空手の腕前を披露したこともある。
船戸 萌美 ▼
人気女優であり、菅原直人の恋人。亮にレイプされた後、その復讐を菅原に託す。
リーサルファイトでの試合後、行方をくらます。その後グランドクロスの会場に突如現れ、試合を目前に控えた亮をナイフで刺す。
その際に、亮にレイプされたために妊娠・中絶したことが明かされた。
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連載開始から13年間に渡って描かれた『軍鶏』はコミック34巻で完結しましたが、
物語の内容は1部から5部までで構成されています。
1部:少年院編
2部:リーサルファイト編
3部:中国編
4部:グランドクロス編
5部:どぶ組編
といった感じです。
それでは、各章ごとをまとめて紹介したいと思います。
1部:少年院編
有名私立高校に通う16歳の主人公・亮が、両親をナイフで突如惨殺した場面から始まる。その後少年院に入るが、
院に入った「親殺し」という経緯、内気な性格、虚弱な体格などの要素から陰湿かつ残酷ないじめを少年院生や教官に受ける。
しかし体育の教官である黒川健児に空手を習い始めたところから、亮は「殺されぬよう」成長していく。
2部:リーサルファイト編
少年院を出所し社会に出た亮は、刑務所で得た空手の腕と肉体を生かして裏社会で頭角を現した。
暴力に明け暮れる毎日の中で、彼はあるきっかけから番竜会空手会長の望月謙介と知り合う。
番竜会の主催する格闘技興行「リーサル・ファイト」を見た亮は自分の「生き残るための空手」とは対極のショーアップされスポーツ化された空手に衝撃を受け、
リーサル・ファイトのヒーロー・菅原直人に対して憎しみをいだくようになる。直人との対決を望んだ亮は、
番竜会軽量級トーナメント優勝、リーサル・ファイト横浜大会出場と、大会での実績を重ねつつ、番竜会に対して挑発を繰り返す。
手段を選ばぬ挑発は、直人の恋人である船戸萌美のレイプにまで発展した。
激怒した直人はついに対戦を承諾する。そして2人は数万人の大観衆が集まった東京ドームでついに対決のときを迎えた。
3部:中国編
東京ドームでの戦いから半年、成嶋リョウは中国にいた。廃人となった妹のため、金のために戦い続けるリョウの前に新たな敵が現れる。
その名は斉天大聖。凄まじい身体能力と中国拳法の前に為す術もなく敗北を喫したリョウは、
復讐のため斉天大聖の師である陳老師のもとで修行をする。
リョウの前に再び現れた斉天大聖は、陳老師を惨殺し妹弟子の燕を死に追いやった後、リョウと再び闘う。
圧倒的に攻められながらも身につけた奥義によって勝利を収めるリョウであったが、戦いによって自らの醜さと闇の深さを改めて知ることとなる。
4部:グランドクロス編
ダンサーとしてバレエの世界で成功を収めた高原東馬。彼はある日、
偶然テレビで眼にしたリーサル・ファイトでの成嶋亮の闘いに何かを感じ、格闘技の世界へと足を踏み入れる決意をする。
当初、何の計画も無しに動いていた東馬であったが、天性の魅力と異常なまでの格闘センスを見せることにより、
瞬く間に組み技系格闘技においてトップクラスの同志を獲得していく。一方、成島亮は未だ孤独な闘いを続けていた。
鍛錬を怠ったことによる肉体の衰弱と技術の喪失により、
一般人並みの戦闘力に変わり果てていた亮。精神的にも追い詰められていく亮であったが、
様々なきっかけにより、徐々にかつての牙を取り戻していく。
そして迎えたグランドクロス当日、大観衆が見守るリング上でついに邂逅を果たした2人。
トーマの光は、闇の底で喘ぐリョウに届くのか…?
5部:どぶ組編
グランドクロス閉幕後、リョウは海辺の自宅で休息の日々を送っていた。
縁深き者たちの相次ぐ死、捨て犬ペロとの出会いで劇的な回復を見せる夏美を見届け、
リョウは東京に戻るが、格闘技ブームの終焉により、リョウは稼ぎの手段を失ってしまった。
しばらく当てもなく生活していたリョウは、
発達障害を抱える少女、サキコと出会う。かつての自分同様、親を恐れているサキコと、徐々に距離を縮めていくリョウだったが、2人には新たな脅威が迫っていた。
軍鶏の感想
原作者と漫画家の間で原作の著作権を巡り、裁判まで行われたこの作品ですが、
無料試し読みで一気に3巻分読んだ時の感想は、
他に見たこともない衝撃的な格闘技漫画だ!と
今まで自分が読まなかったことを後悔したくらい面白かったです♪
すぐに電子コミックで続きを購入して読み進み進めていきました。
リーサルファイト編では、亮が格闘技の世界に足を踏み入れてゆく内容で、一番盛り上がり、
その時は夢中になってページをめくりました。
今思い返すと個人的にはこの時の菅原直人との対決がピークでした。
ここまでの話の展開が伏線を含めて完璧でした。
正直ここで終わっていれば伝説の漫画になっていたでしょう。
でも・・・次の中国編はまだまだ楽しんで読む事ができました。個人的に中国拳法が大好きなので、
出て来る技にワクワクしながら読めたのです。
本当はここまでで『軍鶏』の感想を終わらせたい気持ちでいっぱいなんです(^_^;)
そして・・・4部:グランドクロス編!長編コミックではよくある中だるみと内容に矛盾点が出てきたりして、
正直ストーリー展開に???と思うことが多くなって来た頃です。
そしてそして・・・ついに・・・
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批判の多かった最終回の結末
『軍鶏』の最終回。恐らくほとんどのコミックサイト等のレビューで酷評されているのではないでしょうか?
全ての評価コメントを見たわけではありませんが、かなり辛辣な事が書かれていたように思います。
非常に残念ですが、個人的には管理人もこの終わり方には「えっ・・!」と思わせられる結末でした。
最終回まで読んで一番残念だったのは
最後の宿敵が小物過ぎた事と死に方。
そして伏線の回収が不十分だった事。
あと、菅原直人と夏美の処理をちゃんとして欲しかったかな!
確かに最終回には批判が多くあった『軍鶏』でしたが、
3部の中国編までは本当に面白い格闘技漫画でした!
久々に夢中でページを捲る楽しさを味あわせてもらった漫画なので、
もし、この『軍鶏』に興味がある方は、
電子コミックの無料試し読みから中国編まではかなり楽しめるのでオススメです。
軍鶏 無料試し読み
今、紹介した
『軍鶏』は、
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他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、
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