衝撃の結末にひたすら晶がいい女
『夏の前日』
5巻の解説と感想です♪
哲生と晶の物語がついに完結する…
ずっと解説と感想を書いてきた『夏の前日』もいよいよ最終回を迎えてしまいました～
1巻を読んでから強烈に晶さんに惚れ込んだ漫画でした。
そして・・・
最終回の晶さんはひたすらいい女でした…
記事タイトルに「衝撃の結末」なんて言葉を入れてしまいましたが、
二人がああなってしまう事は物語の性質上、初めから分かってたこと。
だから4巻の最終話はほんと切なかったな～
とにかく5巻は最終回ということで、
個人的にはもう感動の嵐なんです。
この話しは何と言っても最後の別れシーンが
醍醐味となる漫画だと思ってるので、
特別な想い入れを込めて、
ラストまでのページを開いてました。
やっぱり最後まで晶さんはいい女で、
哲生は情けない大嫌いな
男でした。
でも・・・
それでよかったと思う・・・
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夏の前日【ネタバレ最終巻】衝撃の結末にひたすら晶がいい女！
第27話：きっとそれは宝物みたいなものだから
絵画教室での講師の仕事が少しづつ板についてきた哲生。
彼自身も学生たちを教えることに喜びを感じてきたみたい。
学生にアドバイスしてる哲生はなんか生き生きしてる感じ。
今は悩んでるけど、将来は絵に関わる仕事をしたいと思っているのでしょう・・・
教職につくのかな・・・？
そんな中・・
哲生に実家の父親が倒れたという知られが入ります。
ちなみに、哲生は父親と折り合いが良くありません・・・
第28話：反復
この回では哲生の家族が登場します。
大学受験で、父親と同じ大学に合格した哲生は、
その大学に行かず、猛反対された芸術大学を選択します。
その選択をしたのは・・・
傲慢すぎる父親への反発もありました・・・
今回、母親の早とちりで、父親の病状は大したことがわかった。
相変わらず折り合いが悪い哲生と父親。
哲生の家族は母だけは底抜けにのんきで明るい。
下の弟は、すでに働いていて家族にも紹介済みの彼女がいる。
哲生の家族は、彼以外みんな順調に幸せだったのです。
そして・・・
父親が抱いている哲生への愛情も垣間見ることができました。
ということで、初めて、哲生の家族構成が描かれた興味深い場面でした・・・
第29話：口実なんかなくても
華海の絵を見てから晶さんが荒れています・・
友人の鳩子と、飲みに行って相談しようとするんですが、
やっぱり本当の事は言えなくて・・
結果…哲生の事をノロけただけの自分にがっかりしちゃうんです。
鳩子としこたま飲んで酔っぱらって帰った夜。
キッチンには、哲生が実家から土産で持ち帰った美味しそうな桃が・・
{哲生が・・？}
{なぜ・・？・・桃？}
晶は、その桃をキッチンでそのまま一気に一つを食べてしまいました。
桃の熟した果汁が両手から口元から滴り落ちてくる…
「こんなに美味しい桃を・・」
「ひとりで食べろっていうの・・」
そう言いながら哲生を想って桃をほおばる晶。
この場面はものすごく官能的なシーンでした♪
第30話：馬鹿な正直者
なかなか会えない哲生に晶が大学まで会いにゆきます。
哲生も久しぶりに会った晶の色っぽさにドキッとします。
やっぱり晶は美しい・・・
我慢できなくなった哲生は、校舎の人影がない場所に晶を連れて行ってキスをします。
そのキスのお陰で、少し、ぎこちなかった二人の空気が一気に晴れた♪
いい感じだと思った矢先だった。
その夜、ライブ会場で、一人泣いている華海とばったり出会う哲生。
森と一緒に来るはずだったライブ会場に華海だけがいる・・・
彼女は、哲生の姿をみつけると泣きながら彼の胸に飛び込んできました。
理由を聞くと、
森が、華海とのデートをすっぽかして元カノと食事に行ったというのです。
「俺ならそんなことしない・・」
と、思わず言った哲生のひと言。
「哲生くんが彼氏ならよかったのに・・」
彼女が言った言葉に心を描きまわされる哲生。
そして二人の関係は・・・
第31話：晶の願い
ある日、哲生がバイトする画材屋でばったり森と出会う晶。
そのまま二人は、甘党屋でお茶を楽しむことに‥。
そこで、初めて、晶は森の彼女・華海の写真を見せてもらうのです。
その写真に移った彼女は哲生がスケッチブックに描いていた華海の姿だったわけです。
あまりのショックに一瞬言葉を詰まらせた晶。
そんな晶の驚いた表情をみて不思議そうな顔をする森。
晶は森にいつから彼女と付き合っているのかを尋ねます。
そして・・・
二人がごく最近になってから付き合いだした事を知る。
ようやく最近、哲生の様子がおかしかった理由を全て悟った晶。
森と会った帰り道、
河原で一人、雨の中たたずむ哲生を見つけて、晶は思わず自分の思いをぶつける…
「あなたには自由でいてほしい・・」
それが彼女の切なる願いでした。
少しづつ別れの時が近づいてきて・・・
第32話：摑んで離さないで
二人は久しぶりに体を重ね合います。
情熱的にお互いを求めあう哲生と晶。
しかし・・・
お互い頭のなかで考えている事はまったく違います。
なので・・・
それはすごく悲しく、刹那的な情事でした。
獣のように激しく絡み合った後、哲生は晶に問いかけます。
「晶は・・俺が好き・・？」
晶が答える。
「好きよ・・」
「わからない？」
「つい今しがたそれを確かめる行為をしたのに」
二人の間に微妙な空気が流れる。
確実に終わりへのカウントダウンが始まった・・・
第33話：蝉の声
ある雨の日、華海と過ごす哲生。
何の警戒感もなしに相変わらず哲生にまとわりついてくる華海。
何気ない会話をして、
雨の中、二人でずぶ濡れになってはしゃいでいる。
そんな触れ合いの中、哲生は確信してしまいます。
{オレは華海が好きなんだ}
{それも、どうしようもなく・・・}
全てを悟った彼の目から涙がこぼれおちます・・・
晶に・・・
この事を・・
第33話：晶
華海の事が好き。
そしてそれは見ているだけの恋。
そう決心した哲生はある日、晶に別れを告げます。
「オレ、他に好きな人がいる」
「だから別れたい・・」
そう言う哲生に晶は、
「私たちって付き合ってたの？」
なんとも言えないような辛い表情をする哲生・・・
そんな彼の顔をみた晶は、
「うんわかった♪」
「今まで楽しかったね…」
と、あっさり哲生の別れ話を受け入れるのです。
時間にして僅か1分間のあっさりとした別れでした。
「私がいない間に荷物を持っていってね・・・」
そう晶に言われた哲生はその通りに彼女がいない時間を見計らって、
彼の荷物を晶の部屋に取りに行きます。
晶の部屋で荷物をまとめていた彼は、彼女が大切に持っていたあるモノを見て号泣するのです！
正直サイト管理人のまるしーもこのシーンで晶さんの本心をひしひしと感じて、号泣してしまいました。
最終話：夏の記憶
いよいよ哲生と晶の恋もクライマックスを迎えました。
晶に別れを告げたはずの哲生でしたが、彼女が大切に持っていたモノを見て、
心が揺れてしまうのです。
晶の部屋で座り込む哲生‥
しばらくして、晶が仕事から帰って来ました。
再び二人はそこで話し合いをすることに。
切なく美しい晶のラストシーンは絶対に必見のシーンです！
二人の情緒的な結末は、是非とも現物を見て感動してください♪
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5巻の感想
感動的でハッピーエンドな結末とは程遠い最終回でございました。
だからといって良くなかったわけではない！
二人の関係性から考えると十分予想できた結末でありむしろ自然の成りゆきといつてもいいくらいに
グッとくる結末です！
管理人まるしーとしても予想通りの切ないラストでなんの違和感もありません。
それだけに・・・
晶さんの事を思うとやっぱり
ひたすら切ない
せめて、もう少し二人の幸せな時間が続けばよかったのに・・・
とかつい思ってしまう。
哲生の幼い性格上、ああなる事も、晶と別れて後悔する事も分かっていることだけど・・・・
やっぱり恋の終わりは悲しいもんですよね~。
晶が最後に凛々しい顔で哲生に言った言葉が、彼女の覚悟みたいなものを感じて、
思わず号泣してしまった。
ぜんぜんハッピーエンドじゃない結末だけど、晶さんが悲しくてたまらないけれど・・
でも・・・
晶さんを不憫に思うことは彼女に対して失礼だから・・・
いい女のもとからやっと一人前に育った若いツバメが巣立っていった話に頭の中で置き換えてしまった♪
個人的にどっぷりハマったすばらしい作品でした～♪
晶さん。すばらしい恋を見せてくれてありがとう♪
そして・・
哲生のことは・・・
どうでもいいかも
彼はこれからたっぷりと後悔の中で苦しむが良い
とにかくドキドキしながら読ませてもらった素晴らしい作品でした♪
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