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美醜の大地【ネタバレ11話】あなたの覚悟を教えて?

「あなたの覚悟を教えて…?」

『美醜の大地』

11話の解説と感想です♪

深見が2度目に会った市村ハナという女性は、悲しいほどに復讐の人だった・・・

ハナから連絡を受けた深見。

ハナを利用して絢子への復讐を目論んでいた彼は、これ幸いと彼女の元を訪れるが…

一方…

ハナが小石川菜穂子として働いていた店のマスターを殺害した敏恵。

「これでとうとう彼女は一線を越えてしまった!」

新聞の記事で敏恵の事件を知ったハナ。

もし、敏恵がこのまま警察に捕まってしまったら…?

ハナが偽名で使っていた小石川菜穂子の名前も浮かび上がってくるかもしれない。

追いつめられたハナは自分と組んで復讐をしたいと近づいてきた弁護士の深見と、

危険なことを承知でコンタクトをとったのです。

そして・・・

先日と同じ公園のベンチで再び落ち合った二人は…


10話の解説と感想はコチラ♪
↓↓↓↓↓

前回と同様に、爽やかそうな笑顔でハナに話しかける深見。

「早速、連絡をくれてうれしいよ♪」

フレンドリーに接してくる栄一とは逆に、ハナは用心深くベンチから立ち上がり、

「あなたはどこまで本気なの?」

と…あくまでも冷静に問いかけたのです・・・

 

敏恵の思ってもみなかった狂気の行動に、さすがのハナも対応に迫られることとなった。

そこで、彼女が考えたのは、前回でハナに近づいてきた弁護士の深見栄一という人間でした!

だが…まだまだ彼には警戒心を解いてはいません。

だからこそ、今回…ハナはある重大な決意を持って深見と接触したのです。

様々な登場人物の思いが交錯する中、

それぞれのドラマがゆっくりと動き始める・・・

なんと…

今回のハナは思いきった行動に出ます!

 

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美醜の大地【ネタバレ11話】あなたの覚悟を教えて?

本気

「高嶋津絢子に復讐するという目的のために…」

「あなたはどこまで自分を賭けられるの?」

まっすぐに深見の目を見て厳しい表情で問いかけるハナ。

すると…しばしハナを見つめたあと、深見は静かに答えました。

「なにもかも…」

深見はそう断言しました。

栄一の決意にも似た言葉を聞いたハナは、

決心を固めてゆっくりと顔に巻いていたマフラーと着けていた醜い顔の仮面を外しました。

なんと…

ハナは整形した素顔を深見にさらしたのです。

深見は、自らの秘密を晒した彼女の覚悟を知って、ハナの本気を思い知った。

その後二人は場所を変えてゆっくり話す事になりました・・・

醜い女

この日、敏恵に殺されたマスターの葬儀に参列した綿貫

遺族の悲痛な悲しみを前にして、市村ハナスミ子に思いをはせる・・・

マスターが亡くなる寸前に少しだけ会話した人物の話によると、

「醜い女…」

という言葉を最後に残して息絶えたという。

{一体あんなに人のいいマスターを殺した犯人は何者なのか…?}

もしかしたらスミ子を死に追いやったハナの仕業なのだろうか…?

ちょっと疑問なのが、あの誰に対しても優しい人徳者のマスターが、

いくら死の間際とはいえ人の顔をけなすような酷いセリフを言うだろうか?

色々と推理を働かせた末に綿貫は、ずっと懐に忍ばせていた小石川菜穂子の忘れ物である手鏡を取り出すと、

これを鑑定に出してみようと考えました。

要するに市村ハナと小石川菜穂子が同一人物かどうかを確かめるためだ。

また敏恵とは違った方向からハナは追いつめられてゆくことになった。

許せない!

どこかの廃墟で敏恵が自ら犯した罪に後悔しながら泣きわめいていた…

顔に取り返しのつかない大きな傷を負ってからというもの、

日を追うごとに感情のコントロールが利かなくなってきた自分自身。

あの時もマスターが口走った自分への

「化け物っ!」

という一言に思わず怒りを抑えきれずに人を殺してしまったのだ(汗)

私は…

{もう、人間として引き返せないところまで来てしまったんだわ…}

この時、初めて敏恵は学生時代にハナが味わってきた地獄のような苦しみに触れていることに気づく。

「許せない!許せない!」

「この私があんな奴と同じなんて!」

あの頃のハナと同じ立場になり下がってしまった今の自分の境遇が許せないと嘆く敏恵は、

狂ったように泣き叫んだ末に、自分を救うある一つの方法を思いついて、

今度は不敵な笑い声を浮かべる・・・

リトマス試験紙

深見はハナが隠れ家として使っている『波多野旅館』の一室に招かれた。

ハナはそこでこれまで復讐を遂げてきた人物やその経緯を話してゆく。

そして…

深見に対して自分の計画の全貌を伝えたハナは、彼にあることを頼みました。

その内容とは、

復讐への覚悟を示させるリトマス試験紙となるような重要な願い事だったのです。

そんなハナの言葉を聞いた深見の表情には、今までにない緊張が走る・・・

 

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11話の感想

この11話では、復讐に命を懸けるハナの覚悟が色濃く示された回でした。

復讐のために、名前を捨て、顔を捨て、真っ当な人生も捨てた女の揺るぎない覚悟。

「ちょいとこの女を利用して自分の復讐を手伝わそう!」

くらいに思ってた深見でしたが、ハナの迫力に圧倒されてましたね!

最初からハナを見守ってきた読者からすると、ちょっと、ざまみろって気持ちになったはずです。

確かに深見も相当な覚悟を持って絢子への復讐を考えていたみたいだけど…

復讐のためなら自分の命さえも簡単に投げ出す気持ちのハナとは最初っから覚悟が違う!

そんなハナにきっと深見は胸を打たれたはずです。

自分の心に鞭を打ってなんとかたった一人で過酷な復讐劇を演じてきたハナ。

正直、彼女をここまでハナを見守ってきたサイト主のまるしーとしては、

できることなら復讐のことは忘れて、深見のような男性と一緒になって穏やかな余生を過ごして欲しい。

辛いだけの復讐劇にきっと幸せな結末は待っていなのだから!

それに…

復讐する人数が多くなるほど当然それに伴ってリスクも増えてくるわけです。

現に雑誌記者の綿貫みたいな人間に興味をもたれてしまってるし・・・

それに、

敏恵の事だって・・・

「復讐は連鎖する!」

いろんな場面で聞かされる言葉でもあるし!

ハナが動けば動くほど彼女に復讐された者たちの関係者や親族からの恨みを買っていくことにも繋がる。

そして…

虚しい復讐劇は延々と終わらずに続いてゆくんです。

「それを一体誰が望むと言うのか?」

もちろんハナの亡くなった家族たちは望んでいないだろう。

でも…

ハナが味わってきた数々の屈辱や痛みを考えると簡単に
復讐をやめろなんて言えない(汗)

「悲しいことは忘れて…自分の人生を…」

なんて言葉は、その痛みを味わったことがない他人だから言えるんだ!

実際にハナと同じ立場に立った時、

そのくだらないアドバイスを人間たちは、同じことを言えるのか?

「言えるはずがない」

だから今はなんとかハナと同じような傷を持つ深見と心を通わせて欲しいと思う。

心から信頼できる仲間と一人でも多く通じ合える環境。

もしかしたらそこからハナの心境に少しでも変化が起きるかもしれない。

「ハナの揺るぎない覚悟はとても頑なでとても切ない」

 

>>>『美醜の大地』12話の解説と感想はコチラ♪

 

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