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理想の家族のつくり方【ネタバレ4巻】仁義なき姉妹バトルの結末!

人は誰しも自分のことが一番カワイイ!

その当たり前な事実を見事に表現しているのが、ウメとサクラの姉妹だ!

この二人は人間が持つ傲慢さとどす黒いリアルな本音をさらけ出し、

その先に真実の人間ドラマがあることを教えてくれた!

『理想の家族のつくり方』

4巻の解説と感想です♪

ついに結末を迎えた壮絶な姉妹バトル!

ウメと大介の夫婦仲がギクシャクしているタイミングで、

姉のサクラが大介への想いをウメに打ち明けた。

そこから再び姉妹の壮絶なバトルが始まり、事態は過去にないほどの壮絶な愛憎劇へ・・・

最終巻の見どころ

ここまで紹介してきた『理想の家族のつくり方』は、

この4巻をもってついに結末を迎えます。

タイトルにものすごく大きなテーマを掲げた格差姉妹によるドロ沼なバトルを描いた内容でしたが、

なんだかんだこれまで色々な理由でケンカをしてきたものの、

そのたびに最後は仲直りという結果に着地していたウメとサクラの姉妹でしたが、

ついにこの最終巻で後戻りできないくらい激しいバトルを繰り広げます。

その結果…ウメと大介の夫婦関係も風前の灯となり、

そこへ大介への想いを隠さなくなったサクラが猛アプローチを仕掛けてくわけで・・・

まさに家族崩壊なんでもありな仁義なき姉妹抗争が勃発し、

両軍入り乱れての激しいドロ沼愛憎劇が展開されます。

これぞ”最終巻”という盛り上がり方は素晴らしいものがありました♪

あとは・・・

結末の如何ですね。

さてそこで・・・

最終巻の見どころは、

最後に大介は姉妹のどちらと一緒に暮らしているのかというオチですね。

これまでは妻であるウメ以外にまったく心が動かなかった大介ですが、

ところどころでサクラのことを女性として意識するシーンも垣間見れていました。

恐らくサクラ側もそんな大介の心の隙を見てしまったことで、

彼女の気持ちが大きく傾いてしまったということもあるでしょう。

さて・・・

「底抜けに純粋でバカのごとく鈍感な大介が最後に選んだ女性は姉と妹のどっちだったのか?」

それは同時に大介にとって子供のいない人生をとるか、子供のいる人生なのかを選択することでもある。

ウメ・サクラ・大介にとって”理想の家族”とは一体どんなものなのか?

果たして…誰にとっても理想的な家族なんてものが現実に作れるのか?

「それともそれを目指してゆくことこそが理想なのか?」

タイトルにかなり大きくて重いテーマを掲げた作品でしたが、

それなりにテーマに沿った物語が描けていたんじゃなかな~とは思います。


3巻の解説と感想はコチラ♪
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理想の家族のつくり方【ネタバレ4巻】仁義なき姉妹バトルの結末!

19話:残された選択肢

姉妹で行った旅行先ではサクラに本気で大介のことが好きだとカミングアウトされ、

夫の大介には電話で子供ができなくても夫婦は幸せだよねと問いかけたら微妙な返答されたウメ。

この時、すでに夫婦関係の悩みを姉のサクラに相談できなくなったウメは一人で途方に暮れる。

{私に残された選択肢ってどこにあるの?}

楽しみにしていた姉妹旅行も途中で切り上げて帰って来たウメは、

その帰宅途中にかつて不妊治療で知り合って仲良くなった佐藤から電話で子猫を預かって欲しいと頼まれるのです。

なんと・・・

その子猫は捨て猫だったのだが、その子猫を咄嗟に家に連れて帰ったはいいが、

佐藤の体は猫アレルギーを発症してしまったのです(汗)

のっぴきならない佐藤の頼みで仕方なくその子猫を預かることにしたウメ。

踏んだり蹴ったりな状況の中、子猫を連れて自宅に帰ったウメだったが、

なんと・・・

その子猫が大介とのギクシャクした空気を和ませてくれて・・・

20話:もう会えない

佐藤から預かった子猫がきっかけで、大介との間に流れていた不穏な空気は解消されたものの、

子猫を可愛がる大介の様子を目の当たりにしたことで、やはり大介は子供が欲しい人なんだと確信したウメ。

すると彼女は、子供が産めない自分が大介と一緒にいたら彼を不幸にしてしまうといつもの短絡的な発想で、

「しばらく離れて暮らしたいです」

という自分勝手な書き置きを残して家を出て行ってしまうのです(汗)

ウメの家出に慌てふためく大介は血眼になって妻を探し回り、

その結果・・・

勤め先から仕事を終えて出てきたウメを発見するのです。

だが・・・

大介の前から逃亡したウメはお世話になっている同僚の丸井さん夫婦の家から出てきませんでした。

大介はなすすべもなく家に帰ってゆきました。

すると・・・

ウメとの夫婦関係に決定的な亀裂が入ったタイミングで、

姉のサクラが猛然と大介に対してアプローチを仕掛けてゆくのです。

そしてこのあと、

ウメと大介はお互いに”もう会えない”という感情を同時に抱くシーンが待っていました。

21話:私じゃダメ?

ウメが自分には子供ができないから大介を幸せにできないと思ったと同じように、

本心ではスゴク子供を欲しがっている自分と一緒にいてはウメが幸せになれないと考えている大介。

最悪な二人の心のすれ違いは、悍ましい姉妹の愛憎劇をさらにエスカレートさせてゆきます。

ウメが家を出てからというもの、常に大介の傍にいて世話を焼こうとするサクラ。

しかし・・・

大介と過ごす時間が多くなるほど、大介の気持ちがずっとウメにあることを痛感させられるサクラだった・・・

だけど…

サクラとしてもすでに走り出した感情はもう押さえようもなく、

あるふとしたタイミングで、

「私じゃダメ?」

と…大介に大胆な告白してしまうのです。

だが・・・

間髪入れずに大介から「スイマセン」と、告白をはねつけられるサクラ。

完全にサクラは大介からNOを突きつけられたのです。

なので一時は完全に大介を諦めようとしたサクラでしたが、

その翌日、一旦家に戻って来たウメと鉢合わせしたことで二人はまたまた衝突し、

なんと・・・

サクラは「私…大ちゃんと寝たわ」というとんでもないデマカセを言ったのです!

ほんの少し大介に戻りかけていたウメの想いはこれで一気にご和算となってしまいました・・・(汗)

22話:ずっと前から

大介とやり直すつもりがないなら「離婚届を持ってこい」と、

完全に妹を潰すつもりで激しい攻撃に出たサクラ。

姉と夫が体の関係を持ったと聞いて放心状態のまま丸井家に戻ったウメでしたが、

悲しんでいる余裕もなく丸井家の旦那さんから嫌な顔をされる。

ろくにちゃんと旦那さんと話し合いもせずズルズルと逃げているウメのことを丸井の旦那さんは良く思っていなかったのだ。

そして・・・

職場でもウメは大きなミスを犯してしまい、精神崩壊の一歩手前まで心が追い込まれる。

さらに不運が続く、

佐藤から聞かされていた子猫の引受先がダメになったという連絡だ・・・

まだしばらくウメが子猫を預からなくてはならない(汗)

そんな中、ウメは丸井家の旦那さんからは家に戻った方がイイと諭される。

まったくの正論だ。

子猫を抱えて途方に暮れるウメは、心を決めて大介のいる自宅へと戻ります。

すると・・・

家の玄関では鬼の形相をしたサクラが待ち構えていて、

そこからまた姉妹の壮絶なバトルがスタートします。

しかし・・・

そこから大介の登場で事態が一変し、

ウメはずっと前から大介と理想の家族を築けていたことを知るのです。

23話:ウメのこたえ

最後の最後でサクラを蹴散らし、無事にもとのラブラブな夫婦関係を取り戻したウメ。

ウメが家に帰って来てからというもの、毎日のように

「ウメがいるだけで幸せだ♪」

「愛してる」

と…声にだして想いを伝えてくれる大介にウメのこたえは決まりました。

彼となら幸せな家族が作れると心からそう思えるようになったのです。

だが・・・

”大介と寝た”という酷い嘘までついてウメから大介を奪おうとしたサクラとの確執はまだ解消されていない。

あの時、サクラは本心から妹であるウメを潰そうとしていたのです。

なぜ…

姉はそこまで妹であるウメにあんな酷いことをしたのか?

それは・・・

サクラがまだ夫の信一との離婚話がちゃんと進んでいないことに大きな原因がありました。

信一は相変わらずサクラとの離婚を承諾せず、信一の母親はなんとしてもサクラに孫を渡したくなかった。

そんなある日のこと…

サクラが自宅で少し目を離したすきに信一が現れて小次郎を誘拐するように連れ出してしまったのです(汗)

偶然その光景を目撃したウメが自転車で追いかけてゆきましたが、

なんと・・・

信一の走らせていた車と接触したウメは転んでケガをしてしまうのです・・・

最終話:理想の家族

ついにこれで最終話です。

幸いにもウメのケガは命に別状はなかったが、

息子の小次郎はまんまと信一に連れ去られてしまいました。

すぐにウメとサクラ、そして大介は信一の実家に行き小次郎を取り返しに行きましたが、

信一はサクラたちに顔を見せることなく門前払いを決め込みます。

すると・・・

ウメが信一にひき逃げされたことを理由に警察へ訴えると言いだすます。

それから一気に信一の態度が変わり、その事実を知らなかった姑も顔色を変えた・・・

さて…

ここからラストのエンディングへと続いてゆくのですが、

最後に…

彼らにとって”理想の家族”とは一体どんなものだったのか?

それぞれが明るい未来に向かって歩き始めたところでこの物語は結末を迎えます。

結果…ハッピーエンドでした♪

 

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4巻の感想

22話のどうしようもない崩壊状態からよくあそこまでハッピーエンドな結末に着地させました(笑)

途中でウメの度が過ぎる被害妄想が暴走してバカみたいな行動に出た時は、

「これはサクラが大介と一緒になるかな?」

なんて一瞬思いましたが、

ウメのどこがそんなにいいのか、大介はやっぱり妻を選んでしまったのです(汗)

めちゃめちゃ子供が欲しい大介と、

どうしようもなく子供ができない体のウメ。

「普通に考えて夫婦の相性としては非常に悪いです(汗)」

確かに、ウメは子供ができないという劣等感に苦しみすぎな女性ですが、

彼女をそんな風に追い込んだのは子供・子供と騒ぎまくっていた大介の責任がすごく大きい。

「結果…この夫婦はどちらもちょっとおバカなんです。」

その反対にサクラと信一の夫婦はどちらも理屈っぽい頭でっかちな性格同士だ。

なので・・・

サイト主のまるしーからするとサクラと大介はある意味ベストカップルに思える。

仕事が有能なサクラが働いて、子育てや家事が好きそうな大介が家庭に入ればいい♪

そんな夫婦の構図が見えてくるのです。

だから・・・

まるしーから見たらサクラと大介は理想の家族であり、夫婦関係だ。

最終話でなんとなくウメと大介の幸せそうな光景が描かれていましたが、

この先、きっと何かにつけて夫婦に子供がいない事実が夫婦に何らかの波風を立てると思うのです(汗)

特に相手の気持ちに鈍感な大介は、あまり深く考えずにウメの傷つきそうな言葉を言いそうだし、

すでに子供関係の言葉でかなりNGワードがあるウメは地雷の宝庫でもある。

なので…

夫としてはこれほど接しにくい妻はいないわけで、

その事がのちのち夫婦関係を崩壊させてゆく大きな原因となってしまうのでは…(汗)

まぁとにかくまるしーがこの4巻を読んで一番熱くなったのは、

サクラが完全にウメを潰しにかかったシーンだ!

「あの場面は実に人間のエゴがリアルによく表現されていてよかった♪」

しょせん人は自分が一番大切であって、自らの欲望を満たすためなら姉妹であろうと関係なく排除する!

「これが本音だと思う」

それを実行するかしないかはあまり大きな問題ではなくて、

人は誰しもきれいごとで飾られた言葉の奥にそういう黒い本音を隠しているという事実が大切なんです。

まるしーはそんな黒い本音を自分の家族を通じて嫌になるほど見てきました。

だからこそ上部だけの偽善まる出しな家族愛ストーリーとか、

純愛ラブストーリーを題材にした作品があまり好きじゃない。

その点・・・

この作品は姉妹で潰し合いにまでエスカレートした愛憎劇だったのでなかなか読みごたえがありました。

でも・・・

なんとなく最後は帳尻を合わせたようなハッピーエンドに終わったので、

「少しガッカリです」

やはり最後は八方丸く収まるという結末はあまり面白くないし、

まるしーとしてはサクラと大介が夫婦として新たな人生を歩む結末が見たかったかな~

なぜならウメみたいな女性がすごく苦手だから・・・

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