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能なし巫女は、鬼神さまに愛される【ネタバレ2話】私は人間を食わない!

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著者:北見明子

『能なし巫女は、鬼神さまに愛される 』

2話の解説と感想です♪

危うく妹の七星に殺されかけたところを鬼神・暁(あかつき)に救われた小夜。

自分を救ったのは鬼神が住む霊山の頂きで自分を美味しく食べるためだ。

てっきりそう思い込んでいた小夜に待っていたのは予想外の環境と歓迎だった。

なんという安らかさ、なんという慈悲深さ、

これが今まで村の人々に言い伝えられて来た生贄の真実なのか?

鬼神に連れられてたどり着いた先でいったい小夜はどんな光景を見たのか?

「可愛い女中の三つ子姉妹ちゃんたちがとにかく可愛くて愛おしい♪」


1話の解説と感想はコチラです♪
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能なし巫女は、鬼神さまに愛される【ネタバレ2話】私は人間を食わない!

霊山の頂

気を失った状態のまま鬼神・暁(あかつき)の腕の中で霊山の頂までたどり着いた小夜でした。

村で一緒に働いている女中たちからひどいイジメを受けていた悪夢にうなされた小夜が目覚めると、

そこは見知らぬ部屋の一室だった。

最初に姿を現したのが、すみれ・しおん・なずなというカワイイ三つ子の三姉妹ちゃんだった。

まだ5~6歳くらいにしか見えないその三姉妹はれっきとした鬼神に仕える女中さんであり、

彼女らは最大級の歓迎モードで小夜の意識が回復したことを喜んでくれたのです。

さらに…

三姉妹の後に続いて姿を現したのは、暁が住む屋敷の番頭的な存在の菖蒲(あやめ)というイケメンの従者だ。

彼は無事に意識を取り戻した小夜に暁が会いに来るので、予め身支度を整えておくよう伝えに来たのです。

ついに小夜が鬼神さまの生贄として命を捧げる時が来たわけだ。

緊張でガタガタ震えながらも小夜は深く頭を下げて目の前に立つ暁に挨拶しました。

私は人間を食わない!

震える小夜の手をとった暁は、七星から切り付けられた傷がすっかり治っていることを確認すると、

「よかった」と笑顔で言った。

えっ…!?

もしかして傷がついた生贄はお気に召さないということか?

これから食べようとしている小夜に優しく接してくる暁の真意が分からないで戸惑っていると、

暁の口からとんでもないセリフが飛び出してきた!

「私は人間を食わない。」

鬼神に仕える従者たちも同様だ。

ま…まさかっ…!?

暁の説明では確かに村人を襲う妖ども人間を食べてしまうが、鬼神や彼に仕える妖は人間を食べないらしい。

なんと…

小夜はこれまで教えられてきた”鬼神伝説”がすべてウソ情報だったことを知ったのです。

結果的に村で生活していた頃よりも大切に扱われている小夜がいました。

さぁここから鬼神の妻として小夜のシンデレラストーリーが幕をあける。


 

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2話の感想

小夜が夢でうなされていた巫女の身分から女中の身分に落とされた時の光景は見ていられないほど悲惨でした。

霊力が発言しない小夜は、蘇芳家の娘としても認めらてもらえなかったのです(汗)

「そんな酷い仕打ちがあるだろうか?」

わずか10歳にも満たないような少女がいきなり下働きの奉公に出される状態だ。

日本には昔貧しい家の子供が裕福な家に丁稚奉公へ出されるという慣習がありましたが、まさにそれの酷い版です。

本来の丁稚奉公ならば、もともと下働き要因として迎えられるわけだから、

それほどまで丁稚奉公先で屈辱を味わうこともないでしょう。

しかし小夜の場合は全く事情が異なります。

これまで巫女として丁重に扱われていた女中たちから、いきなりこき使われる身分に転落するわけです。

「これほどの悲しみと屈辱はありませんよ!」

残酷すぎます。

なぜ父親はそこまで可愛い娘に酷い仕打ちをするのか?

恐らく娘の気持ちなんてまったく考えたことなどないんだろうな~

「バカだから!」

妹の七星にそそのかされて鬼神に小夜を嫁がせるくらいだから当主としても能無しだろうな。

結果…七星が増長した挙句に邪魔な小夜を殺そうとしたわけだ。

神職を司る蘇芳家では霊力の高さでその身分が決まる。

だから七星みたいなモンスターが出来上がってしまうんだ。

小夜は不幸な家に生まれたもんだ。

あと…

小夜が想像していた鬼神像とは全く違っていた暁ですが、

彼がすごく優しくて紳士的なイケメン鬼神であることは間違いないのですが、

小夜を通して他の女性の面影を懐かしんでいたことが少し気になります。

鬼神というくらいだからこれまで数百年に渡って村を守ってきたわけで、

彼が懐かしんでいたのは以前に一度だけ霊山の屋敷で生活していたという女性ことなんだろう。

「もしかして暁の元妻?」

小夜はその女性とよく似ているのか?

もしかして小夜と血縁関係にある御先祖様なのだろうか?

「ちょっと気になります。」

まぁ~なにわともあれ霊山の屋敷で小夜が心穏やかに生活できることは非常に喜ばしいことだ。

これから小夜が笑顔で毎日を過ごせるといいな♪

 

>>>『能なし巫女は、鬼神さまに愛される 』3話の解説と感想はコチラ♪

 

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