著者:ちづはるか
『この雪原で君が笑っていられるように』
2話の解説と感想です♪
かなり衝撃的な1話のラストシーンでした!
罪悪感と今の生活から解放されたいという二つの思いで葛藤していたムクの背中を押す形になった優都。
彼の言葉はずっと定まらなかったムクの揺れる気持ちを決定づけることとなりました!
{この白鹿家を出よう…!!}
自分が愛すべきこの家族を憎んでしまわないその前に!
優都と朔都との10年ぶりの再会でいきなりムクに訪れた人生の大きな転機ですが、
果たしてこのままムクは閉ざされていた薄暗くて窮屈な世界から、
希望に満ち溢れた未来に変えていくことができるのか…?
家族を捨てたムクに襲い掛かるリアルで厄介な現実とは…?
「10年ぶりの再会で早くも優都がムクのことを異性として意識し始めました♪」
1話の解説と感想はコチラ♪
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この雪原で君が笑っていられるように【ネタバレ2話】自宅を離れてみたものの!
自宅を離れてみたものの!
ムクと祖母とが祖父の介護をめぐって言い争う中、
ちょうどそのタイミングで挨拶にやってきた天沢兄弟に引っ付いて白鹿家を飛び出してしまったムク。
その際に泣きながらムクに追いすがってきた妹のイノリには、
これまでムクがイノリの大学進学の費用にとコツコツ貯めてきた預金通帳と印鑑を渡してきた。
衝動的に着の身着のままで家出してきたムクを昔と変わらず受け入れてくれた天沢兄弟には感謝の言葉しかない。
まるで運命に導かれるがごとく二人と再会できたことで、
自分でも予想外の大胆な行動に走ってしまったムクでした。
どうしても自分の八方塞がりだった人生から脱出するにはこの決断は必要不可欠でした。
ただ…
一旦はムクのことを引き受けた朔都でしたが、彼が役所の”福祉課”に勤めていることで、
要介護者の施設への入所話に関する問題は非常にデリケートなことだと熟知しており、
ちゃんとしかるべき時期を見計らってムクと祖母の間に横たわる家族の問題を解決しようと考えていたのです。
身近に頼れる人物がいることで、ムクはすごく気持ちが楽になったわけですが、
実際にこうして自宅を離れてみたものの…
いざ…布団に入って眠ろうとしてもなかなか寝付けないムクがいたのです。
苦しい場所からやっと逃げられたという晴れ晴れした気持ちの裏では、
自分だけ楽になったことへの罪悪感からなのか、肉体的には遠く離れていても、
心はまだ実家に残っているような感覚で、ジンジンと胸が苦しくなって眠るどころではなくなります。
親友と呼べる存在
自宅のことが気になってどうしても眠りにつくことができないムクは、
仕事でまだ起きていた優都の部屋を訪れます。
自分より体も大きくなって、すっかり大人になった優都に対してムクの態度は昔のままだったが、
どうやら”極度の人見知り”な優都は、10年ぶりに再会した幼馴染にもその人見知りが活動したようで、
まともにムクと目を合わせて会話をしようとせず、微妙な距離感を取り続けていたのです。
そんな優都の態度に最初の内は無理やり家に押しかけてきたことで嫌われてしまったのかと不安になったムクですが、
このあと…優都が作ってくれた夜食のうどんを二人で食べている時に、
ようやくムクは優都が極度な人見知りだったことを思い出して、自分が嫌われたわけではないことを知るのです。
それに…
優都からすると、すっかり女子になって自分よりずいぶん体の小さいムクに内心ではドギマギしていたのです(汗)
二人がよく遊んでいた頃のムクといえば、優都よりも体が大きくていつも男の子みたいな恰好をしていたので、
ある時期までずっとムクは男の子だと思っていたくらいなのです。
小学生時代に東京から福井に転校してきて、誰とも目を合わせて話せなかった優都にしつこく絡んでくれたのは、
当時ガキ大将のようなキャラだったムクだけでした。
福井県の雪深い山間の田舎町の生活で、優都が最初にして最後の”親友と呼べる存在”はムクだった。
そんな彼女のことを疎ましいと思うはずがないのです。
優都の脳裏にはあの頃の懐かしい記憶が蘇ってきた・・・
{楽しかったな~♪}
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2話の感想まとめ
優都が心の中で呟いていた、
{君は僕の…}
という次の言葉は”親友”なのか”好きな人”なのか…?
子供時代にやり取りしていた二人の件(くだり)を考えると恐らく”親友”という事になるんだろうけど、
10年経ってすっかり大人の女性になっていたムクを目の当たりにした時点で、
すでに優都の気持ちは”恋心”に変わっているのかもしれません。
一方のムクはいまのところ家族ん問題で”恋愛脳”になっている余裕なんてないだろうから、
小学校時代と全く変わらない弱虫で極度の人見知りなまんまの優都という感じで彼とは接しています。
一時の感情で白鹿家を飛び出してしまったムクですけど、
どう考えたってこのままの状態でいいはずはないし続くとも思えません(汗)
きっとどこかのタイミングで朔都が祖母と母親と対峙する機会を作ってくれるだろうし、
ちゃんと二人とは向き合わなければいけません。
事あるごとに実家のことが心配になってしまうムクの心情を考えれば、
ちゃんと祖母と母親に納得してもらった上で自立するなり、新たな進路を模索するなりすればいいわけで、
そういった意味では、朔都が役所に勤めていることはすごくムクにとっては心強い状況です。
まったく話は変わりますが、
1話から時折り小学校時代のムクと優都の姿が描かれていますが、
すごく可愛らしくて愛おしい二人のやり取りの光景が実に心を癒されます♪
まるで腕白少年のようなお転婆娘なムクと、見るからに気弱で内向的な甘えん坊だった優都。
「すごくいいコンビだ♪」
そんな仲良しゴールデンコンビが10年の歳月を経て再会した時、
二人の中にきっとあの頃とはまた違った友情関係が芽生え、それがいつしか”恋心”へと発展してゆく。
まぁ~ムクと優都に関してはそんなところでしょうか?
あとは朔都とムクの妹・イノリとの関係性ですね。
イノリは大学受験を間近に控えた状況だから、年齢的には18歳ぐらいかな?
そして朔都は恐らく20代半ばから後半くらいの年齢でしょう。
二人の年齢差を考えたら十分に恋愛関係になってもおかしくない歳の差だ。
それに…
白鹿姉妹はどちらも決まったボーイフレンドはいなさそうですし、
天沢兄弟もまた恋愛には奥手そうな感じがするので、どちらも特定のカノジョとかはいないように見えます。
4人ともフリーだという事は、この中で恋が芽生える可能性は十分にあるという事ですね!
1話で深刻なヤングケアラーな問題が浮き彫りになって、早くも重苦しい人間ドラマの雰囲気が漂っていましたが、
著者のちづはるか先生が描こうとしているのはピュアなヒューマン・ラブストーリーだと取材では答えていらっしゃいました。
ということはココから先の展開で4人の恋模様が描かれていくことになるわけです。
結果的にイノリも天沢家に合流して、4人+天沢家の祖母との5人よる同居生活が始まるのでしょうか?
その前に白鹿家の祖母と母親とムクによる話し合いが行われる可能性が高そうだ。
まずその話し合いが優先だな!
なんたってムクが白鹿家を出た時は、何も荷物を持たないで着の身着のままの状態でしたから、
どこかのタイミングで一度実家に戻る必要もあるでしょうし、
その時に改めて妹のイノリの進路も考えることになるのでしょう。
とりあえず今は様々な感情が入り混じっているでしょうが、
白鹿姉妹は一度祖母と母親が住んでいる自宅とは一定の距離を置いた方が良いかもしれない。
罪悪感や義務感で素直な気持ちが口に出せない今の状況は、二人にとって決して健全な家庭環境とは言えない。
そろそろ二人とも自分の将来のことについて真剣に考えないといけない時期に来ています。
ムクはそのことに向き合おうとしているみたいですが、イノリの方はまだ祖母からの洗脳が解けていないようで心配だな…(汗)
そこで頼りになる朔ちゃんの登場ですよ♪
>>>『この雪原で君が笑っていられるように』3話の解説と感想はコチラ♪
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