著者:ちづはるか
『この雪原で君が笑っていられるように』
3話の解説と感想です♪
息苦しい白鹿家での生活から解放されたムクでしたが、
いざ…自宅から離れてみると自分だけ苦労から逃げ出した罪悪感にさいなまれてしまい、
心がズキズキと痛み出しました。
そんなムクを不器用な言葉と態度で元気づける優都。
今も変わらない熱い友情で結ばれた優都のおかげで元気を取り戻したムクは、
心機一転な気持ちで職探しを始めたのですが、
探す職種や条件が無意識に白鹿家の家計を助けるための手っ取り早く稼げる仕事ばかりになってしまい、
それを見た優都がムクに染み付いた家族への奉仕精神を指摘して、
本当に自分がやりたい仕事を探さなければいけないと助言するのですが・・・
「10年もの間ずっとヤングケアラーだった事実が、ムクの心と身体に犠牲的な精神を植え付けてしまっているんだ(汗)」
2話の解説と感想はコチラ♪
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この雪原で君が笑っていられるように【ネタバレ3話】君の家は異常だよ!
君の家は異常だよ!
白鹿家を離れてしまったことへの罪悪感から眠れない夜を過ごしていたムクを、
今でも極度の人見知りは直っていないけれど、
少しは男として逞しくなった優都が元気づけてくれたおかげで、
気持ちがかなりスッキリして元気を取り戻したムク。
そこで心機一転した気持ちで仕事探しを始めたムクですが、
その様子を見ていた優都からダメ出しが入ります(汗)
その理由はいまだに白鹿家のケアを念頭に入れた仕事探しをしていたからです。
ムクは無意識に離れた実家を援助するための職種を探していたのです。
そこを優都は指摘したのです。
その際に彼は「君の実家は異常だよ!」と…
ムクが自分で気づいていない白鹿家の実態をストレートに表現しました。
優都から的を得たことを言われてしまったムクは、
自分でも気づかなかった家族への依存と覚悟のなさを思い知るのです。
続けて優都は今が家族と絶縁する絶好のタイミングだとムクを煽ります。
しかし…ムクの中では実際のところそこまでの覚悟はできていなかった。
明らかに動揺した表情を浮かべるムク。
そんなムクに優都は、家族を捨てて”悪人”なるんじゃないのとさらに畳みかけます。
優都に何も言い返せずに口いるを噛んで俯いてしまうムク。
10年ぶりに再会した優都は、ときどきこうしたクールな一面を向くに見せてくる。
このまま逃げちゃおうか?
ムクに厳しいことを言ったその後に、優都はまた別の表情を見せてムクに言いました。
「いっそこのまま逃げちゃおうか?」
さっきまでムクに言ってた厳しい言葉とはかけ離れた優しい表情を浮かべながら、
まるでムクに告白するようなセリフを言い募る優都。
彼の情緒もどこか不安定に思える。
面倒なことは全て捨て去って二人だけで遠くで暮らそう。
さながら愛の逃避行を思わせる優都の誘いに一瞬だけ乗りかけたムクでしたが、
すぐに夢から覚めたように表情がキリっとしたムクは本来の気が強い自分を取り戻した。
わざと優都がそう仕向けるようにガラにもないことを言ったのか、
本気でムクと二人で誰も知らない場所で暮らしたいと思ったのかは定かではないが、
そんな優都とのシリアスなやりとりの効果は絶大だったようで、
くすぶっていたムクの腹がようやく座ったようだ。
これまで得体のしれない罪悪感で自分の未来に制限をかけてしまっていたムクが、
そんな自分にかけられた呪縛を取り除いた瞬間でした。
ただ…
いくらムクにハッパをかけるためだとはいえ、
ついさっき真剣な表情で優都がムクに告げた言葉ほとんど本気だったような気がする。
いや…間違いなく本音だったんだろう。
そして…
そんな優都の気持ちにまだこの時のムクは気づいていない。
ただ今回の一件で優都のムクに対する想いは、親友のそれとはちがった感情だということが垣間見れた・・・
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3話の感想まとめ
「使う暇がなかったから貯金もあるし」
「ムクはもう何の心配も苦労もしなくていいよ♪」
という33ページで優都がムクに言ったすごいセリフがあったけど、
いったい人はどのくらいのの貯金を持っていたらこういう事が言えるんだろう?
サイト主のまるしーなら最低5億円以上はないとカッコ悪いと思ってしまいますね(笑)
1話でムクと優都が電車の中で再会した際に、ほぼほぼ優都の職業は小説家で、
それもムクが一番大好きな”若月ユウ”という売れっ子作家だ。
まだ作中で優都の職業は明かされていませんけど、1話のムクと優都のやり取りを見ていれば、
優都が人気の小説家だということはすぐに想像できます。
そして…今回のムクに対するお金のことは心配するなという発現。
「優都はすでにFIRE済みな可能性が高い(汗)」
ムクの話では優都の作品が映画化もされたようだから相当お金はため込んでいるかもしれません。
その経済的に成功した自分を引っ提げて優都はあの瞬間、ムクにプロ―ポーズをしたのです。
実際にはしていないけど、
「一緒に逃げよう」とか言うセリフはまるしーにとってプロポーズの言葉としか思えません。
ゆえに優都はムクと10年ぶりに再会して、一瞬で恋に落ちてすぐにプロポーズしたことになる。
小学生の頃に世界でたった一人の親友だったムクが、
今は世界でたった一人の愛する女性となったわけだ。
1話を読んだ時は、ヤングケアラーという恋愛とはミスマッチな設定が入っているなと思いましたけど、
なんてことはない、
「ちゃんとキュンキュンするピュアなラブストーリーになっています♪」
確かに、相手役の優都を経済的にかなり余裕のある人物にすることで、
ヤングケアラーのイコール”貧困”という暗いジメジメした背景を払拭させることができて、
持って生き方によってはドラマチックなシンデレラストーリーに持っていくこともできるし、
純愛逃避行のパターンも描けるし、ラブストーリーとしての可能性は広がります。
なので、逆にヒロインのムクが典型的なヤングケアラーという設定が、
本作で描かれるであろうラブストーリーな展開をより盛り上げてくれそうな気がしてきました。
優都がムクを誘った逃避行のセリフは、間違いなく”告白”の言葉です。
あの時…彼は本気だった!
そして…その優都の気持ちをムクもなんとなく感じ取っていたはずだ。
家族のことで今は恋愛脳になっていないから無意識で気づかない振りをしているだけのような気がする。
そして恐らくムクはこれまで”恋”をしたことがないのでしょう。
たぶん…優都も同じだ。
そんな二人だからこれからじれったいラブキュンな光景がたくさん見れるかもしれない。
「かなりワクワクしてきました♪」
そんな中、早くも3話のラストでムクの中に大きな罪悪感を植え付けた二人がやって来ました。
「ムクは家に帰るんだろうか?」
傍に優都がいるからまた激しい激論が繰り広げられるかもしれない(汗)
朔都がいたらよかったんだろうけど・・・
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