著者:花衣ソノ / 砂川雨路
『かつて女の子だった人たちへ』
5話の解説と感想です♪
ユミから奪ったはずの敬士はとんでもないクズ男だった…(汗)
彼は最初からレミと結婚するつもりなど毛頭なく、
さらに驚くべきはそこにユミのある”意図”が隠されていたことだった!
なんと…
敬士はユミからレミという人物は美人だけど略奪が趣味で、
奪った後はすぐにポイする女だと聞かされており、
敬士としては後腐れなく遊べるちょうどいい相手だと思っていたようで、
敬士との結婚を真剣に考えていたレミは、完全に付き合う相手を見誤ってしまったのです(汗)
そして…
今回はようやくこれまでベールに包まれていたユミ視点でのレミとの関係が描かれます。
さて…ユミは自分の大切なモノをことごとく奪っていたレミにどういう感情を抱いていたのか…?
ついにユミの真意が分かる時が来ました!
「結局は最後までレミがユミに謝ることはなかった…。」
4話の解説と感想はコチラ♪
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かつて女の子だった人たちへ【ネタバレ5話】踏んだり蹴ったりのレミ!
テスト
ユミがわざわざレミに敬士を紹介した理由は、今の婚約者を絶対に奪われたくなかったことと、
いまだにレミが自分の大切なモノを奪う残念な略奪癖が直っていないかを”テスト”するためでした。
子供の頃…レミはユミにとって特別な友人であり幼馴染でしたが、
ある時期からレミはユミを徹底的にねじ伏せてきたのです。
それはもう容赦なかった。
常に美意識が高く、誰が見ても美人な幼馴染のレミを誇りにすら思っていたユミでしたが、
レミから見たユミは、自分の価値を高める養分であり蔑みの対象で、
その意識のままずっとユミが大切にしているモノを奪い続けてきた相手だったのです。
それは好きになった異性に限らず、オモチャや文房具などユミが気に入って持っていたモノ全てを…。
社会人となったユミは同じ会社の男性との結婚が決まり、
そんなタイミングで社内の女癖が悪いことで有名だった同期の松田敬士から、
会話の流れで可愛い女の子を紹介して欲しいと言われて今回の”計画”を思いついたのです。
果たしてレミの略奪癖は今でも直っていないのか?
それは…
まさしくこれまで散々レミに大切なモノを奪われてきたユミのレミに対する最終テストでした。
結果…レミは子供の頃と何一つ変わっておらず、略奪癖は健在でした。
ユミが敬士を気に入っている素振りを見せると、すぐさま略奪行動を開始して敬士を奪ってしまった。
そんな経緯をユミから説明されたレミは、自分のしたことは棚に上げてユミへの怒りを露わにします(汗)
ただ…
ユミの内心の意図はどうであれ、結果的にユミは自分の同僚をレミに紹介しただけなのです。
責められることなどなにもしていない。
勝手に敬士と付き合って散々な目に遭っているは全てレミのっ”自業自得”であり、
今回の一件でついにレミは完全にユミから永遠のサヨナラを告げられてしまいました(汗)
ユミはレミのしてきたことを全て知っていた上で、それでもまだ友人として付き合おうとしていてくれたのだ。
でも…これでユミとの関係は完全に終わりました。
これまで友人でいてくれたことに”ありがとう”と言って去ってゆくユミの背中を呆然と見つめているレミがいた。
踏んだり蹴ったりのレミ
ユミと会うために地元に帰っていたレミが自宅に帰宅すると、
部屋には敬士の荷物が全てなくなっていて、メールはブロックされ、SNSのアカウントも消えていました(汗)
オマケに敬士の浮気現場に乗り込んでケガをした右目の腫れがなかなか取れない。
見事なまでに踏んだり蹴ったりのレミがいる。
最悪だ!
せめてこれまで立て替えていた同棲の費用を払ってもらおうと、敬士が働く会社へ乗り込んだレミでしたが、
なんと…敬士は数日前から会社を無断欠勤しているらしく、
逆に敬士の同僚からは敬士に貸した金の返済を求められるという始末で、
ユミから敬士を略奪したことから全てが悪い方向へことが運んでゆくレミでした。
もはや敬士にお金を返してもらうことは不可能だろう。
ケガを負った右目の腫れが収まらずに有休を使って会社を休んでいたレミでしたが、
とうとうその有休も全て消化してしまい、眼帯を付けて会社へ出勤することとなったレミは、
ここ数日ですっかり社内での評判が悪くなった自分への冷酷な同僚たちの視線に晒されることになります(汗)
今のレミは人生で味わったことのない屈辱にまみれた状況にあり、
果たして…彼女はこの最悪な日々から脱出することができのだろうか…?
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5話の感想まとめ
想像していた通りのレミに対するユミの反応でしたね。
ただ一点だけ驚きだったのは、子供の頃から散々レミに酷い仕打ちを受けて来たユミが、
この期に及んでもまだレミを”略奪テスト”をして問題がなかったら友人関係を続けようとしていたことです。
もし…
敬士を紹介してもレミが略奪しなかったら、ユミはまだレミとの友人関係を本当に続けていくつもりだったのでしょうか?
サイト主のまるしーがユミの立場だったら絶対にありえないことです(汗)
ユミがレミにされてきた数々の暴挙を全て水に流すなんてことは絶対にありえない!
ユミはどこまでも心が広く情の深い徳の高い人物ということです。
確かに子供の頃から天使のような女の子だった。
そんな聖母のようなユミを最後までコケにした挙句に、
一言もその事に対してユミに謝罪することなく、逆に敬士を紹介したことを逆恨みして激高するレミ。
「これではもう救いようがありません。」
ユミは今回の一件で完全にレミと決別する宣言を行なったわけですが、
それでも彼女は最後にこれまで友人でいてくれて”ありがとう”とレミに感謝の言葉を伝えました。
この道徳心の差が今のユミとレミの現在地を作っているのでしょう。
ユミは幸せの絶頂期にあり、レミは不幸のドン底を這いまわっている。
敬士との結婚に向けて蓄えてきたお金のほとんどを失ってしまったレミですが、
これから彼女を待っているのは過酷なイバラの道です。
特に敬士への結婚に神経を尖らせすぎて職場での立ち回りをないがしろにしてしまったのは大きな失敗でした(汗)
敬士に裏切られたとしても、まだ職場でのアイドル的なポジションを維持していたら、
あそこまでメンタルにダメージを食らうことはなかったでしょう。
ここ最近の職場でのレミはかなりやらかしてましたから、
部内の社員たちはほぼレミの本性を知ってしまっているわけで…(汗)
ピンチに陥ったレミを救ってくれる会社の同僚なんて一人もいない。
あそこまでイメージが地に落ちれば、いくら強靭なメンタルを持つレミでも復活は至難の業と言えるでしょう。
「やはりこのままダメになってしまうのかな~?」
あと…
ストーリー的に恐らく佳境に入ってきていると思われる本作ですが、
タイトルの副題が「ユミとレミ」ということなので、
今後はオムニバス的なスタイルで続いて行くことになるのでしょうか?
「ユミとレミ」の物語が完結すると、また違う他の女性二人の物語が始まるというパターン?
それともこのユミとレミの物語がまだまだ続くのか…?
今のところまだその辺の先行きは見えていませんが、
ユミとレミの物語が佳境に入っていることは確実だと思うのです。
内容的にすごく面白い作品だから是非ともヒロインのメンツを変えて連載が続いて欲しいのですが、
「どうなんだろう…?」
さて…
話を本題に戻しますが、敬士から散々な目に遭わされてとんでもない窮地に陥ったレミですが、
彼女はこの大ピンチをどう乗り越えていくのか?
乗り越えられずにこのままズルズルと人生の坂を転げ落ちてゆくのか?
個人的にレミはそこまで嫌いなヒール女子ではなかったので、
最後にはこれまでの自分の生き方を見つめなおして復活を遂げて欲しいし、
できれば生まれ変わったレミがユミに深く謝罪して新たな友人関係を再構築して欲しいと思っています。
自分を美しく保つためにずっと努力し続けてきたレミです。
そういうことができる女性なんだ。
ただただクズ人間の敬士とは違う所を見せて欲しい。
というか…ホント敬士ってどれだけヤバい奴だったんだ…(汗)
そこそこいい会社に勤めているのに職場をトンズラしてるってもはや人生が詰んでいるではないか!
レミは完全にハズレ物件を掴んでしまいました。
さすがにユミもここまで敬士がヤバい人間だとは思っていなかっただろうな~
レミは敬士の事をユミが好きになった男性という点と、
ハイスペックな彼のお品書きに目がくらんでしまったことで、
これまで冷静に男を見定めてきた”スカウター”がまったく機能しなかったんだな。
全ては後の祭りというわけだ・・・
>>>『かつて女の子だった人たちへ』6話の解説と感想はコチラ♪
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