著者:本田楓
『従僕と鳥籠の花嫁』
10話の解説と感想です♪
共に人生を歩もうと誓い合った藤乃と廣臣に立ちはだかるとてつもなく高い壁。
二人は怒り狂った藤乃の父親から一瞬にして引き離され、
藤乃は院瀬見家の自宅で殺風景な部屋に閉じ込められ、
廣臣に至ってはどこに連れ去られたのかも分からない状態であり、
あとで藤乃を慕う弟・一鳳(かづたか)が廣臣の無事を藤乃に知らせてくれて、
ひとまずはホッと胸を撫でおろした藤乃でしたが、
愛する二人が離れ離れになっている事実は以前として変わらない。
そんな中、両親からのメールで藤乃との婚約が決まったことを知らされた神崎が、
勝手に親同士が決めた婚約に対する抗議に向ったのですが・・・
「決して許されない人生を選択した藤乃と廣臣に、果たして二人が望んだ未来はやってくるのか…?」
9話の解説と感想はコチラ♪
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従僕と鳥籠の花嫁【ネタバレ10話】神崎による救出劇!
神崎による救出劇
監禁状態にある藤乃が、廣臣からの暗号メッセージを受け取ってホッと胸を撫でおろしていたその頃、
神崎は両親から正式に藤乃との”婚約”が決まったという信じられないメールを受け取り、
その真偽を問いただすために実家を訪れていました。
すると…そこでようやく藤乃が院瀬見家の自宅で監禁されている事実を知って驚愕するのです。
怒りを爆発させた神崎は単身で院瀬見家に忍び込んで、監禁状態にある藤乃を助け出します。
「説明はあとだ!」
トツゼン目の前に現れて驚いている藤乃に向かってそう叫んだ神崎は、
大きな石で格子戸を破壊すると、藤乃の手を引いてすばやくタクシーに乗り込みました。
その間わずか数分の出来事で、神崎による救出劇は見事に成功しました。
こうして藤乃を無事に助け出した神崎は、自身が借りている部屋で藤乃を一時匿うことにしたのです。
すると…藤乃は神崎の部屋に入ったその瞬間、跪いて謝罪しながら、
何があっても廣臣と共に人生を歩む決心を固めたと打ち明け、
神崎の気持ちには応えられないと、以前に神崎が藤乃にした告白の返事を伝えたのです。
藤乃としては危険なリスクを負ってまで自分を助けてくれた神崎には、
どうしても事前に伝えておきたい自らの意思だったのです。
固い友情
藤乃の廣臣に対する揺るがないまっすぐな気持ちを伝えられた神崎は、
あっさりと藤乃の固いその決意を受け入れ、
藤乃と廣臣が結ばれるために協力することを約束しました。
藤乃と神崎の間に固い友情が生まれた瞬間だ!
その後…神崎の部屋でお風呂を借り、リラックスできる彼の部屋着に着替えた藤乃は、
ようやく人心地ついて今後の事を考える気持ちの余裕ができました。
今回のことで神崎には大きな借りができてしまった藤乃は、
彼に深く感謝するとともに、今後なにがあっても神崎の味方であることを宣言します。
純粋な心で神崎の選んだ人生を応援したいと言ってくれる藤乃の言葉に思わず表情を崩す神崎。
藤乃は資産家の家に生まれた者の苦悩や葛藤が分かってくれる数少ない人物だからこそ、
彼女の口から出てくる神崎を慮ったセリフが胸に深く響いてしまうのです。
そこから彼は今まで誰にも言えなかった自身が映画製作にのめり込んでいった理由を語り出します。
資産家の御曹司として生まれたがゆえに背負ってしまうことになった苦労と葛藤。
息子の人生を支配して、一族がより繁栄するための”コマ”としか扱わない両親に反抗し続けてきた過去。
神崎もまた…藤乃と同じように自らの人生を生きる権利を奪われてきた若者であり、
そんな神崎から出てくる悲鳴のような告白を傍らでじっと聞いていた藤乃は、
神崎がずっと自分の両親から聞きたかった労いの言葉をかけられ、
自身も気づかないうちに涙を流してしまうのです。
さて…藤乃は神崎に一体どんな言葉をかけたのでしょう…?
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10話の感想
今回の神崎はかなり大胆な行動に出てきましたが、
彼が藤乃を匿っているあの部屋は、自分が現在一人暮らししている自宅なのだろうか…?
どう見ても旅館やホテルの一室には見えませんでした。
もし…神崎が自分の部屋で藤乃を連れ込んでいるのだとすれば、
神崎家の両親はすぐに二人の居場所をつきとめてしまうと思うのですが、
「どういうつもりであの場所にしたのだろうか…?」
神崎ってそんな浅はかなヒーローを気取るタイプだったのか…?
院瀬見家から神崎家に連絡をすれば、すぐさま神崎家の人間が動くはずです。
それとも、最初からすぐに捉えられることを前提に派手なパフォーマンスとして今回の暴挙に出たのか…?
だが…神崎が藤乃に話をした内容だけでは、その意図がまだ掴み切れませません…(汗)
怒りに任せた行動だったとしたら、これまたお互いの両親の気持ちを逆なでするだけになってしまいます。
ムダな抵抗で終わらなければいいのですが…(汗)
遅かれ早かれ二人は院瀬見家か神崎家の親たちが放った追っ手に見つかって連れ戻されることになるでしょう。
そして…本当に重要なのはそこからなのです。
今回のことで神崎は藤乃との間に深い友情関係を築きました。
よって…二人がこれから進むべきゴールは、藤乃と廣臣が共に人生を歩めるようになることです。
しかし…神崎と藤乃がいま闘っている巨大な敵のことを考えると、ほぼ不可能に近いゴールに思えます。
自分の立場をわきまえないただのお嬢さんとお坊ちゃんが、
年頃になって親に反発してるレベルの茶番劇で終わらないことを望むばかりです。
今回…神崎は藤乃に自分が御曹司として生まれたゆえの苦悩と葛藤を切々と語っていましたが、
それは資産家の家族に生まれた人間ならば誰しもが通っている道であり、
取り立てて悲惨な半生を送ってきたとは思えませんでした。
それゆえに今の神崎は、ただ親に反抗している思春期の少年にしか見えず、
同じようにまったく世間の厳しさを知らない藤乃もまた、
甘い夢物語に酔っている考えの浅いお嬢さんのご乱心に見える。
藤乃への愛を表に出してしまったらこうなるだろうと予測していたのは廣臣だけで、
彼もまた、自身の感情に押し流されて踏み越えてはいけない一線を踏み越え、
まだ闘う準備もできていない強大な敵に無策のままで対峙してしまったのです…(汗)
この廣臣の浅はかな行動にしても、若さゆえの愚かな失敗だった。
これまで魑魅魍魎とした金と権力が渦巻く薄汚れた社会で、
しぶとくそのポジションを守り抜いてきた神崎家と院瀬見家の親が、
そんな甘っちょろい幻想を抱いて反抗する若造どものたわ言を聞くわけがない。
結果…今回の騒動で一番割を食ったのは廣臣でであり、
どこまで行っても特権階級の身分として扱われる藤乃と神崎は、
自ら人生の選択をできない代わりに、その身を傷つけられることなく、
経済的に恵まれた環境で敷かれたるレールの上を歩くのみです。
それが不幸せというのであれば確かにそうでしょうが、
でも…廣臣は違う。
今となってはその命までもが危ぶまれる絶望的な状況に置かれているのです。
もちろん肉体的な苦痛も味わっているはずです。
サイト主のまるしーとしては、神崎が藤乃に言っていたお気楽な落としどころが成立するとは思えない…(汗)
きっとこれから藤乃と廣臣には死ぬよりも辛い地獄が待っていそうな気がします。
それほど築き上げた金と権力に支配された人間のすることは恐ろしいのです…(汗)
そう考えると神崎と藤乃が叶いもしない夢物語を語れているのはほんのつかの間の事だろう。
まったく世の中の仕組みを理解していない二人の幼さが如実に表れていた10話のエピソードでした。
なんか…
「二人ともすごく考えがすごく甘いよ…(汗)」
きっとこのあとキツいしっぺ返しが待っていると思う。
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