実験大好き・長嶺さん【ネタバレ1話】人の心がない実験マニア!

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著者:久松ゆのみ/鵜森はだし

『実験大好き・長嶺さん~最低人間の心理、教えていただけます?~

1話の解説と感想です♪

株式会社 ムツイシ化学の研究開発部に勤めている主人公の長嶺 晴子ながみねはるこ辞令がくだりました…。

その内容は、社内イジメが横行している”地獄の営業二課”への異動だったのです。

これまでの研究開発部とはまったく畑違いな営業課への理不尽で横暴な部署異動を命じられたにもかかわらず、

嫌がるどころか興味深々な様子で微笑んでいる晴子がいました。

一体なぜ…?

その理由は晴子が根っからの”実験狂”であるからに他ならない!

「この世は実験対象モルモットであふれている…。」

実験サイコパスと呼ぶにふさわしい晴子の異常なまでの実験魂をとくとご覧あれ…♪

「晴子の飽くなき探求心の行き着く先は、意図せず社内に蔓延っているイジメ構造を葉化することとなる…?」


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実験大好き・長嶺さん【ネタバレ1話】人の心がない実験マニア!

  • 長嶺 晴子(ながみね はるこ)

主人公の人物心理の実験マニア。株式会社ムツイシ化学の研究開発部から地獄の営業部第二課への異動命令がくだる。営業二課=実験場所。仮説を検証する為なら自らモルモット(実験対象)にもなる実験狂。

  • 岩谷 智代(いわたに ともよ)

長嶺と同じく営業二課に配属される。

  • 林 世玲奈(はやし せれな)

営業二課のラスボス。叔父が専務なので誰も逆らえない。

  • 有島 海斗(ありしま かいと)

林の忠実なるしもべ。

  • 河田 (かわだ )

営業二課で酷いイジメを受けている男性社員

人の心がない実験マニア

株式会社 ムツイシ化学の研究開発部に勤める主人公の長嶺 晴子ながみねはるこは、

この日、上司から突然イジメが横行する悪名高い営業第二課への異動を言い渡されます。

本来ならば研究畑の晴子が営業部に異動だなんてことは完全な嫌がらせ人事なはずですが、

そんな処遇を受けた晴子の反応は意外にも嬉しそうなのです…(汗)

「人とのコミュニケーションが多い営業部なら面白い実験が出来そうです♪」

そんなセリフを言って上司を驚かせる晴子は明らかに普通の社員とは異なったオーラを放つ人物であり、

晴子に辞令を渡した研究開発部の上司なんかは晴子のことを「人の心がない実験マニア」と称して激しく嫌っていたのです。

一体これまで晴子はどんな働き方をしてきたのか…?

社員としてのスキルは優れてはいるが人格的な欠陥を抱えているのだろうか…?

とにかく晴子は自分に下された理不尽すぎる営業二課へ異動する辞令をすんなり受け入れて、

”地獄の営業二課”と恐れられる部署へ胸を弾ませながら着任しました。

もちろんそんな晴子の晴れやかな気持ちとは裏腹に、営業二課の連中はまた犠牲者がやってきたという目でしか見ていないのです…(汗)

さぁ~営業二課での初日がやってきた…。

地獄の営業二課

この日、地獄の営業二課には二人の女性社員が異動してきました。

一人は晴子で、もう一人は岩谷 智代いわたにともよという大人しいかんじの女性社員です。

「この度 営業二課に新しい仲間が二人も増えました♪」

晴子と岩谷は営業二課のメンバー全員がいる前で紹介されるのですが、

さすが「地獄の営業二課」と社内に悪評が轟いているだけあって、

さっそくボス的なポジションにいる林 世玲奈はやしせれなという女性社員が中心になって、

令和の時代とは思えない分かりやすい虐待行為が繰り広げられていたのです…(汗)

どうやら河田かわだという若い男性社員が今はイジメの対象者となっているようだ。

晴子と共に営業二課へ異動してきた岩谷は、その酷すぎるイジメの現場を見て恐怖に震えていました。

だが…

一方の晴子はというと、これぞ分かりやすり”イジメの構図”という現場を目撃して、

早くも観察対象を見つけたという喜びで小躍りしたくなる心境だった…。

なんたって彼女は「人間の行動と心理における実験」ができると期待して営業二課へ異動してきたのですから、

晴子からすれば営業二課のバカな連中は漏れなく実験対象モルモットという事になるわけで、

これからの毎日が楽しみでしょうがないという表情を浮かべていたのです。

するとそんな晴子の様子を生意気だと捉えたラスボスの林は、

さっそく自分の取り巻きの一人である有島ありしまに営業二課のルールを教えてあげなさいと指示を出しました。

要するに晴子はさっそく目をつけられてしまったのだ…

営業二課へ異動した初日に早くも先輩たちからイジメの対象とされてしまった晴子の運命は…?


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1話の感想まとめ

研究開発部の上司のオジサンが、まるで裁判の結果を知らせる「ハタ」のごとく晴子の前に差し出した辞令。

「お前には研究開発部を出て行ってもらう」って…

いったい晴子はあの研究開発部という部署で何をやらかしたら上司がそこまで必死になって追い出しにかかるのか…?

それに上司は晴子にこうも言ってました。

「いくら成果を上げようがもう面倒を見切れん!」と…。

面倒が見切れないという事は、これまでこのオジサン上司は何度か問題を起こした晴子の尻拭いをしてきたという事ですよね…(汗)

でも…晴子がどれだけ素晴らしい研究成果を出している優秀な研究部員であっても、

この上司は晴子を研究開発部から放りだしたかったわけです。

さらにこの上司は晴子に向かってこんなことも言ってました。

「お前のような人の心がない実験マニアを…」などと…

かなり辛辣な言葉で晴子への恨み節を本人にぶちまけていたのです…(汗)

ホント…今まで何をやってたのよ晴子は…?

「実験マニアって何…?」

この晴子と上司の殺伐としたやり取りは、物語が始まってすぐの冒頭シーンなのですが、

この数ページを見るだけで晴子が社内の問題児なのだということが分かります。

ただ…今回の1話の内容だけでは、晴子がどうして執拗なまでに”実験”というものに憑りつかれ、

あらゆる事柄について研究し尽くさなければいられない人間になったのかが分かりません。

幼少期の生い立ちに何か強烈な刺激を受ける事件があったのか…?

それとも学生時代になにか実験という行為に目覚める事件に遭遇したのか…?

今のところ晴子の詳しい”プロフィール”が読者に公開されていませんので、

研究開発部の上司が言っていたように”人の心を持たない実験マニア”にしか見えない晴子の人となりです。

【バカと天才は紙一重】という言葉がありますが、

晴子の言動や行動を見ているとまさにその言葉がピッタリ来るような人物像で、

ちょっとした会話が通じにくかったり、世間一般の誰もが知っていそうな常識を知らなかったり、

明らかに今までまともに他人とコミュニケーションを取れてなかったことが想像できる晴子の会話風景。

そんな彼女を相手にいつも通りのイジメを実行しようとする営業二課の連中ですが、

そもそも営業二課で行われているイジメの構図がアメージングな世界なので、

これはもうオフィス・エンターテインメントのブラック・ファンタージとして楽しむ方がイイ♪

林と河田の光景はもはやコントの一幕です…(笑)

なので…これから訪れるであろう晴子が営業二課の人間たちをボッコボコにしてゆく光景。

それを素直に楽しめばいい。

ストレス解消マンガ。

「それがこの作品の醍醐味だ!」

細かい理屈や概念は頭の中から取っ払ってただただ晴子の無双状態を楽しみましょう~♪

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