【ネタバレ感想】『初恋こじらせ軍人伯爵の暴走愛』あらすじ・見どころを徹底解説!

『初恋こじらせ軍人伯爵の暴走愛~私、婚約解消二回の没落令嬢なんですけど!?~』1巻表紙

『初恋こじらせ軍人伯爵の暴走愛~私、婚約解消二回の没落令嬢なんですけど!?~

  • 著者藤村綾生/藍井恵
  • ジャンル:女性マンガ
  • 出版社:ライドオン
  • 雑誌・レーベル:アラモード
  • 電子版発売日:2025年9月5日

重すぎる愛に翻弄される没落令嬢の運命は!?

没落寸前の相馬伯爵家令嬢・光子(みつこ)は、事故で亡くなった父の遺した借金を返すため、成金男爵との政略結婚を決意する。

しかし、その婚約を発表するパーティー会場に現れたのは、幼い頃から慕っていた「忠兄さま」こと軍人伯爵・古賀忠士(こがただし)でした。

突然の求婚と「もう婚約している」という忠士の言葉に、光子は戸惑うばかり。

幼い頃の約束と、彼の重すぎるほどの愛に翻弄されながら、光子の運命の歯車が急速に回り始める…!

大正ロマンを舞台に繰り広げられる、溺愛と純愛が詰まった甘く切ない愛の暴走物語です!

本作の注目ポイント!
  • 愛が重すぎる軍人伯爵・忠士の暴走気味な溺愛っぷりに注目!
  • 借金まみれの没落令嬢・光子の健気な忠兄さまへの恋心と、彼女を取り巻くドラマチックな人間関係に注目!
  • 大正時代を舞台にした、ロマンチックで美麗なその世界観に注目!

大正時代という華やかで切ない時代を舞台に、愛が重すぎる軍人伯爵と没落令嬢の恋模様がノスタルジックに描かれる

一度読んだらやみつきになること間違いなし!ぜひ大正ロマンな物語の世界に浸ってみてくださいね♪

『初恋こじらせ軍人伯爵の暴走愛』見どころ&著者紹介

見どころや魅力解説

今回紹介する『初恋こじらせ軍人伯爵の暴走愛』は、愛が重い軍人伯爵と没落令嬢の情熱的で暴走気味な激愛ラブストーリーが魅力の作品です。

父の急逝により借金を背負った相馬の家を守るため、金で爵位を買った成金男爵のバカ息子との結婚を決意したヒロイン・光子。

そんな彼女の前に突然現れたのは、幼なじみで今は軍人伯爵となった古賀忠士でした。

彼は「光子さんは、すでに私と婚約しています」と告げ、強引に男爵家との縁談をなかったことにすると、自分と光子との結婚話を強引に進めてしまうのです。

光子の意思を無視するかのような忠士の行動は一見すると暴走愛そのものですが、彼には幼い頃から光子を想い続けた秘めた愛がありました。

そしてもちろん、光子もまんざらではないし、ハッキリ言って「忠兄さま」のことは密かに大好きなのです。

でも…昔のちょおとした二人のやり取りが、光子にはかなり後ろめたい面があって、なかなか本心を口にすることができない。

「この二人、過去に色々あったんです。」

そして、昔からいつも光子に寄り添い、彼女の抱える苦難を救おうとする忠士の溺愛っぷりは、暴走と言うよりも爆走に近いかもしれないかも!

大正ロマンを感じさせるノスタルジックな世界観で、二人の甘くも切ない愛の物語が丁寧に色濃く描かれており、読み進めるうちに胸がきゅうっと締め付けられる衝動に駆られるはず。

ちょいとエロチックなシーンもまたこれはこれでたまらないですし…。

作画:藤村綾生先生を深堀り

本作の作画を担当しているのは、藤村綾生先生で、主に電子コミックの分野で活躍されておられ、これまでに70点近い作品を手がけている有名な漫画家さんです。

その作品群はBL、TL、女性向けマンガ、ライトノベルなど多岐にわたり、幅広いジャンルに対応できる実力と経験と実績をお持ちであり、

藤村先生の作風は、特にキャラクターの豊かな感情描写に定評があり、「溺愛」「執着」「儚さ」といった恋愛エッセンスを繊細に表現しているのです。

「これぞ匠の仕事!」

加えて、電子コミックで映える鮮やかで美麗なイラストも高く評価されています。

先生の主な代表作には、異世界ファンタジーと兄弟愛を描いた『アズラエル家の次男は半魔』

癒し系のBL作品『押しつよテラピストドクター』、ヤクザとの切ない愛を描いた『ポラリスの烙印』などがあり、

さらに、クールな男子の執着愛を描いた『藤井くんは溺愛ケダモノ』や、刺激的な偏愛ストーリー『偏愛君主』、危険な溺愛ラブストーリー『オレ様ヤクザの独占欲』など、

当然ながら数多くの魅力的な作品を世に送り出しています。

どの作品にも「偏愛」「溺愛」「切なさ」といったテーマが一貫して根付いており、読者の心を惹きつけ続けています。

原作:藍井恵先生を深堀り

本作の原作を手がけているのは、藍井恵先生です。

先生は女性向けライトノベルやTL、レディコミの原作者としてご活躍中で、多くの作品が小説からコミカライズされ、電子書籍ストアで人気を博しています。

電子配信を主な活動の場とされており、コミックシーモアBookLive!BookWalkerなど、さまざまなプラットフォームで作品をリリースされています。

先生の作品は、政略結婚身代わりといったキャッチーな設定を巧みに取り入れ、切なくも刺激的な世界観を構築するのがお得意であり、

単なる恋愛だけでなく、そこに「策略」や「幻想的設定」を融合させることで、読者の心を掴んで離さないストーリーを構築されます。

溢れる感情を描くTL作品と、心理描写の深い小説が両立しており、読後に「胸が締めつけられる」ような深い感動を味わうことができます。

代表作には、誤解から始まる恋を描いた『離婚してください!~逃亡王妃となりすまし騎士王の蜜愛~』

政略結婚から始まる溺愛ファンタジー『狂獅子陛下と猫かぶり姫の、なんてすてきな政略結婚』

男装令嬢と侯爵の恋模様を描いた『不埒な侯爵の強引求愛』などがあり、

さらに、駆け引きと恋愛が絡む『策士な皇帝は身代わり姫を娶りたい』や、

嘘が見えるヒロインの甘く切ない恋を描いた『嘘の花が見える地味令嬢はひっそり生きたいのに、嘘つき公爵の求婚が激しすぎる』など、多岐にわたるジャンルでその才能を発揮されています。


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各話のネタバレ&あらすじ解説

1話2話3話4話5話
6話7話8話9話10話
登場人物
  • 相馬光子(そうまみつこ)
    主人公。2か月前の機関車事故で父親を亡くし、その父が残した莫大な借金に苦しむ没落寸前の伯爵令嬢。大切な家や財産を守るため、借金を肩代わりしてくれる成金の男爵家へ嫁ぐことを決意する。幼い頃から古賀忠士を「忠兄さま」と慕っていた。
  • 相馬秀文(そうまひでふみ)
    光子の兄。父親の死後、借金返済のために相馬家の財産を処分していく。自身では解決しようとせず、小説の執筆に専念したいと考えており、妹の光子を古賀忠士の妻にして借金の肩代わりをしてもらおうと忠士に頼ろうとする姿勢を見せる。
  • 古賀忠士(こがただし)
    古賀伯爵の長男。代々相馬家の家老を務めた古賀家の現当主。母親はフランス人。元大蔵大臣だった父親は相馬家の父の盟友であり、業界にも顔が利く人物だった。軍人として出征しており、帰国してすぐに光子の元に駆けつけ、彼女の縁談を破談にさせる。
  • 中山男爵
    金で爵位を買った成金貴族。光子はこの中山家の嫡男に嫁ごうとしていた。

1話:

あらすじ・ストーリー

「これ以上…私を待たせてはいけませんよ?」

愛が重い軍人伯爵×没落華族令嬢の大正浪漫熱愛新婚物語!

当主が借金を遺して急逝したため、没落寸前の相馬伯爵家。

娘の光子は、父の誇りと夢を守るため、成金の男爵家とお見合いをすることにした。

ところが両家のパーティーの場に、相馬家家老を代々務めた古賀家の長男・忠士が現れ、こう告げる。

「光子さんは、すでに私と婚約しています」――。

突然の求婚、身に覚えのない「約束」、幼き日の甘く苦い思い出。

悩み戸惑いながらも、いつしか光子は、忠士の激しい愛情に蕩かされていき…。

まるしー

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2話:

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3話:

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『初恋こじらせ軍人伯爵の暴走愛~私、婚約解消二回の没落令嬢なんですけど!?~』1巻表紙

『初恋こじらせ軍人伯爵の暴走愛』は、愛が重い男の純愛物語だった!

まず、この作品を読んで最初に感じたのは、古賀忠士という軍人伯爵の「愛の重さ」であり、恐ろしいくらいの一途さでした。

そんな彼が一心に愛を傾ける相手が、父親の残した借金返済のために成金の男爵家へ嫁ぐことを決意する、健気で一生懸命なこれまた一途な性格の没落令嬢の光子です。

成金男爵のバカ息子のもとへ仕方なく嫁いで相馬家の持ち家その他を守ろうとした彼女の心意気!

一般庶民のまるしーには全く理解できない自分の人生の壊し方だけど、貴族さまの世界では、こうまでして家の名誉や持ち物を守りたいものなのですね。

「貴族って大変だ…。」

まさに自分の人生を棒に振ろうとした光子をギリギリのところで救ったのが、「忠兄さま」でした。

まるしーは1話の後半で彼が登場した時点ですぐに分かりました。

「ああ~これは溺愛がヤバいタイプの暴走ナイスガイだなと…」

普段は常に冷静沈着な軍人伯爵のくせに、光子のためなら手段を選ばないその暴走っぷりがとにかくヤバい!

そして彼はただ強引なだけではなく、幼い頃から光子のことを一途に想い続けていたことが分かるとさらに恐ろしくなってくる。

えっ…!?かっこいいストーカー?

光子が無意識に発した言葉や行動をすべて覚えていて、それを守るために、ここまで徹底的に動ける男がこの忠兄さまだ。

この一途で重すぎる愛を暴走させる男の存在こそが、この作品の最大の魅力だと感じているまるしーです。

溺愛に蕩かされる没落令嬢の心の動きがたまらない!

本作においてはヒロインの光子にも思うところがいろいろあります。

彼女は借金に苦しみ、兄の秀文が父の遺産を勝手に処分していく姿を見て、大切な思い出の品が失われていくことに心を痛めていました。

「ここまではすごく共感できます。」

そんな絶望的な状況の中で、彼女が選んだのが、自分の人生を犠牲にして家を守ること。

「ここが理解できない、庶民には!」

この健気さと強さと無謀さが、忠士の暴走気味な溺愛と見事なコントラストを生み出してほどよく面白いのです。

「突飛だけどリアルでもある加減の良さ」

最初は忠士の突然の行動にひどく戸惑い、彼に反発しながらも、実は忠兄さまのことが好きでしょうがない光子。

でも…昔からさんざん彼を従者みたいに扱ってきた罪悪感から、自分が愛されているはずがないと思い込んでいる光子の鈍感力。

この二人のすれ違いラブな展開が、実にもどかしくて面白い部分の一つです。

この先、忠士の圧倒的な溺愛に、光子がどのように心を解き放ち、愛を受け入れていくのか、今後の展開から目が離せません。

大正浪漫の美麗な世界観とストーリーの面白さ

この作品の魅力を語るうえで忘れてはいけない点は、大正時代という設定が作り出すロマンチックでノスタルジックな世界観です。

華族や軍人、そして没落という要素が、物語に深みとこくを与えているのです。

藤村綾生先生の美麗な作画は、そんな大正時代の雰囲気をさらに引き立てていて、キャラクターたちの表情や背景が本当に美しいし、

また、藍井恵先生の原作が持つ、ただの恋愛に終わらない策略や家族のドラマといった要素も、物語を飽きさせません。

「完璧なコラボレーションです」

光子の兄・秀文が忠士に依存する姿や、中山男爵との縁談を巡る駆け引きなど、登場人物それぞれの思惑が複雑に絡み合う人間模様も見ていて飽きないし、

主人公の二人を取り巻く人間模様が織りなす大正浪漫のラブストーリーは、甘く、切なく、そして時にスリリング!

とにかく一度は読んで欲しい激推しな一冊です♪

今回紹介した『初恋こじらせ軍人伯爵の暴走愛~私、婚約解消二回の没落令嬢なんですけど!?~』は、テレビのCMでもお馴染みの国内最大級の漫画・電子書籍ストアとして、多くのユーザーに支持されているコミックシーモア先行配信中コミックでございます♪

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『花は二度咲き乱れる』1巻表紙