
タイトルの「躾け方」という言葉で、まず引っかかる人が多いと思います。
しかも使われるのは黒魔術。
しかも目的は世界征服。
ただし本作は、ギャグ調ではありません。
黒魔術は“本気の手段”として扱われます。
この作品の判断軸は、ここにあります。
それを救済として読めるか、それとも支配と感じるか。
目次
救われるはずのヒロインに、命令が下る
一人目のヒロイン・アリスは、家族に騙された被害者です。
主人公クロウは、彼女を救う立場にあります。
構図だけ見れば、明確な救済者です。
ですが、その方法が“躾け”。
黒魔術によって従わせ、正す。
ここに違和感が残ります。
善意と支配が同時に存在しているからです。
黒魔術は軽くない。本気の“適正な支配”
黒魔術は演出ではありません。
クロウは本気で使い、本気で従わせます。
世界征服も冗談ではありません。
コメディの軽さはほぼありません。
つまりこの作品は、
「支配は正しいのか」という問いを真正面から置いてきます。
救済のためなら許せるのか。
それでも引っかかるのか。
この構図を飲み込める人
- 救済と支配が同時に成立する物語が読める
- 倫理的な違和感を含んだ関係性が好き
- 黒魔術を“手段”として冷静に受け止められる
ここで拒否反応が出る人もいる
- 「躾け」という言葉に強い抵抗がある
- 救済者は常に優しくあるべきだと感じる
- 強制や従属構造が物語として無理
この作品は、
“正しさ”の名で他者を従わせる物語です。
救う側が命じ、従わせる。
その構図を受け入れられるかで評価が決まります。
“救われるなら従属も許容できる”と思える人には刺さります。
そこが無理なら、最初で止まるはずです。
