夫の遺言【ネタバレ全話】若くして未亡人となった妻の絶望と再生!

著者:マキヒロチ

夫の遺言

歳の離れた小説家の夫が突然死。

愛する者を守るために夫が残した唯一の”財産”とは一体どんなものだったのか?

夫たるもの、妻たるものを真剣に考えてる大人の民法マンガがここにある!

この作品を読むと ”終活” の大切さがよく分かります。

箱入り娘だった妻が若くして夫に先立たれた場合、

社会性がない妻の苦悩は本当に計り知れないのです。

夫の遺言の見どころ

この漫画は、31歳という若さで夫に先立たれて未亡人となってしまった箱入りの妻が、

ちゃんと”終活”をしてくれなかった亡き夫のせいで、とんでもない相続騒動に巻き込まれてしまうお話です。

年の差婚の危険性と、終活の大切さをリアルなエピソードと、

法律の解説で分かりやすく読者に伝えた、相続の教則本のような内容で、

人生の終末期を迎えた夫婦や、歳の差婚をした夫婦が読むとスゴく勉強になるマンガだと思います。

本作に登場する夫の職業が著名な小説家ということで、一般的なケースとはならないかもしれないけれど、

過去の離婚相手や愛人、さらに隠し子の存在など、夫が亡くなった後で次々に発覚する夫が持っていた妻の知らない一面。

結婚するということは、その配偶者が亡くなった時、配偶者側の人間関係こそ深く関わってくるわけで、

妻の立場としては、ただ泣いているわけでは済まされない現実が待っているのです。

 

本作では、箱入り娘として育ち、今まで働いたことがない31歳の世間知らずな妻が、

夫という大きな人生の拠(よ)り所を失い、

否応なく世間という荒波に出港させられてしまうリアルなヒューマン・ドラマです。

よくある遺産相続のドラマテックなドロドロ劇や、

妻の極端な転落人生などがオーバーに描かれているわけではなくて、

あくまでもリアルに未亡人の妻がたどるその後の人生が ”相続” という法律を絡めた内容で綴られています。

ただ…

ストーリーに極端な展開があまりないので

「中途半端な内容だ!」

という読者からのレビューが投稿されてるのをよく見かけるんですが、

内容は決して中途半端なんかじゃなく、主人公の身の丈に合ったそれなりの騒動が発生し、

未亡人のスキルに見合った解決方法でストーリーが進んでゆくだけで、

サイト主のまるしーが読んだかぎりでは、十分にドラマチックであり、

深く考えさせられもした現実に寄り添ったよい物語だったと思います。

加えて、昨今でも注目されれている”終活” との大切さをいやというほど思い知らせてくれた作品でもあります。

妻の立場として読んだ場合、本作に登場した亡き夫対して、スゴく怒りまくっています。

そこが、ヒロインの未亡人とまるしーの大きな考え方の違いが出ている部分ですが、

夫婦であることの法律的な現実をしっかりと教えてもらえるのが、

この『夫の遺言』の見どころなんだと思います。

まるしーとけいぞー夫婦も、この作品を読んだ前と後では、明らかに夫婦の関係性が変わりました(汗)

「もちろん良くなった方で…♪」

大切なことは遠慮せずに、そして後回しにせず、ちゃんその都度夫婦で話し合うことが何よりも大切なことですね♪


 

『夫の遺言』の立ち読み♪

↓↓↓コチラ↓↓↓
>>>まんが王国
サイト内で『おっとのゆいごん』と検索してください♪

 

夫の遺言【ネタバレ全話】若くして未亡人となった妻の絶望と再生!

結婚してわずか一年半、三十一歳にして年上で小説家の夫・嘉数貴志(かかずたかし)に先立たれた主人公の絹代(きぬよ)。

大学を卒業してからろくに働いたこともない“箱入り”の人生を送っていた絹代の悲しみは大きかった。

そして、夫の死後、悲しみのどん底で喘ぐ彼女は亡き夫の遺言書の存在でさらに地獄へと突き落とされたのだ。

なんとそれは絹代と出会う前に作られた遺言書だった…(汗)

貴志が残したその遺言書に書かれた財産分与の相手先は、

離婚した元妻との間に生まれた二人の娘と、絹代がまったく知らなかった夫の隠し子。

さらに、何年も前から続いていたとみられる愛人だったのです!

まさに青天の霹靂です(汗)

なんだこれ…!?

結果…絹代と結婚後に “終活”を怠った亡き夫が妻に残したものは、

今後の経済的な負担と見たこともない夫が持つ裏の顔だった!

この後、ほんのわずかな遺産を受取った絹代は、今までの生活の全てを失ってしまった(汗)

{これから私はどうやって生きてゆけばいいの…?}

ここから寂しさと苦悩に満ちた未亡人としての苦しい生活がスタートしました。

時には泣き崩れ、人生を悲観し、でもなんとか次の人生を歩もうとする絹代。

悪戦苦闘しながら危うい生活の中で絹代が見つけた”希望”とは…?

一見してか弱そうな”箱入り”の女性がたどった未亡人としてのリアル厳しい生き様に深く考えさせられます!

決して誰もが他人事ではない夫との別れ。

その真実のドラマがここにある…。

突然の未亡人

亡き夫・嘉数貴志の遺影をかかえて呆然と立ち尽くしている妻・絹代の儚げな表情から物語は始まる。

年の差婚で、なおかつ未亡人の絹代がまだ31歳の若さということで、葬儀に参列した関係者たちから興味本位なヒソヒソ話が飛び交う。

「あの奥さんまだ若いよね~」

「キレイな未亡人だな~」

「奥さん箱入りだったらしいよ~」

「財産目的なんじゃないの~?」

いつだって世間とはこういうたぐいのものだ…(汗)

他人の不幸が何よりの大好物で、少しでも普段と違うイベントが起きるとそれが格好の酒のツマミとなってしまう。

今回、生前は著名な小説家だった夫を亡くして、となった

突然の未亡人となった妻の絹代は、まだ30歳を過ぎたばかりの年齢だったことで、ことのほか回りは興味津々の状態でした。

そして…

そんな回りのきな臭い期待は見事に的中する!

”箱入り”の幼妻として生きてきた絹代の人生は、かなり年上だった夫の死によって衝撃的に変化するのです!

しかも…それはそれは絹代にとって残酷かつ救いのない最悪展開が待っていたのです。

残酷な現実

夫・貴志の亡きあと、いろいろと気遣ってくれたのは、夫の弟の(かおる)だった。

「絹代ちゃん、何かあったらいつでも頼ってね」

夫をトツゼン亡くした絹代にやさしい言葉をかけてくれた義弟の存在は何より心を救われました。

今回の葬儀にしても、手配から様々な家族の雑用ごとを一手に引き受けてそつなくこなしてくれたのは彼です。

もし、この義弟の存在がなかったら学校卒業後、ろくに社会へ出たこともない絹代はたちまち露頭に迷っていたことだろう。

ただ…

滞りなく無事に終わった貴志の葬儀から数日がたった頃、

そんな頼りになる薫から彼の自宅に招待された絹代は、

その席で”残酷な現実”を目の当たりにすることとなりました!

その現実とは、生前に亡き夫・貴志が残した遺言書の中にあった。

薫の自宅を訪れた絹代はそこで見たこともない人物たちと顔を合わせることになります。

しかも、その誰も彼もが、絹代にとっては絶対に会いたくなかった人間ばかりだったのだ。

{優しかった夫にこんな裏の顔があったなんて!}

絹代は集まった人間たちの素性を知って、恥ずかしさと情けなさと口惜しさで気を失いそうになります。

そう…

義弟の自宅に集められていたのは、貴志が遺言書に託した財産を相続させる人物たちだったのだ。

その驚愕のメンバーとは?

貴志の元嫁・佐和子(さわこ)。彼女は貴志と同じく小説家だ。

そしてその二人の娘、月子(つきこ)と陽子(ようこ)。

さらにココからがちょっとややこしいメンバーで、

貴志が佐和子と結婚する前に出来た恋人との隠し子・村上 長次郎(むかかみ ちょうじろう)と、

佐和子と結婚していた当時からの愛人・安西 えま(あんざい えま)だったのです。

まさか愛人まで相続人に入っているとは…!

今までまったく知ることのなかった亡き夫の複雑な人間関係に大ショックを受ける絹代。

重大なミス

特に絹代にとって本当の驚きはこの後に発表される遺言書の内容でした。

なんと…

貴志が残していた遺言書の中には、財産分与の相手として、妻である絹代の名前が記載されていなかったのです!。

「えっ…!?」

まったく状況が飲み込めない絹代。

{どうして…私の名前が入っていないの…?}

もはや驚きすぎて何も言葉が出てこない絹代に向かって、義弟の薫がすぐにその理由を説明した。

そうなんです。

貴志は重要なミスを犯していたのだ!

亡き夫が残したその遺言書は、まだ絹代と出会う前に作成されたものであり、

その後、絹代と結婚した後にちゃんと遺言書の更新をしていなかったからそのままだったのです。

なので、絹代の名前が遺言書には一文字も記載されていなかったわけです。

これはもう、そこそこ財産を持っている人間としては取り返しのつかない重大なミスだ。

著名な小説家として長年に渡り活躍してきた貴志の財産は数億円にものぼると予測されていたので、

今までろくに働いたた経験がない絹子にとってこの遺言書の内容は死刑宣告に近いものだった。

さらに、今までまったく絹子と付き合いがなかった相続人のメンバーたちは、

絹子の先の生活のことなどいっさい忖度する気持ちはなさそうである。

ある日、突然夫が死に、愛人と隠し子の存在を知らされ、さらに相続財産までもその者たちに奪われてしまった絹子は、

もはや悲しみを通り越して、この先の人生を考えることが出来ずに”死”を選ぼうと絶望していました。

未来への希望

結婚1年半目で夫に先立たれて未亡人となってしまった絹子。

年上の夫・貴志は死んでから絹子に大変な苦労をさせてしまいました。

遺言書は昔のままで更新されていないわ、亡くなった後に愛人から隠し子まで現れるわで、

夫の死後、絹子は気苦労することばかりの連続です。

しかも…

その後も貴志が生前におこなっていたある趣味のせいでとんでもないピンチに追い込まれることになるんです(汗)

さて…

遺言書の中身を知って、貴志の知られざる過去が明らかになった日の夜、

夫がいない未来に絶望した絹子は、この先一人で生きてゆく気力をなくし、

もうすぐ出ていかないといけない夫婦の家で首を吊ろうとするんです。

だがちょうどその時、一人の男性が絹子の前に現れた!

その男は、夫に先立たれて路頭に迷っていた絹子に、

淡々とした態度でスゴく重要なアドバイスをしてくれるのです。

そして、その後もここぞという場面でその男性は絹子のピンチを救ってくれる存在になります。

さらに、

最初に出会った時は、敵でしかなかった貴志の相続人たちが、

日を重ねるに連れてだんだんと絹子にとってかけがえのない人たちへと変わっていったりもする。

うっかりミスや裏切り事の数々で、絹子に厄介事しか残せなかった亡き夫の貴志でしたが、

たった1つ。絹子にとって大切なモノ残してくれました。

愛する夫亡き後、絶望に咽(むせ)び泣く絹子に生きる目的を与えてくれた人たち。

そんあ人たちとの交流の中で、自分の描く新たなの未来への希望を見つけてゆくことになります。

取り立てて大きな盛り上がりはなくとも、ジーンと胸にこみ上げるものがあった良い物語でした。


 

『夫の遺言』の試し読みは♪

↓↓↓コチラ↓↓↓
>>>まんが王国
サイトTOPから『おっとのゆいごん』と検索してくださいね♪

『夫の遺言』の感想まとめ

サイト主のまるしーは、この作品を読み終えた後に夫のけいぞーさんにも読んでもらって、

そのあとに夫婦でいろんなことを話し合いました。

まるしーも夫のけいぞーさんも、そろそろ人生の折り返し地点を越えた年齢になってきています。

行政のちょっとした手続きや段取りを怠ったせいで、

長年共に生活してきた愛するパートナーに辛い思いをさせてしまうかもしれない。

本作の内容は私たち夫婦にスゴく大切な事を教えてもらった1冊になったのです。

ヒロインの絹子がまたいい味を出していて、

とにかくやることなすことがイライラする感じの親に甘やかされて育った典型的な甘ちゃんタイプの女性で、

そんな彼女が夫を亡くしてからたった3年であそこまで人として成長する経過は見ごたえがありました。

ほんわかムードから怒涛のごとく状況が変わっていくストーリー展開にもワクワクしましたし、

読みながら何度「嘘でしょ…!?」と…大きなひとり言を叫んでいたことか(笑)

 

物語の中にいくつ出て来るありがちなエピソードも決して大げさな展開になることもなく、

「程よくリアルで現実的なオチになってる♪」

だから、この漫画の世界観へ自然に没頭して読み進めることが出来たのだと思います。

 

作品の随所にに専門的な法律の解説文も用意されていて、

相続に関するルールをより深く知ることが出来ましたし、

”終活”という普段あまり考えることがないテーマだったので、

本来ならとっつきにくい法律的な知識を大好きなマンガで勉強できたのは非常にありがたかったです♪

この作品は、愛するパートナーがいる黄昏時の夫婦には是非とも読んで欲しい人生のバイブルですね!

もちろん若い人たちにもですが…

全体的なストーリーとしては、取り立てて大事件が起こったり、

ドラマチックな逆転劇やトリッキーな展開はありませんが、

それでも怒ったり、悲しんだり、イライラしたり、ちょっと涙ぐんだりと、

感情的にはかなり忙しく心を揺さぶられる大人のヒューマンストーリーです。

恐らくまるしーは、この先ことあるごとにこの作品を何度も読み返すと思います。

日々の暮らしの中でついつい大切なことを忘れそうになった時、

この作品はまた夫婦によって大切なことを教えてくれると思います。

とにかくまるしーにとってはものすごく胸に刺さった物語でした。

無料試し読み

今、紹介した

『夫の遺言』は、

『まんが王国』絶賛配信中のコミックです~♪

このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、

サイト管理人のまるしーがいつも利用してるお店の一つです♪

特に、会員登録なしで、たくさんのコミックが無料試し読みできるのはすごくありがたい!

他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、

こういうサイトは押さえておいたほうがイイですよ~♪

 

『夫の遺言』の試し読み♪

↓↓↓コチラ↓↓↓
>>>まんが王国
サイト検索窓に『おっとのゆいごん』と打ち込んでください♪