「私は芸術家の糧(かて)になる」
夢に挫折した彼女が抱いた夢は、
自分が芸術作品となることだった…
新進気鋭のイケメン画家と、プロ意識が強いアートモデルのぶつかりあうような恋にグッとくる
画家とモデルのしびれる激愛!
著者:慎結
『仮面を取って見せなさい』
胸にきしむ情熱的なラブストーリーの描き下ろし作品です♪
夢に挫折したアートモデルが、ひた隠していた寂しくて泣き出しそうな感情。
そんな彼女の今にも壊れてしまいそうな心を、才能ある画家がエグり出す!
「この人の前ではもう隠せない!」
仮面を取って見せなさいの見どころ
漫画家・慎結さんの作品を始めて読みましたが、
本作を読んで一気にファンとなりました~
まず、絵がキレイ。
そして、人物設定の良さに加えて、プロのアートモデルと画家の恋。というテーマも素晴らしい♪
こんなに才能ある漫画家さんがいたんなて・・・
コミックオタクのサイト主・まるしーにとっては非常にうれしくもあり、
半面、今までこの作家を知らなかった自分に腹立たしさを感じました~
全45ページという短い作品ながら、ムリやり感のない起承転結で、
なんだかまるで一本の映画を観たような気持ちにさせてくれました♪
内容としては、
バレリーナとしての夢に挫折したヒロインが、次に選んだ仕事はアートモデルであり、
自分の体を使って、才能ある芸術家を育てたいと願いつつも、
自分の思いがなかなか周りに伝わらず、悶々とした日々を送っている。
そんな時、新進気鋭の画家からヌードモデルの依頼が舞い込んで来るが・・・
と、いうお話なんですが、ズバリ見どころとしては、闇を抱えたプロのモデルが、誰にも悟らせたことのないベールに包んだ感情を、
彼女にモデルを依頼した才能あふれる画家の男が、作品を通じて、ヒロインの内面をあぶりだしてゆくところですね。
プロ対プロの激しい緊張感と、切なくもドキドキする二人の恋愛劇がしびれます!
ただ・・・
この物語が、描き下ろしであることが非常に残念でありません。
もっと続きが読みたい!
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仮面を取って見せなさい ネタバレ
モデルになってくれ
主人公は、31歳のアートモデル。
下の名前を舞以(まい)という。
彼女にはまだ克服していない過去の傷がある。
十代の頃から芸術的なバレリーナになるために厳しいレッスンを続けてきた彼女だったが、
足のケガが原因で、夢を断念せざる負えなくなったのだ。
なんとか気持ちを切り替えた彼女が次に目指したのは、誰かの手を借りて、自分が芸術品になることだった。
そして、始めた仕事がアートモデルというわけで、
彼女はストイックにアートモデルの仕事と向き合い、その数年後には、何時間でも同じポーズがとれ、休憩をとったとしても、
休憩前のポーズと寸分変わらない状態を作ることができるプロのアートモデルに成長したのです。
ただ・・・
そんな彼女には今、大きな悩みがあった。
舞以が今、モデルの仕事を主にしているのは、美大の学生だとか、
カルチャー教室のような趣味で絵を描く人たちのヌードモデルだったのだ。
自分を芸術品に描いてくれる画家との出会いはいまだ訪れていなかったというわけで、
夢と現実のギャップにイライラする毎日を過ごしていた。
そんなある日、舞以が女子友に誘われて合コンに参加した日の帰り道。
街中で一人の男性が声をかけてきた。
「待って!」
「モデルになってくれ!」
舞以は、画材道具を背負った若いイケメンからそう突然お願いされたのだ。
「ナンパ?」
ビックリした舞以は思わずイケメンにそう聞き返した。
しかし・・・
彼の顔つきは、舞以をナンパしたいわけではないようだ。
ただ・・・
合コン帰りでホロ酔い気分だった舞以は、相手の名前も聞かず、
「私、プロなんだ 事務所を通してくれる」
と、そっけなく言って、自分の名刺をその男性に渡した。
「じゃーねー♪」
男性に手を振った舞以の声が軽やかだったのは、ただナンパされるよりもずっと嬉しい声のかけられ方だったからだ。
そして・・・
その日、舞以はそのまま気持ちよく眠りについた。
事件が起こったのは次の朝だった。
なんと・・・
翌朝、二日酔いで寝ている舞以を事務所の社長が電話で起こしてきた。
彼女にとんでもない人物がモデルの依頼をしてきたというのだ・・・
私 こんな顔してる?
舞以にモデルの依頼をしてきたのは、昨日の夜、街で彼女に声をかけてきた男性でした。
しかも、彼の正体は、画家の笠原 貴(かさはら たかし)。
学生時代に『新日本美術会賞』に輝き、新進気鋭の画家として、画壇では注目株の若手現代アーチストの一人だ。
{そんな有名人がなぜ?}
驚きとともに、多くの疑問が頭に湧き上がってきた舞以だったが、とにかく彼女はすぐに笠原のアトリエへと向かった。
「昨日は…どうも…」
気まずそうに挨拶をする舞以に対して笠原は、
「いくつかポーズを取ってクロッキーするから」
「NGポーズはなしだよね?」
と、昨日のことなど頭にないような素振りで、初めから創作モード全開に舞以へ注文を出してきた。
業界で生き抜いている本物のプロフェッショナルな空気に触れたことで、
舞以も数分後にはプロのアートモデルになっていた。
舞以は惜しげもなく美しい裸体をさらし、笠原の前でいくつかのポーズをとった。
無言のまま1時間。
笠原がペンを滑らす音だけがアトリエに響く。
やがて休憩の時が来た。
お茶を飲みながら、舞以は笠原が描いているデッサンを見せてもらった。
すると・・・
そこには、舞以が今までに見たこともない表情の自分が描かれている・・・
その絵は、今にも泣きだしそうにしている寂しそうな舞以の表情が描き出されていたのだ。
「私 こんな顔してる?」
思わず心で思った自分の言葉が音になってしまった。
すると笠原は、
「ああ」
「誰にも判ってもらえなくて寂しくて仕方ないって叫びだしそうだ」
「必死で見せないようにしているけど、俺にはわかる」
そう言って彼は、舞以の目をじっと見つめていた。
その視線に耐えられなくなった舞以は、
「そんなことない」
と、言って笠原が抱いた舞以へのイメージを否定した。
しかし・・・
本当は分かっている。
笠原が言った言葉は全て舞以がいつも胸の中に押し込めていた感情だったのだ・・・
{一体何なの子の人?}
それは・・・
舞以が胸の奥でなにかズキンとうずくものを感じた瞬間だった・・・
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仮面を取って見せなさいの感想
物語の導入部分から、舞以の人となりを想像させるエピソードが良くできています。
短編の描き下ろしはページ数が少ないから無駄なページやコマは最小限にして、
どうやって読者に説明的なセリフや絵を描かずに伝えるかだ。
この作家さんは、そのバランスがすごく良いと思う。
たったの8ページでヒロイン・舞以の人となりや背景がよく分かりました♪
そしてソコから先が、笠原との出会いがあり、その後、しびれるようなプロ同士の創作活動がクールに描かれ、
お互いが持っているプロとしての技のリスペクトが生まれ、やがてそれが、恋に発展してゆく
しかし・・・
実は二人の出会いは、この時が初めてではなかった・・・
という一つのサプライズが隠された恋物語なのですが、全編でわずか45ページという短さなのに、
なんだろうこのたっぷりラブストーリーを読まされた感は?
時間にして数分の読書だったかもしれないのに、1本の切ないラブストーリー映画を観終わった感覚になった。
登場人物の設定と、シナリオ、的を得た絵がちゃんと機能してドッキングすると、
こんなにも充実感のある恋愛マンガが描けるもんなんですね~
サイト主のまるしーはただの読者だけれど、なんだかプロの技を見せてもらった気分で、脱帽したくなりました!
とにかく読んでいてすごく心地いいラブストーリーでした♪
ただ・・・
『読み切り』作品だということが悲しい限りで、この二人の1年後の姿も見てみたかった~
無料試し読み
今、紹介した
『仮面を取って見せなさい』は、
『まんが王国』で絶賛配信中のコミックです~♪
このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、
サイト管理人のまるしーがいつも利用してるお店の一つです♪
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他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、
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