『遺書、公開。』 ネタバレ 3巻|そもそも遺書を置いたのは誰?

戦慄の学園ミステリー!

『遺書公開』がついに事件の核心部分に迫り始めた。

次々に明かされてゆく遺書の内容に疑問を抱き始めた2年D組の生徒たち・・・


そもそも遺書を置いたのは誰?

『遺書、公開。』

3巻の解説と感想です♪

一体だれが椿(つばき)の遺書をみんなの机に置いたんだ・・・?

だって・・・

それがこの殺伐とした今の2-Dを作り出してしまったのだから・・・

順位1位の姫山椿(ひめやまつばき)の自殺をめぐって巻き起こるクラスの犯人捜しゲーム!

彼女が遺したクラス全員への遺書が次々と公開されてゆく中、

本来なら誰も知りえなかった2-Dの隠された人間関係が明らかになってゆく・・・

椿の遺書に隠された本当の目的とは一体なんだったのか?

誰にも知られたくなかったデリケートな真実が否応なく晒されてゆく中で・・・

2-Dの生徒たちは一体どんなこと考え、何に反省し、どこに後悔するのか・・・?

3巻の見どころ

クラスのマドンナ・姫山椿(ひめやまつばき)が遺した遺書の内容をめぐって、

本来ならだれもが見逃してしまうちょっとしたクラスメイトたちの悪意嫉妬の心が露呈してしまう。

しかし・・・

これは本当に椿が言い遺したかった言葉だったのか?

遺書が公開されてゆくうちに次々と明らかになってゆく2年D組の闇深い人間関係!

 

椿の自殺で最大の悲しみを受けたと思っていた恋人・赤崎クズ本性が明らかになり、

一体なにが真実で、だれが本当のことを言っているのか分からなくなってきた2-Dの生徒たち。

しかも・・・

そもそも椿が書いたと思われるクラス全員の生徒たちに託された遺書も彼女が本当に書いたものなのか・・・?

 

一度湧き上がった疑念はクラス全員の心に不信感を与えた。

一体だれが?

どんな目的で…?

 

今回、3巻見どころは、どんどん謎が深まってゆく椿の自殺原因と、

いまや誰が椿を自殺に追い込んでもおかしくないと思える2-Dの荒んだ人間関係が浮き上がってきたところです。

 

一見、もうだれも気にしなくなっていたと思われてた2年D組の序列だった。

しかし・・・

あの序列表は、ずっと2-Dの生徒たちの人間関係に大きな影響を与えていたのです。

 

発信者がわからないクラス順位の発表から、明らかに2-Dの人間関係に変化が起こった!

今までこれといって問題のなかった2-Dの教室で、

嫉妬・裏切り・嫌がらせ、妬み・嫉みが渦巻く闇深いクラスへと変貌していったのだ・・・

そして・・・

それを仕掛けた犯人は椿なのか?

それとも、椿を使って2-Dの生徒たちに復讐しようとしている人物なのか?

たかが少年漫画と思うなかれ!

本作『遺書公開』は、スゴク面白いミステリーサスペンスな少年コミックだ♪


2巻の解説と感想はコチラ♪
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『遺書、公開。』 ネタバレ 3巻|そもそも遺書を置いたのは誰?

10話:本性

10話では、自殺した椿の恋人・赤崎(あかざき)の性悪な本性が次々に明らかになってゆきます。

沢渡すずこを襲って遺書を奪ったことや、その遺書を偽造して自分を正当化しようとしたこと。

そして・・・

付き合っていた椿への侮辱的な言葉の数々など、

その事実は、およそクラスで爽やかな人気男子だった赤崎からは想像もできないクズ人間っぷりで、

クラス順位2位だった彼の権威は地に落ちました。

そして・・・

全ての悪行を暴露された赤崎は、2-Dのクラスメイトたちから総スカンを食らうこととなった・・・

 

11話:偽造

クラス全員の雰囲気が、赤崎犯人説に流れてゆきそうな雰囲気の中、

千蔭(ちかげ)が異論を唱える。

そもそも椿が書いたとされる彼女の遺書は本物なのか?

そして、もしこれが本物だったとしても、自筆で書いたものではないので、

誰でも簡単に文章を書き換えられるのでは・・・?

要するに偽造だ!

だれもが赤崎がしたように文章の作り替えをしていたら、

その時点で真実は闇の中。

だが、

そんなクラスの雰囲気が殺伐とした中で、7通目の遺書公開が始まる・・・

 

公開するのは、クラス順位15位の津島航(つしまこう)という男子生徒だった。

津島は一年生の頃から椿と同じクラスだったが、ほとんど二人の間に交流はなかった。

ただ・・・

『ヤマオカリョウ』という歌手のことがお互いに好きで、津島は新しいCDが発売されると、椿にそのCDを貸すことがあった。

同じアーティストが好きな者同士で、その時だけは楽しく会話をしていたのだ。

 

椿の遺書にも『ヤマオカリョウ』のCDを貸してくれたことへのお礼の文書が書いてあった。

特に何の問題もないと思われた遺書の内容だったが、

椿と特別に仲が良かった栗原瑞希(くりはらみずき)の指摘で、状況が一変することとなる・・・

 

12話:変化

遺書の改ざんや、偽造疑惑がクラスの中に蔓延してしまったことで、

遺書公開の意味がないのではないかという雰囲気がクラス中にたちこめた。

そもそも、椿が書いたとされる遺書の存在を裏付けたのは、

椿が沢渡に遺した遺書を偽造した赤崎だったのだ・・・

 

今となっては何の信用もない赤崎が、「これは椿の遺書に間違いない」と言った言葉に何の価値も持たない。

ならば・・・

一体だれが?

何の目的で…?

当然そうなってくるだろうが、

でも・・・

今まですでに遺書を公開してきた人間たちには不公平な結果となってしまうので、

このままホームルームの時間に遺書を公開してゆくこととなった。

ただ・・・

この頃から椿の自殺をめぐる犯人捜しの様相が少し変化してゆくこととなる!

そしてその変化は・・・

2-Dの中に立ち込めている不穏で陰湿な空気が饒舌に物語っていた。

そんな中、次に遺書を公開したのは、クラスではいつも無表情で冷静な文堂(ぶんどう)という男子生徒だった・・・

 

13話:上下

文堂の遺書公開をきっかけに、2-Dではまた新たな人物がその秘密を告白することになる。

その人物は・・・

一年の時には椿とすごく仲がよかった相畑詩帆(あいはたしほ)という女子生徒だった。

 

彼女は、あのクラス順位が発表されるまで椿と仲が良かったが、

順位20位となった自分が1位の椿と仲良くすることに引け目を感じて、自分から椿と距離をとっていったのだ。

そのことに対して椿が深く傷ついていたことが、9通目となる相畑の遺書公開で明らかとなった。

 

「もしかすると自分との関係が原因で椿ちゃんが死んじゃったのかも…」

 

彼女のそんな発言からいままで細かすぎて表ざたにならなかった2-Dの複雑な人間関係が明らかになってゆく・・・

それは…

あのクラス順位が発表されてから変化していったクラス内の微妙な上下関係が原因だったのだ・・・

 

14話:序列

あの日、突然だれが発信したのかがわからない2年D組の生徒順位

しかも・・・

もう半年以上も前の話だ。

しかし・・・

2-Dの生徒たちの中には、ハッキリとクラスの中で序列が出来上がっていたのだ。

その証拠にあの発表の日から一部の生徒を除いて、

クラス順位の近い生徒たちがなんとなく一緒に過ごすようになっていった。

それは暗にクラスの序列がみんなの心の中に入り込んでしまっているからかもしれない。

そこで・・・

主人公の廿日市くるみ(はつかいちくるみ)は、

椿の遺書が見つかったあの日からずっと学校に登校していないクラスメイト・絹掛愛未(きぬがけまなみ)という女子生徒を訪ねることにするのだが、

絹掛の家には、くるみと一緒に池永名取も同行することとなった・・・

 

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3巻の感想

巻が進むごとに複雑になってゆく『遺書公開』のストーリーですが、

この3巻で物語の大まかな枠組みが見えてきました。

ほぼ確実に言えるのは、あの遺書を書いたのは椿・本人ではないということ!

そして・・・

椿を自殺に追い込んだ…

ということになっているが、恐らく椿は誰かの手によって殺された。

しかも・・・

僕が冴えない主人公です~って顔をしてボヤーっとしたキャラを演じている池永柊夜(いけながしゅうや)

彼が椿の死と、あの遺書のことについて深くかかわっているのも濃厚だ。

 

一方、たぶん廿日市は、事件とは何の関係もないまっさらなヒロインだと思う。

 

初めはいかにも怪しいな~と思っていた椿の恋人・赤崎ががただの子悪党だとわかったところで、

ドンドンと柊夜廿日市に対するマークを強めてきたサイト主のまるしーでしたが、

3巻のラスト部分のシーンでやっとその推理が正しいと思うことができた。

ただ・・・

まだ柊夜が犯人だと決まったわけではないので無責任なことは書けませんが、

今まで遺書を公開してきた人物たちは、椿の殺人事件とは全く無関係のはずです。

 

そして・・・

もし、椿の死に関わっているとしたある意味で2-Dすべての生徒たちだと思う。

 

まぁ~とにかく少年漫画とは思えないほどよく作りこんだミステリー作品だと思う♪

 

本当に小さな心のひだをことさら粒立てて、無関係の生徒たちを追い込んで傷つけてゆくそのシナリオは、

十分に小説になりそうなしっかりした内容のミステリーサスペンスだと思います。

読んでてワクワクするし、ドキドキもする♪

とにかく続きが楽しい♪

 

【序列表】

この3巻で、2-Dの序列は埋まったのではないでしょか♪

今のところ、まるしー大本命の犯人予想は、池永柊夜(いけながしゅうや)だと思っています。

3巻までで順位が発表された生徒一覧

2年D組の序列

1位 姫山 椿(ひめやまつばき)
2位 赤崎理人(あかざきりひと)
3位 御門凛奈(みかどりんな)
4位 笹井夏月(ささいなつき)
5位 大島百合(おおしまゆり)
6位 沖正 彰(おきまさあき)
7位 横山 嵐(よこやまあらし)
8位 栗原瑞希(くりはらみずき)
9位 甲斐原誠(かいはらまこと)担任の先生
10位 砂岡翔真(すなおかしょうま)
11位 熊田 碧(くまだみどり)
12位 三宅雄大(みやけゆうだい)
13位 森本 欄(もりもとらん)
14位 茅野鞠華(かやのまりか)
15位 津島 航(つしまこう)
16位 増倉英斗(ますくらえいと)
17位 谷地 恵(やちめぐみ)
18位 桃ケ谷泰志(ももがやたいし)
19位 千蔭清一(ちかげせいいち)
20位 相畑詩帆(あいはたしほ)
21位 南條絢音(なんじょうあやね)
22位 池永柊夜(いけながしゅうや)犯人の本命?
23位 名取恭四郎(なとりきょうしろう)
24位 廿日市くるみ(はつかいちくるみ)ストーリーテラー 
25位 峠谷陽茉莉(とうげやひまり)
26位 沢渡すずこ(さわたりすずこ)
27位 黒瀬蓮司(くろせれんじ)
28位 絹掛愛未(きぬがけまなみ)
29位 山根裕基(やまねゆうき)
30位 文堂 光(ぶんどうひかる)

この序列表は、巻が進むごとに空いている順位がドンドン埋まっていきますよ~♪

 

>>>『遺書公開』4巻の解説と感想はコチラ♪

 

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