人肉を売り買いする凄惨な現場。
家族のためにその身を捧げる悲しき女たち。
他人夫婦のために金で買われ孕(はら)まされた女たちの生き地獄とは・・・?
中国に存在した悲しき風習やその現実に鬼才が鋭く迫る!
女の生き地獄とその悲惨な結末!
著者:空路
『中国・人喰い市場』
とてつもなく広大な土地を有する中国の闇がここに!
貧しさゆえに虐げられる女たちの地獄は、
生きてゆくためとはいえこれほどまでに悲惨なモノなのか?
人とは?
家族とは?
そして、愛とは?
家畜よりもひどい扱いを受けた女たちの悲しいレクイエムが聞こえてくる・・・
『中国・人喰い市場』の見どころ?
いつもセンセーショナルな内容で読者を震撼させる空路さんの悩める大国、中国・女の地獄シリーズです!
今回の作品集もかなりエッジの効いた史実コミカライズ集で、
歴史に埋もれた女性たちの地獄が、その当時の臭いまで伝わってくる迫力の描写と画力で描かれています。
サイト主のまるしーは、この日本で生まれ、生活してゆくには何不自由ない暮らしを送って今まで生きてきましたが、
少し違った時代でこの国に生まれていなかったら・・・
もしかすると家畜同然の悲惨な生活を送っていたのかもしれない
この作品に登場する女性たちは、まさに耐えがたき屈辱と苦しみに耐え抜いて生きてきた女性たちです。
生まれた国や時代は違えど、持っている心と体は全く同じだ。
だから、彼女たちの苦しみや怒りは痛いほど心に突き刺さる
私たち女性は、決して忘れてはいけない。
今の世の中においても、女性が子供を産む道具にしか思われていない国や風習が存在することを・・・
さて・・・
今回紹介する『中国・人喰い市場』の見どころは、はるか昔に中国で起きていた女性たちの想像を絶する痛みや苦しみを、
空路さんならではの切り口で迫力いっぱいに描かれたその内容ですね。
実際に中国で起きた事件をベースに描かれている物語なので、あの時一体なにが起きていたのか?
古き時代の中国では、どんな風習や掟がまかり通っていたのか?
現代の日本に暮らす私たちには想像すらできないような女性たちの地獄が4つの1話完結作品のオムニバス形式で収録されています。
面白い、面白くないといえば、まったく面白い内容の漫画ではありませんが、
私たち日本人と同じアジアの国の遠い昔に起こっていた忘れてはいけない女性の残酷史であります。
だから・・・
楽しむのではなく考える漫画です。
この作品を読んだ後、いったい自分の心に何が残るのか?
この悲惨な現実をどうやったら繰り返さずにすむのか?
人として真剣に考えなければならない重要な問題がこの作品にはたくさん詰まっていると思います・・・
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中国・人喰い市場のネタバレ
中国・人喰い市場の内容
この漫画は、中国で現実にあった女性たちの悲惨な歴史を1話完結のオムニバス形式で描いたヒューマン作品です♪
この作品には次の4作品が収録されてます。
1.命のかわりに・・・
2.妻たちの巣窟
3.悪魔の粉
4.春光の中で〜シバシ〜
すべての作品が女性の生き地獄を描いた内容で、
もしかすると読んでる途中であまりもの残酷なシーンに気分が悪くなる人がいるかもしれません。
それほど強烈でショッキングな女性たちの壮絶な生き様がリアルに表現されています。
ほとんど人として扱われない貧しい生まれの女性たちに対する男性やその支配階級たちの扱いは、
思わず目をそむけたくなるようなシーンがたくさん出てきます。
惨すぎて救いのないその内容に読むのもイヤになるかもしれませんが、
これが昔の中国で実際にあったという女性の残酷史なのです。
普段はあまり目にすることも耳にすることもない想像を絶するような風習や掟を、
こんな機会に一度知っておくのも良いことだと思いませんか?
実際、サイト主のまるしーは、この作品を読んで自分の中の何かが目覚めました。
魂が震える!
とは、こういうことなのでしょう。
それでは、まるしー<の心に突き刺さった4作の衝撃作品を
簡単なダイジェストと感想と共に紹介させてもらいますね~♪
『この世の地獄』とは、まさにこういう女性たちの人生を言うのです。
>>>命のかわりに・・・
1話目は、中国の風俗史をもとにして描かれた人の肉が市場に流通していた時代の悲しいお話です。
中国の歴史書や随筆集などの記録には、その昔、人の肉を食していたエピソードが多く存在しているらしく、
今回のお話もそんな情報をもとに描かれたストーリーのようです。
主人公は、両親を早くに亡くし、優しい祖父母に育てられた華南(かなん)というとても美しく心やさしい娘です。
年ごろに成長した華南は、地域で有名な商家の跡取り息子に見初められ、結婚することになるのですが、
なんと…嫁いだ先の姑にひどい虐待を受けることに・・・
なぜなら夫・東委(とうい)は、母親の大反対を押し切って華南を嫁にもらったからです。
卑しい身分の華南が自分の大切な息子をたぶらかしたに違いない
姑はどうしても家柄の異なる華南を、名家の嫁として受け入れることができなかったのです。
そして・・・
姑からの虐待は、華南が二人の子供を産んだ後も続いていた。
しかし・・・
夫の東委が仕事で人に騙され、家屋敷をすべて奪われることになってから、華南とその家族の生活は一変してしまい、
その後は、最底辺の暮らしを送ることになるのですが・・・
【感想】
とにかく、お店に『牛・豚・人肉店』と書かれた看板が上がっていることに衝撃を覚えた作品でした。
そうとう昔の話だとは言え、我が子を食肉店に売って金に換える風習があったなんて・・・
想像だにできない世界観のお話だ。
しかし・・・
よくよく考えると、人間も牛や豚と同じように肉があるわけで、
人の肉を食べる習慣がある民族がいても不思議ではない。
キレイごとだけで人は生きてゆけないのだから。
ただ・・・
まるしーがこの作品を読んで思った感想は、姑さんのことで、
「今さら遅いよ!おばあちゃん。」
という感想だ。
なぜ、そう思ったかは、本編現物を読んでみてください♪
>>>妻たちの巣窟
このお話は、1920年頃の中国でのお話で、『一夫多妻』の風習をテーマに描かれた物語です。
現代の中国では、中華人民共和国婚姻法により一夫多妻は禁止されていますが、
法律施行前の中国においては、一部の権力者の男性が一夫多妻を行って、
お家の継続のためにたくさんの妻を娶(めと)っていたと言われています。
もちろん性的欲求もありますが、その一番の目的はやはり子供ですね。
裕福な家の存続のために、家督を継いでくれる跡取り息子たちをたくさんストックするためです。
これは、昔の日本と同じようなもんです。
まさに中国版『大奥』というわけです。
そして、この『妻たちの巣窟』は、そんな時の権力者の側室となって、ただ子供を産むための道具のように扱われた女性たちの悲しい物語です。
ラストには何とも言えない悲しい結末が待っています。
【感想】
めちゃめちゃ庶民的な『大奥』という感じのお話ですね。
この時代の中国の法律はよく分かりませんが、
どんな国の権力者でもお家存続のためにやることは同じですね。
トップの人間がバカなことも、
とにかくずる賢く自分の利益のためならどんな悪事をも働く人間がいることも・・・
もちろん悲劇の最後を遂げたヒロインの女性には同情しますが、
もうちょっとやりようがあっただろうと思ってしまうのはまるしーだけだろうか?
ヒロインは、まず自分の置かれた立場をよく考えるべきでした。
>>>悪魔の粉
このお話はとても重要な歴史の戦争がベースになっているお話です。
その重要な戦争とは、中国とイギリスの間に起こった『アヘン戦争』です。
この戦争に負けた中国は、戦後何十年にもわたって苦しめられる『不平等条約』を締結することとなるのです。
そして・・・
今回紹介するこの『悪魔の粉』は、中国にイギリスのアヘンが蔓延してしまうきっかけとなった物語なのです。
時代は、1812年、清王朝時代のお話で、物語の主人公は、
イギリスとの貿易で大きく栄えたお茶商人の娘・香春(こうしゅん)という美しくて聡明な娘です。
彼女とイギリス人の御曹司との出会いが、後にとんでもない大きな戦争を引き起こすこととなるとは・・・
本作は、ただの悲惨な女性の生き様を描いただけのストーリーではなく、
とても奥深いテーマや国家の陰謀などが散りばめられた壮大な人間ドラマとなっています。
【感想】
ヒロインとイギリス人男性との切ない愛憎劇と、すごく勉強になる世界史のお話を一緒に味わえるよくできた作品でした♪
そして、この作品が4作の中でイチバンましな結末のお話です。
最後に少し救いがあったことと、歴史を勉強できたことで、まるしーはこの作品が一番好きです。
考えてみれば、もしこの『アヘン戦争』がなければ、日本の近代化もかなり遅れていたかもしれません。
あの当時の大国・清王朝がほんの数隻の黒船によってうち下されてしまったのですから・・・
このアヘン戦争を教訓にして、そのあと江戸時代の日本は、急激に近代化の道をたどることになるわけです。
て・・・
スゴク真剣に熱く語ってしまいました。
実はこのまるしー、人知れず歴史が大好きなおばさんなんです〜♪
>>>春光の中で〜シバシ〜
4話:『春光の中で』は、李氏朝鮮中期くらいから存在し始めた風習の一つで、
時の権力者が家の跡継ぎとなる男子を得るために、子供を生むためだけに雇われた今で言う代理母のような制度をテーマに描いた作品です。
そして、その家の跡継ぎを産むためだけに買い上げられた女性を”シバシ”と名付けられていたのです。
その語源は、”シ”が『種』を表し、”バシ”が『受ける者』を表しています。
まとめて『種を受ける者』という意味ですね。
この物語は、4人の健康な男の子を生んだ既婚の女性が、その幸運で健康的な体を請(こ)われて、
ある権力者の”シバシ”として雇われ、その後、壮絶な人生を送るという悲劇のストーリーです。
そして・・・
ココにもやはり、”貧困”という切ないキーワードが一人の善良な女性の人生を狂わせてゆくのです。
ラストは、少しだけ救いのある結末になっていますが、全体的にはなんとも悲しすぎる女性の半生記でした。
【感想】
このお話はいわゆる『側室(そくしつ)』のお話ですね。
今回は、代理母的な物語が2作ありますが、
コチラの方は、80年代にTVで放送されていた『大映ドラマ』のように激しくてドラマチックです。
本妻のヒロインへのイジメや嫌がらせが分かりやすいほどにムゴイ
しかも・・・
立派に代理母の責任を果たしたヒロインへの仕打ちとその後の悲惨な運命。
『笑う門には福来る』
という言葉は確かにありますが、ヒロインはすでにそんな言葉を超越するほどの不幸に見舞われている。
もし、まるしーがこの主人公の傍にいれば、『もう笑顔なんて出さなくてもいいよ』と言ってしまいたくなるだろう・・・
ホントに人の世は不条理だらけで悲しくなる
最後のオチもまるしーとしては全く救われた気がしないのだ・・・
以上が、『中国・人喰い市場』に収録された全4作のネタバレと感想です♪
悲しくも切ない女性たちの悲劇的ストーリーでしたが、
物語の中には、日本人の私たちには知りえないその国やその地方の風習や掟があり、
学ぶべき点や、マネをしてはいけない点がたくさんありました。
そして・・・
すごく勉強になりました♪
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中国・人喰い市場の感想
『中国・人喰い市場』というショッキングで物々しいタイトルなのですが、
中身はかなり硬派なヒューマンドラマのオムニバス集でした。
『中国』や『朝鮮』の風習や女性を家畜同然に扱う風俗史などが描かれた1話完結のオムニバス作品でしたが、
まぁ~どこの国でも、昔は女性に人権なんてなかったんでしょうね。
『子供を作る道具』
昔の人は、男性も女性もそう思っていたのでしょう!
悲しいのは、女性自身も自分のことを『子供製造機』だと認識していた事実だ
女性として生まれてきたまるしーも、ここまで女性のことを辛らつに扱う時代や風習があったことに恐怖と怒りを感じる!
そして・・・
二度とこんな時代を繰り返さないよう、この地獄のような女の歴史を忘れないようにしなければならない
さらに・・・
忘れてはならないのが、今、私たちが生きているこの時代にも、
国家から虐げられた女性たちが世界のどこかの国に存在するということだ
日本で生まれ育った現代の女性たちには想像もつかないような厳しい状況で生活する女性たち。
いまここにある平和は当たり前のものではないのです。
そんなことをしみじみと教えてくれた、奥深い硬派なオムニバス作品でした♪
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今、紹介した
『中国・人喰い市場』は
『まんが王国』で絶賛配信中のコミックです~♪
このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、
サイト管理人のまるしーがいつも利用してるお店の一つです♪
特に、会員登録なしで、たくさんのコミックが無料試し読みできるのはすごくありがたい!
他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、
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