外道の歌【ネタバレ8巻】園田が復讐代行人になった?

えっ!?どういうこと…?

練馬区の殺人鬼・園田がカモと同業者になった?

『外道の歌』がスゴイ角度で新たなステージに突入しました。

元号の移り変わりは、人の生き方まで変えてしまうのか?

平成は、シリアルキラーとして数々の殺人を犯し、

怜和の時代からは、誰かのために復讐を代行する男へと変貌してゆくのか?

そして…園田のシリアル殺人を復讐の刃に変えさせた女性とは・・・?

外道の歌

8巻の解説と感想です♪

意外な展開が待っていました!

今回は、エピソードは大きく分けて二つ。

中でも園田のエピソードが驚きの話になってます。

あの『練馬区の殺人鬼』園田がなんと人助けで人を殺したんです!

ということは、ある意味やってることがカモたちと同じなんです。

今や、園田の物語を描いたスピンオフシリーズ・『園田の歌』が描かれるほど大人気の彼ですが、

ついに、著者は、彼を殺すのが惜しくなってきたんでしょうかね~

 

8巻の見どころ

昨年は、『園田の歌』の単行本がリリースされて、まさに絶好調のシリアルキラー・園田夢二(そのだゆめじ)がまたやらかしてくれましたよ!

もうこうなると著者の渡邊ダイスケ先生は、園田をカモたちに捕まえさせる気は気はなさそうですね。

それよりも彼をこれから特赦な復讐代行人みたいなポジションにさせようとしているのかもしれない。

なにしろ、スピンオフ作品の『園田も歌』を読むと彼の人間性は確かに残虐で狂人的ではあるが、

決してただの気が狂った殺人鬼ではなく、人としての優しさや迷いを持った青年であることが判る。

8巻の見どころは、そんな園田の人間らしい一面が出て、ついつい初めて人助けの殺人を犯してしまう様子ですね。

そして、シリアルキラーとして世の中を震撼させている彼の心を動かしたのは一体どんな人物だったのか?

まぁ~園田の心を揺さぶるのは決まっていつもワケアリな女性なんだけど、

今回もまた例にもれず大いにワケアリな女性だったわけです…

ただ・・・

非常に面白かった♪

もう一つあるカモのエピソードがかすんでしまうくらいにね・・・

ただ・・・

カモのエピソードも、生臭さ坊主が檀家の家に悪行の限りを尽くすという攻めた内容なので、

昔、母親の葬儀で坊さんにボッたくられた経験があるサイト主のけいぞーとしては、

メチャメチャ腹が立ったけど、すごく読み甲斐いのある面白いエピソードでした~

したがって、今回の8巻も安定してけいぞーは楽しめた内容でしたね♪


7巻の解説と感想はコチラ♪
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外道の歌【ネタバレ8巻】園田が復讐代行人になった?

園田のインタビュー

8巻の冒頭は、都内の公園でカメラ撮影をするシリアルキラー・園田(そのだ)の姿から始まります。

彼が仕事で使う資料用の写真を撮り終えたタイミングで、

盲目の女性とその父親らしき人物とのやり取りを目撃するのです。

それは・・・

父親が、盲目の娘を普段から虐待しているんだろうなと想像させるような光景だったのです。

内容はこうです。

娘が外を散歩していて、自転車と接触して持っていた杖(つえ)を折られてしまった。

だから娘は仕事中の父親へ連絡をとってこの公園まで来てもらったという経緯(いきさつ)です。

普通ならまず目の不自由な娘の安否を確認するのが親の感情だと思うのだが、

その父親は、

「これ以上オレにストレスをかけるな!」

と言って、Tシャツを着ている娘の乳首あたりをギュっとつまみ上げたのです。

もしかすると、この父親は実の娘をレイプしているかもしれない。

そんなことまで想像させてしまうワケアリな親子だったのです。

そんな親子のやり取りを見ていた園田は、憑りつかれたようにその親子の後をつけ、

その後、その親子の家になんなく侵入しちゃうんです。

するとやはり・・・

そのワケアリ親子の家では、やはり日常的に父親が19歳の娘・萌美(もえみ)に殴る蹴るの虐待を働いていた。

園田は、まず父親を取り押さえ、椅子にガムテープでぐるぐる巻きに固定しました。

ただ・・・

盲目の萌美にはソファーに座らせただけで何も拘束はしていません。

萌美もまた変に怯えたり、声を荒げたりしなかったのです。

そして、ここから摩訶不思議な二人に対する園田のインタビューが始まるわけです。

いわゆる彼がターゲットを殺す前にいつも行われるあのウザい取材ですね。

園田が口を開く、

「実の娘さんを虐待した感想をどうぞ…♪」

全身から汗が噴き出して震えている萌美の父親は、あまりの恐怖に言葉なんか出てこない・・・

悪徳住職に天罰

二つ目のエピソードは、カモが悪徳坊主に個人的な制裁を与えるいつものパターンです。

それは、

ある日、カモが亡き妻と娘が眠るお墓へお参りにきた時のことだった。

その墓地を管理するお寺で、チョットした家族間トラブルがあったことを耳にするんです。

話を聞いたのはカモがよく知るそのお寺の住職の奥さんだった。

彼女が、最近とても素行の悪い娘婿(むすめむこ)にお寺を事実上乗っ取られてしまったと言うのだ。

住職の娘婿となったその男は、宗教法人という特殊な事業形態に目を付け、

男に縁のなかった適齢期になる寺の娘をそそのかして養子として家に入りこんできて、

最初から寺を乗っ取るつもりで企んでいたとんでもない悪党だったのです。

ただ・・・

今回お寺の奥さんは、カモの裏の仕事のことを知らないから、カモに復讐代行の依頼はないのです。

でも・・・

自分の大切な家族が眠るお墓があるお寺で、檀家の家を食い物にする悪徳住職をのさばらしておくわけにはいかない。

結果・・・

カモは相棒のトラに自分の仕事を依頼する形で、その娘婿の悪徳住職に天罰を与えることとなるのです。

計画が決まってからは、あっさりと事は進みました。

ほぼ、何の後ろ盾もなく、我がもの顔でお寺の経営を好き放題にしていたその娘婿はあっさり拉致され、

カモたちによって、身長165センチから3メートル近くまで体を引き延ばされる残忍な拷問を受けて絶命するのです・・・

”めでたしめでたし”という感じですかね。

ここら辺は安定のスッキリ感で終わります♪

 

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8巻の感想

8巻の感想としては、二つのエピソードのその両方が面白かったという感想だ♪

ん・・・!

でもやっぱり園田のエピソードの方がけいぞーには面白かったかな~

今回の園田の行動は、ほぼカモたちのやってることと同じだった。

困ってる人間ができないことを代わりにやってあげる。

カモと違うところは、園田の場合はそこに取材が入るんですよね。

そう・・・

それは、彼が将来描く予定になってる漫画の素材のため。

今回、園田は萌美ちゃんに言ってましたね。

「僕には夢があるんだ」

って・・・

オイオイ園田が真顔で夢語ってるよ~とか思いましたよ。

 

リアルで面白い漫画を描いて自分が死んだ後も読み続けられる大作を描くんだとかって・・・

ただ・・・

スゴク純粋で真っすぐな夢を語る青年なのに、シリアルキラーであって、

書きたい漫画の素材が殺される寸前の人間の発するセリフだとか声のトーンだとか、

血しぶきの舞う角度だとか量だとか色だとか・・・

それが理不尽な殺人を繰り返しながら集めている素材。

壊れてるな~

だからこそ読んでいて面白いんだろうけど、

あと・・・

ひとつ思ったのは、これだけ『外道の歌』本編に園田を頻繁に登場させて、

スピンオフのストーリーも描かれてってなると、この物語の主役はほぼ園田夢二なんじゃないのって感じちゃうことだ・・・

今回のカモにやられたあの坊さんじゃないけど、園田が『外道の歌』を乗っ取る形になってきました。

確かに・・・

キャラとしてはすごくオモシロイ男だし、いろいろと物語も作りやすそうなんですよね~♪

たぶん、著者の渡邊先生も、園田の物語は書きやすいんじゃないかな~

 

あ~でも前になんかの記事で、園田の髪の毛がすごく邪魔くさいとか言ってましたね!

描くのにめちゃくちゃ手間がかかるみたいで・・・

そこで園田の髪の毛を見てみると確かに手が込んでる髪型してるんだな~

ただ・・・

今後、園田がカモたちみたいに仕事人のような活動をやり出したらヘアースタイルは、スキンへッドになってるかもしれないな♪

 

>>>『外道の歌』9巻の解説と感想はコチラ♪

 

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