一日千秋(漫画)ネタバレ14話|子供が生まれたあとのこと!

今の世の中は、女性にとって生きづらい!

祐真(ゆうま)の手術が無事成功して、あとは結果を待つばかりとなった。

一度は諦めかけた不妊治療だったけど、これでまた希望が見えてきた片桐夫婦だったが、

妊娠の希望が見えてくると同時に二人の生活環境も変わってくる。

お互いの会社でのポジションや、子供に対する考え方など、

一度つまづいた妊娠というハードルは、なかなか簡単には乗り越えさせてもらえない・・・


子供が生まれたあとのこと!

一日千秋(いちじつせんしゅう)

14話の解説と感想です♪

美鈴夫妻が離婚危機を見事に脱出していた陰で、着々と進行していた裕真の手術。

しかし・・・

手術も無事終わり、再び不妊治療を再開させようとする片桐夫妻にまたまた別の問題が降りかかる。

女性が安心して仕事と子育てもできないこの国で、

果たして、生まれてくる赤ちゃんと母親は幸せなんだろうか・・・?

妊娠と社会生活のリアルな現実を見せつけられた夫・裕真に芽生えた新たな思いとは・・・?

14話の見どころ

前回までは、淡路夫妻に訪れた夫婦の危機とその感動的な結末が描かれていましたが、

今回のお話は、再び主人公夫婦である翔子裕真の物語です♪

裕真の手術が無事成功し、あとは3か月後にでる結果を待つばかりとなっていた片桐夫婦ですが、

そんな中、二人が働く会社でのポジションに大きな変化が訪れることに!

両方とも会社で重要なポストを打診されてしまったのだ。

これから不妊治療を再開させようと思っていた矢先の出来事だったため、少し戸惑う二人・・・

 

14話見どころは、不妊治療に向かって歩き出そうとする翔子と、手術後に心境の変化がやってきた裕真との心のすれ違いですね。

なかなか妊娠に向かって同じ目的意識になってゆかない片桐夫妻ですが、

確かに、男と女が結婚して子供を産むことは、一見すると当たり前のようだが、

これがなかなか当たり前には出来ない世の中になってきたのです。

高額な養育費共働きの生活保育園問題など、現代の世の中では子供を育てる若い夫婦の環境はスゴク厳しい!

少子化と言いながら国の子育て支援はまったく現実味をおびていない現状だ。

そんな今の日本で子供を作ったとして、果たして自分たちは幸せに暮らして行けるんだろうか・・・?

そんな凄くリアルで現実的な悩みが夫・裕真を不安にさせてしまうのです・・・


13話の解説と感想はコチラ♪
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一日千秋(漫画)ネタバレ14話|子供が生まれたあとのこと!

心境変化

裕真の手術が終わり、3か月後に出る結果を待っている状態の片桐夫妻

一度は立ち止まった不妊治療だったが、再び前を向いて動き出す気力が湧いてきた翔子でした。

{やっぱり、裕ちゃんとの子供が欲しい}

これまで色んなことで壁にぶつかり悩んできた結果、翔子が出した結論はコレだった。

そう・・・

翔子はもう一度前に進もうと決心したのです。

一方、

無事に手術を終えて、精液に結果が反映されるまで3カ月となった夫の裕真

当然、彼も翔子と同じく不妊治療の再開に希望を抱いているはずだったが、

彼の会社でちょっとしたポジション変更があったことで、

裕真の心に大きな心境の変化が訪れることに・・・

一体どんなことがあったのか?

それは、裕真が信頼する女性上司・大渕(おおぶち)が、妊娠をきっかけに退職することとなり、

彼女が担当していたプロジェクトリーダーの席を裕真が受け継ぐこととなったのだ。

妊娠を理由に今までのキャリアを全て捨てざる負えない今の社会の環境に疑問を抱く裕真。

彼は大渕に対してなんとか妊娠期間や出産後も仕事を続けていけないかと働きかけるんですが、

実際に大渕がこのまま会社にいて仕事を続けることを希望しているのは裕真ぐらいで、

回りのスタッフはあまりそれを歓迎していない様子だった。

その理由として・・・

妊娠中や幼い子供を持つ女性社員は、勤務時間にすごく成約がかかってしまうからだ。

そしてそのしわ寄せを回りのスタッフがフォローすることとなるが、

最初のうちは良かったとしても、何度も遅刻や早退が続いたらいい加減フォローする方も腹が立ってくる・・・

そういう光景をずっと今まで見てきた大渕だからこそ、彼女は仕事を捨てて子供を取ったのだ。

彼女は裕真にだけポロっと本音をこぼしました。

「子供もキャリアも欲しいなんて私が欲を出しすぎたのよ」

大渕の口からでた悲鳴のような言葉が裕真の胸に深く突き刺さる。

会社から帰る電車の中、裕真はひとり物思いにふける。

{今は女性にとってそんなに生きづらい世の中なのか・・・}

そしてその日、妻の翔子は、偶然にも会社で上司からキャリアアップの打診を受けていた・・・

後半の展開

後半の展開は、気分転換に行った夫婦旅行で、お互いの今の思いを語り合う様子が描かれています。

大渕が退職することで少し心境に変化があった裕真。

いつもと様子が違ってなにか悩みを抱えている様子の夫を気遣って、夫婦二人で行く温泉旅行を計画する翔子。

数日後、久しぶりに行った旅行で、心と体のリフレッシュを楽しむことに・・・

キレイな街並みと美味しい料理に夫婦の会話も弾んだが、

時折、なにか真剣な表情で思い詰めている裕真がいた・・・。

翔子は裕真が心の中に何らかの悩みを抱えていることに気づいていたが、あえてそれを聞き出そうとはしなかった。

そんな中、夜になって二人はホテルでゆっくり温泉に浸かり、静かな夜を堪能していました。

そして・・・

夫婦が風呂上りに部屋でワイン片手に晩酌を始めたタイミングで、

裕真が自分の回りで最近起こった出来事を語り始めたのでした・・・

 

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14話の感想

問題がひとつクリアになるとまた別の問題が待っている。

まさにこれが人生というものなんだろうな~

ただ・・・

人生ではいろんな問題が降りかかってくるような感覚があるかもしれないけど、

それは間違いで、

ある問題に全力で立ち向かっている時には、そのすぐそばにある問題には気づかないだけで、

最初からちゃんとその問題はその人の前に存在していたものだ

今の裕真がまさにそんな状況じゃないだろうか・・・?

不妊治療に生活の全てを合わせていた時や、自分の精子に問題があると分かって手術の決断をする時なんかは、

まさにこの国の子育て環境の事なんて考えたことがなかっただろう・・・

人間なんてそんなものだ。

でも・・・

それが悪いわけではないし、人が成長していく中では当たり前のことだ。

裕真は、自分に課せられた問題を解決できたからこそ次の問題が見えてきたわけで、

目の前にある問題をいつまでも解決できなかったら、いつまでたってもその先にある問題には気づけないのだ。

だから・・・

問題解決の能力を持っている裕真にはぜひ、新しくぶち当たった問題に臆することなく挑んで欲しい。

愛する大切なパートナーと共に。

いや~

子育てを控える若い夫婦に待ち受けるリアルな現実が、この作品にはいっぱい出てくるな~

これから結婚を控えている未来の夫婦にはぜひ読んで欲しいコミックのひとつです♪

 

>>>『一日千秋』15話の解説と感想はコチラ♪

 

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