妊娠してすみません (漫画) ネタバレ|これはかなりの問題作です!

女性の妊娠・産休・育休に関する衝撃エピソード!

もしこれがリアルな現実としたら…


これはかなりの問題作です!

著者:とらふぐ / 江口心

『妊娠してすみません』

会社における女性の産休育休に関する様々なトラブルを、

1話完結のシリーズで連載されたリアルな現場エピソードです!


『妊娠してすみません』の見どころ

サイト主のまるしーが大好きなとらふぐさんが原作を担当していることで読み始めた本作ですが、

今回、読んでみてすさまじく共感する部分があったストーリーでした♪

そして・・・

1話から読み進めていくごとに知ってゆく今の育休・産休に関するリアルなトラブルの数々・・・

「まさかこんな問題が…?」

という信じられないエピソードの内容にびっくりしました。

正直言って、これはかなりの問題作です!

もし・・・

この作品に登場するような産休や育休の制度を悪用するような事件が乱発しているなら、

もう一度ちゃんと国の制度を見直した方がレベルの大問題だと思います。

そうでないとこのままでは会社も不幸だし、ちゃんと産休や育休の制度を利用している人たちも迷惑がかかることだ。

今回 とらふぐさんは、デリケートで扱いにくいテーマによく挑戦されたと思います。

さて、

今回紹介するこの『妊娠してすみません』見どころは、

1話完結で描かれてゆくリアルな産休・育休に関する現場の実態ですね。

現在は週二回ほど知り合いの会社でアルバイトをさせて頂いているサイト主のまるしーですが、

この漫画を読んでご近所の若いママさんが言っていた悩みや愚痴の意味がよく分かりました。

そうか・・・!

今、そこそこ中堅以上の会社では産休・育休のトラブルはこういう内容なんだ。

この『妊娠してすみません』が描き出すエピソードの数々は、

現代社会の暗部に切り込んだかなり重要な問題だと思いますし、

ちょっとした衝撃作品だ!

これは・・・

まるしーにとって地味~にショッキングな内容でした。

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妊娠してすみません (漫画) ネタバレ|これはかなりの問題作です!

1話:妊娠してすみません

アパレルメーカーに勤めるOL 芹沢奈央(32)は非常に困っていました。

なぜなら育児休暇があけてやっと仕事復帰してきた24歳のOL 森山つぼみが、

復帰してきた日に同僚たちの前でおこなった挨拶で、自身の妊娠を発表したからだ。

育休中に子作りをすることは法律違反ではないが、

これではまた彼女は半年ほどで産休に入ってしまい、

またまた残された社員で森山の分の仕事をフォローしなければならないのです。

しかも・・・

数か月後には再び産休に入る予定の森山は、まったく仕事を覚える気がなく、

そもそも正社員なのに仕事に対する責任感がない。

そのため、職場復帰した森山の穴を埋めるために、

結婚もしていない奈央たち先輩OLは、ずっと少ない人数で日々の業務をこなしており、

今月もすでに残業時間が100時間を超える激務となっていました。

なのに…

会社は、産休・育休制度をたてにやりたい放題の森山に強く言えず、

その結果・・・

森山が担当する仕事はぜんぶ奈央たちが請け負うことになるのです。

あまりにも理不尽だ!

でも…

そうかと思ったら、37歳で妊活しているOLには国の手厚い制度がないため、

まったく会社から配慮されない始末で、本当に休みが必要な人にはもらえないという酷い現実がそこには存在していました。

そして・・・

32歳となった奈央もまだまだ結婚と出産は諦めていないのです。

なのに・・・

こんなブラックな働き方をしていたら恋愛なんて夢のまた夢だ。

出産した女性だけが手厚く保護される制度には明らかな不具合が生じていたのです・・・

後半の展開

後半の展開は、明らかに産休・育休の制度を悪用して仕事をしようとしない森山に天罰が下ります。

それは・・・

森山が自らの行動で招いた結果でした。

ある日、奈央たちの訴えもあり、森山の不在を埋めるために一人の派遣社員が入ったことで状況が一変します。

彼女はなにも仕事ができない森山とは違い、ものすごく有能な派遣社員でした。

その結果、その派遣社員の女性は正社員となり、森山のポジションをそのまま引き継ぐことに・・・

さて、

その後、呑気にまた職場復帰をしてきた森山に待っていた会社の対応とは・・・?

2話:保育園落ちた…嬉しい!?

この2話のお話はけっこう衝撃的な内容です!

大手メーカーに勤める正社員の若い母親が、育休の期間を引き延ばしするために違法行為に走っちゃう話で、

すごくショッキングな内容のストーリーなのです(汗)

一般的に子供を育て終えた世代の人たちや、子供がいない大人の人たちの間では、

産休や育休を利用している若いご夫婦に対してまったく悪い印象を持っていなかったと思うのですが、

この『保育園落ちた…嬉しい!?』のお話を読んだ後では、

まったくその印象が変わるとおもいます。

「そういう悪用をするママさんたちがいるのね!」

という感じで、

育休中の正社員を見たら疑う気持ちが湧いてくるかも・・・

そんなお話でした。

その主人公の母親が行った行為は、産休・育休制度盲点をついた許せない犯罪で、

会社や一般社員からのフォローがあって成り立っている出産・子育て世代に向けたありがたい制度なのに・・・

まったくその意味を理解していない幼稚な考えのママさん。

それがこの漫画の主人公となる母親なのです。

もし、この記事を読んだ人に余計な犯罪知識を与えることとなってはいけないので、

内容について詳しいネタバレはしませんが、サイト主のまるしーがこれを読んだとき、

かなり産休・育休制度に関する現場に混乱が生じているだろうという予想が働きました。

確かにこの作品は問題作です!

ここへ来て産休・育休に関する制度は、明らかに行政と政治が一体となってもう一度見直しをする時期が来ていると思う。

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『妊娠してすみません』の感想

冒頭でもお伝えしましたが、かなりメッセージ性の強い作品です。

1話のお話は、あくまでも偶然が重なった結果と個人の問題で、そこまで社会問題として深刻ではないんですが、

2話以降のエピソードはかなり重大な問題を孕んだ内容になってます。

もし、エピソード通りのトラブルが現実の会社で横行しているのなら、

国の制度そのものに欠陥があることになる!

しかも・・・

まるしーは、この物語に描かれているような内容のトラブルをご近所の若いママさんOLから聞いたことがあるんです。

話を聞いた時は、そんなトラブルはごくまれなケースだと思っていたので、

そこまで自分の中に残るようなことはなかったのですが、

この『妊娠してすみません』を読んでからは、その思いが一変しました。

「これって…すごく重大な問題じゃん!」

そう考えるようになったのです。

産休や育休の制度を悪用する人間がたくさん出てくる世の中って・・・

なんかすごく残念です。

これから産休中や育休中の人を疑った目で見なければならない社会なんて…

辛くてしょうがない!

これは制度の問題なのか?

人のモラルの問題なのか?

個人的にはモラルだと思うけど、やっぱり国の制度も一度見直してみた方がイイかもしれない。

そうしないときちんとルールを守って制度を利用ししている人が可哀想だし、

その制度のために負担を強いられている会社や同僚たちが不憫です。

そんな問題をこの漫画はユーモラスに描いているけれど、スゴク大切なメッセージが込められている作品です!

そういう意味では、全26ページで165円でも高くはないかな・・・

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