敦の行動にイライラが止まらない!
敦が鈴に真実を語らないうちにドンドンと取り返しのつかない事態へと発展してゆく・・・
『たーたん』
4巻の解説と感想です♪
敦の予想をはるかに超えたとんでもない事態に話が進んでゆくのです(汗)
なんと…なんと…
服役してるはずの征司が鈴と敦が暮らす町に・・・
4巻の見どころ
これまでずっと服役している鈴の実の父親・葛木 征司(かつらぎ せいじ)の存在を隠し続けてきた敦。
だが・・・
いくら隠し続けていたとしても、征司が出所してきた時点で、
鈴には実の父親が存在するという事実が発覚してしまう可能性が極めて高い(汗)
幼い鈴が傷つかないようにと黙っていた征司の存在であったが、
今となっては、敦自身が傷つきたくないから鈴に本当のことを話さないとしか思えない行動だった。
煮え切らない敦の気持ち(汗)
本当に憶病で情けない男であり、罪なニセ父である。
ただ・・・
この4巻では、敦のそんな弱い心を見透かすかのごとく二人にとって大きな出来事が発生してしまうのです・・・
そこで・・・
今回4巻の見どころは、ついに鈴の父親・征司が服役から出所してきて、
なんと…
鈴と奇跡的な出会いをしてしまう緊迫の展開ですね。
顔も覚えていない征司を目の前にして、鈴は一体どんな反応を示したのか?
そして・・・
15年という長きに渡る服役から鈴と敦が暮らす町に帰ってきた征司のその真意とは・・・?
今回でまたひとつ大きくドラマが動き始めます。
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たーたん【ネタバレ4巻】この期に及んで逃げる敦!
25話
熱中症になって倒れた敦の見舞いにやって来る片岡(かたおか)と妹尾(せのお)の存在に嫌悪感を覚える鈴は、
面と向かって二人の大人女性に対して、
自分の父親にはこれ以上近づかないで欲しいと強い言葉で抗議するのです!
鈴にはまだ自分の母親がどこかで生きているという強い思いがあったのだ。
{たーたんにチョッカイ出さないで}
そんな気持ちだった。
しかし・・・
年上で、しかも敦が働いている会社の人間への対応としてはとんでもなく失礼な態度をとっている鈴に対し、
敦は今まで見せたことのない口ぶりで鈴のことを叱りつけたのです(汗)
色んな意味で敦も今はいっぱいいっぱいなのだ・・・
一方同じころ、
鈴の親友である真紀(まき)は、再婚の件で母親と激しい口論を繰り広げていました。
26話
夏休みに入って鈴と真紀は話の成り行きから一緒に家出をすることとなりました。
真紀は母親との関係に苦しんでいて、鈴はやはりまだ生きていると信じてやまない母親への強い心情である。
結果・・・
家出の目的は大阪での母親探しに決まった。
それは…
敦の故郷が大阪ということもあり、母が生きているとすれば大阪だろうという鈴の勝手な思い込みからでした(汗)
出発の間際に鈴の幼なじみである川畑(かわばた)と、真紀のメールアドレスを交換して、
最悪な事態へのリスクヘッジを施した後、
まったくなんの手がかりもない鈴と真紀の大阪での母親探しがスタートしたのである(汗)
しかし・・・
まったくデタラメな母親探しの旅であったが、意外な真実にたどり着く鈴でした・・・
27話
敦と真紀の母親が娘たちを心配してまったく仕事が手につかない頃、
大阪で知り合った親切なお姉さんの協力もあって、
なんと・・・
敦の両親と出会う事となった鈴。
最初は邪険に追っ払らわれた鈴と真紀だったが、
鈴のしつこさに根負けした敦の母親は、鈴と真紀を家に上げてくれることに。
そこで敦の両親から、今まで聞いたことのない敦と智絵(鈴の母親)の話を聞く鈴だった。
しかし・・・
敦の母親の口からは鈴の母親は本当に亡くなっているという辛い事実と、
詳しいことは敦から聞いてくれという少ない情報しか得られなかったのだ(汗)
敦の両親と会ったことで、ある程度今回の旅に納得した鈴は、その後東京へと帰ってゆきまし・・・
28話
東京へ帰る高速バスの中で鈴は銀行の貯金通帳が入ったバックを乗客の男から盗まれそうになります。
だがその時、
頬にキズがある怖そうなオジサンが犯人をとり押されてくれて鈴はお金を盗まれずに済みました。
「気ぃつけなあかんで。」
と…不愛想に言って鈴を助けてくれたその怖そうなオジサンは自分の座席へと戻っていった。
その時、鈴はなぜかそのオジサンに心を鷲掴みされてしまうことになるのです(汗)
これは血が結び付けた不思議な運命だったのだろうか?
鈴を強盗から救ったその怖いオジサンの正体は、
その日、長い服役から出所した鈴の父親・征司だったのです!
敦の計算ではまだ刑期は終わっていないはずだが・・・
29話
3日ぶりに帰ってきた鈴の頬を顔みるなりひっぱたいた敦。
ここから親子の修羅場が始まる。
鈴は敦が母親のことを話してくれないから大阪へ行ったことを打ち明ける。
そしてさらに、敦の両親と奇跡の出会いをしたことも・・・
信じられない言葉を鈴の口からきいて顔の色を無くす敦。
さらに自分が家出をしたのは、
「たーたんがお母さんのことを話してくれないから」
と言って敦に母親のことを執拗に問い詰める鈴。
ここで覚悟を決めて全てを打ち明けることを決意したかに思えた敦だったが、
この期に及んでも鈴に「時間をくれ」と言って口をつぐむ敦だった。
敦の悲壮な表情を見て何かをくみ取った鈴は、
しかたなく敦の決意が固まるまで待っていることに・・・
30話
敦がモタモタしている間に、その片方では鈴と征司の奇妙な交流が始まってしまいます(汗)
あの日、高速バスの中で自分を救ってくれた頬にキズのある怖いオジサンのことがまだ忘れられない鈴。
本人はその気持ちを恋心と認識するのです。
「あの人はヤバそうだから早く忘れた方がいい」
と言って真紀は征司のことは忘れるように鈴を説得しますが、
完全に実の父親に恋心を抱いてしまった鈴は、
その後も征司のことが頭から離れないでいました・・・
31話
敦の苦悩する姿が痛々しい光景をよそに、
鈴の目下の興味は高速バスで自分を助けてくれたあの怖いオジサンの存在だった。
完全に一目ぼれをした恋する少女となった鈴。
しかも・・・
このあと偶然、家の近所で鈴と征司がバッタリ再会してしまうのです(汗)
奇しくもその日は、敦が鈴に本当のことを打ち明けようと決めた日でした・・・
32話
4巻の最終エピソードです。
結局、あの日、敦の告白は不発に終わり、
結局、鈴にはいまだ本当の事実を伝えられないままの敦でした。
そんな中、
知らず知らずのうちに、敦の知らない所で鈴と征司の交流は続いていたのです。
もちろん鈴はいま自分が恋い焦がれている怖いオジサンが自分の父親だとは全く知らない。
しかし・・・
征司が鈴に気づいているかどうかは微妙なところだった(汗)
「もしかしたら気づいているかもしれない!」
そこら辺の詳しい真相はきっと次回のお話で明らかになるのでしょう♪
という感じでこの4巻はここで幕引きとなります。
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4巻の感想
『この期に及んで逃げる敦!』
この男を見ているとイライラが止まらない(怒)
とにかく悲しいくらいメンタルが弱くて劣等感の塊である。
鈴が家出してまで知りたがった母親のことを、
この期に及んでもまだ言いよどんでいる敦。
腹が立ってしょうがない。
彼が本当の事実関係を打ち明けないのは決して鈴のためでもなんでもない!
「ただただ…自分のためだ!」
自分が傷つきたくない!
自分から鈴の気持ちが離れやしないだろうか?
征司のもとへ鈴が行ってしまうのではないか?
自分が捨てられるのでは…?
自分から鈴が離れてしまうことが何よりも辛い敦。
卑怯だ!
「鈴の真実を知りたい気持ちなんてなにも考えちゃいない!」
すでにもう鈴は敦の話す内容をちゃんと理解できる年齢でもあるし、
鈴は実質年齢よりもしっかりしたお嬢さんなのだ。
しかも・・・
その事を誰よりも知っているのは敦自身のはずだ。
現状の生活が壊れてしまうかもしれない恐怖に口をつぐみ続ける敦。
男としても、人間としても大嫌いなタイプだ!
それとは反対に・・・
「征司は思っていたよりもカッコイイ男性でした。」
人としてね♪
例え暴力を振るわれなくとも、たとえ目に見えて優しくなくとも、
サイト主のまるしーは征司みたいな男性が好きだ。
もし、まるしーが鈴の立場だったら迷わずに征司のもとへゆくだろう。
私はなんとしても敦みたいな男性が嫌いなのだ!
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