恋はときに切なくてとても苦しい!
ただ・・・
その恋の種類によって痛みの内容が変わってくるんだ・・・
『やわ男とカタ子』
5巻の解説と感想です♪
今回のお話は、恋のピークを迎えた藤子ときよ香が、
同じ時期に経験する切ない恋の始まりと終わりを描いたエピソードです♪
恋をする素晴らしさと、本当に相手を思いやる美しき女の友情が描かれていますよ♪
5巻の見どころ
すったもんだの末にやっと正式に付き合うことになった藤子と小柳。
本当ならばこれからラブラブな二人の日常が待っていたはずなのですが、
どこか藤子は浮かない表情をしている(汗)
その理由は、喪女仲間である”きよ香”に原因がありました。
自分の恋が順調に進んでゆく裏で、見るからに落ち込んでいる きよ香のことが心配でしょうがない藤子。
そんな中、
みんなで集まったクリスマスパーティの夜に、きよ香と久美が、きよ香の恋の相手が原因で大モメしてしまう(汗)
せっかく築き上げてきた3人の友情にひびが入ったことで、
藤子としては初カレシの小柳との甘い日々どころではなく・・・
さて…
今回5巻の見どころは、アラサー女子たちの切ない恋模様と、ハ―ウォーミングな友情物語といったところですね。
藤子・久美・きよ香、それぞれの立ち位置でエピソードを読んだとき、
「実は誰も間違っていないことが分かります。」
人を好きになることに決まった方程式があるわけでもなく、
自分の心は機械ではないのでボタン一つで簡単に操作きるものでもない。
分かってるけど体が勝手に動いたり、分かってるけど体が思い通りに動かなかったり…(汗)
「それが人の心だ!」
だからこそ人の恋には常識では想像もつかないドラマが生まれるのである。
情熱がスパークして燃え上がるような恋をしても、周りからはそれが間違った恋だと指摘されることも多い。
ただ・・・
「人が恋をしはじめた時は、生きはじめたばかりのときである」
というフランス女性作家が言った名言に従えば、
たとえどんな恋をしようとも、初めてする恋は人生を生きはじめた証なのである♪
4巻の解説と感想はコチラ♪
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やわ男とカタ子【ネタバレ5巻】意味が違う二つの切ない恋!
修羅場
初めて きよ香が恋をした細谷は妻帯者でした。
きよ香が細谷に対して抱いていた違和感の正体はそれだったのだ(汗)
だけど・・・
だからといってすでに走り出したきよ香の初恋は止めようがなかった。
{イケナイ恋をしている}
きよ香は誰にも相談できないまま報われない恋に悩んでいました。
そんなモヤモヤした気持ちの中、きよ香は小柳の家で開かれるクリスマスパーティーに参加します。
つき合いたての藤子と小柳はまさにラブラブな状態で、
後ろめたい恋愛をこじらせている今のきよ香としては、とてもその光景は辛いものが込み上げてくる(汗)
かつては同じ喪女仲間だった藤子の真っ当な恋が羨ましくてしょうがない。
そんな状況に、もう酔っぱらうしかないきよ香は、お酒をがぶ飲みしてその場をやり過ごそうとしますが、
藤子と小柳が追加のお酒を買いに行っている間に事件が勃発します(汗)
なんと・・・
酔っぱらって心のストッパーが外れたきよ香が、
もっとも不倫を嫌う久美に自分の後ろめたい恋をカミングアウトしてしまうのです(汗)
当然、きよ香の話を聞いた久美は、相手の細谷を ”クズ男” 扱いしました。
もっともな事です。
しかし・・・
酔って感情のコントロールが効かないきよ香は、
つき合う前にクズ男の正体が分かってよかったと励ましてくれた久美に、
「久美さんに私の気持ちはわからない」
と…キレてしまうのです!
その後、藤子と小柳が家に到着した時には、もう久美が家から飛び出してきて、
部屋では狼狽えてなにも出来ないでいる小柳の友人・澤(さわ)と、泣き崩れているきよ香がいました。
まさに修羅場です(汗)
小柳とつき合って初めてのクリスマスが散々な日になった藤子でした・・・(汗)
久美の事情
久美から言われたことは正しいと頭では理解していても、
初めての恋にしがみつきたい気持ちと、細谷のことが好きだという気持ちに抑えが効かない きよ香は、
心配して何度もメールを送ってくる藤子にも心を閉ざしてしまいます。
幸せな恋をして、今や自分とは違う世界にいるリア充女子となった藤子の声はまったくきよ香には届かなかったのです。
つらい恋だと分かっていても細谷からのメールには返信し、
自分から細谷をデートに誘ってしまうきよ香だった。
彼女は細谷と彼の妻との関係が”冷え切っている”というその一点の希望を心に握りしめて、
未来のない恋愛にのめり込んでゆくのです。
一方、
きよ香を心配する藤子は、
「私のこともちゃんと見てよ!」
と…拗ねる小柳を振り払って、クリスマスの日にきよ香と大モメした久美のもとを訪ねます。
そこで・・・
藤子はどうして久美が”不倫の恋”を異常なほど憎んでいるのかを知ります。
それは・・・
自分の父親が不倫をして母親を深く傷つけたからでした。
いつも明るく誰にでもやさしい久美からは想像もできないほど辛い過去を乗り越えてきた久美。
高校時代からずっとそばにいたのに、まったくそんな久美の事情に気づいていなかったことでショックを受ける藤子。
久美としてもそれは親友に初めて見せた一面だったのです。
意味が違う二つの切ない恋!
きよ香の切なくて苦しい恋と並行して、藤子の小柳との切なくて苦しい恋も同時に進行してゆきます。
ただ・・・
そんな二人の恋には決定的な違いがありました。
つまりそれは、
”意味が違う二つの切ない恋”
ということであり、藤子の恋はなんの障害も罪悪感もない真っ当な恋愛であり、
初めて恋をした女子が経験する恋の醍醐味を味わう”切なさ”であって、
言わばそれはとても幸せな恋の苦しさであり、楽しさでもあるわけです。
一方、妻子ある細谷に恋をしたきよ香の切なさや苦しみは、
人の道に反する罪悪感であったり、未来のない恋愛に対する絶望感を味わう”負”の苦しみなのです。
同じ ”切ない恋” をしている二人ですが、中身は全く異なるものなのです。
そして・・・
今や久美や藤子にも顔向けできなくなってひたすら苦しい恋に迷走し始めたきよ香。
そんな彼女のことを心配して、藤子と久美が手を組んで立ち上がるのです。
たとえきよ香に憎まれようとも、未来のない恋愛に突き進むきよ香を止めようと思いきった行動に出た二人。
この5巻のエピソードは切ない恋と女の友情を描いたとても読みごたえのあるお話でした♪
なので…
その詳しい内容は、ぜひ本編現物でお楽しみください~♪
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5巻の感想
今回のお話はスゴく味わい深い内容でした♪
きよ香と細谷の不倫エピソードが妙にリアルで生々しく、
そんな後ろめたい恋愛にドンドンはまってゆくきよ香に対してとる藤子や小柳、そして久美のスタンスは、
「全体的にすごくバランスが良くて、こんな友人がいたらイイナ~と思える関わり方でした♪」
世間一般の正論だけを押し付けるわけでもなく、
あくまでも相手の身になって解決策を見いだそうとする藤子たちの姿は素敵でした♪
きよ香の一件で、せっかく付き合い出した藤子と小柳のラブラブな様子が堪能できなかったのは少し残念ですが、
久美の抱えている”不倫トラウマ”の正体や、家族の知られざる真実も分かって、
「可愛くて元気な久美というキャラの出来上がったルーツを見た感じですね。」
彼女には誰にも相談できなかった家族の苦悩があったんですね(汗)
「人は見かけによらない」
それは当然のことだけど、その言葉が改めて胸に突き刺さる久美の真実でした。
個人的には久美ちゃんがすごく好きだったので、より彼女のことが愛おしくなりました。
「こんなおばちゃんの胸ですが、思いっきり久美ちゃんを抱きしめてあげたい衝動に駆られてしまった!」
あとは、やっと念願かなって藤子と付き合い始めた小柳さんですね。
今回は、藤子と久美ときよ香の友情物語に振り回される形で少し一人だけカヤの外みたいで可哀想だったんだけど(汗)
ただ・・・
29歳にして酸いも甘いも経験してきた小柳さんの懐は思った以上に広く、
友人関係の躓きで右往左往してる藤子を優しくフォローする当たりはさすがです!
「素敵なカレシだ♪」
5巻の後半で、小柳さんのもとになにやらいわくつきの元カレが登場しましたけど、
恐らく次回はこの元カレとのひと悶着が待っていそうですね(汗)
「今や、藤子にゾッコンな小柳が一体どういう態度でその元カレに対応するのか?」
とても見ものです。
さて…
最後になりましたが、大切な友人であるきよ香のために、
嫌われることを覚悟して不倫の恋をやめさせた久美ちゃんの行動。
サイト主の まるしーは正しいと思った。
実際には恋の形に良いも悪いもないのかもしれないけど、
久美ちゃんの判断はそこではなくて、あくまでも彼女の中の正義を貫き通した結果だ!
その久美ちゃんの正義の前には、細谷が抱える妻との苦悩なんてただの言い訳にしか過ぎない(汗)
とても胸に刺さるエピソードだった♪
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