『シジュウカラ』
10巻の解説と感想です♪
ついに、みひろの怒りと絶望がマックスに達した!
その怒りの矛先となったのが忍だ。
みひろは牙を剥いて忍に襲いかかる!
恐らくこの二人が出会ったその日からこういう展開になることは決まっていたのだろう…。
とうとうみひろと忍が直接対決です!
己の命までを引き換えにしてまで千秋を支配しようとするみひろでしたが、
人の心を縛り付けて無理やり変えるなんてことが出来るわけもなく…。
今回、みひろが自ら自爆してしまいます!
10巻の見どころ
お互いの素直な気持ちを告白し合って、再び関係が復活しそうになった矢先に、
その事を察知した みひろが自ら手首を切った(汗)
もう完全な力技で千秋を繋ぎとめようとする みひろのメンタルは相当なところまで病んでいました!
みひろに携帯を破壊され、その後はほぼ軟禁状態となった千秋は、
忍に連絡さえすることもできずに、絶望の中でみひろとの時間を過ごします(汗)
やはり…
「千秋と忍は最初から結ばれない運命だったのだろうか?」
10巻の見どころは、やはり忍・千秋・みひろが壮絶な修羅場を繰り広げるシーンですね(汗)
もはや狂気と化した みひろの行動には、ヒヤッっとさせられましたが、
その後に忍がとった冷静で大人な対応にすごく感心しながら、
どこまでも人の親である彼女の母性を感じた10巻のストーリーでした。
「忍は一人の女である前に、一人の母であった!」
そこにサイト主のまるしーはホッとした気分になりました。
いくつになっても”女”の部分が多く露出してるオバサンは、
「同性ながらやっぱり見ていて気持ち悪いものがある(汗)」
そういう点では、忍の”女と母親”のバランス感覚は素晴らしいものがあると思う!
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シジュウカラ【ネタバレ10巻】修羅場が変えた3人の関係性!
33話:冷たい頬
忍がホントはずっと千秋に会いたかったのだと告白したそのまさに絶妙なタイミングで、
みひろから手首を切ったというメールが入ってきて、慌てて自宅へと帰っていった千秋でしたが、
幸いみひろの命に別状はなく、たくさんの止血テープのおかげでで出血はほぼ収まっていた。
みひろがやった行為は明らかに千秋を自分につなぎ留めておくために取った策であり、
雨の中、千秋が持ち帰った女性ものの傘(忍の傘)を見てますます自分が捨てられる強迫観念にかられたみひろは、
千秋のスマホを包丁の柄でぶったたいて砕いてしまったのだ(汗)
ついに みひろがモンスター化してしまったのである!
原因はもちろん千秋にある。
その頃…千秋とみひろがそんな修羅場を迎えていることなんて全く想像すらしていない忍は、
岡野と電話で千秋に関することで意味深な会話をしていました。
岡野はなんとか忍の気持ちを自分に繋げようと言葉を尽くし、
忍は岡野と今は距離をとりたいとする水面下の激しい攻防戦が繰り広げられていたのです。
どんどんと千秋の方へと気持ちが引きずられてゆく自分に必死でブレーキをかけつつ仕事に集中する忍でした。
翌日、いろんな雑念を吹っ切りたい忍は久しぶりに親の墓参りへ行きました。
そこで彼女は岡野との淡い思い出や、千秋とのドキドキした日々を振り返りながら、
冷たい頬を撫でてゆく過去の残像と対峙しました。
おもむろにバックからスマホを取り出した忍は、
「千秋くんに会って話したいことがあります」
というメッセージを送信した…
34話:けもの道
みひろから携帯を取り上げられている千秋は、忍からのメッセージを見ることができない(汗)
一方、忍は自分が千秋に送信したメッセージに既読がついていないことで、
それが彼の”メッセージ”なのかもしれないとは思いつつ、
千秋の編集担当者でもある岡野から、千秋の住所を聞き出して、彼と直接会いに行く決意を固める。
それは…ちょうど千秋がみひろに同情して彼女を抱こうとしていた時だった!
「千秋くん…いるの?」
トツゼン家に忍がやって来たことで修羅場が展開される(汗)
そこからは後戻りできないけもの道を突き進む3人だった!
そのうち発狂した みひろがそばにあった傘で忍に襲いかかってゆくと、
傘の切っ先が後ろにいた千秋の胸元をえぐった!
その時…忍を心配して千秋の自宅に岡野がやって来て、みひろはその興奮のまま意識を失った。
その後…忍と岡野は千秋からここまでに至ってしまった経緯を聞き、
千秋は岡野と一緒に新しいスマホを作りに外へ出かけた。
忍は、みひろのそばについていました。
やがて…意識を取り戻したみひろは、始めのうちは忍に酷く毒ずいていたが、
そんな中、
これまで千秋とみひろの苦しみに手を差し伸べてくれた大人が、
今まで誰一人いなかったことに悔しいと涙を流す忍の姿を見て、
みひろの中にいた憑き物が剥がれ落ちたように、”ストン”と彼女の怒りが収まった。
35話:Drifter
その後…千秋は再び精力的に漫画の活動を開始し、
少しだけ忍に心を開き始めた みひろは、忍の仕事部屋にやってきて時間を潰すようになった。
口では、
「千秋と二人きりで会わないように監視するためよ!」
とは言いつつ、本心では忍に助けを求めていたのだ。
忍もまた、みひろがいるとなかなか彼女に気をとられて仕事に集中できなかったが、
自分からみひろへ仕事場に来るよう促した手前、なんとか仕事とみひろのケアを両立させるしかなかった。
それからみひろは千秋と暮らすアパートと忍の仕事部屋をDrifte(漂流者)のごとく行ったり来たりした生活が続き、
いつしか千秋とも普通に会話ができるまでに精神が落ちついてきた。
そんな時である!
忍のアシスタントさんが身内に不幸があり、頼んでいた仕事がダメになってしまったのである(汗)
困っている忍に みひろが、
「わたし…何かやろうか?」と助け舟を出してきたのです!
以前から千秋の漫画の手伝いで少し作業の経験がある みひろは、
自分から積極的に忍の窮地を助けてくれたのです。
これで一気に二人の心の距離は近づき、
忍はみひろに仕事を手伝ってくれた報酬と、以前からみひろが好んで見ていた一冊の写真集を渡した。
その写真集の作家が今ちょうど個展をやっていることをみひろに伝え、
「行ってみたら?」
と…彼女の背中を押した。
一方…
頑張ってはいるものの、仕事でなかなか結果を出すことができない千秋は、
みひろとはまた違った意味でDrifte(漂流者)していたが、
忍と過ごすようになってから、かなり精神面で健康になってきた みひろから、
作品を描くにあたっての重要な仕事のヒントをもらい、自分の描くべき作品の方向性を見いだしたのです!
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10巻の感想
「なかなか見ごたえのある内容でした!」
やはり、坂井先生の描く作品には、昨今溢れかえっている”お子ちゃま”用のコミックとは違って、
シッカリとしたテーマに沿って描かれた”シナリオ力”がに感心させられてしまう!
物語の辻褄がちゃんと整っていて、読んでいても「あれっ!?」という矛盾点がまったくない(笑)
最近はよく漫画で違和感だらけのヒューマンストーリを読むことが多かったので、
『シジュウカラ』のような本物を読むと、安心して物語の世界へ没頭してゆけます。
34話で見せた忍の みひろへの同情と無償の愛情がこもったセリフは、
まさに人として様々な経験を積んだ大人の人間にしか出てこない言葉だった。
「あの忍の言葉でみひろの荒(すさ)みきっていた心が完全に救われたのです!」
その後…
少しづつ みひろが忍に反発しながらも心を開いてゆく様子の描き方も素晴らしい♪
けっして恩着せがましいわけでもない、忍の背伸びしていないみひろへの対応が、
まるしーのような忍と同世代の人間から見ても心地よいのです。
忍の中にある女の部分と母親の部分のバランスが絶妙な割合で顔を出してきて、
「リアルだけど常識的なアラフィフ女性に描かれているのです。」
だからスゴク忍にある種の好感を持ちながら物語を読み進めることができる♪
「なんとか忍と千秋が結ばれて欲しいと思ってる。」
岡野君には申し訳ないが、やはり忍にはこの先の人生を千秋と共に歩んでほしいと願ってます。
二人が幸せそうに暮らしている光景をいつかは見てみたい。
そんなことを感じたこの10巻の内容でした♪
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