「甘ったれてんじゃないわよ!!」
居直って暴走し始めた後田に、聡美の鉄槌が叩き落される!
成功は横取りして、見返りばかりを求め、失敗は人のせいにしてきた後田。
そんな彼の腐った根性が、ついにみんなの前に晒されてしまった。
「もう彼に逃げ場はない!」
哀れクズメン…その歪み切った性格を最後の最後で切り刻まれる!
シリーズ第二弾がこの3話で完結します!
著者:西優木
『クズメン百鬼夜行:どうせ無能な僕なんて…』
3話の解説と感想です♪
今回で『クズメン後田編』が結末を迎えます!
自己卑下のリミッターが外れて、どんどんと悪い方向へ増長してゆく後田に、
教育係の聡美は、その歪みきった彼のおこないを正すべく立ち上がる。
彼女は上司にある提案を持ち掛けて、後田を独り立ちさせたのです。
まったくその能力もないのに聡美から見捨てられた後田は、予想どおり焦りまくった(汗)
そして…
追い込まれた彼は人として絶対にやってはいけない事に手を染めてゆくのです。
「哀れ増長した卑屈男!」
ラストはみんなの前でクズメンな本性を晒されて”ジ・エンド”を迎えました。
2話の解説と感想はコチラ♪
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どうせ無能な僕なんて…【クズメン百鬼夜行】ネタバレ3話|卑屈男の悲惨な末路!
独り立ち
「誰でもできますよ、こんなこと♪」
聡美が取引先に送ったカタログのおかげで新規契約を獲得できた後田は、
それをまるで自分の手柄のごとき態度で、周りの社員たちに触れ回りました。
その光景を見ていた聡美は、
「そっちがその気ならこっちにも考えがあるわよ!」
と…静かな怒りを胸に秘めて、ある行動に出ました。
それは、上司に申し出て新契約を獲得した後田の教育係から卒業することだった!
要するに聡美の狙いは、後田を独り立ちさせることです。
後田は教育係である聡美の手柄を横取りする形で、新契約を自分の手柄にしたわけだから、
彼としては、まだ自分が営業マンとして未熟だとは言えない立場なのだ(汗)
それでも…
後田は、「でも…僕なんかが一人で…」と不安げな表情で、上司に泣き言を言って、
なんとか聡美のサポートを受け続けようとしますが、
あえなく上司は聡美の提案を受け入れたのです。
こうして、まったく実力のない後田は、聡美のサポートなしで仕事をしてゆくことにおなりました。
みんなアンタのせいだ!
その後、聡美のサポートを失った後田は、この日、初めて一人で取引先との打ちあわせに臨みました。
その会社とは、先日、聡美が送ったカタログを見て契約が成立した会社でした。
一応、最終的な打ち合わせまで一人でなんとかこぎつけた後田だったが、
打ち合わせの最後で取引先の社長から、
契約する決め手となったのが、聡美の送ったメモ付きのカタログだと言われ、
後田は最悪なタイミングで、いつもの卑屈でひん曲がった発言を連発してしまうのです(汗)
しかも…
突然始まった彼のネガティブ発言に驚いている社長の前で、
彼の教育係である聡美を誹謗中傷するセリフまで口走ってしまうのです!
当然のごとくそんな後田の発言に気分を害した社長は、
なぜ、聡美から送られたカタログで今回の契約を決めたのかを後田に伝え、
「次回の担当があなたでないことを祈ります」
という…捨て台詞まで添えてその場から去っていたのです。
こうして後田の初商談は、最悪の結果に終わった…(汗)
しかも…
このあと、会社に戻った後田は、聡美から新規契約の進捗状況を尋ねられると、
「みんなアンタのせいだ!」
と…怒りに任せて門違いな文句を聡美にぶつけたのです(汗)
後田の尋常じゃない大声の叫びが社内全体に響き渡り、その場の空気は静まり返った。
聡美が予期した通りに少しづつ彼は追い詰められてゆく・・・
卑屈男の悲惨な末路!
自分が追い込まれていく状況を涼しい顔をしてあざ笑っている女。
後田から見るといまの聡美はそんな存在だった。
{なんだよ…色仕掛けで契約が取れただけのくせに…}
後田はいまだに聡美に対する間違った認識を改めていないのだ(汗)
そして…
彼のそんな卑屈で歪んだ思考は、最悪な行動へと自らを導いてゆくのです。
こういうクズ人間が考えることなんて大体相場が決まっている。
卑怯な手口を使って人を陥れようとすることだ。
漏れなく後田もそういう汚い行動に打って出ました。
彼は、わざと大きなミスをして、それを聡美に擦り付けようと画策したのです(汗)
{これであいつも終わりだ!}
{僕を見捨てた罰だ}
後田は不気味な表情でニヤニヤしながら、
聡美を窮地に陥れる爆弾が破裂するのを待っていました。
だが・・・
当日になっても一向に罠を仕掛けた会社からクレームの連絡が入らない!
{ど…どうしてだ!?}
後田の表情が焦りだしたその時である。
「探し物はこれ?」
と…聡美が後田の目の前に一枚の資料をかざしました。
まさしくそれは彼が聡美を陥れるために使った資料だった(汗)
そうです。
彼の行動は最初から聡美や上司に監視されていたのです。
もちろん、後田が企てた計画も聡美によって未然に回避されていて、会社に損害は出なかった。
ただただ後田の卑怯で薄汚い行動だけが明らかになったのである。
卑屈男の悲惨な末路はここからだ。
それは、彼のどうしようもなく”クズ人間な本性”が社内のみんなに晒されて、
結果…会社で働けなくなるという結末を迎えた。
最後に後田は延々と卑屈な言い訳と的外れな愚痴を繰り返していました。
すると…そんな態度に呆れかえった聡美は、
「甘ったれんじゃないわよ!!」
と…後田に一喝すると、そこから最後のお説教を始めます。
「成功は横取りして、見返りばかり求めて、失敗は人のせいにして」
「周りの人間を見下しているような君を誰が信用するっていうの?」
ラストで聡美の胸に刺さる言葉が後田に浴びせられますが、
その聡美の言葉に、
「僕は…僕は…」
と…力なく嘆き続ける後田の哀れな姿が印象的なラストシーンでした・・・
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3話の感想
結局…今回のクズメン後田も、ヒロインから反撃されたらあっさり撃沈でしたね。
何一つ正当性もない行動の数々なわけだから、相手に正攻法で来られたら、ひとたまりもありません。
そんなことも分からないから彼はクズメンなんだろうけど、
「あまりにも愚かでクズ過ぎる男だったな~」
前回のクズメン堀畑といい、この後田といい、人として芯の部分が弱いから、
結局のところ暴走しすぎて自滅しちゃうタイプだった!
「弱さゆえの増長」
そもそも相手は壊さないようにクズメンを諭そうとしているのに、
その親切心を勘違いしたクズメンは、調子に乗って相手のマウントをとろうとする(汗)
それに切れた相手は、本来の人間力を発揮してクズメンに制裁を与えて、
その結果…哀れにそのクズメンは泣き崩れるのです。
「大体がこのパターンだ」
まったく学習しない世の中のクズメンたちは、そんなことをずっと繰り返している。
「ホント馬鹿だな~(汗)」
実生活の中でも後田みたいな”自己卑下”タイプの人間は男女問わずそこそこ多いと思いますが、
こういう人間に限ってやたら人を貶めようとしてくるんです。
「それもチクチクと細かく」
彼らの発言の一言一言が相手に対する嫌味や妬み嫉みで充満している。
そんな相手と関わるのはホント神経が疲れます(汗)
叶うならば一生、後田みたいな人間と関わり合いたくない。
さて・・・
聡美の鉄槌を食らって会社を追われた後田ですが、
「彼女の真に迫るお説教を受けて、彼は改心したのでしょうか?」
まずそれはないでしょう!
改心したならばまだ彼はいまの会社で、一から出直しているはずです。
あっさり会社を辞めたということは、なにも聡美の言葉が彼の心に響いてなかった証拠です。
最後に、「僕は…僕は…」と、後田がうずくまりながらブツブツと呟いていましたが、
恐らく言い訳と自分を取り巻く環境への愚痴を延々こぼしていたのでしょう。
「人はそう簡単には変われない」
特に後田のように、心の底からひん曲がったクズメンは、
死ぬまで”自己卑下男”を卒業することはできないでしょう。
なので…
やがり「君子危うきに近づかず」である。
うん、そうしよう。
『クズメン百鬼夜行』第二弾もタップリ楽しませてもらえました~♪
次の第三弾は一体誰の作品になるのかな~♪
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