職権乱用も甚だしい社内不倫の実態!
一部の不届き者のおかげで会社や個人に多大なる損害や被害を与えている現状を、
その道のエキスパートが見事な手際で問題解決へと導きます。
それが、『不倫別れさせ社』という社内不倫専門の掃除屋さんだ!
著者:樹ユウマ
『御社の不倫の件~絶対に別れさせます~』
1話の解説と感想です♪
その女は迷惑な社内不倫OLと同じ時期に派遣社員として入社してきた。
明らかに有能そうな彼女は、つぶさに会社に不利益を与えている害虫社員の行動を観察し、
入念な内定調査を終えたあと依頼者の経営陣にこう告げました。
「では…正式にお引き受けします。」
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御社の不倫の件【ネタバレ1話】正式にお引き受けします!
とある中堅イベント会社の宣伝部に、その日二人の新人女性が配属されてきました。
一人は安西梨々香(アンザイリリカ)という他部署から移動してきた派手系の若い女性社員で、
もう一人は三枝玲(サエグサレイ)という地味だけどすごく有能そうな派遣社員の女性だ。
安西の方は、ぜひとも宣伝部で活躍したい言う強い熱意が認められて配属が決まったのだと、
宣伝部を率いる槇原(マキハラ)課長が言っていたが、
それは真っ赤なウソだった!
安西の教育係に指名された高橋さつきは、最初から偉そうな態度でな上に、
まったく仕事を覚えるそぶりも見せない安西に手を焼かされてしまうのです。
安西の言うことやることすべてが非常識で何様ですか?という傍若無人な振る舞いなのだ。
そうです。
このとんでもない新人の正体は槇原課長の愛人だったのです。
ありえない職権乱用の末に槇原は自分の不倫相手である安西を、
自分たちがより楽しむために自身が責任者を務める宣伝部に異動させたわけだ。
完全に権利の悪用である。
なので…
安西はまったく仕事を覚えようともせず、教育係の高橋はそんな安西のフォローで神経をする減らすことになり、
おまけにどんどんと残業する時間も増えていきました。
高橋には付き合って2年になるホテルマンの彼氏がいましたが、
それでなくともシフトを合わせてデートをするのが大変だったのに、
安西のおかげで残業続きの高橋は、まったく彼氏と会うことができなくなってしまいました。
槇原と安西の社内不倫による最大の犠牲者は、この会社と高橋さつきでした。
他の目的
槇原と絶賛不倫中であるクズOL・安西とは打って変わり、
高橋のオーバーワークすぎる状況を気遣ってフォーローしてくれる派遣社員の三枝玲。
しかも仕事のスキルはいたって有能である。
入社5年目だが性格的に気の弱い高橋としては、
安西の好き勝手な振る舞いで三枝にも迷惑が掛かっていることが分かっており、そのことを三枝に謝罪しました。
すると三枝は逆にそんな高橋を励まし、自ら志願して宣伝部にやってきという安西の話は大ウソで、
本当は何か他の目的があるのではないかと高橋に告げます。
確かにそうだ。
安西は怪しい。
そんな中、なぜかまだろくに宣伝部の仕事もできない安西を連れて槇原が打ち合わせと称して外出しました。
当然、その日やり残した安西の仕事は高橋がフォローすることになる。
なんとも理不尽な立場に追い込まれてしまった高橋の悲劇(汗)
{なんで私がこんなめに!}
でもその時でした!
高橋は以前たまたま目に入った槇原課長のラブラブなLINEの相手が安西だったんだと気づいたのです!
正式にお引き受けします!
その日、安西のやり残し仕事をなんとかやり終えて会社を後にした高橋は、
その帰宅途中で槇原課長と安西がラブホテルから出てきたところを目撃したのです。
{やっぱり二人はそういう関係だったんだ!}
腹の底から込み上げてくる怒りと失望。
しかし…
なんの肩書もない一般OLの高橋に、この事実を告発することなんてできるわけもなく、
結局のところ彼女は見て見ぬ振りを決め込むしか対処の仕方がなかった。
理不尽だがどうすることもできない。
そんな時である。
高橋は彼氏からプロポーズの際に使われるような高級レストランでのディナーデートに誘われる。
{もしかしたら…}
結婚への期待に胸を膨らませつつ、彼女は絶対にこの日だけは残業をしたくないと考えました。
そして、彼氏とレストランデートに行く翌週の水曜日だけは、定時で仕事を終えたいという強い思いから、
この日だけはで急な仕事を入れないで下さいと、槇原課長に直接お願いをして了解してもらいました。
この頃になるとかなり派遣社員の三枝と話すようになっていた高橋でしたが、
その三枝からも次のデートではプロポーズの可能性が高いと予想されて益々気持ちが盛り上がってゆくのでした。
しかし…
そのデート当日、
なんと…あの安西が仕事でやらかしました(汗)
しかも…その本人が病欠していて、おまけに槇原課長は出張中という最悪な状況。
高橋は電話で出張先の槇原と連絡を取り、なんとか定時に帰られてもらうよう懇願するも、
「仕事をナメてんのか!」と一蹴されてしまう。
なんと…
高橋は槇原と安西の不倫旅行のために、恋人との大切なデートを台無しにされてしまったのだ!
と…
ここまで一連の社内で起こった出来事をずっと観察していた人物がいる。
もちろんそれは派遣社員の三枝玲である。
彼女の正体は会社の上層部から社内不倫している不届き者の社員を見つけ出し、
水面下で別れさせることを仕事とする『不倫別れさせさせ社』の代表者だったのです。
そしてこの日、内定調査を終えた三枝は、ある人物に連絡してこう告げました。
「不倫で業務に支障が出ているようです。」
「今回の依頼、正式にお引き受けします!」と…
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1話の感想
上司の不倫相手が自分の担当する後輩OLとかあまりにも地獄すぎる状況。
「最悪だ!」
だがこのパターン。
サイト主のまるしーにも2回ほど経験があるのです(汗)
幸いその不倫してる上司と後輩ちゃんとの二人がちゃんと仕事をする方の人間で、
しかも上司と後輩ちゃんともすごくまるしーは仲が良かったので、
本作の高橋さんとは全く逆の恵まれた職場環境でした。
アルバイトで働いていたお店だったので特に重い責任もなく、
二人の関係を知っているのはまるしーだけというラッキーなポジショニングだったので、
なにかといろんな面で優遇してもらった記憶があります。
さらに他の1件もまったく同じ状況でした。
なので…
本作で最低最悪な目に遭っている高橋さんが不憫でしょうがない(汗)
まず第一に安西という後輩のOLが最悪ですし、
そのクソ女とあからさまな不倫行動をとる槇原も信じられないくらいなクズ上司だ。
普通あそこまであからさまに不倫してますオーラを放出しているバカップルは稀なんですけど、
中にはいるんでしょうねこういうおバカな社員も!
とにかく槇原と安西の行動は会社に損害を与えているどころではない傍若無人っぷりです。
このまま二人を放置していれば間違いなくこれまで築き上げた会社の信用は失墜してしまいます。
『不倫別れさせさせ社』に依頼して二人を別れさせたぐらいでは生ぬるい極悪案件ですよ。
なのに企業側がどうしてここまで慎重に事を進めなければいけないのか?
それは恐らく槇原も安西も正社員だからじゃないでしょうか。
三枝玲が依頼を受けた会社はそこそこ大きなイベント会社っぽかったので、
昨今の社会状況を考えるとかなり正社員の立場は法律で守られています。
ちゃんとした理由のない左遷や解雇は社員から訴えられると会社が負けちゃいますし、
そのことが世間に知れたら会社のイメージダウンにもなってしまいます。
だからあんな害虫のような社員に対してもちゃんと段階を踏んで対処しなければいけないわけです。
企業側にとっては非常にやりにくい時代となりました。
あと…
ネットで検索すればちゃんと”別れさせ屋”のホームページが出てきます!
もちろん本作に登場するような企業案件専門の業者とかではありませんが、
世の中にはちゃんと存在してるんですね、こういう関連のエキスパートが!
まるしーが全く知らない世界のお話だ。
さて、
やっとここで本作1話の話題に戻りますが、
ついに『不倫別れさせさせ社』の代表である三枝玲が、
会社に多大な不利益を与えている悪質な社内不倫の実態を目の当たりにしました。
いよいよ次の2話から”別れさせ工作”の開始というわけです。
三枝は一体どんな方法で槇原と安西の関係をぶち壊してゆくのか?
「ここからが見ものです♪」
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