容体が急変して緊急手術を受けることになった恭子。
その結果…手術は無事成功に終わったが、本当の家族の闘いはこれからだった。
{自分が家族を支えるんだ!}
と…意気込む夫の保でしたが、実際に恭子が家からいなくなったことで、
初めて仕事と家事を両立させる難しさを身をもって思い知るのだが・・・
『ママ、やめます~余命一年の決断~』
7話の解説と感想です♪
今回は夫である保が必死で家族を支えようとして空回りする姿が描かれます。
仕事に家事に妻のお見舞い、そして多感な時期の娘のケア。
どれもが大切で一体なにを優先して対応してゆけばいいのかが分からない!
次第にいろんなことが回らなくて肉体的にも精神的にも疲弊してゆく保。
それはまさに、妻の恭子がママを辞めたくなったあの時の状況と酷似していた・・・
「さぁどうする…保」
6話の解説と感想はコチラ♪
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『ママ、やめます』の立ち読み♪
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ママ、やめます【ネタバレ7話】家族を支えたい!
入院当日の朝に自宅で容体が急変した恭子は、そのまま救急車で運ばれ、緊急手術を受けることとなった。
なんとか命を取り留め、手術も成功に終わった彼女でしたが、
この一件で娘であることみの精神状態が不安定になってしまいました。
母親が死んでしまうかもしれない危機的な状況を目の当たりにしたことて、
一時的にことみは心へ大きなショックが加わってしまったのです。
そんな娘の姿を見て父親の保がなんとかフォローしようとするのですが、
娘同様に自分も妻の恭子が死の淵を彷徨ったことに相当なショックを受けていたのです。
なので…
面会時間を過ぎてもなかなか母親のベットから離れようとしない娘になにもそれらしい言葉をかけてやれない保。
{俺がしっかりしなきゃ!}
なんとか自分の中にある弱気を抑え込んで気持ちを奮い立たせようとした保は、
翌日、会社に出社すると上司にしばらくの間仕事を定時であがりたいと許可を求めに行くのです・・・
家族を支えたい!
保の上司は「会社に迷惑をかけませんから!」という彼の強い意志を受け入れて、
当面は残った仕事を家に持ち帰りすることで、保の定時上がりを許可してくれました。
これで大丈夫だ!
保は恭子が入院しているこの時期、
{自分が家族を支えたい!}
と…意気込んで一人でなにもかも抱え込もうとしていました。
ことみがまだショックから立ち直っておらず、
片時も母親のそばから離れようとしないこともその理由の一つだ。
保は慣れない家事仕事を悪戦苦闘しながらこなそうとするが、
実際…家事とひとくくりに言っても、掃除・洗濯・食事の用意にゴミ出しなど、
普段想像したこともなかった細かい仕事は際限なく間の前にあり、
仕事との両立であっという間に家のことが停滞してゆくのです。
明らかにキャパオーバーである。
家には洗濯後にたためていない洋服があちらこちらに散らばり、
キッチンには洗っていない食器の山ができていた。
たった数日でこのありさまだ。
改めて保はパートとはいえ働きながら家事をして娘と夫の面倒を見てきた恭子の苦労を知ります。
やがて…保の口からこぼれ出てくる弱音や愚痴。
そろそろ彼は限界に近付いている・・・
ことみのメンタルが完全復活
恭子が入院して以降、両方の実家にちゃんと連絡していなかった保は、
親たちからの大量メールを受信していたが、未だに対処できていなかった。
それに加えてまだことみへのフォローも全くできていない。
そんな中、身も心も疲れ果てた状態で保が恭子のお見舞いにやって来ると、
一瞬で夫の状態を察した恭子は、完全に負のリープに陥っている保に、
「前の私みたいなことしないで!」
と…今の保はおかしくなる前の自分の姿と同じだと忠告したのです。
恭子の指摘で我に返った保は、一人ですべてを抱え込まないよう考えを改めたのです。
その時である。
そんな両親の会話を病室の外から聞いていた娘のことみがこれで立ち直るのです。
恭子からありがたい助言を受けてかなり気持ちが楽になった保が自宅に帰ると、
なんと…
ことみのメンタルが完全復活していて家の掃除や食事の準備をしていたのです!
これはありがたい。
恭子が入院してから初めて父娘が向き合った瞬間でした。
さらに…
ことみはその翌日、学校で担任の先生に重大な決意を伝えに行きます・・・
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7話の感想
恭子が入院してからの保やことみの状態がすごくリアルで生々しい描かれ方でした。
年齢の割にはしっかりしてるお嬢さんだったことみちゃんも、
やはりどこにでもいる中学生の少女だったのです。
母親の心底弱っている姿を見てただただ悲しみに暮れている様子が実にリアルだった。
「現実はあんなものだと思う。」
だって家族だし、大好きな母親だし、まだ中学生だし。
母親のことをケアする気持ちよりも、恐怖の方が先に立って、
ただただ母親の側から離れようとしないことみの心情が上手に描かれていました。
あとは、分かりやすくキャパオーバーになってしまう保の空回りも実にリアルな光景でした。
ゴミ出しは集めるところからがゴミ出しであり、
料理は使った食器を全て洗い終えるまでが料理であり、
洗濯は洗い終わった洋服をたたみ、元の場所に返すまでが洗濯である。
家の家事仕事はすべてそんな感じだが、保はたった数日でやり切れていない家事仕事の山を作った。
だがそれはごく普通の結果なのです。
世の旦那さんの誰もが初めて一人で仕事と家事を両立させようとしたらこうなるはずです。
「だってやったことがないですから!」
始める前は5個くらいの仕事だと思っていたら、実際は10個の仕事をこなさなくてはいけないわけですから、
もともと5個の仕事でも大変なのにそれが10個だと知った瞬間にもうパニックだ。
「何から手を付けていいのかわからなくなる」
ただ…
保が今回のことで大きく救われたのは、ことみが中学生の女の子だったから。
しかもお利口さんな!
これが思春期の腕白な男の子だったらなかなかそういうわけにはいかない。
そもそも母親の料理なんて手伝った経験がないでしょうから。
でも…
ことみちゃんは同年代の女子よりもしっかりしているタイプの少女だから、
気持ちに余裕ができたら先回りしてしなくていい心配もしてしまう。
7話のラストにあったことみちゃんの決意。
あれは保が父親としてしっかりと対応しなければならない重要案件だ!
家族にとっての大きな一大事と言っていいでしょう。
「もう少し頑張れ…保!」
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