著者：小菅かつき
『悪名高き冷酷王子は私のことしか愛せない 』
1話の解説と感想です♪
とにかく最初から不遇すぎるヒロインが登場します。
両親を失ったうえに冷酷で残忍な叔父一家に引き取られた3人姉弟。
長女のフェリパは、まだ幼い弟と妹が奉公へ出されることを阻止するために、
とんでもなく恐ろしい王子がいる宮殿で働くことになったのですが、
その職場がまたヤバいくらいバイオレンスな恐怖空間であり、
フェリパはそこに死んでいる悪名高き冷酷王子から、
いきなり初対面の挨拶で「殺すぞ！」と脅迫されるスタートから始まり、
どうやら過去に何人ものメイドや執事がこの冷酷な王子に殺されているみたいで、
いくら報酬がいいとは言え、命あっての物種だと思うのですが・・・
「主人公・フェリパの不幸な背景がハンパなくてちょっと始めから引いてしまう（汗）」
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【ネタバレ1話】悪名高き冷酷王子は私のことしか愛せない｜お前も俺を殺しに来たのか？
悪名高い王子
疫病で両親を失った未成年の少女・フェリパは、
まだ幼い弟と妹を連れて叔父夫婦の家に身を寄せていましたが、
その叔父夫婦はとんでもない冷酷で残忍な人柄であり、
ろくにフェリパたち姉弟に食べ物を与えてくれないばかりか、
まだ年端もいかない下の二人を奉公へ出してお金に変えようとしたのです（汗）
「ちょっと待ってください！」
長女のフェリパがさすがにそれだけは勘弁して欲しいと叔父夫婦に懇願したら、
次はフェリパにお鉢が回ってきました。
結果…
フェリパは弟と妹を守るためにとんでもなくヤバい仕事をさせられることになったのです。
その仕事とは、これまで何人ものメイドや執事が行方不明になってると噂される
恐ろしく冷酷非道な王子が住んでいるブレリナム宮殿のメイドとして働くことでした。
悪名高い王子の名前はエドゥアールといい、この国の第一王子だ。
斯くして、命の危険度マックスな地獄の職場で働くこととなった主人公のフェリパ。
彼女に待ち受ける過酷な運命とは一体どんなものなのか・・・
お前も俺を殺しに来たのか？
思わぬ不幸なアクシデントに見舞われたものの、
運よくエドゥアールの執事・スチュアートに直談判してメイドに採用されたフェリパでしたが、
よくよく話を聞いてみると、この大きな宮殿に今住んでいるのは主のエドゥアール王子とスチュアートの二人だけのようで、
逆にフェリパはスチュアートから少し歓迎されてい感触でした。
だが…
まだちゃんとした挨拶をする前に、偶然フェリパの前に現れた宮殿の主・エドゥアール。
その瞬間…
フェリパに視線を向けたエドゥアールは冷酷な表情とドスの効いた声で言いました。
「お前も俺を殺しに来たのか？」
えっ…!?
なんだこの王子は（汗）
もちろんフェリパからするとそれは逆ですと言いたかったが言えるわけもなく、
ただただ必死で自分の不幸な生い立ちをエドゥアールに訴えることで、
自分はまったく害のない人間だという事を必死でアピールしました。
その後…
二人のもとにやって来たスチュアートの口からちゃんとメイドになった経緯を説明してもらえたことで、
なんとかフェリパは無事にメイドとして働くことが決定しました。
ただ…
それでもエドゥアール王子はフェリパへの不信感がまったく消えていないらしく、
改めてちゃんとメイド服に着替えてからエドゥアールに挨拶をした際には、
ハッキリと「俺はお前を信じない」と言われてしまうのです。
なんでそこまで…？
エドゥアールはなぜ頑なにフェリパをメイドとして認めようとしないのか？
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1話の感想
最初からヒロイン・フェリパの不幸感が凄すぎてちょっと引いてしまう（汗）
しかも…
ブレリナム宮殿で勤める使用人は一人残らず行方不明になるというあの噂が本当だとしたら、
もはや致死率100％の絶対に働いてはいけない宮殿第一位ではないですか！
叔父夫婦はよくそんな継続した収入の見込みが薄い職場へフェリパを送り込んだものです。
フェリパが早々に行方不明になって困るのはお金が欲しい叔父夫婦なはずだ。
「きっとバカな夫婦なんだろうな！」
そんなバカで頭のおかしい叔父夫婦のもとに大事な弟と妹を置いて行かなければならないフェリパが不憫でしょうがない（汗）
さぞかしまだ幼い二人のことが心配でしょうがないだろう。
だって…
もしフェリパがメイドの仕事で稼いだお金を叔父夫婦に渡ったとしても、
確実にその恩恵は姉弟たちには回ってこないはずだから…（汗）
あの冷酷で人間のクズな叔父夫婦が自分たちのために使うに決まっているし、
そもそもちゃんと幼い二人の面倒を見てもらえるわけがない。
なのでフェリパの働きは全て叔父夫婦を楽させるために利用されるのです。
「理不尽だけどそれが現実なんだ！」
物語の始まりからすでに詰んでいるようなフェリパの悲惨な人生ですが、
恐らくそれと同じくらい不幸な境遇にあるのが悪名高い王子とされているエドゥアールでしょう。
「またあの女の差し金か！」
という彼のセリフは、これまで何人もの刺客が継母ダリヤから差し向けられている証拠だ。
常に義母から命を狙われる息子の立場って…
「これもまた不幸過ぎるでしょ（汗）」
そりゃ～あのくらいエドゥアールが疑心暗鬼になって当然のことです。
なんてったってあの巨大なブレリナム宮殿には、
執事のスチュアートとエドゥアールしか暮らしていなかったのです（汗）
異常を通り越してもはやカオス状態！
それに…
二人きりで生活ということはもしかしてスチュアートのワンオペで日常をやりくりしていたということになる。
「どれだけスチュアートは有能な執事なんだ。」
普通に考えれば絶対にありえない。
いや…そんな細かいことを考えるのはやめよう。
とりあえず今はフェリパがエドゥアールから迷いなく殺されないことを祈りましょう。
「なんとか生き抜け…フェリパ！」
『悪名高き冷酷王子は私のことしか愛せない』2話の解説と感想はコチラ♪
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