3度めのタイムスリップに突入した7人の若者たち。
そして・・・
タルの強い思から始まった人生やり直しの旅は終わった。
運命が3度変わってしまった7人は最後にどんな未来を選択をしたのか・・・？
『あのなつ。』
5巻の解説と感想です♪
過去と現在を行き来した7人の物語がいよいよ最終回を迎えました！
タルとたまきの関係は？
太一と優華の結婚や、庄司と秋田さんは？
そして…車椅子の状態から復活した拓海がとった行動とは…？
この5巻でその全てが語られる！
もくじ
前回までのお話…
タルの強い思いから始まった仲間7人のタイムスリップゲーム。
それぞれの思惑渦巻く中、7人の仲間たちは2度目のタイムスリップへと突入した。
すると・・・
今度はなんと拓海が車椅子生活を送る現在に変わって、タルは健康な体で2度目の人生を生きている。
そして・・・
再び、あの同窓会の日を迎えた7人。
今の現状に満足している者や、納得のいかない者もいる中、
タルはベットの上で過ごした10年間の苦痛と地獄の日々をみんなの前で語った。
そう・・・
みんなの裏切りが重なって、タルをあの不幸な事故へにと追い込んだ事実がある。
6人の仲間は、意識もなく、真っ暗な暗闇を彷徨っているタルに向かって自己満足的な懺悔を繰り返し、
それぞれの罪悪感をスッキリさせてタルの前から去っていった。
タルから見ればみんな自分が救われたかっただけの行動だったのだ。
「お前たちに裏切られた俺の気持ちがわかるか？」
2度目の同窓会の席で、みんなに初めて自分が味わった絶望を伝えたタルに、誰も何も言い返せなかった。
そして…
何とも言えない雰囲気でその日の同窓会は終了する。
その後、家に帰ってもタルへの罪悪感が払拭できないたまきは、
その夜、タルの自宅へ改めて謝罪の気持ちを伝えに行った。
「私に何か出来ることはない？」
タルの荒（すさ）んだ気持ちをなんとか救いたいと思ったたまきはそう言ってタルに問いかけた。
すると・・・
「じゃ…俺と付き合って！」
と、たまきに何度目かの告白をしたタル。
自分もタルにウソをついて傷つけた手前、彼の要求を受け入れるしかないたまき。
彼女は、タルの口づけを受け入れ、二人、夜のホテル街へと消えていった・・・
その時・・・
偶然にも拓海の目が、タルとたまきが手を繋いでラブホテルへ入ってゆく光景を目撃していた・・・
と…ココまでが前回までのあらすじでした~♪
5巻の見どころは？
ついに結末を迎えた7人の運命。
ズバリ最終回の見どころは、最後に誰と誰がひっついて離れたのか？
一番気になっているのはみんなそこだと思うんですよね~
そこで・・・
一番気になる拓海とタルとたまきの三角関係なんですが、
最終回でスッキリと解決します！
3度目のタイムスリップで、またいろんな予期せぬ出来事が起こるんですが、
このまま無限ループかと思われたタイムスリップも3度目て打ち止めです。
最後の夏祭りの日を迎えて現在へタイムスリップした7人の運命は・・・？
最終回の結末は、もしかすると評価が別れる結果となったかもしれません。
サイト主のまるしーが7人全員の選択を知った時は、
「こんなもんかな~」
という感想でした♪
正直言って、意外性はありませんでした。まぁ~収まるところに収まったのかな~って感じです。
ほとんど答えを言っちゃってることになってかもしれませんが、その結末に至るまでのドキドキがありますので、
『あのなつ。』ファンにはちゃんと楽しめる内容になっておりますよ~
4巻の解説と感想はコチラ♪
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あのなつ。【ネタバレ5巻】最終回で7人が迎えた衝撃の結末とは？
3度目のタイムスリップが起こって7人にはまた新たな局面が訪れた。
タルは今度こそたまきを自分のものにしようと、タルに罪悪感を抱いているたまきにつけ込んで彼女をラブホテルへ強引に誘った。
これ以上タルを傷つけたくないたまきは、拓海の事が脳裏に浮かぶも、タルの誘いを断りきれなかった。
二人はそのままラブホテルの一室に姿を消したのです。
一方、拓海は街で見かけたタルとたまきの後を追ってラブホテルの前まで来ていたが、そこで意外な人物と遭遇する。
庄司だ！
彼は彼で知らない中年男とラブホテルに入る秋田萌（あきたもえ）を追ってここまで来たのだ。
こそして二人の今の状況はたまたま偶然の出来事だった。
萌は地味でつまらなかった高校時代の自分を変えようと危険な相手に体を預けようとしていたのだ。
しかし・・・
そんな萌の暴走を庄司は止められなかった。
ただ…彼は萌が入っていったホテルの前で立ち尽くしていたのだ・・・
だけど、拓海は違った。
タルに手を引かれてホテルに入っていったたまきの表情がどうしても気になった拓海は、
庄司を連れてホテルの中には入っていったのだ。
タルとたまきが入った部屋も、萌がいる部屋も分からない拓海は、機転を利かせてホテルの非常ベルを鳴らした。
するとホテル中に鳴り響く非常ベルの音で、ホテル中の扉が開いて客室にいた人間が一斉に飛び出してきて避難を始めた。
その人ごみの中にはタルとたまきもいて、二人ともちゃんと服を着ていた。
しかし・・・
ホテルの部屋にいるはずの萌の姿がない！
数分後、彼女はとんでもない状態で発見された・・・
仲間たち…
結局、タルとたまきの関係は未遂に終わり。
変質者に殺されかけた萌も命に別状はなかった。
そこで・・・
それぞれ色んな思いを抱えながらも6人の仲間たちは萌を傷つけて姿をくらました犯人の行方を捜すことにしました。
今までお互いに疑心暗鬼となってギクシャクしていた7人の仲間たちだったが、
萌を救うという一点で再び6人の心は一致団結したのです。
すると・・・
仲間たち全員による犯人の捜索活動が実って数日後、萌を襲った犯人は逮捕されました。
自分のために必死で犯人の行方を捜してくれた仲間たちに泣いて感謝する萌は、
仲間たちにまぎれて微笑んでいたタルに語りかけた。
「私、あなたにもっとちゃんと謝りたい」
と、真剣なまなざしで告白したのです。
ただそれは、６人の仲間たち全員がタルに対して思っていたことでもあった。
タイムスリップを引き起こした犯人がタルということで、なかなか気持ち的にタルの心に寄り添えずにいた６人。
自分が死の淵をさまようことで初めてタルの絶望的な苦しみを理解した萌は、心からタルへ謝罪したのだ。
この一件で７人の中にできていたわだかまりは解消されることとなった・・・
結末に向かって…
いよいよ物語は最終局面へ向かって走り出します。
もうすぐ彼らがタイムスリップしたあの夏がやってくる！
今度もまた現代に戻り、再び過去へ戻されるのか？
もともと科学では解明できない不思議な出来事なんだから誰にもわからない！
しかし・・・
彼らはもう最初の頃のようにうろたえることはなかった。
7人はここ数か月間で、決してお金では買えない貴重な体験したのです。
2度もやり直した学生時代の経験を活かして、それぞれが思い描くピカピカな未来を想像しながら、もうすぐやってくる夏祭りの日を迎えたのです・・・
感動の結末は、本編現物でお楽しみください～♪
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5巻の感想
綺麗にまとまった結末♪
これが6巻を読み終えたまるしーの第一印象だ。
飛行機でいえば順当な着陸。
ただ・・・
それだけにあっと驚く意外な展開や結末を期待した人たちにとってはちょっと物足らなかった人もいるでしょう！
最後の同窓会のシーンも、今まで楽しんで読んできた人にとっては元気なタルの姿と意味深な言葉を聞いて安心したかもしれません。
しかし…
やっぱりまるしーとしてはもう少しドロドロの愛憎劇を見たかった気がします。
ホテルで、タルとたまきが最後までいかなかった事で、なんかこの結末も予想できてしまいました。
非常にスッキリとした気持ちの良い結末だったので十分に物語としては楽しませてもらえたんだけど、
4巻までの伏線と煽（あお）りがスゴク盛り上がっていただけに、
「ええっ！」
と驚くようなクライマックスを期待してしまいました。
まぁ～心温まる切ないラブストーリーが持ち味のチカ先生だけに、
読者が悲しむようなラストにはしないはずですよね。
全巻を読んでみての感想としては、
若者たちの友情と恋愛を、タイムスリップをからめて上手に演出できている良作だと思います。
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