美醜の大地【ネタバレ3話】「私は特別」と勘違いしたスミ子の悲劇!

『美醜の大地』

3話の解説と感想です♪

前回の復讐は、学生時代の苛めグループの一人・百子でした。

気に食わない相手との結婚で心が荒んでいた百子をまんまと罠にはめたハナは、

仲間を使って百子を女郎宿に売り飛ばしたのです。

その後は、来る日も客を取らされて、いつしか精神に異常をきたした悲惨な百子の末路でした。


この2話では百子にきっちりと復讐を果たしたハナ。

「次に3人目のターゲットとなるのは?」

学生時代にハナのことを苛めたグループの一人・奥田スミ子という女性です。

彼女は、ふざけてハナの髪の毛をハサミで切ろうとして手元が狂い、ハナの顔を傷つけた過去があります。

プライドが高く、いつも「私は特別」と思い込み、周りの生徒を見下す傾向のある人物でした。

そんな高飛車で傲慢なスミ子が、次のターゲットとなります。

小石川菜穂子(こいしかわなおこ)と名前を変え、

誰もが振り返るような美人に生まれ変わったハナが、スミ子に食らわした巨大ブーメランとは…?


2話の解説と感想はコチラ♪
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美醜の大地【ネタバレ3話】「私は特別」と勘違いしたスミ子の悲劇!

北海道の函館市。

学生時代にハナを苛めていたうちの一人である奥田スミ子は、カフェでウエイトレスの仕事をしています。

樺太からの引き上げ後は、家族と北海道の漁師町に住む伯父のもとへ身を寄せましたが、

粗末な納屋で暮らす一家4人の貧しい生活には耐えきれず、

スミ子は一人で家を出て函館の町やってきたのです。

美しい顔を持つスミ子は持ち前の「人たらし術」をフルに発揮して、

すぐに勤め始めたカフェの看板娘となっていったのです。

昔から器量のよかったスミ子は何かと男性からちやほやされてきて、

いつも「私は特別」という自負を持って生きてきました。

その考えは今でも変わらず、彼女のそんな性格に対して良くない印象を抱く人も多いのですが、

自分は神様から選ばれた人間。と思い込んでいるスミ子は、全く気にもとめていませんでした。

そんな彼女が看板娘として君臨するカフェに、

ある日、小石川菜穂子(ハナ)が新人ウェイトレスとして入店してきます。

ビックリするほどの美人で、気立てもいい菜穂子は、

常連客からの評判は上々で、たちまちナンバーワンのスミ子を追い抜くほどの人気者となっていくのです。

ただ…そんな菜穂子の事を面白くはないと思っていても、

自分と同じに容姿が美しい菜穂子なら人気が出て当然と納得しているスミ子。

「私たちは特別なのよ!」

と…スミ子は菜穂子と変な仲間意識を抱くのでした。

気持ちの悪い常連客に持ち前の笑顔で高級品をプレゼントさせているスミ子。

{男なんてホントちょろいもんね!}

自分の美貌に自信満々のスミ子はまさにやりたい放題です。

しかし、そんな彼女にも自分を慕って来る常連客の中に苦手な男がいたのです。

その男は、中川という見た目がものすごく醜い顔の男なのです。

スミ子は自分を慕って店にやってくる中川の事を酷く毛嫌いし、

「あいつと同じ空気すら吸いたくない!」

と思っていました。

そんなある日、以前からスミ子を悩ませていたストーカーまがいの手紙が届き、

その差出人が中川ではないかという疑いを持つスミ子。

「こんな手紙を書くやつはあいつ(中川)しかいない!」

スミ子の心の中ではそんな疑念がドンドンと膨らみ、ほぼ確信へと変わりました。

スミ子の過ち!

スミ子に嫌がらせの手紙を書いたであろう中川をなんとか懲らしめようと、

彼女は自分を慕う常連客たちに中川を懲らしめて欲しいと頼みます。

スミ子に頼まれたら嫌とは言えない常連客は二つ返事でその役目を引き受けました。

そして、ある日の夜に仕事帰りの中川をスミ子に頼まれた常連客は大勢で襲いました。

みんなに殴られている時、彼の手から小さな箱がこぼれ落ちます。

それは…中川がスミ子にプレゼントしようとしていた香水でした。

常連客の一人がその香水を足で踏みつけます。

その光景を後方でじっと見守っていたスミ子は、中川のもとに近づき、

「気持ち悪いのよ!醜男(ぶおとこ)のくせに!」

と…中川にひどい言葉を投げつけて去っていったのです。

その場で、泣き崩れる中川。

ここで犯したスミ子の過ちは、後に大きなしっぺ返しとして彼女に返ってくる”

スミ子の悲劇!

中川を襲ったその翌日、

その時の様子を菜穂子に面白ろおかしく聞かせるスミ子の姿がありました。

「ほーんとよくあんな顔で生きていられるわよね。」

そんなスミ子の話を聞いていた菜穂子は何も言いませんでした。

その後は嫌がらせの手紙もなくなり、中川も店に現れなくなったことで上機嫌のスミ子でしたが、

そんなスミ子に悲劇が訪れます。

なんと…暴行を受けた中川が、スミ子の顔に硫酸をかけに来たのです。

「ぎゃーっ!」

「痛い…痛い…私の顔が!」

目の前でもだえ苦しみ、のたうち回るスミ子に対して中川は、

「君の心は誰よりも醜かったんだね。」

「その心に相応しい顔になればいいよ…」

という言葉を残してスミ子の前から去っていきました。

かけられた硫酸の影響でどろどろに顔が崩れてしまったスミ子ですが、

スミ子の悲劇はまだこれで終わりませんでした。

運び込まれた病院で顔を包帯でぐるぐる巻きにされたスミ子は…

ここから先は本編でお楽しみください♪


 

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3話の感想

今回の復讐でハナがしたことは、ただ嫌がらせの手紙をスミ子に送りつけただけでした。

 

「スミ子が勝手に悲劇を迎えたようなもんです。」

醜い顔をした中川のことを勝手にストーカーだと思い込み、人を使って襲った挙句に復讐されて顔面が崩壊。

全部スミ子の自業自得なお話なのですが、一応これも復讐ということですね。

スミ子を庇うつもりはありませんが、嫌がらせの手紙が送られて来ていて、

挙動不審な気持ちの悪い常連客がいたとしたら、スミ子じゃなくても疑ってしまうのは無理もない。

しかも…スミ子は菜穂子と敵対関係にあったわけではないので、

それももまた微妙な感覚ですね。

一つの復讐劇のケースとしてはなかなか奥深さを感じる今回のエピソードでした。

醜い顔がもとでハナを苛めた連中が、今度は醜い顔をした者たちに復讐されてしまった。

「まさに因果応報ですね!」

 

物語は手を変え品を変えてハナの復讐劇が継続中でございますが、

次回は、いよいよ苛めグループのリーダー・高島津 絢子が登場するようです。

いわばハナにとっては復讐の一丁目一番地となるラスボスですよね!

恐らく絢子への復讐はそうたやすく達成させてもらえるとは思えませんが、

いわば復讐劇へのファーストタッチが一体どんな結果になるのか?

そして…最大の宿敵となる絢子への復讐は、一体どんな方法で行われるのか?

メチャメチャ期待してしまいますね。

「なんせ今のハナは無双状態ですから!」

さすがのラスボス・絢子も今のハナの前では太刀打ちできないのだろうか…?

「とりあえず見守りましょう♪」

 

>>>『美醜の大地』4話の解説と感想はコチラ♪

 

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