『美醜の大地』
70話の解説と感想です♪
ハナたちよって仕掛けられたダイナマイトがあちらこちらで炎を上げる!
披露宴の出席者たちは混乱の中で悲鳴を上げて逃げ惑う。
そんな中、会場の入り口に白装束をまとったハナが現れました。
その姿を見た絢子は目を見開いてハナを見た!
「ついに直接対決の時がやって来たのか…!?」
いや…
二人が対峙する前にある人物がその沈黙を破って絢子を断罪し始めたのです。
「お前がしゃしゃり出る立場か!?という人物が今回は大立ち回りでした(汗)」
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美醜の大地【ネタバレ70話】絢子の父親が沈黙をやぶって!
絢子の父親が沈黙をやぶって!
最初は披露宴会場の外に駐車してある出席者たちの車が爆発され、
そこから堰を切ったようにあちらこちらでダイナマイトが爆炎が上がります。
やがてその爆発が披露宴会場にまで及んだ頃には、大混乱の中で悲鳴をあげて逃げ惑う出席者たち。
そして披露宴を進行していた会場のスタッフが非難の誘導を始めた時でした。
ある人物が新婦の絢子に近づいて行って声をかけたのです。
「またお前の仕業か?」
なんと…
絢子の父親が沈黙をやぶってそう言い放ったのです!
彼の表情にはありありと憎しみが込められていました。
そこから絢子の父親・保親(やすちか)の娘を糾弾する独演会が始まります。
保親は絢子が過去に犯した様々な罪をあげつらった挙句に、今回の騒ぎも主犯は絢子だと決めつけていました。
絢子の信じられない過去を初めて知った白川家の両親はそこで大きなショックを受けます(汗)
なぜならば、素行の悪いモンスターな息子・清二郎との結婚を承諾してくれた奇特なお嬢様が、
実は息子よりも質の悪いモンスターだったからです!
破談だ!
保親が容赦ない言葉で絢子を糾弾していると、
すでに絢子から高嶋津家の狂った一族の闇を聞いていた清二郎が鬼の形相で絢子を庇って反論しました。
彼は高嶋津家の当主が行う乱暴狼藉を前にして、
何もできなかった保親の無能で情けない父親の様子を知っていたからだ。
しかし…
保親は清二郎のそんな反論でさえ絢子が彼を手名付けたからだと解釈しました。
自分の憶病で無責任な行動を全て絢子のせいにしてさらに憎しみをぶつけてきたのです。
そんな中、ハナたちが仕掛けたダイナマイトがまた爆発して、
清二郎の両親が「破談だ!」と叫びながら披露宴会場から非難してゆきます。
彼らに続いて絢子たちも会場の外に避難して行くのですが、
そこでまた絢子はハナの姿を見つけて歓喜の雄たけびを上げる・・・
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70話の感想
ついにこれまで絢子については一切口を閉ざしていた保親が怒りの声を上げました。
しかも…
「お前がよく言えたもんだな!?」という絢子を一方的に責める言葉の数々だったのです(汗)
それは完全に”おまいう”状態だ!
そもそもが嫌がる深見の母親を汚い手段で無理やりに妻としたことで始まったのであり、
結果…それが高嶋津家の悲劇と崩壊を呼び、絢子の不幸の不幸につながったわけです。
自分の妻を父親に凌辱されても父を責めることをせずダンマリを決め込み、
逆に無理やり凌辱されて可哀想な妻を責め、父親の子種で生まれた絢子を憎しみ抜いた。
全ては保親自身が自ら招いた今の現状なのあって、悲劇の発端は彼にあるのです。
そんな保親にあきれ果てて何も言えないのか、
絢子は保親が話している内容にまったくと言っていいほど反応を示しませんでした。
「話にもならない」と言ったところだろう。
彼女は保親のことを父親と思っていないばかりか、存在すら認めていないのかもしれない(汗)
そしてそれは当たり前の感覚だと思う。
以前に絢子自身の口から清二郎に語った彼女の生い立ちは、
この無能で父親に全く逆らえない弱すぎる保親のおかげで悲惨極まりないものとなったのです。
彼女は高嶋津家の人間に母親を奪われ、心を奪われ、人生そのものを奪われ、
ただただ彼女の中に憎しみと狂気だけを注ぎ続けてきたのです。
なので今の彼女に真っ当な人間の感情なんて存在していない。
あるのは憎しみと怨念のみで作られた人の皮をかぶった化け物だ。
「そこがある意味でハナとまったく同じなのです。」
ハナも家族を失った時点で復讐のみに生きている世捨て人なのです。
そんなハナを作ったのが絢子ならば、そんな絢子を作ったのは保親であり、高嶋津家の人間たちだ。
ここから先、一体この物語の結末はどういう形で幕を閉じるのでしょう?
様々な登場人物の関係性が複雑に入り組み過ぎていて、これが正解だというオチがまったく見えてこない(汗)
ただ一つ言えることは、
とにかく絢子というモンスターに作り出した保親に”大きな天罰”が下って欲しい。
このまま彼がのうのうと高嶋津家の当主になってゆくことが個人的にどうしても許せない!
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