『美醜の大地』
73話の解説と感想です♪
ハナたちの計画に想定外のアクシデントが発生します。
絢子の後を追いかけていた清二郎がついに五十嵐の姿を捉えて捕獲しました。
これはマズい！
一方では、ハナたちの行方を追っていた柏葉刑事が秘密の通路を見つけた。
さらに…
執念を燃やしてハナへの復讐を誓う敏恵はすでにハナたちの背後に迫っている。
気づかないうちにハナ軍団はジワジワと彼らによって追い詰められているのです（汗９
果たして…
ハナの絢子に対する復讐は計画通りの結末を迎えることができるのだろうか？
「今回…これまで飄々とした様子でハナの復讐に協力していた五十嵐がとんでもない事になってしまいます…（汗）」
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美醜の大地【ネタバレ73話】清二郎が五十嵐をボッコボコに！
清二郎が五十嵐をボッコボコに！
自分の役目を終えた五十嵐がハナ達との合流場所へ向かおうとした時でした。
五十嵐が仕掛けた爆撃を命からがらで逃れた清二郎が五十嵐の姿を捉えたのです（汗）
ハナ軍団の1人がとうとう見つかってしまった！
清二郎が五十嵐に向かって投げた瓦礫の礫が眉間に命中してあっさりと五十嵐は戦闘不能になりました。
そこから清二郎が五十嵐をボッコボコにしていきます。
やがて…
これ以上痛めつけたら死んでしまうという頃合いを見計らって、清二郎は五十嵐への尋問を開始するのです。
「いろいろと聞かせてもらうぞ！」
サイコパス化した清二郎が瀕死の五十嵐に吐き捨てた。
一方その頃…
到着が遅れている五十嵐を心配したハナ達は五十嵐のところへ向かっており、
ハナ達を追っている柏葉刑事は島にある秘密の通路を発見していました。
状況は刻一刻と変化している。
五十嵐の一人語り
清二郎からしこたま殴られた五十嵐はほとんど瀕死の状態になっていましたが、
どれだけ痛めつけられようとも彼は一切ハナたちの情報を漏らしませんでした。
しかも…
五十嵐はそんな状況下でも時間稼ぎのために清二郎へ自分の死生観を語り始めたのです。
そんな五十嵐の一人語りに最初のうちは耳を傾けようとはしなかった清二郎ですが、
彼の話す内容がやけにドラマチックで興味深いものだったようで、
ついついじっくりと五十嵐の話を聞いてしまう清二郎でした。
そして…
このわずか数分の引き延ばし工作が五十嵐の運命を大きく左右したわけです。
そう…
ようやく五十嵐を探しに来ていたハナ達が現場に到着したのです。
そして…
今にも五十嵐をなぶり殺しにしようとしている清二郎の前に姿を現わしたのは、
絢子と夫婦になろうとしている清二郎にとっては兄となる人物でした。
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73話の感想
常に世の中を斜めから見ているような考え方と飄々とした態度に終始していた五十嵐が、
清二郎から命の危機に晒されたことで自身の半生を振り返るような一人語りを始めました。
彼には彼なりの信念と正義があって記者という職業を選んだんです。
自分のちょっとしたノリで脚色したウソがきっかけで人が死んでしまう罪悪感。
それをずっと心の傷として抱えながら五十嵐はある種の使命感を持って記者という仕事に携わってきた。
死を目の前にしても一切狼狽える態度を見せなかった彼の姿がその信念を物語っていたように感じる。
そして彼が清二郎に向かって問いかけたあのセリフ。
この先自分が死んだ後もずっと変わらずそこに在って欲しいモノ。
その一つは敏恵とサチに殺されてしまった相原刑事の存在でした。
彼にとって清廉潔白な相原の存在は生きる希望だったのでしょう。
そうなると恐らく五十嵐の中にあるもう一人の希望は綿貫なんだろうな～
綿貫もまた正義感にあふれたまっすぐな記者精神でこれまで取材を続けてきた人物だ。
五十嵐にとっては自分がいなくなった後の日本をまっとうな国にしてくれる貴重な存在の1人なのでしょう。
さて…
今回のお話で今までベールに包まれて得体の知れなかった五十嵐という男の本質が見えたような気がします。
彼も自分の中に己の”正義”をもった人物の一人でした。
なんか…ちょっと見直しました。
ハナの仲間に相応しい資質を持った人物です。
あと…
ここへ来てなんだかハナがただの人がイイだけの女性みたいに見えてきたのは私だけだろうか？
「演技でもしてるのかな？」
たくさんの頼れる仲間ができたことでちょっと心に余裕が出たり、人を頼るようになってきたのか？
かつてガンガン復讐してきた頃の激しさをほとんど感じないのです。
あそこまでフラットなハナのテンションで今のモンスター化している絢子に勝てるのか？
ここ最近のハナはどこか不安そうな表情を浮かべたり、頼りなげな振る舞いが多いような気がするのです。
今が彼女にとっての正念場なのだからもう少し神経を張り詰めなければいけません（汗）
「ハナ…気を抜くなよ！」
そして…深見。
絶対にボッコボコになった五十嵐を助けてあげてね！
彼にはここで死んでほしくない。
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