美醜の大地【96話】あらすじ&感想|ハナは絢子に1ミリも同情しない

当ページのリンクには広告が含まれています。
  • URLをコピーしました!
無料漫画が豊富!【まんが王国】一般コミックLP

前回の第95話で、絢子がハナに執着し続けた理由が語られました。

それは…あまりにも過酷すぎた境遇ゆえに色覚障害を患った絢子が、唯一ハナにだけは色彩を見出せたからでした。

「どうしてあなただけそんなにきれいなの…?」と、ハナとの初対面で絢子が発した言葉には、そんな意味が込められていたのです…。

絢子には、ハナとは違った意味で地獄を這いずり回って生きてきた過去がありました…。

でも…だからと言って、理不尽なイジメに遭い、大切な家族の命まで奪われたハナが、絢子の事情を汲み取る必要など全くないのです…。

仕掛けたのはあくまでも絢子であり、二人の間では加害者は絢子で、被害者はハナであることに未来永劫変わることはない。

たとえどんなに綿貫がハナの未来を憂いて、復讐とは違う生き方を望んだとしても、ハナにとってその道は生きる価値のない人生なのかもしれません…。

そうです…ハナは家族の遺骨を砂浜に埋め、復讐を誓った日に心はこの世と決別していたのです。

今…絢子と対峙しているハナは、心を持たない復讐マシーンでしかありません…。

「それでもやっぱり感情に左右されてしまう誰よりも感受性豊かなハナを見るのが凄く辛い…」


96話の見どころポイント
  • つい同情してしまいそうになる絢子の悲惨すぎる生い立ちとハナのふっきり…。
  • ラストページで見えたハナの覚悟と絢子への葛藤と憎しみ様!


95話の解説と感想はコチラ


『美醜の大地』の試し読みはコチラ
↓↓↓↓↓
>>>まんが王国

目次

美醜の大地【96話】のあらすじ

瀕死の重傷を負いながら、薄れゆく意識の中でハナの呪われた運命を憂う綿貫。

幼い頃に受けた継母からの虐待により、色覚異常を患い「白と黒の世界」しか見えなくなった絢子の悲しい生い立ちが描かれます。

絢子がハナを見て「綺麗だ…」と口にしたのは、白黒の世界でしか生きられない絢子にとって、ハナが鮮やかな色を放っていたからです。

絢子が生きるモノトーンの世界で、唯一ハナだけが彼女に美しい色彩を見せてくれたのです。

そのことを饒舌に語る絢子は、実に楽しそうな表情を浮かべながら、自分が命を奪った継母や義妹の話をハナにします。

誰の血を見ても白と黒でしか見えなかった絢子が、唯一それ以外の色を見て感じられた存在がハナだった…。

もう一度あの時の「の美しい血の色を見せて!」

そう言って、カミソリの刃をハナに向けて飛びかかっていく絢子…。

その絢子の攻撃に対して、ハナは…。

ネタバレありの感想

小舟に乗せられて虫の息の綿貫くん。自分が今にも死にそうなのに、ハナのことを心配している彼は、心底ハナに惚れているということなのでしょうか…?

「絢子は色のない世界で生きてきた」――このショッキングな事実を知った時、ハナは本当に絢子に対して同情する気持ちが湧かなかったのでしょうか…?

本来、実直で心根が優しいハナなら、絢子のような境遇にある者に対する同情心を人一倍持っていそうなものです。

本当は今にも鎮火しそうな復讐の炎をなんとか気持ちを奮い立たせて維持しているのではないでしょうか…?

「なんかそんな気がする…。」

絢子に長々と自分語りをさせることも、ハナの人の良さと甘さが出ているのかもしれません。

もし…サイト主のまるしーがハナの立場なら、絢子が気持ちよく自分の不幸自慢話に酔っているタイミングで胸に忍ばせている武器を使うはずです。

「そうしないところがどこまでも優しいハナの限界…なのかな?」

なので、どう考えてもハナがすでにモンスターとして色彩と人の感情を失っている絢子に勝てる気がしないのですが…(汗)

ハナは絢子に1ミリも同情しない

今回のお話で、まるしーが一番印象に残ったシーンは、意外かもしれないけれど、ハナと絢子の対決シーンではありませんでした。

では、一体どのシーンだったのか?

決戦を前にしたハナが鶴田さんに“ある武器”の調達をお願いする二人のどこか艶っぽい場面です。

その時のやり取りで、鶴田さんはハナが修羅の道を突き進む覚悟を決めたことを受け止めたのです。

ハナには、鶴田さんをはじめとして、菊乃さんやドクター内田、綿貫など、彼女のことを心から心配してくれるありがたい仲間がいます。

それは絢子への復讐を果たす過程で知り合った人々であり、感情的には複雑な思いを抱えつつも大切な仲間たちなのです…。

いっそ復讐なんてやめてしまって、自分を命がけで守ろうとしてくれる4人と友情を育みながら、人としての人生を歩んでいけたら…。

と、どこかの時点で心が揺れたことはなかったのでしょうか…?

でも…こういう考えは、酷いイジメに遭ったことも、大切な家族の命を奪われた経験もないまるしーのおめでたい思考なのだろうな…(汗)

「ハナは絢子に1ミリも同情しないし、復讐後に自分が生きながらえようとは考えていない!」

そのハッキリした意思は、この第96話のラストページでの行動に現れていました…。

>>>『美醜の大地』97話のあらすじ感想はこちら♪

無料試し読み・関連記事の案内

今紹介した美醜の大地の試し読みは、先行配信中『まんが王国』で読むことができます。

サイト主のまるしーもお世話になっている『まんが王国』は、電子コミックに特化したサイトで、たくさんのお得なサービスが揃っています。

特に、会員登録なしで、たくさんのコミックが無料試し読みできるのはすごくありがたい!

他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っていますし、まずは無料試し読みから始めてみてください!

無料漫画が豊富!【まんが王国】一般コミックLP

↑まんが王国の試し読みページに移動します。
※試し読み後、会員登録でお得な特典をGETできます!

『美醜の大地』の解説と感想はコチラで全部読めます♪

  • URLをコピーしました!
目次