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ブスの一生【ネタバレ全話・解説】”可愛い”に取り憑かれた私です!

著者:鳴宮苑

『ブスの一生

期待に胸を膨らませて迎えた高校生活の初日。

クラスの女子たちは”ワタシ以外全員美人”だった…。

あぁ…なんと残酷な現実

ずっと待ちわびていた憧れのJKとなったその入学式の日に、

自分が思いのほかブスだと思い知らされたヒロインの主人公の雨森 苗(あまもり なえ)。

時に現実はあまりにも残酷で容赦なく醜いものに試練を与える。

苗の顔面は、クラスで浮いてしまうほど酷いルックスで、

同じクラスの女子たちから引き立て役にも利用されない悲惨な状況だった・・・

自らのルックスに絶望したヒロインの”可愛い”に翻弄され続けた壮絶な人生がなんとも痛々しい!

「外見がブスというだけで全てを否定される人生は、確かに生き辛く救いがない世界だ!」

『ブスの一生 』の見どころ

今回サイト主のまるしーが紹介したい作品は、

『別冊マーガレット』別冊ふろくVol.31~Vol.33に渡って掲載された少女マンガで、

2023年10月10日に電子コミックサイト『まんが王国』より先行配信がスタートしました♪

彗星のごとく現れた新人漫画家さんである鳴宮苑(なるみやその)先生の、

デビュー作にして超話題作となった『ブスの一生』でございます♪

すごく大きなテーマがタイトルになっている作品ですが、

まんが王国では6話完結で配信されているその壮絶かつショッキングな内容は、

十分にこの大きなタイトルに負けていない琴線にガンガン触れてくる満身創痍なヒューマンストーリーです!

ブスな自分に絶望した末に、ひたすら”可愛くなる”ことに青春の全てを費やしてゆくゆくブス・ヒロインの苗(なえ)。

必死な思いで人工的な美しさを手に入れた彼女は、

生まれて初めて異性から”可愛い”という言葉をもらって舞い上がり我を失う。

「ものすごく苗の気持ちに共感できるし、悪い方向へ進んでいるのも分かる。」

でも…

苗が狂ってしまう気持ちが十分すぎるほどよく分かるだけに見ていると痛々しい(汗)

悪いのは決して苗じゃないのです。

やっぱり人をルックスだけで判断する男性や社会が残酷であり、

あまりに正直すぎるその反応や態度がブスという弱者を絶望させるんだ。

確かにブスより美人のほうがいいのは決まっている。

でも…

だからと言って蔑んだりあざけ笑うことは絶対に違う。

この『ブスの一生』の見どころは、

不幸にもブスに生まれた一人の女子がなんとか可愛くなるためにあがき続けた青春残酷物語な内容です!

この作品の著者である鳴宮苑 先生の強いメッセージか込められたストーリーに思わずグッときます。

さらに本作を読むと、

苗にすごく共感する人。

苗の友人・芽々(めめ)にシンパシーを感じる人。

両方の考え方がよく分かるという人。

この三つのパターンの感情に別れると思うのですが、

まるしーは圧倒的にヒロイン・苗の生き様に共感するタイプの人間でした。

その理由や本作への思いはこの後の【感想・まとめ】の部分でタップリと語らせて頂きますが、

とにかく「鳴宮苑 先生恐るべし!」な強烈に心が揺すぶられる物語が描かれています!

ちなみにこの鳴宮苑 先生は、

2022年 第648回別マまんがスクールデビュー賞を受賞している実力は折り紙付きの漫画家さんです♪

加えてその時の賞を受賞した短編作品のタイトルは、

『校舎裏の猫が死んだ』です。

凡人のまるしーはすでに先生の強烈なセンスと才能に恐怖すら覚えているわけで・・・


 

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ブスの一生【ネタバレ全話・解説】”可愛い”に取り憑かれた私です!

1話 2話 3話 4話 5話
最終話

1話:わたし以外全員美人だ!

主人公の雨森 苗(あまもり なえ)は、

その日、待ちに待った高校生活の初日を迎えて、

期待と喜びに満ち溢れた気持ちで入学式に臨みましたが、

回りに見渡すクラスの女子たちを見て愕然とします!

えっ…!?

{わたし以外全員美人だ!}

それは苗の勘違いなどではなく、実際に彼女がそう思わざるを得ないほどに、

苗の顔面は際立ってブサイクでした(汗)

さらに…

思春期の真っただ中にある少年少女たちは非常に残酷なもので、

早くもクラスメイトから”ブス認定”をされた苗は、

クラスカーストの底辺に追いやられてボッチ状態となります(汗)

始まったばかりの高校生活でいきなりピンチに追い込まれた苗の前に、

ある日”救世主が”現れます。

それは入学式から体調を崩して休んでいた上里 芽々(あがり めめ)という女子生徒でした。

その日、すごく自然な流れで苗は芽々と友人になれた。

せめてもの救いだ。

2話:可愛くなりたい

可愛いブスに待っている大きく違った現実をまざまざと見せつけられた苗は、

もっと自分を可愛く見せるコスメが欲しくて、

近所のカフェに軒並みアルバイトの面接に出向くも全て不採用となり、

ようやく採用された居酒屋でバイトすることに落ち着きました。

だが…そこでも苗のブスな顔面は客からの嘲笑を買って辛い思いをします。

その後なんとかバイトを続けて自分が可愛くなるためにあらゆる努力をするも、

根本的に顔のつくりから変えないとダメなんだという結論に行き着いた苗は、

自分の”可愛くなりたい”という願望をかなえるために、

ある大きな決断をすることになりました。

アレです。

3話:初カレ誕生

大学の入学式ではすっかり”整形”を終えて以前より格段に美しく生まれ変わった苗がいました。

高校時代からの友人・芽々も同じ大学に入学しています。

大学では普通に可愛くなった苗に男子生徒から声を掛けられるし、

ずっと聞きたかった男子からの「可愛い」も聞けるようになった。

{やっぱり整形は間違えじゃなかったんだ。}

その瞬間…

苗のブスが原因で迫害され続けてきた辛い人生にピリオドが打たれたのです。

ほどなくして同じサークルの先輩男子と付き合うようになった苗。

ついに”初カレ誕生”です♪

まさにリア充を絵に描いたようなカレッジ生活をエンジョイする苗の笑顔が幸せそうだ。

4話:都合のいいカノジョ

生まれて初めてのカレシに舞い上がる苗。

ちょうど同じくらいのタイミングでカレシができた芽々のカレよりも、

断然自分のカレシの方がカッコよくてさらに有頂天になる苗がいました。

しかし…

そんな苗の様子を見て芽々は心配になります(汗)

なぜなら今の苗は明らかに”都合のいいカノジョ”になっているように見えてしょうがないからです。

芽々はそのこと正直に苗に忠告してあげるのですが、

もちろんのこと恋愛経験ゼロの苗は恋に舞い上がっている最中なので聞く耳を持ちません(汗)

結果このあと…

苗はカレシから残酷な自分への”評価”を聞かされることとなります。

5話:2度目の手痛い失敗

祖母が苗に遺してくれた相続財産の500万円を元手に、

さらなる整形手術を受けてよりいっそう可愛くなった苗。

以前よりも増して自分に”自信”をつけた苗は、

セレブな男性と出会える会員制の合コンパーティーに参加して、

若くてイケメンなセレブ実業家の男性と出会いすぐに付き合い始めると、

男性は苗を高級マンションに住まわせました。

しがない一般庶民の女子大生である苗には一生縁がなさそうな贅沢すぎる豪華な部屋でしたが、

世間知らずな苗は、カレがどういう意図で苗に身分不相応なマンションをあてがってくれるのかを理解できていませんでした。

そして…

今回もまた、芽々が苗におかしいと忠告するも聞く耳を持たなかった苗は、

ズルズルとその実業家男性との歪んだ恋人関係を続けたのち、

2度目の手痛い失敗を経験してしまうことになるのです(汗)

最終話

いよいよ物語は”最終話”を迎えます!

大学を卒業すると同時に実業家の彼からあっさりと捨てられてしまった苗。

まさに芽々の忠告した通りの結果になってしまったのです。

手切れ金を渡されて高級なマンションから追い出された苗は路頭に迷います。

そんな苗の前に姿を現した芽々。

幾度となく芽々の忠告を無視してのぼせ上った結果がこの憐れな末路だ(汗)

最後に芽々が苗に伝えた言葉が身も心もボロボロ状態の胸に深く突き刺さります。

果たして…

苗はずっと”可愛い”という言葉に翻弄されてきた人生に終止符を打てるのか…?

それとも”可愛い”という呪縛からは逃れられないままなのか?

衝撃のラストは是非とも本編現物でお楽しみください♪


 

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『ブスの一生』の感想まとめ

今回紹介した『ブスの一生』が、2023年7月号の『別冊マーガレット』に付属した

別冊ふろく【別マ BABY】Vol.31に掲載された時、

その反響は凄いものだったようで、

「読みだしたら止まらない~!」という読者からの感想がたくさん寄せられたみたいです。

まさにサイト主のまるしーも同じ感想でした!

ホントに読みだしたら止まらなかった。

まるしーは電子コミックで毎回”別マ”を読んでいたので、

とんでもなく才能に溢れた鳴宮苑という漫画家さんが世に出てきたことも、

その天才漫画家さんのデビュー作である『ブスの一生』がものすごく面白い作品であることも、

話題沸騰なまま全3話(分冊版では全6話で完結)で完結したことも事前に知っていましたが、

まさかこんなに早く分冊化されて単品リリースされるとは思ってもいませんでした(汗)

よほど本作に対する反応が良かったみたいですね♪

しかも…

今回まるしーは本作を『まんが王国』先行配信中の作品だと冒頭で紹介していましたが、

よく調べてみると、ebook japan(イー・ブックジャパン)や【LINEまんが】でも配信されているみたいで、

『まんが王国』さんの独占的な先行配信ではないようです。

まぁ~読者の立場からすると作品を読めるサイトが多いことは非常にありがたいことで結構なことだ。

ただ…

それにしても本格的デヴュー作にして早くも話題の新人漫画家さんとなった鳴宮苑 先生がスゴイです!

やっぱりズバ抜けた才能というのは一瞬のうちに世間に伝わるもんだ。

”可愛い”と言われる女性になりたい一心で青春の全てを美に注ぎ込んだ苗。

可愛いに翻弄されて身も心もボロボロになってゆくヒロインの壮絶な生き様。

「すごくすごく心に響きました!」

まるしーも自分の顔にすごくコンプレックスを感じてきた人間の1人であり、

常に回りにいたカワイイ女子たちを妬み羨んできたタイプの女性です。

幸いこんな私を嫁にしてもいいと思ってくれた今の夫がいたから、

苗のように整形地獄から抜け出せない人生を送ることはなく、

今ではベテラン主婦として平穏で退屈な人生を無事に送れていますが、

一歩間違えると十分にまるしーは苗になりうるメンタルだった時期がありました。

だからこそ友人でルックスが可愛い芽々(めめ)ちゃんが苗に言った、

「苗ちゃんは可愛かった」という言葉にまったく共感できなかったのです。

あの言葉はあくまでも芽々ちゃん視点から見た人間・雨森 苗に対する総合的な評価であり、

苗のコンプレックを一番よく知る芽々ちゃんだからこそすごくズルイ表現だと感じるのです。

現実にこれまでブスな顔というだけで回りから迫害されてきた苗が、

自分ができうる手段を講じて人工的な可愛さを手に入れたのです。

そんな彼女に対して「整形前の苗は可愛かった」と言ってやるのはすごく残酷で思いやりのないセリフだ(汗)

結局のところ外見の可愛さに執着し続けてきた苗と同じで、

内面の美しさだけしか評価の対象にしなかった芽々ちゃんの薄っぺらさが感じ取れるのです。

もっとあけすけに言えば芽々ちゃんにとって苗の外見的な不具合は他人事だ。

それがまるしーには透けて見えたのです。

このページの【見どころ】の部分では、

この作品を読んで、

  • 苗にすごく共感する人。
  • 苗の友人・芽々(めめ)にシンパシーを感じる人。
  • 両方の考え方がよく分かるという人。

と…大まかに三つの意見に分かれそうだと書きましたが、

まるしー自身は圧倒的に苗に共感する立場で本作をラストまで読みましたし、

何一つ苗を批判したりバカだな~とも思わなかった。

それよりもよくぞあそこまで努力を重ねて頑張ったという労いの気持ちしかない。

苗のような高校生活を送った女子が可愛くなりたいと望み、

その先に整形を考えるのはごく自然な流れの感情であり、

追い求めた”可愛さ”を自分が働いて稼いだお金で手に入れたのです。

どこに彼女を否定したり責めたりする部分があるでしょう。

可愛く生まれ変わった苗が軽薄な男性たちに騙されて弄ばれたことも、

まったく苗には非がありません。

悪いのは純粋な苗の心を弄んで食い物にした男たちです。

本当に芽々ちゃんが苗のことを友人だと思っているなら、

くだらない人間の言葉よりも私の言葉を信じて欲しかったなどという恨み言をあの場では言わないだろうし、

涙を流しながら訴える芽々ちゃんの言葉がすごく白状に聞こえたのです。

芽々ちゃんは本気で整形前の苗が可愛かったと思っていたみたいですが、

いやいや確実に整形前の苗はブスでした。

誰が見ても完全体なブスです。

どうメイクしようが、髪型を変えようが可愛い服を着ようがブスです。

そんな苗を「可愛い」と評するのはある意味で女性特有の嫌がらせでしかない。

芽々ちゃん自身にそんな負の感情はなくとも、

まるしーから見ると芽々ちゃんの言葉がブスで悩み苦しんでいた苗に刺さるはずがないのは当たり前で、

もし…

本当に芽々ちゃんが苗ともっと深い親友の関係になりたかったのなら、

身を粉にして働いて”可愛い”を手に入れた苗の生き様に寄り添ってあげたらよかったのに。

結局のところ芽々ちゃんは整形した苗を一度も”可愛い”とは言わなかった。

そこにまるしーは芽々ちゃんの黒い部分を感じるのです。

だって…

実際に苗は整形したことによって以前より格段に美しくなったのだから。

そこの部分だけはちゃんと「可愛くなったね♪」と言ってあげて欲しかった。

しかも…

再び悪い男に弄ばれてボロボロになった苗に自分の正論をぶつけてトドメを刺す芽々ちゃん。

「女ってホント残酷で恐ろしい。」

何度でも言います。

苗は何一つ悪い事なんてしていない。

ただ…可愛さに憧れ、追い求め翻弄されてもがいている人一倍カワイイ女性になりたい女子なだけです。

短いストーリーながらもすごくメッセージ性のある熱い物語でした。

今後リリースされる鳴宮苑先生の新たな作品が楽しみでしょうがない♪

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『ブスの一生』は、

『まんが王国』先行配信中のコミックです~♪

このお店は、電子コミックサイトでは老舗のコミックサイトで、

サイト管理人のまるしーがいつも利用してるお店の一つです♪

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他のコミックサイトでは読めないレアな作品も数多く扱っているし、

こういうサイトは押さえておいたほうがイイですよ~♪

 

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