ブレないちひろの物語がついに完結する!
最後はやっぱり彼女らしい終わり方だったので胸にじーんと来た!
グッとくる最終回が胸にしみる
安田弘之 先生が描く人生のバイブル!
『ちひろ』
№1-風俗嬢 ちひろの最終回。
この漫画ではいろんな素晴らしい”言葉”をもらった作品だったな~♪
そして・・・
最後になぜ彼女が”ちひろ”だったのかが分かった時。
どこか心にやさしい風が吹きぬけた気がした…
大ファンになったちひろの物語が早くも完結を迎えてしまいました~(汗)
たっぷり思い入れのあった作品だっただけに、わずか2巻で終わってしまうのはすごく悲しいけど、
「物語としては完璧だった!」
ダラダラと惰性で続いてる作品もたくさんはびこってるコミック業界の中で、
まったく躊躇なくスパッと完結させる潔さがヒロイン・ちひろの人物像とマッチしていて、
そんなところでもなんか『ちひろ』を感じちゃいました~♪
私はやっぱりこの作品が好きだ!
「だから余計に最終回が胸にしみたな~」
上巻の解説と感想はこちら♪
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もくじ
上巻までの話と展開
歓楽街のファッションヘルス『ぷちブル』で、
№1の風俗嬢・ちひろ の目を通して様々な人間のリアルな欲望や妬み嫉み、そして優しさ…
彼女の前を通り過ぎる人々との交流やその人間ドラマを楽しむのがこの作品の醍醐味だ。
幼い頃から他の子供とはちがう感性を持っていたちひろ。
その後、成長するとともにその独特な感性を押さえ込み、
なるべく回りに合わせて生活しようとしてきた。
だけど・・・
いつしか自分を押さえ込む生活に疲れ果てたちひろは、
ある日、今までの生活を全て捨て去り、自分の思うままに生きてゆくことを決意する。
そして・・・
今は風俗嬢という仕事で自分のやりたいように生きている。
心からお客さんに楽しんでもらおうとする彼女の接客はほとんどビジネスの範疇を越えていた。
サービス中はまさに男性にとっての一夜限りの恋人となり、お客さんは彼女との恋人気分に酔いしれた。
「お客だってバカじゃない!」
そんな彼女の本気な熱い接客にリターン客は今も増え続けている。
同僚たちからの妬みや嫉み。
憎たらしい有望新人との激しいトップ争いを経て、
ある日、ちひろは長く働いた『ぷちブル』に別れを告げたのです。
それはあまりにも突然のことだった・・・
最終回では…
最終回では、『ぷちブル』を辞めたちひろの新しい生活が描かれています。
ちひろがかつて愛した昔の男たちや、
彼女がなぜ源氏名を”ちひろ”という名前にしたのか?
さらに…
今までまったく語られてこなかった母親との思い出など、
ちひろの生い立ちからつい最近まで本気で愛し合った激しい恋人との出会いから別れませ、彼女の全てを描き尽くしています。
そして・・・
そのラストはとても”ちひろ”らしい終わり方ですごくアンニュイな結末を迎えます。
本作を読んだ読者からは賛否が別れた最終回だったみたいですが、
サイト主のまるしーには胸にグッときた素晴らしいエンディングでした♪
ちひろ(漫画)のネタバレ!グッとくる最終回が胸にしみる
骨休み
1巻の最後に『ぷちブル』を辞めたちひろはしばらく骨休みの期間に入ります。
その間、彼女は、過去に付き合っていた男たちに連絡を取って次々に再会してゆくんです。
すると・・・
風俗嬢となった彼女を憐れみの表情で見る男や、甲斐性もないくせにちひろの面倒を見ようとする男、
そして・・・
まったく成長していない男など…
どの元カレも今のちひろにとっては何の魅力も感じない男たちばかりでした。
{どうしてこんなつまらない男たちに私は惹かれていたんだろう?}
昔、付き合った男たちと再会してちひろに湧き上がったのはそんな感情だった・・・
その後、
ちひろは男たちだけでなく昔、一緒に働いていたOL仲間たちにも再会したが、
ちひろが彼女たちに仕掛けた”言葉遊び”でその仲間たちの本性が垣間見れ、
女同士のリアルな生臭いマウント合戦のようすが描かれていました。
数日そんなことをしながら過ごし、
ちひろは過去のくだらない人間関係や恋愛に悩んでいた自分から改めて卒業したことを自覚するのです。
やがて・・・
彼女は一時の骨休みを終えた・・・。
始動
ちひろなりの休暇を楽しんだ後はいよいよ仕事の本格始動だ!
そして…No.1ヘルス嬢として名を上げたちひろが次に選んだ職種は、
なんと…ピンサロ業界だった!
同じ風俗業界でも、業界にはちゃんとランク付けがあって、
ピンサロは、ソープランド ⇒ ファッションヘルスに続くまだ下のレベルの仕事と位置付けられている業界でした。
なんで格上の業界No.1が格下の業界に…?
普通の人間の行動なら不思議に思うところだけど、ちひろの場合は何の問題もない。
「ただ…やってみたかった♪」
それだけの事だ。
ちひろは、ピンサロ業界でスタートこそは少し苦戦するも、やがてはこの店でもNo.1の人気者になるんです。
彼女がペーペーのピンサロ嬢から売上トップになるまでのエピソードはなかなか見ごたえがありました♪
是非、この件(くだり)は本編現物を読んで楽しんで欲しいな~♪
だから詳しくはネタバレしません。
遊びのデート
ピンサロ嬢として店の№1になったちひろだったが、なんだかこの業界には馴染めず、
務めてたお店をあっさりと辞めてしまうのです。
そのタイミングで、まるしーがほんのりグッと来たエピソードが描かれてゆきます。
なんと・・・
ある夜、ちひろは以前に勤めていたファッションヘルス『ぷちブル』の店長を強引にデートへ誘って、
甘~い恋人同士の雰囲気で雪の夜の街を一緒に過ごすんです♪
その日…
ちひろがやりたかったのはのはあくまでも店長との”デートごっこ”だった。
どこか店長もそれをなんとなく理解していた。
大人同士の粋なお遊びだ。
でも、この話はまるしーの胸をギュッと締め付けるほど切なくて…どこまでもオシャレだった。
「それに…2人の距離感が凄く良かったなぁ~♪」
このエピソードは大好きです。
最後の恋
ピンサロを辞めたちひろはまた新しいファションヘルス点で務めだすのですが、
なんと…この店では彼女に運命的な出会いが待っていたのです。
ちひろとその男性を結びつけたのは大きなアンティークの柱時計でした。
出会ってから最初のキスまでの流れがとてもロマンチックで素敵な展開だったな~♪
でも・・・
最高に燃え上がった恋もやがては終わりを迎えてしまうんです(汗)
モノクロームなコマ割りで表現された2人の別れはすごく情緒的で、これもまたとびきり切なかった~(汗)
女・ちひろ、恋のクライマックスだ!
最後の恋である。
綾からちひろへ
最終回のお話です♪
このお話では、ちひろが幼いころのエピソードと
どうして彼女がお店でつかう源氏名を”ちひろ”にしたのかが描かれている。
そもそもちひろの本当の名前は綾(あや)って言うんです。
彼女がちひろという名前に託したその経緯はどこか大人のブルースを聞いているごとくシビレるエピソードでした。
そして・・・
いよいよの結末。
本当の最後でちひろの母親が登場します。
さて・・・
「ちひろを産んで育てた母親は一体どんな人間だったのか?」
興味がある人は本編現物を読んでみて下さい♪
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『ちひろ』下巻の感想
「好きな漫画は何ですか?」
と、もし人に聞かれた時には絶対ベスト10に入れたい漫画でした♪
もちろんヒロイン・ちひろの魅力がその理由のほとんどなんだけど、
なんだろう・・・
ちひろの考えてることやその行動のバランスがちょうど心地よかったのです♪
これ以上ぶっ飛びすぎたらわざとらしいというギリギリのラインだったように思う。
「彼女が何気なく語るセリフの一つ一つがまるしーの胸に心地よく響いてきた。」
普段だれしもが遠慮して言えないことや、出来ないことのハードルを安々と越えてゆくちひろの姿に、
読者たちは自分の日常と重ね合わせて日頃のストレスを解消しちゃう。
でも・・・
ちひろも最初から今のような強い女だったわけではなくて、
いろんな事に傷ついて、たくさんの失敗を重ねるうちに強靭なメンタルを身につけていったのだ。
「だけど本当のちひろはとても繊細で弱い女性。」
そんなちひろだからこそ彼女の言葉には熱い魂が宿(やど)る。
この漫画を読んでる読者たちはちひろに魅せられ、どんどんファンになってゆく♪
やっぱり安田 先生の人間力は凄いな~。
「圧倒的な言葉のパワー!」
巨匠とはこういう先生のことを言うんだろうな~
「とにかく素敵な作品でした♪」
古い作品なので、もし興味がある人はリアル店舗じゃなかなか見つからないと思うから、
電子コミックで読んだほうがいいですよ~♪
>>>『ちひろ』のその後を描いたシリーズ『ちひろさん』の解説と感想はコチラ♪
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