家に一人残された夫は、今までに歩んできた人生を振り返っていた。
こみ上げてくる後悔と自責の念にさいなまれながら、
今、一真が思うこととは…?
『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』
12話の解説と感想です♪
ついに一真の生い立ちが語られた!
そこには、家族との関係に苦しみ続けてきた彼の苦悩が・・・
確かに彼は妻を裏切り続けてきた。
しかし・・・
爽への愛は本物だったのかもしれないという事実も!
前回までのお話
ついに爽(さやか)が、夫・一真にすべての怒りをぶちまけた。
まったく言い逃れができない状況の一真は、結局いつものように言い訳に終止したのだ。
しかも、瑠衣と浮気した言い訳が、爽が原因というものだったために、爽の怒りは頂点に達してしまった!
そして、涙を流しながら爽は、
「夫婦の問題から逃げた自分のだらしなさを私のせいにするな!」
と、大声で言い放った。
この爽の一撃は、さすがに一真がまとっているウソの鎧をも貫いた!
思わず、よろめいた一真は、力いっぱい爽を抱きしめたが、
「さ・わるな――っ!」
と、力いっぱい爽に突き放された。
もう、一真が今までやってきた取り繕うような言動は爽には何も通じない。
その後、二人は眠れない夜を同じベットで過ごすことになる。
翌朝、目の下に真っ黒なクマを作った爽が会社へと出勤してゆく。
すると、ちょうどマンションを出たところで、瑠衣が爽を待っていたのだ。
瑠衣を無視してそのまま立ち去ろうとする爽の背中越しに彼女は、信じられない言葉を投げかけた。
「あの人…子供いますよ」
と…の衝撃的なシーンで、前回は終了しました~♪
12話の見どころ
今回の12話は夫・一真で一色となったストーリーでした。
彼の生い立ちから、爽と結婚するまでの過去が回想の形で詳細に語られています。
今回の話で、一真という人間の本質がよくわかりましたね。
結果、思っていたほど悪い男ではなかった!
確かに、瑠衣と浮気を続けて爽を傷つけはしたけど、
彼が、瑠衣に心の拠り所を求めた理由は分からなくはない。
許せるか許せないかは別にして…
そこで…
見どころとしては、ズバリ一真と両親の関係ですね♪
それも一真の父親の方。
今の一真を作り上げてしまったのは、全てこの父親が原因だったように思います。
親が子供に与える影響は、やり方次第で、愛する子供の人生を大きく狂わせる!
という現実を改めて思い知らされた気がします。
11話の解説と感想はコチラ♪
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ギルティ 【ネタバレ12話】一真の過去が明らかになった!
一真の過去
今回は、最初から最後まで一真が自分の人生を振り返るお話です。
夫婦の修羅場を迎えたその翌日。
仕事から帰った一真をを待っていたのは、テーブルに置かれた爽からの書き置きでした。
その文面とは、
カズくんへ
子供がいないと
こうなった時、夫婦でいる理由なくなっちゃうね。
今は一緒にいたくありません。
しばらく離れて暮らそう。
ごめんなさい。
爽
爽が綴った文字を眺めながら、一真の心は、幼い頃に過ごした家族との思い出に飛んだ。
父親が絶対君主の家庭に生まれ育った一真は、幼い頃から自分や母親に暴力を振るう父親に怯えながら暮らしていた。
母親は、何があっても父に逆らわない。不条理に一真が父親から暴力を振るわれていても、
ただの一度も止めに入ってくれたことはなかった(汗)
ただ・・・
それは、父親を恐れていたというわけではなく、絶対的君主である父親が、母親の中ではいつも正しかったからだ。
家の中で父親は、絶対的な存在として君臨し続けた。
しかも・・・
一真の父は、息子の人生をも支配することになる。
しかし・・・
成長した一真は、自分の力で、そんな父親からの支配から抜け出そうと必死で努力を続けた。
人の何倍も勉強して、父親よりも偏差値が高い大学を卒業し、父の会社の親会社に就職も決めた。
{俺はオヤジを越えたんだ}
自立して、社会人となった一真は死に物狂いで働き、会社での地位も築き始めた。
その頃には、一真が抱いていた父親へのコンプレックスが薄れてきていたのだが、
ある日、母親が持ってきた一枚の見合い写真で、全ての真相を知ることに・・・
一真が、会社で認められてきたのは、すべて父親が、自分の会社を拡大するために動いた八百長試合だったのだ(汗)
父は、息子が親会社の社員になったのを良いことに、一真が勤める会社の上層部に取り入り、
自分の息子を売り渡した。
それが、母親が持ってきた見合い写真というわけだ。
さらに・・・
その見合いの相手は一真が働く会社の上司の娘だった。
しかも…
その時すでに一真は仕事が楽しくて仕方がない時期だったから、
彼に見合いを断る選択肢など残されていない(汗)
自分の実力じゃなかった!
一真は絶望し、全ての感情をかなぐり捨てて父親がセッティングした見合い相手との結婚を受けた。
この時、一真の中で大切なモノが音をたてて崩壊してしまった・・・
その日からまた、父親の支配する世界で一真の息苦しい生活が始まっていったのです。
爽との出会い
まったく愛情のない夫婦生活は悲惨なものだった。
ろくに会話もない妻とは、目を合わせることもほとんどなく、彼は、何人もの女性と浮気を繰り返していた。
その間、夫婦の間には一人の子供を授かっている。
ただ・・・
なんの愛情もない妻から生まれてきた子供を愛せるはずもなく、
その後も、一真の生活はまったく変わることなく、いろんな女との浮気を繰り返した。
そんな時、また母親が一真のもとにやってきて、
彼に「浮気をやめろ!」という興信所から受け取った浮気の証拠写真とともに、
父親からの言葉を伝えに来た。
{こんな事をしていたのか!}
すると、母に恨みを抱いていた一真は、
「俺をずっと見殺しにしてきた母親のくせに」
と、恐ろしい形相で、辛辣な言葉を母親に言い放った。
一真が母親に思っていることを言ったのは初めてだ。
母は息子の口から自分に向かう強い呪詛(じゅそ)の言葉に傷つき、自殺未遂を働いたのだ。
その後・・・
一真は、何の愛情もない妻と離婚し、勤めていた会社も退職した。
そしてその数年後、新しく就職した会社で爽と出会った。
彼女は、母親や別れた妻とちがって、美しくて、強くて、完璧だった。
なのに・・・
そんな彼女を今、彼は自分の父親と同じように深く傷つけている。
憎んでも憎みきれない父親とダブってしまう今の自分の姿。
その時…彼の顔が苦悩に歪んでいた・・・
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12話の感想
一真の過去や、今の心情がスゴく詳細に語られていた内容でした~♪
この2話を読めば、ほぼ彼の人間性は分かると思います。
ただ・・・
思っていたほど一真が酷い人間じゃなかった事に、ちょっとガッカリだった まるしーです。
もっと残虐非道な人間だと期待していたんですが、こんな生い立ちを聞かされたら、
嫌でもちょっと一真に同情してしまう自分がいるんです
いくら過去に辛いことや悲惨な経験をしたとしても、決して爽を裏切る理由になんてならない。
そう思うんだけど・・・
あんな過去を語られてしまうと、
今まで一真を嫌って爽を100%のパワーで応援してたのに、ちょっとその力が薄れてしまいました(汗)
ほんと、過去の辛いトラウマなんて浮気していい理由には全くならないんだけど・・・
ただ…彼はもっと悪人の設定がよかったな~
なんかこれからは、爽と慶一との関係で一真が深く傷ついたりする展開になってゆくのかな~
まぁ~ソレはソレで面白いのかも知れないけど。
なんか・・・
変に一真の気持ちが分かってしまったことが まるしーとしては辛いのだ・・・
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