著者:アン・ミツコ / エトワール編集部
『ズバッと派遣!姫華』
2話の解説と感想です♪
実は住んでるマンションの部屋がお隣さんどうしだった石田と姫華。
息子のヒナタがお世話になったことで険悪だった二人の距離は急速に縮まりました。
そんな中、元№1キャバ嬢だった無双状態の姫華が、そのポテンシャルを大いに発揮される社内の騒動が勃発します。
一体何が起こったのか?
それは社内不倫にズバッと切り込んで見事に解決しちゃう痛快なできごとでございます。
歯に衣を着せぬ物言いで先行きの暗い不倫カップルを一刀両断しちゃう姫華の無双キャラは、
結果的に悪い上司の都合がよい遊び相手にされていた同僚OLの人生を救います。
よって…姫華の社内私好み化計画は、今のところ順調に進んでいる様子だ♪
「50歳を過ぎて真っ黒に日焼けした中年男にろくな奴はいない!」
1話の解説と感想はコチラ♪
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もくじ
ズバッと派遣!姫華【ネタバレ2話】不倫してる同僚を救う!
不倫してる同僚を救う!
「あっ…ヒメちゃん♪」
石田におんぶされたヒナタが嬉しそうに声を上げる。
姫華と石田の家がお隣さんだったことですっかり仲良くなった息子のヒナタと姫華。
姫華が石田の会社に転職してきた際には険悪だった二人の仲も、
先日のヒナタお助け騒動があってからは、石田もかなり姫華に気を許すようになっていた。
そんなある日の事、
社内で不倫問題が勃発する!
その人物とは石田と姫華が所属する営業部の同僚・のぞみと営業部長の関原太郎(せきはらたろう)56歳だ。
いい年をして真っ黒に肌を焼いた関原は、いかにも軽薄そうなちょい悪オヤジそのものなクズ男で、
自分だけは女性の部下たちに何をしても許されると勘違いしているセクハラ体質の上司である。
この日、相変わらずのご機嫌さんで、部内の女性社員たちの体にタッチする関原に、
みかねた石田が遠慮気味に注意をすると、
勝手なセクハラに対する持論を展開して自身の非を全く認めようとしない関原。
さらに…
その関原と不倫関係にあると噂されているのぞみも関原の意見に同調するような態度を示して、
よかれと思って関原をたしなめた石田がいつしか悪者のようになってしまう(汗)
そんなところにちょうど姫華がオンタイムで出勤してきて、
姫華を見た関原が彼女の歓迎会を開くと言い出しました。
女子社員たちの貞操を守る義憤に駆られた石田も延長保育を依頼して姫華の歓迎会に臨みます。
こうして姫華が不倫してる同僚を救うことになる飲み会がスタートするわけだ。
今すぐ土下座しろ!
以前から関原部長が主催の飲み会は『無料キャバクラ』といわれるほど、関原が独壇場の飲み会になる。
姫華は自分が主役の飲み会への出席に残業代まで請求して相変わらずの無双っぷりだが、
そこで明らかになったのは同僚OL・のぞみと関原の不倫関係だ。
のぞみ本人の話によると、関原は既婚者であるが奥さんとはすでに離婚しているらしく、
近々のぞみと結婚する予定だということだった。
だが…
実際のところ関原が離婚しているという事実はどこにもなく、
ましてやのぞみとの結婚などまったく眼中にないことが後でわかった。
それを今回の飲み会の席でズバッと暴いたのが姫華でした。
これまで調子よく社内の若い女性社員たちをキャバ嬢代わりにして楽しんできた関原は、
姫華の厳しい追及によって窮地に立たされます。
「適齢期女子の時間と思いを冗談で流してんじゃねーよ!」
姫華から関原に対して問答無用な厳しいセリフが放たれる。
さらにそこから姫華は、
「今すぐ土下座しろ!」
と…ドスの効いた声と恐ろしい表情で関原に迫った。
すると…
もはやなにも言い訳の出来ない不利な状況に追い込まれた関原は・・・
今回の痛快な姫華の暴れっぷりで、一人の不幸なアラサーOLが救われましたとさ…♪
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2話の感想
営業部長の関原太郎という男は、イマドキめずらしいくらい古典的なセクハラ系上司でした。
そもそもが53歳という年齢で、あの真っ黒に焼けた肌は遊びまくってる中年男の象徴だ。
そんなクズ男に20代前半だったピュアなのぞみがまんまと騙された挙句に、
約10年もの女性として一番輝いている貴重な時間を奪われてしまったわけです。
「過ぎ去った時間は二度と戻らない!」
関原はただ不倫したという事実以上にのぞみから大切なものを奪ったのです。
この罪は非常に大きい!
本来ならば土下座したくらいで許されるような軽い罪ではないのですが、
薄々は遊ばれていると気づきながらもダラダラと関原との関係を続けていたのぞみにも落ち度はある。
そして忘れてはいけないのは、二人の不倫によって一番被害を被ったのは関原の家族だ。
彼の奥さんから多額の慰謝料請求をされずに済んだことだけでも姫華には感謝ですね。
恐らくのぞみが今の会社に入社したての新人OLだった頃、
関原は余裕のある頼れる素敵な紳士に見えていたんだろうな~
社内不倫において、若い新人OLと役職のついた中年男性社員が禁断の恋に陥るパターンが多いのは、
やはり男性がカッコよく見えてしまうシュチュエーションがたくさんあるということでしょう。
特に女子社員が入社したての頃なんて、上司からちょっと優しい言葉を掛けられただけでクラっと来る子も多いはずだ。
仕事で分からない事だらけな毎日の中で、なんでも知ってる上司に
「よくやったね♪」
なんて声を掛けられて頭をポンポンとされた日にゃ~恋心を抱いてしまう女性が多いのかもしれない。
あくまでもそれなりのルックスをした中年上司であることが限定の話だけど…(汗)
厳しい環境の職場だと余計にそういう傾向が強いはずだ。
のぞみの場合は今の段階で姫華が気づかせてくれてすごくラッキーだったと思う。
もしあのままズルズルと関原との不倫関係を続けていたら、
間違いなくそう遠くない日に捨てられていたことでしょうし、
続いていたら続いていたらで奥さんからの慰謝料請求という爆弾が投下されていたかもしれません(汗)
世の中の不倫をする既婚者の男なんて、平気で妻と離婚する話を切り出すし、妻の悪口を言いまくります。
夫婦関係において相手に不満がない結婚生活なんてまずありえないわけですから、
不倫相手の若い女性に妻の愚痴をこぼすネタなんていくらでもあるのです。
でも…
本音では妻と別れる気なんて毛頭抱いていないのが不倫男の実情です。
奥さんに不満はあるが感謝している。
すでに肉体的接触はないが居心地はいい。
それが夫婦であり家族であり生活なのです。
そして…若い女性と不倫する男性はちゃんと分かっているんです。
もし今の奥さんと別れて不倫相手と結婚しても、また同じような未来が待っていることを。
結局…男女が同じ屋根の下で生活するようになるとそれは家族になり、
その相手に対する異性のトキメキや肉体的欲望は一気になくなっていきます。
だからこそ男性は家族ではない女性に興奮して肉体的欲求を満たそうとするのです。
のぞみにとってはスゴク犠牲の大きかった人生勉強でしたが、いってもまだ32歳です。
これから新しい何かを始めるにしても十分に間に合う年齢ですし、
素晴らしい恋の相手と巡り会う可能性だっていくらでもあります。
どうか未来に絶望することなく希望だけを胸に抱いて毎日を楽しんで欲しい。
「例えば35歳のキャピキャピ姫華さんのように…。」
とにかく今回2話ではスカッと圧巻の姫華劇場が楽しめました♪
さて…
次回はなにやらパパ活女子を救うエピソードになりそうなので、
「こちらもまた楽しみだ♪」
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